記録ID: 1772420
全員に公開
ハイキング
六甲・摩耶・有馬
奥山谷（完全遡行）〜逢ヶ山〜風呂ノ谷〜専念寺〜唐櫃台
2019年03月27日(水) [日帰り]
rxk00250
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 470m
- 下り
- 439m
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標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 4:00
8:49
7分
神戸電鉄「有馬口」駅
8:56
8:56
3分
風呂ノ谷道 登り口
8:59
8:59
3分
風呂ノ谷砂防ダム
9:02
9:03
0分
奥山谷・奥山谷西尾根 取り付き
9:03
9:03
7分
奥山谷 分岐
9:10
9:11
4分
奥山谷砂防ダム
9:15
9:15
5分
パイプ階段
9:20
9:24
13分
奥山谷第二砂防ダム
9:37
9:42
11分
奥山谷第三砂防ダム
9:53
9:53
4分
小さな滝
9:57
9:58
6分
枯れ谷３分岐
10:04
10:04
65分
大規模崩落箇所
11:09
11:23
1分
逢ヶ山（山頂）
11:24
11:25
18分
風呂ノ谷・奥山谷西尾根 下り口
11:43
11:44
25分
風呂ノ谷方面 分岐
12:09
12:09
7分
風呂ノ谷第二砂防ダム・コンクリート階段
12:16
12:16
5分
風呂ノ谷第三砂防ダム
12:21
12:21
2分
奥山谷・奥山谷西尾根 取り付き
12:23
12:23
5分
風呂ノ谷砂防ダム
12:28
12:34
15分
専念寺
12:49
神鉄「唐櫃台」駅
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
（帰り）神戸電鉄「唐櫃台」駅から北神急行に乗り継いでJR「新神戸」駅へ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
前回（2018.04.12）の山行記録はコチラ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1426505.html 「奥山谷」について （→ マイナーなバリエーションルートの山行経験は必須、さらに谷筋の倒木越えや藪漕ぎにも慣れていて自力でルート探しが出来ることが必要） (1) 林業従事者や堰堤保守関係者以外には歩く人がほぼいないようで、踏み跡も薄く、中盤以降はマーキングも皆無なため、正解ルートは分かりづらい。 (2)「奥山谷第二砂防ダム」の少し手前に左への登り分岐（丸太橋がある）があるが、これは「深戸谷西尾根」の登り始め地点に合流する道なのでスルーすること。 (3)「奥山谷第二砂防ダム」を比較的楽に越えるための巻き道（左岸越え）の分岐はダムのかなり手前にあるので見落とさないこと。また、ダム直前地点からダムを直接越える場合は、登りは段差の高い緑色のステップを利用し、下りは木や蔦を頼りに崖を滑り降りる形になるため滑落に注意が必要。 (4)「奥山谷第三砂防ダム」はスリットダムだが、段差が高くて中央の直登通過が困難なので、左岸側の階段道から巻く。 (5)「枯れ谷の3分岐地点」以降は、大規模な山腹崩壊による土砂崩れや倒木、藪などで進路がふさがれており、踏み跡もまったくない状態。進行方向をコンパスで確認し地図を見ながら登る箇所を自己判断しないといけない。最終的に尾根上に出るルートを見つけ出す能力が必要。 (6)「杉の植林帯」は枯れ葉・枯れ枝が散乱し堆積していて足元が極めて不安定で危険なうえに、かなりの急登が長く続くので、技術に加えて体力（＝持久力）と諦めない意志も必要。 「風呂ノ谷」について (7)「逢ヶ山」山頂からの下りは、しばらくの間は「奥山谷西尾根」とルート共通。途中で西に分岐するが、分岐ポイントが分かりづらいので、時折り地図とコンパスを頼りに現在位置を確認しながら下る。分岐点には太目の木が2本ある。（以前にあったリボンマーキングは撤去されてしまった）なお下り方向から見た場合はスイッチバック的に下っていく形。 (8) 道は最初のうちは九十九折に付けられていて、次第に谷へと下りていく。踏み跡は以前に比べると分かり易くなっている印象。途中で岩石だらけの谷を渡って反対側へ続く踏み跡を見失わないように辿ること。そこさえクリア出来れば、後はびっくりするような歩きやすい明快なハイキング道になる。 |
