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Yamareco

記録ID: 1394518
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

ブナ立尾根から裏銀座稜線を往く2DAYS!

2018年03月03日(土) 〜 2018年03月04日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
18:47
距離
26.8km
登り
2,459m
下り
2,639m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:19
休憩
1:14
合計
11:33
2:30
101
スタート地点
4:27
4:27
51
5:18
5:47
336
11:23
11:57
126
2日目
山行
7:38
休憩
1:15
合計
8:53
3:47
7
3:54
3:55
127
6:02
6:33
50
7:32
8:05
33
8:38
8:38
75
9:53
10:01
17
10:18
10:18
34
10:52
10:53
107
12:40
ゴール地点
*トンネル内はGPSの電源OFFにしてるため、ログが途切れています。
天候 1日目:☀☀☀→薄☁
2日目:☀☀☀
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
葛温泉高瀬館の先冬季ゲート前路肩…4,5台駐車可
その他周辺情報 葛温泉高瀬館:日帰り入浴700円、大きな野天風呂が最高!!
2018年03月04日 06:23撮影 by  COOLPIX S33, NIKON
2
3/4 6:23
撮影機器:

感想

今回はレコ200回記念。
お天気心配しましたが、絶好の土日☀〜
「往くしかないでしょー(^_-)-☆」
「目標は野口五郎冬季小屋泊りの水晶ピストン」
ってことで、金曜日仕事から帰って、ちょっと
仮眠してam1:00に家を出発!
(長文ご注意!!)

【DAY1】*:;;:*+*:;;:*+*:;;:*+*:;;:*+*:;;:*

冬季ゲート前に着いてみれば、まさかの先行者
が準備中!
でも聞いてみると行先は違ってて、今日もいつ
ものお1人様山行かなぁ。。。。

で、ひさびさに泊り荷物を背負っての長いアプ
ローチ。幸いダム湖まで除雪されてたので、靴
でそのままお月様を眺めながらナイトハイク!

トンネルを抜けて不動沢の吊り橋の前に着くと
雪がてんこ盛りで
「どうやって渡るの?」
最初は雪の上を歩くものの、途中揺れて怖かっ
たので、端に降りて何とか渡りきる。

渡り切ってそのままツボ足で往こうとすると、
膝まで埋まる始末!
そこからはスノーシュー履いて濁沢を渡る橋の
袂に着くと、そこもまたてんこ盛りの⛄が。。。

「マジですか?めっちゃ、怖〜(@_@)」
もう摺り足状態で一歩一歩。。。
ここも無事渡り切って、次の難関が取り付きの
階段。
ここもまた⛄てんこ盛りで手摺を越えている。
スノーシューは脱がず、ウィペットで雪を削っ
たりして足場を確保して何とかクリアー(フー

登り始めから時間かかり過ぎです!(>_<)

そこからは夏道は辿らずに去年と同じ直登ルー
トで登り上げ。
最初のうちはグリップして登り易かったのが、
徐々にサラサラ雪で所々ステップが作り辛かっ
たり、踏み抜いたり。
特に木の周りは最悪で、尾根上であっても雪
が埋まり切って無くて直ぐに腰までドボン!!
「もう、勘弁して〜(T_T)」
何度も呟く。

標高1600〜1700mの中間地点くらいで、傾斜
は緩くなってきたけど、逆に膝上から胸までの
ラッセル!
久し振りに雪を掻き下ろして足場を作る。

2000m手前からまた傾斜がキツクなってきて、
おまけに寝不足からか、高度障害の症状が出て
何度も休憩。
そこから稜線直下の急登痩せ尾根まで登る時間
と休憩半々くらいのペースに。。。

そして、やっと樹林が疎らになって、稜線直下
の最後の急登付近で体が楽になる。

ついに稜線へ乗り上げた時には既に午後2時。
去年は取り付きから5時間、今回は9時間。
もうこの時点で水晶は断念。。。
「今日は烏帽子小屋で終了〜」

小屋にはもちろん誰も来てなくて、冬季専用の
小屋ノートには今冬誰も記入してない。。。
「この時期来るのはよっぽどの好きモノ?」
(^-^;

