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Yamareco

記録ID: 1376571
全員に公開
雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳・天狗

2018年02月09日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.4km
登り
756m
下り
753m

コースタイム

日帰り
山行
9:11
休憩
0:56
合計
10:07
8:00
0
10:10
10:20
7
10:27
10:35
32
11:07
11:07
33
11:40
11:40
10
11:50
12:28
0
13:39
渋の湯、とカーナビに入れると、上諏訪の温泉が出てしまうので注意。
うちのナビちゃんが古いせいかもしれないが、「奥蓼科温泉郷」として「渋御殿湯」を目指すのが正解!
天候 快晴(ただし出発時の気温-10)
過去天気図(気象庁) 2018年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
渋の湯(奥蓼科温泉郷・渋御殿湯)駐車場 1000円、7時35分到着、すでに数台停まっていましたが、まだ空きはありました。湯みち街道191号はほとんど除雪されていましたが、一部、道路凍結あり。標高1880mなのでしかたありませんが。
http://www.gotenyu.com
コース状況/
危険箇所等
トレースのついたパウダースノーで最高の状態でした。
その他周辺情報 黒百合ヒュッテで淹れたてのコーヒーをいただきました。500yen 美味しかったです。奥蓼科温泉郷・渋御殿湯は寒さのため水道が止まり、温泉にははいれませんでした。
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ

感想

以前からスノーシューや軽アイゼンは履いていたものの、本格的な冬山はとうてい無理と諦めてたが、今シーズン、雪山の素晴らしさを語る友人に触発され、12爪アイゼンとピッケルを購入。モンベル主催の雪山基礎レッスン(セルフレスキュー)を受講しました。ロープウェイで登れる横岳から一歩上のステップアップを目指し、今回念願の天狗岳にて本格冬山デビューを果たした。
 天気予報の通り、快晴。原村の7時の気温でマイナス10度。車を降りた瞬間に「大丈夫?」と不安でしたが、歩き始めると快適で、途中からインナー1枚とフェイスウォーマーを脱いで体温を調整。(ちなみに上は、ユニクロのヒートテックを2枚重ね着した上にMonbell インナー付きスキージャケット。下はユニクロの薄手のインナー、厚手のインナー、2xu コンプレッションパンツ&Monbell インナー付きスキー用パンツの4枚重ね)。黒百合ヒュッテまでは新雪のパウダースノーの上、トレースがしっかり踏み固められていて、私たちは念のためアイゼンを使用したが、おそらくアイゼンなしでも大丈夫なほど歩きやすい状態だった。1月に縞枯山に行った時より雪は深く、踏み外すとたぶん1メートル以上積もっているだろう。それでも針葉樹の葉の上にはぎっしり雪が積み重なり、雪の帽子をかぶった巨人のよう。その重みで枝葉が下にずっしりと垂れさがり、時々重みに耐えられなくなり、ばこっと音をたてて崩れ落ちる。その都度に雪の粉が舞いながら真っ青の空の下で光り輝く
。これぞ冬山パラダイス。
 歩くほど二時間ほどで、黒百合ヒュッテに到着。ここで小休止。寒さで水が凍ることを想定して、サーモスにお茶を入れてきたけれどリュックの水は凍っていませんでした。太陽のせいで気温が上がっているのかな?(誰かがプラス5度だよ、と言ってました)。時計をみるとまだ10時。
「時間があるから天狗まで行けるかもよ」
そう声をかけても、夫は「そうは言っても上は風もあるだろうし、何と言っても下りがあるからな」とそっけない。
 「まあ、行けるところまで行ってみるか、だね」
 こういう時は無理になだめすかすよりは、曖昧にしておくほうが得策。中山峠までは静かな森の中を行く。ここからがいよいよ核心。

 天狗を清里サイドから攻めるか、蓼科サイド(渋の湯)からアプローチするか。これは冬山初心者にとっては悩むところだろう。
 私たちは以前、12月、まだ雪が降り始めた頃、清里サイド(つまり稲子湯、みどり池経由)からスノーシューで中山峠に上がってたことがあった。私たちは山梨をベースにしているので、清里サイドのアプローチの方が心理的にハードルが低い。ただよくよく調べてみると、渋の湯経由の方がいくらか歩行時間が短いようだった。中山峠について気づいたことに、みどり池からの分岐点をちょっと降ったところは下がバリバリのアイスバーンになっていた。北斜面だから凍りやすいのだろうか?厳冬期の今、渋の湯からのアプローチは正解だったように思う。

 中山峠を出ると、目の前に広大な天狗が視覚に入ってくる!青い空と見事なまでの雪渓。左側は切り立った崖、風が吹いて視界が悪ければ、恐ろしい稜線になりうるだろうが、今日は視界は100%クリアで、右側の斜面には雪が並みの形に吹き溜まっているのがみえる。しかし、時々、疾風が訪れ、一瞬足が進むこともある。
「無理しなくてもいいから、行けるところまでがんばろうね」
 緊張している夫に声をかけ、前に前にと進んで行く。
 
 森林限界が終わると、突然、岩場がやってくる。おそらく、強風のために雪が積もらないのか、時々アイゼンを岩にぶつけて、ふらっと足元が危うい時がある。気を引き締めて進む。

 岩場が終わるとあとはキラキラ輝く雪の斜面を登るのみ。トレースはあるが、強風のために壊れていて、ところどころラッセルが必要。モンベルの講習を受けておいて本当によかった!
 
 西天狗から振り返ると、目の前に広がる絶景。右正面には蓼科山(私はプリンちゃんと呼んでいる)と美ヶ原の茶色い大地。そして、正面奥にはくっきりと浅間山(たぶん)。夏は南八ヶ岳が主な遊び場だった私にとって、雪、雪、雪の北八ヶ岳のまぶしいばかりの姿と、真っ青な空の対比が、印象的だった。

 今日ここでおしまい。またもどってくるからね〜。





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