【近江鈴鹿】向山〜イハイガ岳〜清水の頭 甲津畑より周回
- GPS
- 10:53
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,131m
- 下り
- 1,131m
コースタイム
- 山行
- 9:18
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 10:50
天候 | くもりのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【駐車地〜向山】 取り付きは鉄塔管理道(巡視路)を利用。岩ヶ谷林道起点から甲津畑集落方向に車道を500m進んだ所が管理道の入口。L160鉄塔表示に従って登る。L160鉄塔を過ぎた後は谷間までトラバースしてL159鉄塔のすぐ西で稜線に出る。尾根芯を東へ向かうとすぐR158鉄塔。その後南東に向きが変わり、向山930mピークから東へ100m進んだ所から南の尾根へ下る(東へ直進しやすいので注意、大きめのヌタ場が目印) その後はイハイガ岳を目指して藪がかったアセビの繁る尾根を進む。 【イハイガ岳北尾根】 尾根を南へアセビを掻き分けて進むとガレ地が見えてくる。最初のガレ地手前に東へ向かう小尾根があり、引き込まれやすいので注意する。(teppanは間違えました) 山頂手前の崩壊地は2ヶ所でナイフ状に切れ落ちている。脆くて足場が崩れやすく尾根芯は危険で歩けない。東側の谷間へ下って迂回しました。2度目の迂回で下った谷は狭くて急です。下りすぎると危険なので、できるだけ谷の上部に下降するとベター。落石に注意。 【イハイガ岳〜大峠】 尾根南側の大崩壊地を避ける様に、北側の山腹に踏み跡がある。テープマーカーを頼りに下るが、急斜面に付けられたルートは狭くて滑落の危険があるので慎重に。 【大峠〜清水の頭】 大峠からは急斜面の南寄りの部分を登り返す。平坦になったあたりから、アセビやシャクナゲのトンネル道になる。尾根はクランク状に折れ曲がっていて、東に向きが変わったあたりから広葉樹林の開放的な尾根になる。樹林帯を抜けると草原になり間もなく清水の頭に着く。特に危険なところはありません。 【清水の頭〜奥の畑谷】 清水の頭の看板から100mほど雨乞岳方向へ下ったあたり(奥の畑峠?)から、北へ伸びる広い小尾根を奥の畑谷に向かって東寄り(右寄り)を下降する。急斜面なのでスリップ・転倒注意。 【奥の畑谷〜千草街道】 広々とした明るい自然林の谷。広い川原は複数の水流がありどこでも歩けますが、テープマーカーに従って進むと安心。歩きやすい方に何度か渡渉を繰り返す。 下流近くになって沢の向きが北寄りに変わったあたりで右岸に渡渉すると高巻き道になり、蓮如上人旧跡のすぐ西側で千草街道に合流する。 千草街道(林道)は迷う事なく歩けますが、石ころで足を挫かない様に注意。 |
写真
感想
ご訪問ありがとうございます
今年5月に歩いてから遠ざかっていた鈴鹿の山、そろそろヒルの心配もなさそうなので、紅葉を楽しみに雨乞岳周辺を歩いてきました。
いつも私のレコにコメントを下さるonetotaniさんお気に入りの場所「清水の頭・奥の畑谷」へ、レコを参考にさせていただき出かけてきました。それに加えて今回は、以前から歩いてみたかった向山とイハイガ岳を加えた欲張り周回です。
向山(むかいやま) 697mピーク〜イハイガ岳北側までの尾根全体を甲津畑の人々が”向山”と呼んでいたそうで、本来特定のピークを指してはいないようですが、便宜上1番高い930mピークに向山の名札が掛かっていました。南側から眺めると結構存在感のあるピークです。
イハイガ岳は北側、南東側共に崩落しており、今回歩いた北尾根ではそのガレ地の通過がネックです。行ってみると尾根通しの通過は滑落の危険性が限りなく高いので、立木の生える場所まで谷を下降して登り返しました。
三角点名は”祝ヶ岳”となっていますが、参考書「鈴鹿の山と谷」によると、それはおそらく当て字で、筆者の見解では”居拝”あるいは”位牌”というのが由来ではないか?とありました。だとすれば”居拝ヶ岳”となります。よく使われている”イハイガ”というカタカナ4文字だけの呼び名では意味が違って取れるので、後ろに”岳”が付かないとおかしいと思われます。
清水の頭付近の尾根は広々とした草原で展望に優れたところです。単に展望だけなら雨乞岳山頂の方が遠くまで見渡せる訳ですが、ロケーションに優れていると言いますか、いつまでもそこに居たくなる様な、そんな落ち着ける雰囲気を持ったおすすめの場所です。
奥の畑谷は、近江鈴鹿特有の自然林の緩やかな谷で、広々としてとても雰囲気の良いところです。水も豊富でテントを張って泊まるのにも良さそうでした。秋のこの時期は黄葉が素晴らしく、気持ちの良い谷歩きが楽しめました。
コメント
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こんにちは。
またまた激しくやってますね。
イハイガの北尾根崩壊地、あそこを突破するとは驚きです。
高難度だったことと思います。
ヤブコギもあり、レベルの高い歩行です。
ご無事で何よりです
甲津畑から直接イハイガへ抜けるルートなんて、想像すらしたことがありませんでした
向かいにある長い尾根の山だから“向山”なんですね
イハイガのようなカタカナ地名も、何かしら意味のある漢字があてられていたんでしょう!
