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Yamareco

記録ID: 214755
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ハイキング
富士・御坂

富士山(須走口五合目〜見晴館〜吉田口・須走口頂上〜富士スバルライン五合目)

2012年08月08日(水) 〜 2012年08月09日(木)
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drumcat その他1人
GPS
32:00
距離
14.8km
登り
1,864m
下り
1,540m

コースタイム

■1日目
10:50 須走口新五合目バス停
11:00 東富士山荘(昼食60分)
〜〜〜
12:00 須走口5合目
13:28 新六合目 長田山荘(休憩10分)
14:13 六合目 瀬戸館(休憩10分)
15:50 七合目 大陽館(休憩10分)
16:55 本七合目 見晴館
〜〜〜
17:30 夕食(カレー)
19:00 就寝

■2日目
04:30 起床
04:58 ご来光
05:20 朝食(白米、お味噌汁、佃煮、お新香)
〜〜〜
06:10 本七合目 見晴館
06:40 八合目 江戸屋(休憩10分)
07:20 本八合目 胸突江戸屋(休憩10分)
08:23 九合目(休憩10分)
09:10 吉田口・須走口頂上(休憩30分)
10:31 浅間大社奥宮・郵便局
〜〜〜
11:00 吉田口・須走口下山道(ブルドーザー道兼下山道)入口
15:26 泉ヶ滝
15:55 富士スバルライン五合目
天候 晴れ時々曇り。
5合目〜新六合目は霧。6合目より上は晴れ。7合目より上は強風。
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:小田急線新松田駅から富士急バスで1時間30分、須走口新五合目下車。2000円。
 http://bus.fujikyu.co.jp/line/jikokuhyo/30.html
帰り:富士山五合目バス停から富士急バスで約45分、河口湖駅下車。1500円。
 http://bus.fujikyu.co.jp/line/jikokuhyo/28.html
コース状況/
危険箇所等
●トイレ
 各山小屋。吉田ルートの下山道では、八合目の江戸屋を過ぎると七合目の公衆トイレまでないので、計画的に済ませたい。
 いずれもチップ制(200円〜300円)。
●水場
 各山小屋で購入できるが、通常の2〜3倍の価格。
 見晴館では、ポカリスエット、ペプシコーラ、ウーロン茶、オロナミンCなども各300円で販売されている(2012年夏現在)。
●登山ポスト
 須走口五合目の古御岳神社階段手前に有り。
須走口五合目に着きました。
霧でこのような視界でございます。
須走口五合目に着きました。
霧でこのような視界でございます。
東富士山荘(五合目)のきのこうどんで腹ごしらえ。
量が多い。
東富士山荘(五合目)のきのこうどんで腹ごしらえ。
量が多い。
最初はこんな樹林帯。
最初はこんな樹林帯。
長田山荘(新六合目)に着いた。
長田山荘(新六合目)に着いた。
瀬戸館(六合目)に着いた。
ちょうど雲の上に出たとこです。
瀬戸館(六合目)に着いた。
ちょうど雲の上に出たとこです。
山頂が見える。
ついに雲が下に。
ついに雲が下に。
夕飯が豪華で有名な大陽館(七合目)に着いた。
夕飯が豪華で有名な大陽館(七合目)に着いた。
見晴館(本七合目)に着いた。
今夜はここに泊まるぜ。
見晴館(本七合目)に着いた。
今夜はここに泊まるぜ。
夕食はカレーと香の物。
足りないかもと思っていたが、間食しながら登って来たので満腹になってしまった。
夕食はカレーと香の物。
足りないかもと思っていたが、間食しながら登って来たので満腹になってしまった。
翌朝4時50分、見晴館前から見る朝焼け。
翌朝4時50分、見晴館前から見る朝焼け。
待つこと10分、ご来光が。
朝焼けの方が好きだ、と思った。
待つこと10分、ご来光が。
朝焼けの方が好きだ、と思った。
朝食。
しかし飯とみそしるのポジションが逆だと気になってしょうがない。
朝食。
しかし飯とみそしるのポジションが逆だと気になってしょうがない。
九合目の鳥居。
諸事情によりくぐれない人はどうするのか知りたい。
九合目の鳥居。
諸事情によりくぐれない人はどうするのか知りたい。
山頂は見えているのにいつまでたっても着かないよ! こんなに近くにいるのに、ヒロシが遠いよ!
山頂は見えているのにいつまでたっても着かないよ! こんなに近くにいるのに、ヒロシが遠いよ!
山頂の神社その1、久須志神社。
山頂の神社その1、久須志神社。
雲海。
快晴よりも、雲があった方が楽しいな。
雲海。
快晴よりも、雲があった方が楽しいな。
火口。こわい。
富士山頂郵便局。
登山証明書の発行はココだ。
富士山頂郵便局。
登山証明書の発行はココだ。
実は山頂までブルドーザーで来れたりするんだ(のりP)。
実は山頂までブルドーザーで来れたりするんだ(のりP)。
泉ヶ滝まで来たらほとんどゴールだ。
泉ヶ滝まで来たらほとんどゴールだ。

