【親子で登山】富士山 須走ルート
- GPS
- 30:40
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,828m
- 下り
- 1,823m
コースタイム
2日目 5:30大陽館‐6:20本7合目‐7:30本8合目‐9:3010合目-
お鉢めぐり‐11:50剣ヶ峰‐13:00下山開始‐14:307合目大陽館‐16:43須走口5合目
天候 | 1日目 晴れ一時雨 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
須走ルートは樹林帯から始まり,ガレ場ありザレ場あり岩場ありで変化に富んだルートです。 危険箇所はありません。 |
写真
感想
一生の思い出になる感動や達成感を味わおうと,去年から計画していた親子での富士山登山。
いくつかの山で練習登山を行い,それなりに体力と技術を向上させてきましたが,3000mをはるかに超える標高は高山病のリスクが高いですし,天候の急変や怪我にも備えなければならず,山小屋も初体験。果たして無事に登頂を成功させることができるでしょうか・・・。
当日の朝は6時に自宅を出発し,富士山5合目を目指します。
富士山の駐車場は須走口で150台とのことでしたが,この時期,うまくタイミングが合わないと路駐することになるようです。御来光を見て下山する人達が9〜11時に出てくるので,多少の入れ替わりはありました。ちなみに須走口の駐車場は5合目からほんの少し登ったところなので,無理して駐車場に入れるより近くに路駐した方が少し楽かもしれません。
高山病予防のため,5合目の車の中で1時間ほど昼寝をし,高度順応させてから登山開始としました。
須走ルートを選んだのは,多くの人が登る吉田ルートに比べて登山道が混雑せず,樹林帯を抜けるなど変化に富んでおり,下山道では砂走りも楽しめるという理由から。その代わり,標高が300mほど低い所から出発することになります。
当日は日差しが強かったのですが,森の中は気持ち良く歩くことができました。樹林帯を抜けてからの日差しはやはり強く,日焼け止めはやはり必要です。
登山道は全般的に歩き易いのですが,思ったよりも狭いところもあって,人が一人しか通れないような場所もありました。歩き易いといってもそこは山ですから,スニーカーなんてだめですよ。大小の岩が転がっているのでそれを踏みながら歩くことになりますから,ソールはなるべく厚くて固い靴が良いと思います。砂利に靴が埋もれる場所も多いので,ハイカットがおすすめです。
6合目,本6号目といった要所要所に山小屋があるので,水や食料の補給も安心です。うちは僕が2ℓ,娘が1.5ℓを背負いましたが,軽くするために500ml〜1ℓを持って,あとは山小屋で買うというのもいいかもしれません。
山小屋は初挑戦でした。
寝床は聞いていたとおり,ギュウギュウ詰めでした。知らないおじさんと肩がぶつかりながら寝るというのは,やはり抵抗がありますね。耳栓というものを初めて使いましたが,これが威力を発揮しました。外界から全くシャットアウトされて眠りにつくことができました(それでも耳栓をも貫く音量のイビキの方もいらっしゃいましたが・・・。)。耳栓は今回持って行った装備の中のMⅤP候補です。
何度富士山に登っても御来光に恵まれないという方もいると聞くので,起床して天気が良いことを知ったときは安堵しました。
少し雲もありましたが,御来光が拝めた時には目的が半分達成できたような気持ちになりました。
二日目の5:30。前日の疲れが少しは残っていましたが,思ったよりも早く出発できてよかったです。
見えてはいるものの中々近づかない10合目。
娘は8合目を過ぎた辺りから頭痛を訴えるようになりました。恐れていた高山病の症状です。それでもゴールはすぐそこ,とよく頑張ってくれました。
10合目,最後の九十九折を曲がり,鳥居をくぐったときは,それまでの苦労が報われた気持ちでいっぱいでした。
本当はここで下山すればよかったのかもしれませんが,こんな機会はもうないかもしれないと,お鉢めぐりもすることにしました。ここで最後の切り札,酸素缶を投入します。使わないつもりでいた酸素缶でしたが,子供にはこういうお守り的なものも重要ですね。シューッと酸素を吸って,幾分気持ちが楽になったようでした。
11:50 最後の急登がキツかったですが,無事に剣ヶ峰に到着。
日本で一番高い場所。素晴らしい達成感です。とても感動しました。
周囲にも記念写真を撮る人たちで賑わっていました。
13:00 下山開始。
下山道は比較的柔らかい砂利をザッザッザーと駆け下りる場所が多く,それほど時間はかからないと思われました。
ところが,娘が足の痛みを訴えるようになりました。初めこそ気持ちよく滑るように下りることができたのですが,徐々に膝や足の裏が痛みだしたのです。
楽しみにしていた砂走りですが,痛みを堪えながらの下山はとてもつらそうでした。後にして思えば,下山にはもう少し時間をかけて,ゆっくり下りてくれば良かったです。
16:00 砂払い5合目に到着。ここで最後の休憩。
もはや限界を超えつつ,娘は頑張って下りてきました。
あと30分と聞いて何とか息を吹き返してくれたようです。
最後の樹林帯は木の根が張り巡らされ,かなり歩きにくかったですが,もうあと少しでゴールという喜びから,気持ちで歩きます。
16:43 5号目の鳥居に到着。
無事に下山することができました。
お店で振舞っていたきのこ茶?はとても美味しかったです。
下山した後は車で30分ほど走り,須走インター近くの温泉施設「天恵」へ。
天気が良ければ露天風呂から富士山が見えるとのことですが,あいにくモヤがかか
っていて展望はありませんでした。
こうして親子で挑戦した富士登山は無事終わりました。
娘は身も心もボロボロになりながらよく頑張り,無事に登頂を果たしてくれました。この成功から,困難を乗り越える自信や喜びといったものを得てくれれば,本当に嬉しいと思います。
漫画「岳」の中で,主人公の三歩が「頂上まで登った山は,遠くで見たときずっとキレイになるんだよ」と言っていましたが,これから遠くの富士山を見ることがとても楽しみです。
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