丹沢大山再周遊(ヤビツ峠/見晴台/鶴巻温泉へ)
- GPS
- 06:13
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 996m
- 下り
- 1,732m
コースタイム
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 6:12
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
◆復路:直接鶴巻温泉駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
整備良好ですが先日の台風&大雨で大山下社〜蓑毛越間で多少の崩れあり |
その他周辺情報 | ・ヤビツ峠公衆トイレはなお故障中で使用不可。簡易トイレ4基のみ。 ・紅葉はまだ少々早いようです。あるいは今年は色づきが悪いか・・・。 ・弘法の里湯の男湯は、4時ごろからロッカー待ちと洗い場待ち及びイモ洗い湯舟が 発生していました。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
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感想
秦野駅でのバス接続は3分。改札は”先頭集団”で通ったので、十分間に合うつもりで小走りに階段を下りていくと、目の前で蓑毛行バスが出て行った。えっ⁉ 時計を見ると8時5分、定刻。なんのことはない、電車の方が2分ほど遅れていた。
ヤビツ峠行は激混みするだろうと、蓑毛から柏木林道を徒歩でヤビツへ至り、大山山頂を周遊して南尾根を不動越あたりまで辿るのが当初の作戦だった。次のヤビツ峠行きに乗るしかないと、その行列の後尾を探してまた愕然とした。駅前広場を曲がり込み、7,80m先まで伸びている。
「まあ、臨時便が続々出るだろう」と列に付いたら、神奈中バスの係員が「予想以上のお客様で用意した6台のバスが出払ってしまいました」と追い打ち。定期の1台と最初に戻った1台の2台が出ると、しばらくバスは来ないという。ヤビツまで入れるバスは小ぶりなので、詰め込んでも自分のところまでは到底無理。「じゃあ、2台目にあぶれたら蓑毛行に切り替えよう」と列が前へ動いてから見ると、蓑毛行も1台では乗り切れないほどの行列になっていた。
2台目のヤビツ峠行バスに乗る列が満員で止まった刹那、前のグループ客が「あと2人なら乗れるって」と話す声が聞こえた。まだ誰も動かない。30人目くらいの位置だったが恥も外聞もなく突進し、同じく突っ込んだ親子連れ2人の後、何とか最後の1人として飛び乗った。
不幸中の幸いだったが、さて、蓑毛で降りるか、終点まで乗るか。考えた末、出遅れた時間をバスで取り戻し、その余裕で南尾根を鶴巻温泉まで歩き通すことにした。午後の秦野行バスも混雑するだろうし、歩いて行ってしまえば関係ない。
9時10分ごろヤビツ峠到着。トイレに寄ろうとしたら閉鎖中だった。先日の大雨で使用中止になって以来、復旧していないのだろう。切迫はしていないので簡易トイレの列には並ばず、一段上まで上がって身支度する。広場に旗を持った団体客らしき一団が見えた。混雑必至なのだから、団体さんは自分で貸し切りバスくらい用意してほしいものだ。
柏木林道の取り付けにトラロープが見えたのでちょっと見に入ってみたが、大きな崩落ではないようだった。踵を返して登りに入る。小屋跡の平地を過ぎてすぐ急勾配が始まり、右手に輝く相模湾が見えた。わずか下って鎖場、というか鎖の手すりが取り付きにある急坂を標高差50mほど登ると、いったん平らな尾根になる。ここで上着代わりのレインウエアを脱いた。
登りの少ない今回のルートではこの先しばらくが最もきつい勾配の続く所だが、問題なくクリア。実は9月に八ヶ岳をやってから、左膝の古傷に痛みというか違和感を覚えるようになり、10月は天気のせいばかりでなく登山を自粛していた。今も膝の違和感は残るので、下山時のエスケープルートが豊富で最悪ケーブルカーも使える大山を行き先に選んだ次第。少なくとも登りでは膝に問題は生じないことが分かった。
左に表尾根が望めるようになり、木道が現れてしばらく進むと、表参道から少し入った見晴地に着いた。紅葉はしているが発色は今一つ。季節が早過ぎるのか、この暖かさと台風で紅葉が起こりにくいのか。そんなことを考えながら表参道に入って年配のグループを抜き、険しい胸突き八丁を越えて青銅製?の鳥居をくぐれば、ひとアルバイトで賑わう山頂に到着した。