感想

富士の見える土地に生まれ育ちながら、これまで富士に登ったことはなく、「じゃあ死ぬまでに一度くらいは登っておこうかなあ」と漠然と思っていたわけですが、もう残りの人生は体力が衰えていくばかりであることにも気づき、「やるなら今しかねえ」(by 長淵剛)と心に決め、5月の段階で山小屋を予約しました。

人が多い場所が苦手なので、日程やルート、山小屋選びは慎重に行いました。
結果的に、人の多さで気持ちの余裕がなくなることはなく、渋滞にも縁がありませんでした。

【須走口五合目】
まずここで高度順応のため、1時間ほどウダウダしました。
ボリュームがあって美味しいと評判のきのこうどんを食べるために東富士山荘に入ろうとすると、お店のご主人らしき人が「ここが有名な東富士山荘ですよー!」と道行く人に宣伝していました。自分で有名だと主張しないといけなかったらそれは有名ではないな。

先々で焼印を押してもらえるよう、杖を購入しました。身長に合わせて丁度良いサイズを選んでもらいました。170cmの自分は肩の高さのもの(大)で、1,000円です。

【新六合目まで】
樹林帯を歩きます。視界は霧に覆われ、人通りも少なく、非日常的な雰囲気がとても楽しいです。
このままの気分で山頂へ行けると思っていました、この時は…。

【六合目まで】
樹林帯を抜け、霧を抜け、青空が見えるようになりました。
登り始めて2つ目の山小屋、瀬戸館(六合目)に着いて10分ほど休憩。さほど疲れはありませんでしたが、最初はとにかく高度に慣れることを意識して、休憩は各小屋で必ずとるようにしていました。

【七合目まで】
風が強くなってきました。これが単独峰というやつでしょうか。
この辺りから疲れが見え始め、風にあおられるとザックの重みも手伝ってそのまま倒れそうになります。特に岩の上では不安定な姿勢にならないよう、重心を下げて慎重に登りました。
大陽館(七合目)で休憩の予定でしたが、強風にさらされる中でベンチに腰掛けていても、あまり休んでいる気分になれませんでした。

ここまで長袖Tシャツ1枚で上って来ましたが(同じく長袖1枚の常連さん曰く、珍しいことだそうです)、寒いと感じる前にジャケットとフリースの手袋を着用しました。

【本七合目まで】
雲海が眼下に広がり、思わず足を止めます。しかし寒いわ風が強いわ、もうカメラを構える余裕もありません。
自分は何も感じていませんでしたが、同行者が「酸素の薄さを感じる。息切れする」と言っていました。
確かに、この区間で3,000mを超えるんですよね。

【見晴館にて】
山小屋に泊まるのは初めてだったので、そそうがあって怒られたらどうしよう…と心配でしたが、見晴館の方々はとても親切でした。
お子様連れの登山者に好評の山小屋らしく、小中学生くらいの子供が何人かいらっしゃいましたが、皆さんとてもお行儀が良く静かでした。

夕食は到着順です。17時にチェックインした自分たちは、約30分後に名前が呼ばれ食事が運ばれてきました。待っている間は座敷(テーブルが並んでいる10畳くらいの広間)に座って、寒さでしびれてしまった手を膝の裏に挟んで地味に温めていました。

その後、やはり到着順に名前を呼ばれ、寝床に案内されます。布団は高校の合宿所を思わせる質でしたが、清潔で嫌な匂い等はしません。その布団1枚を2人でシェアするルールのようで、自分は同行者とシェアできました。
基本的に男女関係なく雑魚寝なのですが、知らない男女が隣り合わせにならないようにと、山小屋のご主人が気を使って配置してくれていました。

