裏ルートから苗場山に登ると〜平太郎尾根から小赤沢へ
- GPS
- 10:35
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,144m
- 下り
- 1,149m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行動10時間半 合計登行 1100m 山で会った人 平太郎尾根 ゼロ 頂上付近 100人 全山森林 但し頂上付近だけは、疎林に高層湿原 展望 たまに疎林の間から。頂上湿原は展望良い 水場 登りに2か所沢横断のときだけ 他になし 日帰り温泉 小赤沢の日帰り温泉500円。鉄分の真っ赤な温泉で、超しょっぱい。 先週の記録 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-217635.html 次回の山行 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-225938.html |
写真
感想
グレートサミッツ国内編NO37 夏の苗場山
スキー場としての苗場は、本峰から東に5キロ離れた麓にあるだけで、豪雪ブランドの西側秋山郷から入れば、その喧騒は夏冬通じてどこにも感じないというのが、本来の苗場山のいいところだ。
高校生の頃から知っているこの名山に、冬には何度も敗退を余儀なくされた。
登るよりも見た方がずっといいに決まっていると思っていた。傾いた天空の空母とはよく言われる。日本のテーブルマウンテンでもある。それにしても、こんな怪しいほどの広大な田んぼというか、空母の滑走路のような山が、標高2千mに平然として存在するのだ。谷川からの平標からも、近くでは上ノ倉山なんていうところから、嫌になるほど見すぎているのだが、だから登る必要などないとずっと思っていた。
でも振られ続ける彼女に、今回は安易に夏に生涯初めて出かける。いい加減にこっち向いてくれよ。下界でこんなことすると怒られるものだが、山では誉められるから不思議だ。それに、どうせ行くならもちろん秋山郷からで、しかもさらにマイナーな平太郎尾根から登ることにする。
明るくなってから登りだすとどうも敗退するような気になって、まだ暗い4時過ぎに出る。登山口から間もなくは、杉植林を伐採して、登山道にブルが入っている。ただ斜めにまっすぐ進めばいいようだ。
苗場は、どこから登るにしても、テーブルマウンテンに上がるまでに、ガレの急傾斜がある。このルートでも5百mくらいはそうだが、今日はどうにも眠くて、しかも休憩すると真夏の樹林のブヨが相当数寄ってきて、居眠りしても顔にとまる、不愉快だ。よたよたしながら上がっていく。
2時間ほどの急傾斜の後に、急に緩やかになったかと思うと、上部の台地にでたようだ。でも、火山性のシラビソ密林。振り返ると、樹林の間から昨年登った鳥甲山が真後ろで、その左に志賀の横手山とか岩菅とか見える。
シラビソトンネル1時間で、いよいよ幹線の小赤沢からのルートに合流したが、やはり人気ルートというのは、それなりの理由がある。急に疎林草原湿地帯になって開けるし、よそ風で、木道で昼寝でもしたくなるが、でもこうして気分が高揚するとそういう気分でもなくなる。なんか元気が出た。
でもここに来てもどこが頂上なのか分からない。苗場とは、広大な湿地帯はあるのだが、その端っこのボサが頂上であって、価値はやはり湿地帯そのものにある。
木道をコトコト音たてて右へ迂回して、頂上方面に行く。いやー、やっぱり相当に広いなあ。紅葉しているわけでもないのに、黄色っぽい感じのする湿地草原。
その草原の端に、山頂ヒュッテがあり、頂上標識があった。
戻って木道で休む。大勢が休んでいる。スキー場側は、崖の陰で下が見えない。あえて見に行かない。そちらからだと、和田小屋とか、神楽峰を通過して大勢の客も来ているのだが、地図を持っていない呑気なのもいた。頂上は、四方向からのルートが集まる賑やかな交差点でもある。
昼食をとって戻る。帰りは小赤沢へ下る。今日は珍しい周回コースだ。こっちは客が多いから、前後を囲まれてのどかに下る。2時間ほどで登山口駐車場。でもここからさらに1時間以上林道アスファルトを歩いて、朝のPに戻る。
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