写真
神鉄「有馬口」駅を出たら、新開地方面にある踏切を渡ってすぐのところの細い路地を線路沿いに進む
ほどなく林道の入口に差し掛かる。車止めチェーンがあるが、ここが「風呂ノ谷・奥山谷」への入口だ
森林管理やダム管理などのため道は舗装されているが、やがて高速道路の高架下をくぐる
高架をくぐってすぐのところに「奥山谷・奥山谷西尾根」への取り付きがある。斜面の踏み跡が確認でき、右の木の枝に黄色いテープも巻いてある
1
3/27 9:02
高架をくぐってすぐのところに「奥山谷・奥山谷西尾根」への取り付きがある。斜面の踏み跡が確認でき、右の木の枝に黄色いテープも巻いてある
斜面を登るとすぐに小石があって、谷道（左下り）と尾根道（右上り）との分岐点となっている
左下に谷を見ながら道を進むと、やがて左手に「奥山谷砂防ダム（第一ダム）」が見えてくる
さらに進むとアルミ階段がある。一応この谷道も保守はされているが、その頻度がかなり少ないということなのだろう
2分岐があるが、今回はあとで右の上り道を行く予定。この上り道はこの先の巨大ダムを遠くに高巻いて行く道だ。とりあえず一旦スルーして先にある巨大ダムへ向かうことに
3/27 9:17
2分岐があるが、今回はあとで右の上り道を行く予定。この上り道はこの先の巨大ダムを遠くに高巻いて行く道だ。とりあえず一旦スルーして先にある巨大ダムへ向かうことに
前回の山行時は左側（右岸）にある緑のステップを登ってダムを越えて進んでいったのだが、今回は巻き道を歩いてみることにしたのでここはスルーして元の場所まで引き返すことに
1
3/27 9:21
前回の山行時は左側（右岸）にある緑のステップを登ってダムを越えて進んでいったのだが、今回は巻き道を歩いてみることにしたのでここはスルーして元の場所まで引き返すことに
順調にダムを高巻き、やがて谷筋へ合流するために道が下っていくのだが、ここがちょっと危ない箇所になっていた
巻き道の最後の最後が、ちょっとした高さの段差になっていて、足が届かないのでちょっと困った。前回山行時はここに木の階段があったはずなのだが・・・あれ？
1
3/27 9:34
巻き道の最後の最後が、ちょっとした高さの段差になっていて、足が届かないのでちょっと困った。前回山行時はここに木の階段があったはずなのだが・・・あれ？
前回の時の写真を確認してみると、やはりここに木の階段があって楽に降りられるようになっていた！昨年夏以降の風雨で流されたのだろうか・・・
1
4/12 10:05
前回の時の写真を確認してみると、やはりここに木の階段があって楽に降りられるようになっていた！昨年夏以降の風雨で流されたのだろうか・・・
石というより岩がごろごろする谷を登っていく。この時期は水の流れがほとんどないようだ。正面奥に「奥山谷第三砂防ダム」が見えている
1
3/27 9:36
石というより岩がごろごろする谷を登っていく。この時期は水の流れがほとんどないようだ。正面奥に「奥山谷第三砂防ダム」が見えている
スリットダムである「奥山谷第三砂防ダム」は右側（左岸）の階段の巻き道で越えていくほか手立てはなさそう
堰堤はこれで終わり。この先は岩石がごごごろする谷筋をひたすら行くが、けっこう歩きづらい。よくまあこれだけの岩石が落ちてくるもんだ
1
3/27 9:47
堰堤はこれで終わり。この先は岩石がごごごろする谷筋をひたすら行くが、けっこう歩きづらい。よくまあこれだけの岩石が落ちてくるもんだ
やがて「枯れ谷の3分岐（右俣・左俣・中央尾根）」地点が現れるが、特徴的な風景だ。谷筋はどちらもかなりの荒れ様だ
3分岐の真ん中の尾根と思われるところには2つの切株が門のように生えていて目印になる。ちなみに尾根筋は道がはっきりしない（ないに等しい）し、上ってどこへ出るかも不明だ
1
3/27 9:58
3分岐の真ん中の尾根と思われるところには2つの切株が門のように生えていて目印になる。ちなみに尾根筋は道がはっきりしない（ないに等しい）し、上ってどこへ出るかも不明だ
谷筋遡行完遂のため、左俣の谷をさらに奥へと進んでいくが、すぐに土砂崩れによる大規模崩落の現場に出くわす
前回はここで進路に悩み、左の端に見える踏み跡らしきところを無理矢理進んで酷い目にあった。谷筋から大きく離れて「深戸谷西尾根」へ合流してしまったが、こっちはかなり危険だ
