袖平山〜大室山(エビラ沢北西尾根〜風巻尾根〜日陰沢新道〜大室指)


- GPS
- 11:19
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,534m
- 下り
- 2,706m
コースタイム
天候 | 晴れ、家を出た午前3時から大室指に下った時刻まで無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・神ノ川キャンプ場の社宮司沢登り口 駐車スペースのところにあるはずの袖平山への標識が外され地面に伏せて置いていました。 街宣車も停まっておらず、工事車両が出入りしているようです。 奥に進んで登り口を捜しましたが崩れているようで見つけられませんでした。 yamajinnさんの話では駐車スペースの右側に登り口があるそうで、確認が足らなかった可能性が高いです。 ・エビラ沢橋登り口 東屋への出入り口に立ち入り禁止の看板がありました。 東屋の脇が岩で埋まっていて工事のユンボが停めてありました。 昨日の雨の影響か初めの梯子を上った後の右上に上がる梯子に取り付く前の斜度ある小さい沢に水が流れ濡れていてコケも生えていて滑りそうだったので、引き返そうかしばらく思案しました。 慎重に渡らないと危険です。 ・エビラ沢橋〜社宮司沢コースとの分岐 登り口から2つの梯子を登りきったあと2、3ヶ所斜面がえぐれて道が崩落していました。 いずれこのコースは廃道になりそうです。 しばらくして直角に左上の植林地帯に袖平山を指す標識がありますが道が見えなかったので無視して平行に続く踏み跡を進んでしまいました。 数十メートル進むと踏み跡が狭くなり、右下の沢に切れ落ちてプチ下の廊下状態になって踏み跡も見当たらなくなってしまいました。 切り立った踏み跡を慎重に戻って標識の指す方向を見たら踏み跡があったので植林地帯をジグザグに登っていきました。 ・分岐〜袖平山 下のほうは作業道がしっかりついていて歩きやすいです。 その後赤いマークを見つけて登っていく箇所もあります。 上のほうは地蔵尾根と檜洞丸北尾根が合わさった感じで自然林の通り道や細尾根や岩稜部など次々と出てきて飽きないです。 岩稜部は頂上に近い所は左から巻きましたが直登することが多かったです。 北西尾根は岩稜部以外は急登が少ないので高度が稼げず時間がかかると感じました。 ・風巻尾根 山頂から崩落地を過ぎるところは修復しているようですが階段は土が崩れ壊れていました。 やはり風巻の頭への登り返しと神ノ川公園橋から林道に上がる階段は試練です。 ・日陰沢新道 ヒュッテの橋から渡渉しないで登山口に入れるようですが知らずに渡渉しました。 神ノ川ヒュッテを過ぎて標識に従って日陰沢を渡渉して対岸に渡るとトラロープが張っており、上流方向進みましたが道が見つからなかったので右方向へ進みました。 えぐれた部分の左側に作業用の赤いマークが上に続いていたので50メートルほど直登しました。 斜度がきつくなりこれ以上登るのは無理だと思い、沢まで下りました。 日陰沢の上流方向へ数十メートル進み、県界尾根方向から流れる小さい沢を渡った所に赤いペンキのマークがあったので渡り、上方に道があったので登りました。 こちらが日陰沢新道でした。 しばらくジグザグに登って左方向を指す大室山への標識があったのですが、踏み跡が見えず右方向に白い看板が見え、道がついていたので進みました。 いずれ上に登るだろうと5分ほど進みましたが平行か下るばかりなので標識まで戻りました。 大室山を指す方向に道が見えなかったのでもう一度右方向へ進みましたが一度登った後は下る道が続いていたのでこれは鐘撞山に続く道だなと判断し再び標識まで戻りました。 大室山へ指す方向へ少し進んでみると踏み跡があり進むと左に標識が見え安心しました。 その後は左上に大室山に向かって直登していきます。 結局、県界尾根分岐を見つけられませんでした。 視界が開けて眺望は良くなりますが数十箇所、倒木が道を塞いで歩きにくいです。 ・大室山〜大室指 エビラ沢に自転車を取りに帰らないといけないので車道歩きが短くなるように茅ノ尾根を大渡に降りることを考えましたが、久保分岐から不明瞭との記録が多いので尾根上を進めば迷わないとの記録を信じて、茅ノ尾根を久保に下りようと急いで頂上から下り始めました。 絶対に雨乞石には近寄るまいと言い聞かせ、視認できる距離にあるマークに従いサクサクと下って行きました。 しばらくすると大きな岩が目の前の現れました。 恐れていた雨乞石に違いありませんでしたが、14時30分を過ぎていて上に戻って茅ノ尾根を下るよりこのまま大室指に向かって下り、迷ったら大室沢方向へ下りれば良いと不安いっぱいで下りました。 