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Yamareco

記録ID: 226064
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無雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

山歩ききっかけの地、利根川源流を目指す。中ノ岳〜丹後山

2012年09月16日(日) 〜 2012年09月17日(月)
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noster-o その他1人
GPS
29:58
距離
18.3km
登り
2,208m
下り
2,205m

コースタイム

6:30 起床
7:07 登山開始
11:03 五合目
12:09 七合目
14:41 中ノ岳山頂
14:52 中ノ岳避難小屋

4:30 起床
5:15 登山開始
5:36 九合目分岐
7:30 兎岳〜7:34
8:00 大水上山〜8:05
8:23 利根川源流の碑〜8:35
8:58 丹後山
9:02 丹後山避難小屋〜10:00
10:48 五合目
12:19 丹後山登山口
13:05 駐車場着
天候 16日 朝から晩まで快晴
17日 夜中から10時頃まで暴風、曇り時々小雨 のちに快晴
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
17:42 自宅発
22:50 十字峡駐車場着 230km
コース状況/
危険箇所等
十字峡から中ノ岳への登りは痺れる急登。何度も何度も心が折れました。
特に後半は直射日光にやられるので注意。

中ノ岳から兎岳までの区間はひどい藪こぎ。
背丈ほどある熊笹、まるで見えない足元の状態で2時間前後。
途中滑り落ちそうになる箇所も度々ありました。

兎岳から丹後山は、これまでの歩きにくさが嘘のように綺麗に刈払されています。

最後の下りもかなりの急坂。滑り落ちてしまわないように慎重に下るために時間もかかりました。
今回の歩きは特別!朝も素敵な日差しが出迎えてくれました。
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今回の歩きは特別!朝も素敵な日差しが出迎えてくれました。
中ノ岳登山口からいざ出発!
中ノ岳登山口からいざ出発!
出だしから急登。
出だしから急登。
急登に次ぐ急登。
急登に次ぐ急登。
五合目から六合目の間はひと時の楽な歩き♪
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五合目から六合目の間はひと時の楽な歩き♪
何度こんな風景をみたことやら…(^_^;)
何度こんな風景をみたことやら…(^_^;)
しんどすぎるけど、展望は最強!!
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しんどすぎるけど、展望は最強!!
最後の(と言っても数時間ですが…)急登!
最後の(と言っても数時間ですが…)急登!
ようやくようやくようやく中ノ岳に到着!
ようやくようやくようやく中ノ岳に到着!
今回は初めての山での一泊。贅沢な夕食ですo(^▽^)o
今回は初めての山での一泊。贅沢な夕食ですo(^▽^)o
小屋から見る越後駒ヶ岳。
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小屋から見る越後駒ヶ岳。
中ノ岳避難小屋。約50人収容可。
中ノ岳避難小屋。約50人収容可。
日の入りと八海山。
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日の入りと八海山。
ずっとずっとこの景色を見ていたい。
ずっとずっとこの景色を見ていたい。
と思ったら一気にガスったり。
と思ったら一気にガスったり。
そしてまた晴れていく様。山の天気はすごい!
そしてまた晴れていく様。山の天気はすごい!
朝はまだ暗い中の出発です。
朝はまだ暗い中の出発です。
二日目の晴天を予感させてくれる朝焼け。
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二日目の晴天を予感させてくれる朝焼け。
曇りながらも時々覗く太陽。
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曇りながらも時々覗く太陽。
背丈を越える藪こぎが続きます。
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背丈を越える藪こぎが続きます。
大変で長い道のりを2時間かけてようやく兎岳に到着。へばった〜
大変で長い道のりを2時間かけてようやく兎岳に到着。へばった〜
大水上山への登り!
大水上山への登り!
念願の利根川源流の碑に無事たどり着きました!
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念願の利根川源流の碑に無事たどり着きました!
歩いてきた道を振り返る。
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歩いてきた道を振り返る。
避難小屋がみえてホッとします(*^_^*)
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避難小屋がみえてホッとします(*^_^*)
中には誰もおらず、のんびり休憩できました(^-^)
中には誰もおらず、のんびり休憩できました(^-^)
天水タンクは半分以上あり♪
天水タンクは半分以上あり♪
ここから離れたくない!!!
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ここから離れたくない!!!
写真左から右へ、延々と歩きました。
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写真左から右へ、延々と歩きました。
こちらは昨日、同じく左から右へ急登、中ノ岳。
こちらは昨日、同じく左から右へ急登、中ノ岳。
下山コースも大変な坂道。
下山コースも大変な坂道。
やっとのことで登山口に到着〜。ここから約40分は林道なので楽チン♪
やっとのことで登山口に到着〜。ここから約40分は林道なので楽チン♪

感想


私が山を歩くようになったきっかけは、我が家の目の前を悠々と流れる大河、利根川です。
この川は一体どこから流れてきてるの?という疑問がふとよぎり、調べた結果がこの山でした。

当然なんの道具も知識もないド素人では、たどり着けるわけがありません。

道具を揃え、
近場の山を歩き、
少しずつ標高をあげ、
長時間歩ける体力を付け、
二日間続けて歩くことに慣れ、
新潟の山を知り、

ようやく積み重なった一つ一つが実り、手を伸ばせば届くスタートラインに立てました。

そんな、今までの山歩きの集大成、
(と言っては他の方たちに笑われてしまうかもしれませんが、自分にとっては大袈裟ではなく)
「最初のゴール地点」へ、無事に到着する事が出来ました!



