多摩川水系 丹波川 小室川谷
- GPS
- 09:00
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,536m
- 下り
- 1,535m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
三条新橋に車を停めて出発。10台ほど停められそうだ。
深い谷間を覗き込みながら入渓点へ。本当にこの辺りは谷が深く切れ込んでいる。
20分ほど歩くと「小室向」という標識がある。ここから作業道のようなものが続い
ているので、これを利用して谷に下りて行く。泉水谷に下りると橋があるので渡
る。泉水谷には至る所に橋が架けられていた。
橋を渡るとすぐに小室川谷出合。登攀具を身に着け、入渓。
しばらくはゴーロが続く。深い谷筋なので薄暗い。
やがて7m滝が現れる。左岸から登るが、やや渋い。残置ロープがあるので利用させ
てもらう。この後も厳しそうなところにはロープが残置されているところがあっ
た。釣り師が多く入渓するところにはこういうことが多い気がする。
7m滝を過ぎる頃には徐々に谷に日が差してきて、明るくなり、新緑が映えるように
なる。相変わらずゴーロが多いが、雰囲気が良いので気持ち良く歩ける。
(墓場尻川もそうだったが)「川」と名前が付いていると傾斜が緩い気がする。
しかし、両岸は切り立っており、廊下状の地形が続く。まさしく「谷」。小室
「川」「谷」っていうのは言いえて妙だなあ、などと納得しながら歩く。
やがてS字峡に到着。深い釜に6m滝が架かる。水量も多く、突破はかなり厳しそう
だ。さらに薄暗くて、不気味なことこの上ない。
ここはガイドブック通りに左のリッジを登る。登るとテラスとなっており、ここか
ら懸垂下降で下りる。手頃な立木とリングボルト1、ハーケン2がある。
下りた先にもゴルジュの中に滝が続く。
S字峡の後は、時折、河原状の地形が現れるも、これでもかとゴルジュ地形が続く。
本当に両岸が切り立っており、威圧感を与える。
しばらく進むと、行く手に極狭ゴルジュが見えてくる。見るからにヤバそうなとこ
ろだ。ここが「小室ノ淵」。深い釜の奥に小滝が見える。這い上がるのは厳しそう
だ。しかし、右岸からあっさりと巻ける。高巻きの途中からゴルジュの中に2つ目の
の滝も見えたが、どう考えても絶望的な感じだった。
小室ノ淵を過ぎると、ナメ滝や美しい滝が連続するようになる。そのほとんどがヘ
ツリと直登で越えて行ける。本当に快適なところだ。
10m滝を右岸枝沢から巻くとすぐ上に4段30m滝が現れる。傾斜の緩いナメ滝みたいで
素晴らしい景観を成している。しばらく見とれてしまった。
その後も蛇抜沢との二俣までナメやきれいな滝が続く。本当に素晴らしい沢だ。
やはり銘溪と言われる沢にはそれなりの理由があるのだなあと思う。
二俣を過ぎるとぐっと水量も減り、倒木が増えてきて、歩きにくくなる。
地形図を見るとまだ稜線まで400mほどもある。
稜線まで詰める予定だったが、ちょっと面倒に思えたので、右岸枝沢に進路を取り
早めに丹波菩薩道に出ることとする。しかし、稜線直下での笹薮がちょっと鬱陶し
かったので、あまりお勧めできないかも。
一般道に出た後は、サクサク歩いて大菩薩嶺の山頂へ。
(直接ではないが)沢から登ったので、感慨もひとしお。こういう百名山も良いも
んだ。
小室川谷は噂通りの銘溪だった。登攀的な要素は少ないですが、沢登りを楽しめる
お勧めの沢です。
コメント
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yoshiさん、こんばんは。
小室川谷いいなあ〜、そりゃ、行きますよね
私もいつ行こうかとばかり思い続けてはやウン年ですが、
日帰りではとても無理
泊りとなると、奥多摩の優先順位が下がってしまい、
いつまでたっても行けない沢です
yoshiさんの記録みたら今年こそはと行きたくなりました。
悪い所は巻き道やトラロープあるようで、安心
事情はお察ししますが、たまには沢に泊ってのんびり
焚火を楽しむのもいいですよ
akoさん、こんばんは。
小室川谷は有名なので知ってはいましたが、こんなにも
良いところだとは思いませんでした。
沢のいろいろな要素が凝縮されているところだと思いま
す
akoさんが行ってないというのは意外ですね。近場だ
し、有名なので初期の頃に既に遡行していると思ってい
ました。行っていないのなら是非行くことを勧めます。
残置ロープや踏み跡、巻き道などしっかりしていて困難
なところは少ないですよ
yoshi629さん、こんにちは。
小室川谷、有名な沢ルートなのですね。
写真を拝見しても、とても良いルートなんだろうなあ
という感じが伝わってきます。
それにしても、標高600メートル位から沢を詰めて
大菩薩嶺ですか。一般のルートでもかなり時間がかかる
距離と標高差、akoさんもコメントされていますが
流石です
丹波菩薩道に出るとか、歩いたことがあるルートが
でてくると何か嬉しい気持ちもします
youtaroさん、こんばんは。
前半はずっと威圧的な渓相が続くので、後半の美しい滝
が出てくるところは、緊張から開放されることもあって
とても美しく感じました。
特に新緑が素晴らしくて、うっとりしながらの遡行で、
本当に幸せな気分に浸ってましたよ
今回は通常1泊するルートだったので、日帰りだとやっ
ぱり大変でした
今シーズンに行こうと思っている和名倉山の沢に向けて
の練習も兼ねていたので、ほぼ休みを取らずに歩いてみ
たので、後半疲れてきて、最後の泉水谷林道が大変でした・・
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