私も“位牌”だと思っています。
古くから人々の生活と交流のあった近江鈴鹿、歴史を感じさせる地名が随所に残っていて、興味深いです。
本当にお疲れさまでした
向山の尾根歩きは、去年あたりから一度挑戦してみたいと思っておりまして、ようやく実行に移してきました。
取り付きをどこにしようか思案していましたが、鉄塔巡視路であっけなく尾根に乗れました。歩く人も希な所ですので、さすがに全線ハイウェイとは行かず、ちょっと倒木を潜ったり、アセビを漕いだりしました
イハイガ岳の北側崩壊地はオマケみたいなもので、本当は歩くのは怖そうでイヤだったのですが、周回するために通過はやむを得ませんでした。
試しに偵察に行ったヤセ尾根では、ちょっと足を滑らすと真っ逆さまに滑落しかねないのでビビリました。引き返すのは四つん這いでした…
この日のメインは清水の頭と奥の畑谷。行ってみたらどちらも近江鈴鹿らしさ満載の素敵なところでした。頑張って長距離を歩いた甲斐がありました。
山の名前にはいつも興味津々です。”位牌”だとすると、ちょっと怖い意味が隠されている山なのかもしれませんね。
こんにちは。
鈴鹿に戻ってこられましたね。イハイガ崩壊地の難易度の高さを痛感するレコでした。滑落の危険よぎるスリリングな先に清水の頭で安堵のひとときもあり、teppanんさんらしい緩急付けてですから有意義な山行ですね
鉱山による採掘がキッカケで崩壊が始まったイハイガ。やはり自然には自然のままで、採って良いのは写真だけだと再認識しました。そこを歩き獣達...生命力の強さって逞しい!!
確か、イハイガには社や祠とかがなかったですよね?勝手な想像ですけど、雨乞祈祷をする雨乞岳、昔から山岳信仰とされてる綿向山の中間地点にあり、かつて栄えてた甲津畑周辺から近いこの頂から居ながらにして両峰を拝む事が出来たから、”居拝”もありなのかな〜と思いました。 おつかれさまです
久しぶりに鈴鹿に戻って歩いてきました。ヒルさえ出なければ本当に良いところですね。最近の鈴鹿は滋賀県側からばかり、まだ当分そんな感じの鈴鹿歩きが多くなりそうです。
スリリングさはちょっとだけでいいんです。今回の崩壊地は石ころ混じりのザレザレで、偵察に行ったヤセ尾根では、もし足を滑らせたら…と考えたら腰が引けてビビりました そんな危ない斜面にも獣道がたくさんありました。たまには野生動物も滑落してケガする事もあるんでしょうね。でもホント逞しいと感じました。
人間が崩壊する原因を作ってしまうとは、ちょっと残念なことですね。もう修復は困難なので、この先どんどん崩れて、いづれは消えてしまうかも…
karuさんのイハイガ岳考察、説得力がありますね〜 あり得ると思います。
なるほど。
確かにカルさんの仰る通りかも!
私も“居拝”派に乗り換えます
ちなみにですが、
”居拝”ってどう言う意味だろう?とググってみたのですが、詳しくは分かりませんでした。
「居拝」「起拝」「立拝」というのがあるみたいで、神事で拝む時の作法の種類の様ですね。
こんばんは teppanさん
このコースは崩壊地がかなり危険と以前から聞いているので近寄ったことがありません。見るからに怖そう。
無事帰って来れて何よりですよ。お疲れ様でした。
おはようございますsireotokoさん
ほとんど歩く人がいない向山ですが、それでも幾つかレコが上がっていたので参考にさせてもらいました。イハイガ岳北のガレ地は谷底まで下りて迂回すれば大丈夫でしたが、体力的にキツかったです。
イハイガ岳〜大峠間の、ガレ地を避けるような下りも滑落しそうなルートで、どちらかと言えば、こちらの方が危ないかもしれません。怖いところは無理せずゆっくり歩きました。
この日の目的地は清水の頭と奥の畑谷で、どちらも素晴らしいところでした。
teppanさん、奥様、またまた始まりましたね、鈴鹿の山歩き。
久しぶりに戻って来られたのに、いきなりこのハードなルート
ですか
鈴鹿の西部の山々は、まったく未知の場所ですが、毎回毎回
面白そうなルートを歩かれ、興味をそそられています
崩壊地辺り、奥様の悲鳴が聞こえてきそう
こんにちはkameさん
先日はありがとうございました、とても楽しめました!