10台弱程停められる駐車場には、登山ポストがあります。
そこに「中ノ岳避難小屋の天水は○月○日時点でゼロです」との無常のお知らせが。
念のため車に積んでおいた余分な水分ももち、いざ急登へ!

あっという間にヘロヘロになっちゃいました…
今までに体験したことのない急登を、今までに持った事のない重量を背負っているのだから当然。
何が今までの集大成ですよね(^_^;)完全になめてました。

ここで最初の下山者とすれ違います。
ソロの若い女性だったのですが、残念ながら小屋の天水はやはりないとの事。
大変な登りに加え、後ろからずっと照らされる日差しにやられ随分と水を飲んでしまいました。
ないとなると、ここからはセーブしながら飲まないといけません。

30分歩いては10分寝転んで…程度の牛歩戦術。そうせざるをえないだけですが…

当初の予定では、中ノ岳は山頂だけ踏んで、そのまま丹後山避難小屋まで移動する予定でした。
とても無理と早い段階で軌道修正。
中ノ岳避難小屋泊した場合の食料と水分を常に頭の中で考えながらの移動になりました。

五合目、六合目と体を騙し騙し進むうちに、今度は丹後側から日帰りで来た単独男性に遭遇。


"丹後、中ノ岳共に水はたっぷりある!!"

この情報を聞いて、体は確実に生き返りました!
今持っている水分は、もう少しペースをあげて飲んでいいんです!

みなぎった力で歩く中、最初の女性はどういう状況だったのかを考えました。

多分ですが、小屋に到着した時はカラ、その後夜中にかけての土砂降りでたっぷり溜まった。のではないかな〜?と。
さっさと下山したくて、朝にタンクを覗く余裕もなかった?

実際、十字峡駐車場に向かう中、そして車中泊している間はかなり土砂降りで、明日の心配をしていたのです。

だとしたらよっぽどの運で助かったんだな〜。それがなかったらと思うと恐ろしいことです。


水と時間に余裕が出来たので、今まで以上に慌てずに着実に進みました。
ようやく九合目の分岐点に到着!後は楽なものです。

中ノ岳を過ぎ、避難小屋に着くやいなや水の確認!ありましたo(^▽^)o
空になったペットボトルに必要分の水をいれ、体に染み込ませたあの感覚!忘れられません!!

小屋着時、10人前後だった宿泊者は暗くなる頃には50人を超す満員御礼。
ぎゅうぎゅうの中、譲り合いの精神でなんとか無事に全員夜を過ごすことが出来ました♪


朝、ものすごい風。止みそうにありません。

自分の計画の脆弱さから、今回目的地は諦めてピストンにするかどうかずっと迷ってもいました。
なにも源流は逃げないさって。

ではピストンは簡単なのか?と考えると当然そうではありません。
この暴風の中、あの急な坂を下りていくのは危険に決まってます。

だったらまだ、距離は長いにしろなだらかな稜線を歩いているうちに風が収まるのにかけよう!
ということで、計画通りのコースを選びました。

昨日、水があると教えてくれた方の情報によると、兎岳までの間はひどい藪こぎだそう。
しかも朝一で歩くのは朝露でさらにひどさを増しそうな話でした。

この強風によって、またまた運良く朝露がついていない藪こぎで済みました♪
しかしやはり背丈を越す藪を2時間近く歩くのは辛かったです(^_^;)

さらに言うと、中ノ岳九合目分岐から兎岳までの間、「ここはどこ」を記す物が一切ありません。
自分がどこを歩いているのか、どれくらいのペースで進めているのかがわからない状態だったので、焦りと不安もありました。

ようやく兎岳の山頂碑に出会い、随分早いペースで歩けていたことがわかりほっとしました。
そしてこの先はしっかりと刈払された道が延々と続きます!
しんどい登りでしたが、大水上山も一気に駆け上がり♪


とうとう次に向かう地が「源流」。

一歩一歩に緊張が走ります。
なんでもないんだと言い聞かせながらも、どうしても涙がこぼれてきます。


2012年9月17日午前8時23分

とうとう「最初のゴール」、利根川源流の碑にたどり着きました。

ここから水が溢れ出ているわけではありません。
ずっと下にくだった沢まで行かないと水はありません。
「その水を飲みたい!」気持ちはもちろんありますが、それが目的ではまたありません。


目標に向かって、出来ることから一つ、また一つと積み上げれば必ず手が届くんだな。
それが証明出来た事が何よりの幸せです。

山登りだけでなく、それは日常の出来事全てに当てはまる事。
今後の人生に大きな"良い"影響を与えることでしょう。



思う存分涙を流したあとは、軽い足取りで丹後山→避難小屋へ。
最後の暖かい食事で充分休憩。

情報通り、この日の時点でタンクには半分以上の水が溜まっていました!

巻機山へ向かう分岐点を過ぎ、下山です。
右手方向には昨日登った辛い辛い中ノ岳、そしてさっきまで歩いた小兎、兎、大水上、丹後と手に取るように見渡せて気持ちが良かった!

この下り道も、昨日の急坂に勝るとも劣らない凄まじい傾斜。
どっちから回ったほうが楽か?と考えていたのですが、両者引き分け。

やっとの事で登山口に到着。
最後の林道歩き、左の岩肌を流れる水を濾過しながら飲み飲み♪

これほど駐車場に着いてほっとした山歩きは初めてでした(^_^;)


このコースを日帰りで歩いてしまう人達からしたら「?」でしょうけれど、
過去最高の大冒険と思いでの山歩きでした!



さて、次のゴールはどこになることやら(*^_^*)

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