クワウンナイ川(カウンナイ川)〜トムラウシ


- GPS
- 55:42
- 距離
- 35.3km
- 登り
- 2,147m
- 下り
- 2,144m
コースタイム
7月16日 6:00ハング滝上-6:27標高1310m奥二俣-8:55標高1660m雪渓9:20-10:31標高1630m稜線デポ地11:15-12:38トムラウシ山頂13:00-14:35稜線デポ地15:10-16:55ヒサゴ沼
7月17日 ヒサゴ沼5:23-6:58化雲岳7:24-10:50第1公園11:06-12:54滝見台-12:57天人峡
天候 | 7/15晴れのち曇り、7/16晴れのち曇り、7/17晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
写真
感想
何ヶ月も前から仕事の予定を空けておいたのに、いつまでたっても梅雨が明けない、ならば北海道(^^;)。
前夜(ドンキホーテで深夜のガス買出し)
土曜の仕事を終えて、何とか最終便で羽田から千歳空港に。予約のレンタカーの手続きを済ませ閉店間際23時に出発。20分位してから、インターチェンジに進入する前に気が付いた。ガスカートリッジ買うの忘れてた。機内持ち込み禁止だから、ニッポンレンタカーで購入する手はずだったのに失念。売ってないとは知りつつも、一応付近のコンビニで探す、カセットコンロのカートリッジはあるが、キャンプ用とはコネクターが合わない。インターネットで道内のガスカートリッジ販売店を検索すると登山用品店や量販店なんかがリストアップされていたが、どちらも朝10時以降の営業だった。結局、登山口に一番近くて、最も早い時間に購入できるのはニッポンレンタカーの旭川空港営業所で朝8時30分だ。そうなると天人峡の出発時刻は9時半くらいで、初日は二俣までだなあとあきらめかけていたとき、ひらめいた。リストに載ってなかったけどドンキホーテだとキャンプ用品なんかも売っているから登山用のガスもあるかも。調べてみると、札幌にもドンキホーテが何店かありました、朝5時までやっている。早速、インターから高速に乗って札幌市内のドンキホーテへ。もちろんEPIの純正品はないけどcaptain stagのガスを売っていました。あいててよかった。食料品を追加で買い揃えて、ちょっと遅くなったけど、さあ出発。
入渓1日目(ながい河原歩きの後、滝の瀬十三丁を経て、ハングの滝上で幕営)
天人峡手前、クワウンナイ川に架かる橋を渡ったところに駐車スペースあり、3台の車が止まっている。2台は車が朝露に濡れているので、前日のクワウンナイ川入渓者だろう。もう一台は今日の入渓者なのか、車に日が当たって濡れていないだけなのか。まったく整備されていない右岸林道をポンクワウンナイ川合流点までたどり、川原に降り立つ。入渓者の真新しい足跡がある。しばらくするとゴルジュとなり右岸から巻く。一昨日雨が降った以外は、ここ一週間は雨が降っていないはず。幾度となく渡渉を繰り返すが、おおむね膝まで、まれに股くらいのところもあるがたいしたことはない。5時間歩いて、二俣着。左岸にテントサイトあり。さらに1時間で魚止めの滝だ。この滝はどうも傾いたようにしか撮れないらしいので、できるだけ左に寄って、離れて撮影してみた。巻きはじめの左岸に幕営適地あり。ここから滝の瀬十三丁のナメが始まる。幅は広いが水量が多い。写真を撮りながらゆっくりと歩く。ハングの滝は左手岸壁基部を少し戻ると固定ロープが何本もぶら下がっている。これを伝って登り(ちょっと緊張)、まき道をたどって川原に降り立つ少し手前にサイト適地があり、ここで幕営とした。ここはややウェットで虫が多いのが難点。笹を下に敷いてツェルトをはった。ペグを打っていると手袋と袖の間を沢山虫に刺されてしまった。夜間、曇り空がはれて、星が見えた。
2日目(天上のナメとトムラウシ往復、ヒサゴ沼避難小屋泊)
シュラフを省略したので、夜中に寒くて目が覚めた。準備を整え6時出発。しばらく進むと奥二俣となり、これは左俣にハングした滝が2段かかっている。本流は右俣だが、コルに突き上げる左俣を行くべく、高巻きの中間尾根をのぼる。川原に降り立つ手前に空中都市マチュピチュかと見まがうサイト適地あり(ちょっとオーバー)。こちらのサイトはあらかじめ笹が厚く敷かれていて、日当たりもよいようだ。ただ狭いので、先着者がいる場合は、源頭部までさらに歩かないといけないだろう。水量がぐっと減って、ここからは日本庭園風といわれるところ、うれしいことに再びナメがはじまる、周辺の稜線や雪渓も見えて、天国に続くナメといった感じだ。念のために雪渓の下で水を汲んだが、もっと後でもよかった。
