西上州のドロミテ!立岩
- GPS
- 02:55
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 579m
- 下り
- 563m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7台くらい可能 大日向より先の道路には雪のある箇所もあったので、スタッドレスタイヤのほうがいいと思います。 早朝はかなり凍結しているのではないかと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(積雪、ルート) 南面の日向以外は雪がありました。 東西立岩のコル以降、北面に入ると積雪10~25センチくらいでした。 急斜面では軽アイゼンがあると安心です。 自分は西立岩まではアイゼンなし、そこから威怒牟幾不動までアイゼンをつけました(6本爪)。 積雪で踏み跡がないため稜線以外はトレースと赤テープ(そんなに頻繁にはないです)が頼りです。 トレースがない場合はルートファインディングになると思います。 分岐点には基本的に指導標があります。 いずれにしても積雪期は多少の読図力が必要と思います。 なお、今日は凍結箇所はありませんでしたが、時刻や天候によっては凍結箇所も増えそうです。 (危険箇所) 鎖場が複数あります。 急なガレ場を過ぎたあとの岩壁を斜めにトラバースする鎖は岩に雪がついており高度感もあるため少し恐怖心がありましたが足場は十分あるので雪がなければさほどでもないと思います。 その他の鎖場も手がかり足がかりは豊富にあります。 西立岩から先の稜線は両側が切れ落ちた痩せ尾根や片側が切れ落ちたトラバースもありますので足下に十分注意してください。 |
写真
感想
3連休。
避難小屋1泊で長沢背稜とか、小屋かテントで雲取〜飛龍も考えたけど、ちょっとほかのことも考えていたら時間切れになったので今回はパス。
結局、またまた西上州に行っちゃった。
今回は「西上州のドロミテ」立岩へ。西上州の中でも気になっていた山だ。
登山口近くまで来ると道路には雪もでてくる。
途中で車窓から目指す立岩の姿がよくみえた。
なんとも雄大な眺め。
かっこいいなあ、立岩!
近場という安心感もあって行動開始は遅かった。
登山口に到着したのは11時近く。
行程は3時間+αでみたので14時台には下山できる予定で出発。
歩き始めてすぐに思ったよりも雪があることを知る。
とはいえ最初は南面なので雪があったりなかったりという程度。
しばらくゆるい斜面のあと急なガレ場の下にでる。
ここには立派な氷瀑があって、アイスクライミングとかできるのかなあと思った。
ガレ場を登り詰めると方向転換して今度は岩壁の斜めトラバースの鎖。
雪がついててここはちょっと緊張した。
そこからはすぐに立岩のコルにでて、いったん北面に回る。
ここからはしっかり積雪があって地面は真っ白。
今日は先行者が1名いたようなのでそのトレースを参考に進む。
アイゼンを着けようかとも思ったけど、先行者の靴跡をみると着けていないみたいだったし、
とりあえずつけずに進む。
最後に斜度のきつい鎖場を登るとすぐに最高点の西立岩頂上についた。
ベンチとかあるけど雪がつもってるので使えない。
頂上からの展望は素晴らしく、浅間や両神、西上州全域、八ヶ岳などがみえる。
北アルプスはもやもやしてよくわからなかったけど、槍穂高もみえるようだ。
思ったよりもここまでに時間も要したので一服して出発。
ここからアイゼン装着だ。
アイゼンをつけてたら反対側から男性二人組がきて「今日はアイゼン役立つでしょう」と言われる。
今日出会ったのはこの方達だけだった。
最近の山行では一応いつもザックに入れてるけど、今日は持ってきてよかった。
威怒牟幾不動(すごい名前)までの道はほとんど雪があり、切れ落ちた痩せ尾根と嫌な感じの急な下りがいくつかあったのでアイゼンがないとちょっと苦労しただろうと思う。
しかしそれにしても、雪のある山歩きは、楽しい。低山の雪山ハイキングからはじめていこう。
思った以上の雪景色に、サングラスを忘れたなあと思いながら下って行くと壮観な絶壁の下にでる。
威怒牟幾不動だ。
ここはけっこうすごい。
絶壁の上からはシャワーみたいにさわさわと水が降り注いでいて、下には氷の山ができていた。
この季節しか見られない景色だろう。
他に誰もいないし、しばらく見とれていた。
不動の説明板に「諸願成就」とあったので、お祈りさせてもらった。
ここからはゆるやかな道がほとんどのはずなので、アイゼンを外す。
もう危険な箇所はないし、雪はまだあるので雪面にピースして写真をとったりして余裕でいたら、
道を見失う。
少し前から先行者のトレースがいつのまにか人間にしては小さな足跡に思え、おかしいなと思ったけど、おかしいなと思ったときはたいてい本当におかしいもの。
沢筋にでたところでトレースらしいものは完全に消えた。
これは誤ったなと思い、確かな地点に引き返す。
新しくはない人の足跡も見受けられたし、樹木を伐採したあとがあったのでどうやら作業道に入り込んだらしい。
地図では不動からすぐに沢にそって進路を南に変えているようなのでそれらしい箇所に注意してゆっくり進むと、あった!赤テープと明確なトレース。
これを見落として薄いトレースと獣のトレースに従って直進してしまっていた。
これで10分強のロス。
そのあとは特に迷う箇所もなく雪山ハイキングを満喫。
途中で物音がしたので先行者にようやく追いついたか、と思ったら鹿が駆けていった。
水平な枝を利用して、歩く自分をセルフで撮影したり。
セルフがだいぶ上手になったなあと思う。
結局14時少し前に登山口に帰着。山頂であった二人も下山して休憩していた。
雪、岩、地図読み。静かで楽しいスリリングな山行だった。
展望も最高。威怒牟幾不動も素晴らしい。
さすがだね、西上州。
立岩は遠目にみるとかっこいいし、登ってみてもとても楽しい。
西上州の雄、としたい。
まだまだ西上州には未踏の秀峰が残っている。ひとつずつ登っていこう。
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