トイレに寄ってベンチで一休み。先ほどの見晴地からも富士山は見えなかったが、全体に雲が多くて眺めはあまり良くない。軽い休憩だけで出発し、雷ノ峰尾根の見晴台を目指す。整備された木段を快調に下り、不動尻分岐を経てしばらく行くと、「危険」と滑落注意を呼びかける看板があった。それまでと比べて傾斜が増し、かなり険しい区間だ。あえぎ登る人たちに挨拶しながら10分ほどで難所を過ぎ、東屋のある見晴台に到着した。
標高760m、賑わうベンチの一角で当方も昼食とする。無風で日差しが暖かく、11月に入ったというのに防寒着はいらなかった。膝がしっかりしていることを確認して下社への道へ。ここまで来ると幼い子を連れた観光客も目立つ。そこそこの水量で元気な二重滝を写真に収め、しばらく行くと下社の売店前に着いた。
生ビールの看板を見ないようにしてトイレに寄り、石段を登り直して拝殿の左から蓑毛越の道に入る。右へ門を潜った急な石段が登山道だが、ケーブルで来たようなハイカーは見ただけで戦闘意欲を喪失するのではないだろうか。まあ、この先山頂まで標高差550mの歩きにくい登山道が続くわけだから、高尾山感覚で来た人には諦めてもらった方が無難なのかもしれない。
人影少ない蓑毛越への道は、小沢をまたぐ部分が雨のせいか少し崩れてはいたが、通行に支障はない。あと少しで蓑毛越という所で追いついた2人連れが、朝のバスに同時に飛び乗った父子だったので言葉を交わした。同じコースを辿ってきたそうだが、このまま蓑毛へ降りるとのこと。「南尾根を行ける所まで」という当方の話を、父親が「ずっと歩いて行くと鶴巻温泉に着く」と解説しているのを聞きながら先へ進んだ。
今のところ、左膝は順調だが良い方の右膝が疲れてきているようだ。あまり左をかばい過ぎないように注意しながら歩いていると、右くるぶしの上が靴に当たって痛むのに気付いた。先ごろタダで交換してもらったモンベルのラップランドブーツなのだが、そう言えば、この前履いた時も長時間歩いた後の下りで同じ所が当たって痛んだことを思い出した。靴だからだんだん足になじむかと思ったのだが、当たるのはプラスチックの型のようなので、そうはいかないのかもしれない。
不動越でエスケープするか一瞬考えたが、まだ大丈夫と高松山へ。ここの80mの登り返しはきついが、登りだとさほど靴は当たらない。杉林の平らな尾根を経て最後の急坂でこの区間に多いランナーを先に通し、大山の眺めがいい山頂のベンチで一休みした。ここから東京カントリーへ降りる道もあるが最近通ったばかりなので、初志貫徹で念仏山を目指す。
下り始めて「しまった」と思った。膝周りが両方とも痛い。少し歩くと痛みは消えたので筋肉痛の類だろうとホッとしたが、問題はくるぶしの方だ。紐を緩めれば痛みも緩むと思ったのだが、そうはいかなかった。靴が当たらないよう、底を右側(外側)から着くようにしないといけない。かかとにティッシュを入れて咬ませたり、いろいろ試しながら歩いたので、大幅にスピードダウンしてしまった。
登りと平地はあまり気にせず歩けるが、標高300mの念仏山まででも結構な下りがある。泣きべそをかきそうになりながら、ようやく山頂のベンチに到着。当たる部分にバンドエイドを貼ってみたが、靴擦れではなく一種の打ち身のようなので効果はない。
半ば右足を引きずるようにして国道246号の上を越え、善波峠で弘法山ハイキング道に合流。平らな道にホッとしたが、かばい歩きで右膝に違和感が出ている。加えて緩い下りでもくるぶしの上の痛みがひどくなってきた。なんとか吾妻山まで辿り着き、楽しそうなハイカーたちを横目に一休み。必死に痛みをこらえながら山道を下り切り、東名高速わきの道路に出た。
すぐ先の弘法の里湯に転がり込んで靴下を脱いでみると、痛んだ部分は赤く腫れていた。混雑ピークの前に入ったので、ゆっくり浸かって痛みをいやしたつもりだったが、くるぶしの痛みはかえって増して帰宅するまでがひと苦労だった。もっとも、靴を履きかえれば何ら問題はないのだが。
本来、チェックするつもりの左膝は、今のところ右膝と比べて特段の痛みも違和感もない。膝に関しては良かったという結果になったが、靴の相性という新たな難問が沸き起こってしまった。
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