その後はゆっくり水作りと食事をして、6時に
は就寝。
「今日はホントよく踏み抜いたなぁ。。。」






【DAY2】*:;;:*+*:;;:*+*:;;:*+*:;;:*+*:;;:*

0時にセットしたアラームで目が覚める。
でも、外はかなり強風音が鳴り響き、ちょっ
とまだ頭痛もあってもう一度寝直し。。。

am1:30起床。風の音が収まり戸を開けると
満天の星空にまんまるお月様が雪面を照らす。

「今日は無理せず、往けるとこまで往こう!」
と心に決める。

朝食は食欲もあまり無く、ドリンク剤にパスタ、
スープで済ます。
ザックはできるだけ軽くして、支度をして戸を
開けると西風が結構冷たい。
防寒にダウンを着込みスノーシューを履いて
いざ稜線歩きへ出発!

歩き出すとドリンク剤が効いたのか、そんなに
足の疲れもない。去年は帰りにヒドゥンホール
に落ちた苦い経験があるので、極力夏道通しで。

徐々に標高を上げると、何度も烈風に体を持っ
ていかれそうになる。

小さいピークを2回巻いて、東の空が明るくなり
始めると、ぼんやりと浮かぶ白銀の立山や水晶
野口五郎に心揺さぶられる。

「来て良かったぁ〜♪」
何度も何度も。。。
誰一人居ない空間に迫りくる雪山達!

そして、いつの間にか目の前には大きな野口五郎!
このまま頑張って山頂まで往きたい気持ちになる
けど、今日は気温が高くなる。
雪崩、踏み抜きを考えて午前中には下山したい。

せめてワンピークぐらいはということで、通り過
ぎてしまった三ッ岳へ戻って山頂での御来光&モ
ルゲンショーを堪能することに。






「360度素晴らしい世界!」
しばらく山頂の岩に登って撮影タ〜イム♪

いつの間にか体調も戻ってきた感じ。(^^♪
のんびりハイクで烏帽子小屋に戻り、デポした荷
物を積んでブナ立尾根へ!

心配した稜線直下の雪質はまだ腐って無くて、快
適に往路で付けた自分のトレースを戻る。

標高2000m辺りからは気温上昇で雪が腐り始めて
スノーシューが重い、重い。
でも、降るには何の問題もなく、最後取り付きの
階段も慎重に降りて登山口へ。

無事帰って来たと安心したのもつかの間、濁沢の
橋に足を乗せた瞬間、雪が一気に崩れて、
「危なぁ〜川にドボンは勘弁して〜((+_+))」

吊り橋を渡る頃はもう暑くてハードシェル全開で。
後はダム湖道路とトンネルを抜けてなが〜い道路
歩きを終えて無事冬季ゲートに到着!

路肩に停まってたのは自分の車だけでした。
そして、最後のお楽しみは小屋泊り料金を払うつ
いでに♨へレッツゴー!!

今回は目標の水晶までは往けなかったけど、この
時期の裏銀座稜線歩きは半端なく素晴らしかった
です(^_-)-☆
GW過ぎたらまた往ってみようかな。。。

(長文最後までありがとうございます。)

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コメント

羨ましい!
雪たっぷりのブナ立!!
いやー凄いですね!
昨年GWの、雪が腐りきってエブリステップ踏み抜きだったブナ立と、貸切の稜線の朝の感動を同時に思い出しました(//∇//)
今年の雪はどんなでしょうかねぇ。
ついつい気になっちゃうブナ立です♪
2018/3/28 1:35
Re: 羨ましい!
凄かったです!
今年は入山者皆無だったようで、ラッセルしまくりでした。
今はもう雪もだいぶ融けてると思いますが。。。
是非、今年もまた感動の稜線歩きを!!
2018/3/28 12:23
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