雨乞石からしばらくはリボン等のマークが見つかりましたが、見つからなくなり右側に茅ノ尾根を見ながら崩れる斜面を必死に下りていきました。 初めは植林地帯を適当に下りましたが、大室沢から離れることを危惧して大室沢寄りの崩れる斜面を下りました。 その後また植林地帯になり下っていくと右側の大室沢の沢音が近くなり沢に下りられそうな場所で下りようと沢に近づきました。 しばらく左岸を歩き右岸に踏み跡が見えたので渡りました。 そして右岸も少し歩いて左岸に踏み跡が見えたので再び左岸に渡りました。 しばらく歩いたら広い車の轍がある道に出ました。 道なりに進むと舗装路に出たのでやっと安心できました。 舗装路に出てすぐに頑丈な新しいゲートがあり閉まっていたので上から乗り越えましたが、他の方の記録を見ると鍵はかかっていないようで、開けて出てくれば簡単でした。 思考能力が働かなくなっていました。 ・大室指〜神ノ川入口 道志みちを歩きましたが、久保でバスに抜かれ疲れが倍化しました。 ・神ノ川入口〜エビラ沢 ハンドライトが無ければ歩けませんでした。 |
写真
感想
久しぶりの2週間前の山行が思いのほか快適だったので、少し長い距離を歩いてみたいと思い立ち北丹沢の大きな山容を誇る袖平山と大室山を登ろうと計画しました。
まだ歩いていない北西尾根から袖平山に登ると大室山から神ノ川キャンプ場に下りてきて自転車に戻るというのが一番現実的だと思いましたが大室山から道志みちに下りたい気持ちが勝ち、長い車道歩きと林道歩きを覚悟した上で茅ノ尾根から下りることにしました。
しょっぱなの社宮司沢の登り口が分からずエビラ沢橋に変更したことは誤算でしたが沢をトラバースしたり風景が変わる変化あるコースの袖平山北西尾根は北丹沢最高のコースの一つだと実感しました。
日陰沢新道は登り口で迷い30分くらいロスしました。
その後も道に迷い、体の疲れはさほどでも無かったのですが気力が衰えてきて30メートル登るごとに3分横になりヨタヨタで大室山に到着しました。
大室山から出発し雨乞石が見えたとき絶望的になりました。
マークの無い崩れる急斜面を直滑降で下まで無我夢中で下りました。
大室指の舗道で安堵の気持ちで道に座り込んでいたら墓地の管理をしていたおじさんから雨乞石からは植林地帯を下りてこないといけないとアドバイスをもらいました。
反省点はコンパスに気泡が入り使えなくなったのに取り換えずに持ってきたことと大室指ルートの記録を持ってこなかったことです。
2万5千分の1地形図も必携でした。
エアリアマップだけで初めてのバリエーションルートを下るのは無謀でした。
大室指から神ノ川入口までの道志みちは途中で真っ暗になり寂しい気持ちになりましたが、神ノ川入口からエビラ沢の暗闇と静寂の林道歩きは恐怖を通り越した体験でした。
林道沿いの民家に飼われているいつも吼えて怖い番犬二匹が道に飛び出してきて噛まれそうにもなりました。
今回良かったのは毎回必ず朝の神ノ川林道で入漁料を取ろうとキャンプ場から軽トラックで追いかけてくるおじさんを見なかったことくらいです。
*ルートの最初と最後がGPSロガー(旅レコ)の不調で記録されていないのでご了承ください。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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はじめまして。cirrusと申します。
北丹沢に行く時には、いつもa-maefanさんのレコを参考にさせていただいています。
しかし、険しいルートを行かれましたね
しかも、超距離サイクリングの後に、30km近くを歩くなんて。。凄過ぎます。
大室山からの下りは、迷いやすいと聞いた事がありますが、時間に余裕がなかったりすると、危険そうですね。
最後の方は、見ているこちらまでドキドキしてしまいました。
エビラ沢からの袖平山も渋いです。
それから、風巻ノ頭への登り返し。
あそこが北丹沢最難関(精神的に)というのは、凄く分かる気がします
cirrus さん
はじめまして、コメントをしていただき本当にありがとうございます。
僕もよく見させてもらい驚いています。
cirrusさんが長野の山岳部出身というのは納得です。
ヤタ尾根のスピードなど常人じゃないですね。
川崎北部からだと世田谷町田線と国道16号に乗れば津久井湖までは登りが無いので意外に楽です。
大室山からの下りは冷静に地形図や今回のログを見れば、道を外しても遭難の危険はないようです。
足元は崩れますが、岩とか無いので滑っても怪我はしないと実感しました。