稜線にでて、トレランシューズに履き替えて、デポのついでにツエルトや沢靴を日干ししてトムラウシを往復。二度目のトムラウシだが30年近く前で忘れていた、奥のピークが山頂だった。ヘリコプターが上空を頻繁に飛び回っている。天気も悪くないのに遭難でもあったのかとおもったが、トムラウシの大量遭難事故が3年前の7月16日だったからか。デポ地のコルからヒサゴ沼までは荷物の重さもあり意外と時間がかかり、避難小屋着は5時。小屋は上下とも満室状態でなんとか50-60cmの隙間を確保。あぐらを組むとはみ出てしまう。小屋の中は暑かった。夜八時半、撮影にでると、西側は明るいもののまあまあの星空、天の川も見える。
3日目(化雲岳を経て天人峡へ下山)
ヒサゴ沼の小川で水を汲み出発。晴れていたが化雲岳に着く頃にはガスってきた。天人峡へのくだりは花が咲き乱れ飽きないが、ヌカルミが多く、トレランシューズにはつらいところ。慎重にへつり、なんとか浸水を免れた。第二公園をさらに下ると第一公園にでた。こちらの湿原は広く気持ちよいところ。さらに下ると滝見台で羽衣の滝がみえる、おー見事な眺めだ、すばらしい一見の価値あり。最後、天人峡で温泉につかり、営業所でレンタカーを返すついでにゴミと使用中のガスカートリッジを引き取っていただき千歳空港から帰路に着いた。北海道まで行って、山以外に寄ったのはレンタカー営業所、ドンキホーテ、コンビニ、サービスエリア、天人峡温泉だけ、寄り道せずにあっという間に帰ってきた。ふぅ〜。
今回の装備は、川原の渡渉やナメ歩きが多いのでフェルト靴を選択、転倒事故も多いらしいのでダブルストックにした。ツェルト+シュラフカバーで、テント、シュラフは省略したが寒かった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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neuronさん、こんにちは〜
初めましてですが、じつは某沢でお会いしていたんですねぇ
クワウンナイの写真を見て、3年前の遡行がよみがえりました。
梅雨時に北海道の沢へ行くという選択はいいですね〜
今思い返しても夢のようです。
日程を決めた直後にトムラウシの大遭難事故があったので、
気を引き締めて現地へ向った記憶があります。
私は東京朝発で、二日目に49枚目の写真のナメ滝手前の「マチュピチュ」?のテンバに
目が釘付けとなり、早いけど泊ってしまいました
去年の夏は知床半島のモセカルベツ川を遡行して羅臼まで縦走しました。
悪場もなく美しい沢と二つの海を見渡す縦走路の組み合わせは、
かなりお勧め度の高いコースなので、いつか是非・・
neuronさん、はじめまして。
こういうルートを、しかも単独で登るなんて相当経験豊富なベテランの方なのですね。
初心者の僕には到底できっこないルートです。
自分では行けませんが、こうして他の方の記録を読むのは楽しいです。
コメントありがとうございます
「ブナの沢旅」と自分のヤマレコを並べてチェックしました。
米子沢の記録に登場している単独行者がオレで
テラスの先行ペアがakoさん達?
「恋する惑星」みたいですね
「そのときふたりの距離は○○ミリ、
△△時間後、僕は彼女に恋をした」
・
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(おまえが金城武か
(映画じゃ失恋してるよ
(二股疑惑 by sugi)。
akoさんファンの皆さん、なりすましコメントごめんなさい。
私の入り込む余地はありませんでした。
コメントありがとうございます。
巻き道がしっかりしていて、
難しい滝はないので
増水さえなければ易しい沢で、
経験者と一緒なら初心者でも大丈夫そうです。
yahさんの、記録を見ると高山植物に詳しいですね、
参考にさせていただきます。
写真もきれいですね。
なんか、すこし嬉しくなって再びお邪魔します
neuronさんのヤマレコでのイメージって、(たぶん)
すごくまじめで、
取り付きにくい
安心しました(笑)
あのとき、米子の大ナメ帯でずっと先にいたneuronさんが立ち止まって
感動している雰囲気を感じていたんですよ。
私の中にはずっと時間よ〜止まれ〜・・とエイちゃんの
曲がくるくる巡っていました
ちょっとすてきなエピソードでしょ
ヤマレコで出会うとは、運命を感じますね
第一印象
チェッ、米子はデート沢かよ、
イチャイチャしやがって、最近の若者は ったくー
↑すいません
イチャイチャしてるように見えました、
おまけに若者と勘違い、中高年でしたね。
中高年じゃないわよ、中年よ
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