他にやることもないし深夜出発組に迷惑だと思ったので、19時にコンタクトレンズを外して就寝しました。とはいえ眠れませんが。そして2時間も経った頃でしょうか、にわかに頭が痛くなってきました。あいつが来ました。そうです、高山病です。
どうやら横になると呼吸が浅くなるらしく、床に入って2時間でその症状が出てしまったようです。
横を向いたり深呼吸したり、肺に圧力をかける呼吸法を試したりして、なんとか断続的に眠ることは出来ました。

そんな感じで目覚まし時計が鳴る前に普通に起きていたので、余裕を持ってご来光を見ることができました。
その後は朝食。もちろん到着順です。5時半出発の予定だったのですが、到着順なので30分押しで出発しました。ゆとりを持ってスケジュールを組んでおいて良かったです。

【八合目まで】
この日の体調を見極めながらゆっくりと登りました。
昨夜からの頭痛は相変わらずでしたが、吐き気はなかったので、呼吸法を工夫して、騙し騙し進みました。同行者は高山病にはなっていないようでした。

【本八合目まで】
下山道と合流したり吉田ルートと合流したりで、人通りが増えます。
下山者が立てる砂埃を強風が豪快に舞い上がらせ、口の中はジャリジャリするし、コンタクトレンズの自分には厳しい状況でした。
道端でグッタリしている人を何人も見かけました。

【九合目まで】
動くとすぐに息切れするので、休憩の回数が増えました。風も強いので、吹き飛ばされないように踏ん張りながら歩くのはとても疲れます。
鳥居が見えてきて、頂上はもうすぐだと励まされます。

【吉田口・須走口頂上まで】
砂利の道から岩の道になり、一歩一歩で体を持ち上げるのが大変です。
その岩の道が人の手で整備された感が出てきたら、それが階段となり、狛犬が出迎え、頂上です!

【山頂にて】
久須志神社で杖に焼印(300円)を押してもらい、御朱印(1,000円)ももらいました。
評判の良い山口屋のラーメンを食べたかったのですが、食欲がありません。これも高山病の症状のひとつなのか、まだ9時だからなのか…。
とりあえず火口を見て、「剣ヶ峰は風が強いし体力的に無理だけど、郵便局へは行きたい」という同行者の希望で、時計回りに歩き始めました。そこから先は地の果てのような景色でした。
郵便局の隣の浅間大社奥宮でも御朱印(1,000円)をもらいました。

【下山】
辛かったです。膝が辛くなることは予想していましたが、どうやらザックのフィッティングが上手くいっていなかったようで、腰骨が痛いわ、肩の骨が痛いわ(人より骨が出ているのです)。
高度を下げるうちに頭痛は消えていきましたが、疲れ切って目が据わり、首は前に出て、足は上手く運べず、体をゆすりながら歩いていたので、ものすごく態度の悪い人に見えたと思います(チンピラ風)。

六合目からは登山道と下山道が同じなので、今から登るのであろうツアー客と何組もすれ違いました。日本だけではなく、中国や韓国の観光客も多かったです。吉田ルートの山小屋はさぞかしカオスだろうなと思いました。

富士スバルラインの五合目は、須走口の五合目とは比べ物にならないくらい観光地化されており、万一帰りのバスの出発まで時間が空いてしまっても楽しく過ごせそうでした。

初めての富士山で不安なこともたくさんありましたが、天候にも恵まれ、同行者にも恵まれ、何も問題が起こらず、ほぼ計画通りに登れた気がします。
これから眺める富士山は、自分が登ったことのある富士山です。これまでとは違った気持ちで眺めることになるだろうと思います。

■持って行って良かったもの
・サングラス…砂埃が凄くてやってられん。
・UVカットのリップ(無印良品)…それでも唇の皮が少しむけた。
・耳栓…いびきがハード。
・アイマスク…寝床でヘッドランプ使う人がいる。明るすぎ。ふざけんな。
・インナーシーツ…シーツ自前の方が安心。
・除菌のお手拭…トイレの後は手が洗えない。

■持って行かなくても良かったもの
・トイレットペーパー…あるわ。
・水1.5リットル…重い。ケチらず現地調達すれば良かった。

■持って行けば良かったもの
・良いカメラ…10年前のカメラでは撮り切れない。
・御朱印帳…御朱印の紙をいただきましたが。
・メガネ…コンタクト外したあとトイレ行くときめちゃこわい。

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