風巻尾根の下りは袖平山から風巻ノ頭までは岩のかけらの上を歩くので脚の負担が大きく、そこでの登り返しはつらいですね。
風巻尾根は登りより下りのほうが脚は疲れますね。
今回の山行をはじめ北丹沢のバリエーションルートはyamajinnさんの記録を参考にさせてもらっています。
a-maefanさん
私の山行記録をいつも読んで頂いている上に、参考にされているそうですが、有り難うございます。
記録を書くのに張り合いが出てきます。
もう少し、丁寧に記録を書かなければと反省しています。
それにしても自転車と22kmの歩行距離。二つの山の登下行。凄い健脚には驚きです。
yamajinn さん
こんばんは、いつも参考にさせていただいています。
ネットで北丹沢の山を検索するとyamajinnさんのブログが出てきて、行きたいコースを網羅してかゆいところに手が届いている文章と写真でとてもありがたいです。
社宮司沢の登り口は湧き水の導水管が見えるだけで、登れるようなところは見当たらなかったです。
工事車両が入っているようでした。
袖平山北西尾根はとても良いですね。
袖平山の山容の深さを実感できました。
大室山や日陰沢新道で迷ったのでコンパスと2万5千分の1の地形図は必携だと実感しました。
携帯電話や地図を表示できるGPS機器は持っていないので、エアリアマップと高度計だけでは位置の確認はできませんね。
大室指のおじさんの話では茅ノ尾根の方が迷いやすいと言ってましたがどうなんでしょうか?
今回のログを見たら、雨乞石を下ったところで右の尾根に乗って下りてきているようですが、下りでは使えると思いました。
日陰沢新道では鐘撞山方向へのショートカットと思われる道に進んでしまいましたが、あの道はどこに続くのでしょうか?
a-maefanさん、こんばんわ。
袖平山北西尾根の社宮司橋からの入口は、林道から、10m程は行った右側斜面にあります。以前には、そこにも手製の指導標があったのですが。入口付近は物置場になっているのか、土が盛り上がっていて、分かりにくかったです。
日陰沢新道の間違えたルートは新道が出来る前の旧ルートだと思います。鐘撞山から来た場合、県界尾根が直角に曲がる地点がありますが、そこで出ると思います。
茅ノ尾根は指導標はあまりありませんが、踏み跡は分かると思います。但し、大渡へ向かう指導標には時間が変だと思います。尾根から大渡へ下る道は綺麗な作業道ですが、この道に入らず、尾根を直進してしまうかもしれません。尾根から和田へ向かう場所にはしっかりした指導標がありました。
大室山の北側は交通の便が悪いので、登る登山者が少なく、荒れてきているみたいです。以前、山梨県が整備したようですが。
yamajinn さん
こんばんは、ご返答いただき本当にありがとうございます。
社宮司橋の登り口は右側でしたか。
右側が池のようになっていたので左奥ばかり探していました。
それならばまだ登り口はありそうですね。
日陰沢新道の旧ルートでしたか。
木に危険と書いた白い看板が付けてあったので不思議でした。
日陰沢新道から大室山の頂上に着く直前に大渡方向を指す標識の前を通ったので、この標識に近づくと茅ノ尾根ではなく日陰沢新道を下りてしまうのではないかという懸念があったので少し離れるように下ってしまったのが間違いだったかもしれません。
a-maefanさん、こんばんわ。
このレコ、見落としていました。丹沢のレコをあまりチェックしていなかったものですからすいません。
エンドとスタートの間も実際には歩いているので、自転車で川崎から走って、さらに30キロ位は歩いた事になりますね
ルートもなかなか綺麗な形で、とっても面白そうです。でも歩いている時は、はらはらだった様ですね。何にしても凄いです。完歩、おめでとうございます
北丹沢、あまり歩いていないので傷が治ったらちょっと歩いてみたいですね
Futaro さん
こんばんは。
しばらくは日記を楽しみに読ませていただきます。
袖平山北西尾根はとても気に入りました。
眺望は全くありませんが上のほうの自然林と岩場は心地いい歩きでした。
エビラ沢橋の登山口は危険ですね。
車道と林道を10キロくらいは歩きましたね。
間違えたとはいえ大室指に下りられたことは自信になりました。
a-maefan さん、今晩は。
最近レコを見ないのでどうしているか心配ですがお元気ですか?
このレコに載っている袖平山北西尾根を昨日下りました。このルートはもう廃道になっており、とっても危険な状態でした。a-maefan さんの写真と比べると3年間の年月を感じさせます。
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