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3/27 10:04
前回はここで進路に悩み、左の端に見える踏み跡らしきところを無理矢理進んで酷い目にあった。谷筋から大きく離れて「深戸谷西尾根」へ合流してしまったが、こっちはかなり危険だ
谷筋遡行完遂のため、今回は正面突破というかとにかく直進するしかないのだが、前回を遥かに上回る量の倒木と岩石がさらに積み重なっているうえ、土砂崩れで斜面も危ういので、一見すると相当困難な状況だ
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3/27 10:04
谷筋遡行完遂のため、今回は正面突破というかとにかく直進するしかないのだが、前回を遥かに上回る量の倒木と岩石がさらに積み重なっているうえ、土砂崩れで斜面も危ういので、一見すると相当困難な状況だ
とは言うものの、障害物にあまり�發気呂覆い里如�足場を慎重に選べば、無理矢理になら先へ進めそうだ
崩れた斜面はザレ状なので今回は歩かないことにして、正面の倒木の山を越えていくことにしたが、濡れていて滑るので思いのほか難儀だった
3/27 10:07
崩れた斜面はザレ状なので今回は歩かないことにして、正面の倒木の山を越えていくことにしたが、濡れていて滑るので思いのほか難儀だった
行くしかないのでガシガシと進んでいく。ここまでは比較的順調だったが・・・
崩落した左手を見ると、切られた倒木が重なっている状況も確認できたので、全くの放置状態ではなく少しは手を入れているのかもしれない。ただ単に過去に切られた木が滑って落ちているだけかもしれない。良く分からない状況だ
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3/27 10:10
崩落した左手を見ると、切られた倒木が重なっている状況も確認できたので、全くの放置状態ではなく少しは手を入れているのかもしれない。ただ単に過去に切られた木が滑って落ちているだけかもしれない。良く分からない状況だ
さらに正面突破しようとすると、茨の群生が立ちはだかって、棘で先には進めない、さすがにこれは無理。ここで左右どちらかに無理矢理に巻いて逃げるしかない。このあたりで崩落斜面へ行く手もある
1
3/27 10:10
さらに正面突破しようとすると、茨の群生が立ちはだかって、棘で先には進めない、さすがにこれは無理。ここで左右どちらかに無理矢理に巻いて逃げるしかない。このあたりで崩落斜面へ行く手もある
必死の思いでようやく崩落現場を越えることが出来た。遡行してきたルートを振り返って見てみると、崩落の斜面の角度はかなりのものであるのが良く分かる
1
3/27 10:19
必死の思いでようやく崩落現場を越えることが出来た。遡行してきたルートを振り返って見てみると、崩落の斜面の角度はかなりのものであるのが良く分かる
この先いよいよ杉の植林帯へと突入するのだが、ちょっと休憩。もう一度歩いてきた場所を上から見下ろしてみるが、このあたりから一気に高度を上げ始める感じが良く分かる
1
3/27 10:21
この先いよいよ杉の植林帯へと突入するのだが、ちょっと休憩。もう一度歩いてきた場所を上から見下ろしてみるが、このあたりから一気に高度を上げ始める感じが良く分かる
さて、杉の植林帯へと突入だ。ここからは道どころか踏み跡すらも確認できない。谷筋の延長っぽいところを目で探して登ってみる感じ
1
3/27 10:26
さて、杉の植林帯へと突入だ。ここからは道どころか踏み跡すらも確認できない。谷筋の延長っぽいところを目で探して登ってみる感じ
どこへ行けば良いのかさっぱり不明だが、地図とGPSで谷筋の方向を確認しながら、ゆっくりゆっくり歩く。足下に地面があるのかないのかすらも分からない状況が続く
3/27 10:38
どこへ行けば良いのかさっぱり不明だが、地図とGPSで谷筋の方向を確認しながら、ゆっくりゆっくり歩く。足下に地面があるのかないのかすらも分からない状況が続く
傾斜は結構な角度で、足元には杉の枯れ枝・枯れ葉が堆積して見えない。下手なところで足を踏ん張ると、地面がなくて踏み抜ける箇所も多々あったので危ない
3/27 10:47
傾斜は結構な角度で、足元には杉の枯れ枝・枯れ葉が堆積して見えない。下手なところで足を踏ん張ると、地面がなくて踏み抜ける箇所も多々あったので危ない
そんなこんなで、谷筋に沿って杉の植林帯を登るのにはかなりの時間を要することに。ようやく明るい稜線が見えてきたものの、目の前は半分藪漕ぎのような状態が続く