kameさんもあの後すぐハーフマラソン走ったりして、エネルギーが有り余って元気そのものですね
この日の目的地は清水の頭と奥の畑谷だったんですが、いつもの悪い癖でちょっとだけ冒険してみました。イハイガ岳北側は尾根伝いに歩くのが無理なのは調査済みでしたが、大峠への下りが思ったより危なかったです。そしてご指摘どおり、後ろから相棒の叫びが聞こえてきましたね
イハイガ岳北の崩壊地はあまり楽しめる所じゃないですが、そのあたりからのイブネや雨乞はまた違った印象で、なかなか良い眺めでした。清水の頭と奥の畑谷はとても素敵な所でした。
teppanさん、こんにちは。
雨乞岳の西方面ですね。
写真から山の深さが伝わってきます
見るからにいやらしい崩落の稜線もあり、判断力が
試される領域と拝見しました。
墜落でなく、転落でもなく、滑落・・・
こんな場所での最悪は、進退窮まることでしょうか
なかなか割りきれない状況下、無理せずに下って、登り返す。
適切な判断、teppanさん流石です
こんにちはredsさん
お金とヒマに窮乏しているteppan夫婦は、なかなかメジャーな山岳へは出かけられません。そこでもっぱら鈴鹿を歩いている訳なんですが、噛めば噛むほど味がある山々で幸いしております。
ただ、とても登山道とは呼べない荒削りなマイナールートも数多く、今回の崩落地の通過もそれに該当します。ここを尾根伝いに歩いたレコは無く、谷底から迂回するのが常套手段。teppanも最初っからそのつもりで、怖いもの見たさでちょっとエッジに立ってみただけなんです しかし右も左も絶壁でさすがにビビリました
その後は鼻歌交じり(でもなかったかな? )で紅葉の稜線歩きと沢歩きが楽しめて良かったです
teppan2013さん 今晩は。
L159と言うとカクレグラの西尾根巡視路から延びる線路ですね、
そんな場所からイハイガ岳経由で歩かれるとは、思いもしませんでした。
イハイガ岳〜大峠上の石楠花地獄を過ぎると奥の畑谷、雨乞岳を
眺めながらの稜線歩きですね。
このエリアは晴天時に歩いてこその展望稜線だと思います。
清水頭、奥の畑谷は病みつきになりませんか?
おはようございますonetotaniさん
いつもonetotaniさんのレコを拝見して、ぜひ行きたかった清水頭と奥の畑谷、今回歩いてみて一度でお気に入りの場所になりました、これは病みつきになりそうです。今後も定番ハイクとして何度も訪れることになると思います。ありがとうございました!
イハイガ岳経由のルートは以前から一度歩いてみようと考えていたので、今回の周回に加えました。甲津畑からだと千種街道の往復に時間を取られますので、どういうコース取りにするか悩めますが、次は違うルートで訪れてみたいですね。
紅葉は思った以上に残っていて、スッキリ晴れたらなお良かったと思いますが、十分堪能する事ができました。
私も去年の5月にほぼ同じコースから雨乞岳に行きました。そしてイハイガ岳にも登ったのですが最短コースであろうあの両側が切れ落ちた稜線は二度と行きたくありません。今回逆回りであの辺を通ったのですが(イハイガ岳には行きませんでしたが)上手くコースを選べば何の造作も無く通過できました。
矢張り向山の山名板はあったのですね。たしか前回見た気がしたので少し探したのですが見つけられませんでした。もう一つ残念だったのは折角の南雨乞から清水の頭辺りの稜線歩きはガスで眺望がサッパリでした。時には吹き飛ばされそうなほど風が吹き散々な山行でした。
こんにちはyjinさん、コメントありがとうございます。
前回と今回歩かれたレコ拝見いたしました。自分の時は、イハイガ岳のあの脆いヤセ尾根は一目見ただけでムリだと判断して谷間から登り返しました。
今回のレコでは東側を上手く迂回されていますね。地形図で見る限り、東側の谷間は幾分斜度が緩やかな部分があるので、そのあたりを上手に巻けばスムーズに通過できるのかもしれませんね。
向山ピーク付近は尾根が広いですし、山名板はやや高い位置にありましたので、たまたま見落とされただけかと思います。
雨乞岳西尾根も一度歩いてみたいと思います。参考にさせていただきます。
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