七ツ石山 8年に一度のキシャヤスデ大発生の不思議
- GPS
- 06:03
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,592m
- 下り
- 1,587m
コースタイム
16日:七ツ石小屋6:40〜七ツ石山頂上7:10〜堂所8:30〜小袖乗越登山道入口10:10〜鴨沢バス停10:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所ありません。 |
写真
感想
先日待望の1〜2人用テントを買ったので、2号(小2)をつれて七ツ石山に行ってテン泊してきました。
雲取山まで行ってしまうと、かなり本格的な歩きになってしまいのんびりテントを満喫ということもできなさそうなので(歩きでぐったりという意味)目的地は手前の七ツ石山にしました。
雲取山には数回行っていますが、いずれも巻き道を使って七ツ石小屋も行った事がなかったので、七ツ石小屋への分岐からは初めて歩くルートです。
奥多摩駅7:00西鴨沢行きのバスはそれほどの混雑でもなく、普通に座って行くことができました。登山道入り口の駐車場も車はほどほど。
鴨沢から堂所、七ツ石分岐まで急登もなく登りも緩やかなので私と娘とおしゃべりしながら、ずんずん登って行きます。
今回のお話の話題は「ドラゴンボール」のキャラクター名の意味に関して熱く語りながらの登りです。
天津飯、餃子、は食べ物の名前なんだ…
フリーザは英語で冷蔵庫、だからギニュー特戦隊はたぶん牛乳とかけている。だから特戦隊のメンバーはリクーム、ジース、バータ、グルドなんだ。などなど話題はつきません。
危険箇所もなくお昼前には七ツ石小屋に到着。一人500円のテント料金を払って早速テントの設営です。
七ツ石小屋のテント場は小屋周辺のかろうじて平らなところ。2人用テント7つも張ればいっぱいのスペースです。
設営するロケーション的には、まあまあの場所ですがここは水が豊富で小屋脇の蛇口から自由に水を補給することができます。
やっぱりテント場で水場がすぐ近くというのはとても快適です。奥多摩小屋はテント場のロケーションは最高ですが、水場がすこし離れてます。
あと難点を言えば、奥多摩小屋と同様にここの七ツ石小屋のトイレも、昔ながらのそのまま掘っただけの浸透式ボットントイレです。
日の光が入ってトイレ下もしっかり見えるので、ある意味恐怖です。都市部に住んでいる私にとってとボットン式トイレ下丸見えといのは正直かなり恐怖です。(トイレ自体は清潔に掃除がされていますよ。)
…この板が抜けて落ちたらどうなるのかなとか下らないことをつい考えてしまう。
…見ちゃいけないと思いつつ、つい下を見てしまう。人間の性(さが)ですな。
さて二日目はテントを撤収して、30分ほどの距離にある七ツ石山頂に向かいました。
七ツ石小屋をすこし登ったあたりから、白っぽいクリーム色の3〜4センチほどのムカデが登山道にちらほら出てきました。
これ後で調べて判ったのですが。ムカデではなくキシャヤスデというヤスデ。
ヤスデなので人を噛むようなこともなく。落ち葉などを食べる山にとっては大事な虫です。
山頂手前あたりからは、足の踏み場もないという言葉が当てはまるほど、あっちにもこっちにもヤスデ、ヤスデ、ヤスデ。
私も娘もどちらかというと虫好きなので、気持ちわるいという感覚はそれほど無いのですが、虫が苦手な女性には正直地獄絵図のように見えるかもしれません。
さてこのキシャヤスデ。あまりにも多かったので帰宅してから調べたらなかなか面白い。
なんと今年は8年に一度の大発生の年だそうで。2012年9月〜10月がこの8年に一度にあたるらしい。なんだか素数ゼミのような感じですな。
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農林水産省林野庁
森林総合研究所レポートより抜粋
【八年に一度の集団見合い】
卵からかえった幼虫は7回脱皮して親になるのですが,1年に1回しか脱皮しません。従って7年目,つまり親の世代が大発生してから8年目にようやく成虫になります。キシャヤスデの幼虫は土の中にいますが,成虫になると地表面に出てきます。土の中は見通しが悪いので,結婚相手を探すのが大変だからでしょう。小海線沿線では,このように8年に1回,成虫になったヤスデが集団見合いのために地上を大挙して這い回るのです
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/mori/mori-52.html
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最初は2号も踏まないように歩いていましたが、そのうち諦めてずんずん踏みながら歩くようになっちゃいました。
七ツ石山頂はまあまあの展望。雲取山までのルートが一望できて富士山も見える。
ヤスデさえいなければすごしやすい山頂です。
今回の登山でずいぶんと印象に残ったキシャヤスデですが。
でてくるのは標高1700メートルあたりから上です。
ほかの人のレポートを見ると奥多摩小屋周辺にも出ているそうなので、キシャヤスデの大発生を見たいぜ!!(そんな人少ないと思うけど)という方は今年の9〜10月ぜひ雲取山に行ってください。
またくれぐれも彼女と一緒に山デート!&虫が苦手という方は注意が必要ですね。ほんと大げさな話でなく地獄絵図です。あっちにもこっちにもヤスデですから。
次にこのキシャヤスデ大発生が見えるのは2020年です。
皆さん雲取山へ レッツゴー!