1
3/27 11:03
そんなこんなで、谷筋に沿って杉の植林帯を登るのにはかなりの時間を要することに。ようやく明るい稜線が見えてきたものの、目の前は半分藪漕ぎのような状態が続く
稜線上のここに到着。目の前には一本の大きな木、これが最終地点の目安だ。これで地図の谷筋に沿って完全遡行が達成できた。一言でいうと、とにかくどっと疲れた・・・
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3/27 11:05
稜線上のここに到着。目の前には一本の大きな木、これが最終地点の目安だ。これで地図の谷筋に沿って完全遡行が達成できた。一言でいうと、とにかくどっと疲れた・・・
稜線上の道から、今登ってきた場所を振り返る。本当に何の路も踏み跡もないよなあ、良く頑張った。もし知らない人に見られたら、遭難しかけているように見える奇行かもしれない
3/27 11:06
稜線上の道から、今登ってきた場所を振り返る。本当に何の路も踏み跡もないよなあ、良く頑張った。もし知らない人に見られたら、遭難しかけているように見える奇行かもしれない
この稜線というのは「風呂ノ谷・奥山谷西尾根」ルートのことだ。ここで一旦休憩のために「逢ヶ山」山頂へと向かうことに。杉の枯れ葉の堆積は、踏み跡を隠してしまうので実に厄介だ
3/27 11:06
この稜線というのは「風呂ノ谷・奥山谷西尾根」ルートのことだ。ここで一旦休憩のために「逢ヶ山」山頂へと向かうことに。杉の枯れ葉の堆積は、踏み跡を隠してしまうので実に厄介だ
山頂にある三角点の周囲はうっすら藪になりかけている。三角点の保全はハイカーが勝手には出来ないので、管理者がきっちりと行ってほしいなあと思った
1
3/27 11:09
山頂にある三角点の周囲はうっすら藪になりかけている。三角点の保全はハイカーが勝手には出来ないので、管理者がきっちりと行ってほしいなあと思った
身支度を整えた後、「逢ヶ山」山頂を後にして「風呂ノ谷・奥山谷西尾根」ルートへ戻る。このあたりで直角に右折して下っていくのだが、今はちょっとその道が分かりづらい状態になっている
1
3/27 11:24
身支度を整えた後、「逢ヶ山」山頂を後にして「風呂ノ谷・奥山谷西尾根」ルートへ戻る。このあたりで直角に右折して下っていくのだが、今はちょっとその道が分かりづらい状態になっている
良く見るとピンクのテープが木に巻いてあるの目に止まる。それが唯一の目印と言っても差し支えないだろう
わりと良く分かる踏み跡を順調に下っていくと、途中でこんな機械を発見した（神戸市環境局自然環境共生課とある）。ニホンジカ（鹿）の生息調査の監視カメラだそうだが、六甲山系に鹿がいるとは聞いたことがないけど・・・
3/27 11:34
わりと良く分かる踏み跡を順調に下っていくと、途中でこんな機械を発見した（神戸市環境局自然環境共生課とある）。ニホンジカ（鹿）の生息調査の監視カメラだそうだが、六甲山系に鹿がいるとは聞いたことがないけど・・・
さらに下っていくとこの場所に。この倒木を越えたすぐのところが「風呂ノ谷」への分岐地点だ
振り返って撮影。「風呂ノ谷」への下り口はここだ。太い木（写真では見えないが2本立っている）の右側に細い下り道が続いている
下りは最初のうちは九十九折になっている。転びやすいところもあるので注意
谷筋には白い岩石がここでもごろごろ。枯れ谷をまたいで反対側に続く山道へ向かう
明るい分岐点に出る。ビール瓶が目印。正面奥に谷筋があるのだが、ここで右折してさらに下ることでその谷筋沿いに歩くことになる
この辺りからは非常に明快な歩きやすい道が続くので、気持ちが良い
枯れ谷を渡渉してさらに緩やかに下っていく。晴れていれば木漏れ日もいい感じ
2分岐っぽい箇所では右へ。正面奥に「風呂ノ谷第二砂防ダム」の高巻き道となる立派なコンクリ階段が出てくる
高巻き道は白い柵で囲われているので安全に歩ける。「風呂ノ谷第二砂防ダム」は巨大な主ダムと小さな副ダムから成る2連ダムだ
この日の朝、最初に歩いていた舗装道へと合流する。目の前には高速道路の高架が、右手には「奥山谷・奥山谷西尾根」への取り付きが見えている
1
3/27 12:21
この日の朝、最初に歩いていた舗装道へと合流する。目の前には高速道路の高架が、右手には「奥山谷・奥山谷西尾根」への取り付きが見えている
朝歩いていた道を逆走するが、ちょうどこの地点で道が2分岐している。本道は右だが、ここで左に入っていくと、おしゃもじ寺と言われる「専念寺」へと通じているらしいので行ってみることにした
1
3/27 12:25
朝歩いていた道を逆走するが、ちょうどこの地点で道が2分岐している。本道は右だが、ここで左に入っていくと、おしゃもじ寺と言われる「専念寺」へと通じているらしいので行ってみることにした
「専念寺」から裏手の道を下ると田んぼの中に古民家のような建物と古い水車があった。実に風情豊かな光景だ
神鉄「有馬口」駅から延びている道から西へ、唐櫃台住宅地の方向へ歩いていき、神鉄「唐櫃台」駅へ到着
装備
| 個人装備 |
通常のトレッキング靴のみ
|
|---|
感想
今回は1年前のリベンジで「奥山谷」へ。
無念にも途中でルートロストをして死にそうな思いをしてしまった「奥山谷」の谷筋だが、今回はその谷筋の完全遡行を主テーマとした。なお遡行が無事成功したら「逢ヶ山」山頂に立ち寄った後「風呂ノ谷」を下りに使うことに決めた。
「奥山谷」は途中迄は一度きちんと歩いているし、「風呂ノ谷」も一度経験済みなので、今回問題となるのは完全崩落した場所から荒れ放題の谷筋を強行突破して、杉の植林帯の急斜面を無理矢理に登り切ること、この一点に尽きる。
「奥山谷」は相変わらずの秘境的なルート。その様相は1年経ってもなんら変わらない。ここを歩いた記録はネット上でも殆ど見かけない。アラカルートさんの詳細な記録を除けば、私の記録ともうあと一つくらいだし、そのもう一つも最後に尾根に出る道筋が谷を早々に離れてしまっているようなので不完全だ。そういう意味では今回のものがアラカルートさん以来の谷を詰めた遡行記録になるかも。（他にもしあればスミマセン）
前回（2018.04.12）の山行記録はコチラ
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1426505.html
「奥山谷」は殆どマーキングが存在しない谷。中盤まではあまり迷うことはないと思うが、後半になるとどこへどう進むか、自分でルートを判断しないといけない。また暴風雨による倒木や枯れ枝、土砂崩れや落石などで荒れた状態があまり手入れされていない箇所も多い。
「枯れ谷の3分岐」の少し先にある、明快な谷筋が終わるあたりで大規模な土砂崩れ・崩落があり、倒木などの残骸が行く手を完全に塞いでいて、一見通行不能に見える。本体の谷筋を忠実に遡行しようとすると、ここを何としても強行突破して進まないといけない。今回はそれに挑戦したが、足の置き場もなく不安定な木や岩の上を越えて進むとその先には大量の茨の棘が待ち構えていて、そこを抜けるのに相当難渋して時間を要した。茨の棘でかなり傷ついてしまった。
そこをクリアしても今度は杉の植林帯の急斜面が延々と続くのだが、ここは踏み跡は皆無、道筋は不明、大量の杉の落葉と枯れ枝と倒木などが散乱していて、足の置き場も良く分からない（一歩間違えると踏み抜く危険性あり）状態だったので、ここでもかなり難儀して相当時間がかかってしまった。正直ここの登りはもう半ば藪漕ぎに近い。足の置き場のない急斜面の長丁場というのは気持ち的にもなかなか堪えるが、登ろうという気持ちを途切れさせない精神力が必要だ。とにかく忠実に谷筋を進むべく、GPSと地図を確認しながら自分なりに進路を定めて一歩一歩ゆっくりと登っていったが、無事に稜線上に出た時には結構疲れていた。
前回のルートロスト時も大変な思いをして登ったが、今回の谷筋完全遡行も負けず劣らず大変だった。でもまあ滑落死の危険は感じなかったのでその点ではマシだったのだが、もう一度ここを歩くかと問われれば、もういいかなという感じ（笑）。
でもこの「奥山谷」の谷筋完全遡行が出来れば、たぶん六甲山系の他の大半の谷なら歩けるだろうなと思う（大月地獄谷・西山谷など元々危険とされている谷は別として）。ここは地図にも書かれていない谷で、殆ど誰も知らないだろう秘境なので、今回の挑戦成功はちょっぴり自信に繋がったかな。
稜線上に出たら「逢ヶ山」山頂まではすぐなので、そちらへ立ち寄っておにぎり休憩。その後は元の稜線上まで再び戻って「風呂ノ谷」を下った。
「風呂ノ谷」を下りきると、以前から気になっていた「専念寺」への分岐道を歩いて寺を拝見し、その足で唐櫃台まで歩いて「からとの湯」へ直行。ゆっくりと天然温泉につかってやっと気持ちも身体も落ち着いた。
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