16日小袖登山道登り始めぐらい(記憶曖昧)ですれ違いました。私たちは大人2名とそれぞれの小学生の長男計4名でした。先月下見をして、奥多摩小屋にテント張る予定でしたが、子供たちのあまりのローペースで、七つ石小屋にテントを張りました。小屋奥のトイレの近くの薪の傍。天気も悪く、のんびり就寝まで、他のテント泊の方と語らいすごしました。トイレは子供たちも大騒ぎでしたが、水場も近く、小屋番さんも親切で(下山時黙って見送ってくれてました)した。結局翌朝は雨で風もありましたので、無理せずそのまま下山でした。またどこかでお会いするかも知れませんね。
katunoriさん
こんにちはkatunoriさんも七ツ石小屋にテント泊だったんですね。奥多摩小屋まで行くにしても子供連れだとかなりの時間を要します。
我が家も奥多摩小屋までいったらテントでのんびり過ごすことなく、たぶんテント設営してバタンキューで寝ちゃう可能性もありましたので七ツ石に泊まりました。
あと水場が近くて豊富というのもとても安心します。
さっきkatunoriの山行記録みました。
息子さんが使っているザック、うちの娘たちの使用しているものと同じ形の色違いだ
そしてステッキは同じですよ。
しかも!ズボンも一緒と見ました
我が家の娘たちは上から下までモンベルばっかりです。
子供用登山用品はモンベルほんと助かります。
テント場でばったりお会いする日もあるかもしれませんね。それではまた
ご指摘どおり我が家はモンベルのアウトレット専門です。いつも二人だとほぼコースタイムなんですが、たまに友達とだとおしゃべりに夢中で歩きませんね。まあ楽しく決して無理をしないのが子連れ登山の私の決まりごとなので。でも七ツ石小屋で初めに買ってしまったバッジのため、近々再チャレンジしなくてはなりません。今度は三条の湯にテント張ってピストンかな。
それではお気おつけて良い山行を。
テン泊いいですね
主人がテン泊しないので(必然的に私もということで)
全く知識がなく憧れです
娘さん、虫系平気なんですね!小さい頃から大丈夫だったんですか?
うちの娘、小さな虫(蚊とか)でも怖がり、山小屋泊したい
なと思っているのに真冬しか泊まれないじゃんと困っているところです
キシャヤスデ、はじめてみました。
足の踏み場のないほどって、苦手な方にはたまりませんね
私も得意な方ではないので、卒倒しそうです
meichanさんこんにちは。
ある記事で読んだのですが子供の虫嫌い、好きは
基本的に親が虫に対してどう接するかによって
決まるそうですよ。
お母さんが虫を見て「気持ち悪い!」「キャー!!」
とやってしまうと子供も虫に対してそのような反応を
覚えるそうです。
私は基本的に虫は好きなので、というかあえて
気持ち悪いということは言わないようにしているので
すっかり虫好きな娘に育ちました。
女の子が虫好き。まあそれも…ですが
私は悪くないと思います。
お母さんがんばってください
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