ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 25638
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳(池山吊尾根)

2008年04月27日(日) 〜 2008年04月29日(火)
 - 拍手
rieko その他1人
GPS
56:00
距離
21.0km
登り
2,877m
下り
528m

コースタイム

27日奈良田最後の駐車場5:50−林道ゲート6:20ー野呂川発電所9:10−あるき沢(池山吊尾根登山口)9:45・10:00−池山御池小屋12:50・13:10−2400mテント設営15:00
28日6:00−ボーコン沢の頭8:00(2800)8:10−八本歯の頭9:10-夏道トラバース道分岐9:40-主稜線10:20−北岳10:30・1045-夏道分岐11:30ー2400m15:00−池山御池小屋
16:00テント設営
29日池山御池小屋5:40−1800m6:20−池山吊尾根登山口7:27・7:35−最後の駐車場
11:10
天候 27・28・29日快晴
過去天気図(気象庁) 2008年04月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
登山ポストはゲート前にある。途中水は気にしないならある。27日は工事をしていないので、高いゲートをよじ登り荷物も上から下ろしていく。工事をしている時は車を奈良田の里に置いて邪魔にならないほうがいい。平日は係員がいる。長い林道を歩き沢まで行くと、夜叉人峠から来た2人組と会う。ここからは急な登りが続く。倒木の中を赤布を見逃さないように高度を上げていく。1800mから雪が出る。先行パーティーがいるのか、トレースがあるが、雪は柔らかい。小屋に着くと単独の人がいた。帰るつもりだったが、人が来たのでさきに進む予定にしたらしい。小屋からはトレースなく、30分も行くと急斜面で、ももまで沈み、なかなか進まない。2400mで設営。単独の人も同じ場所。28日雪が固いうちにと思ったが、寝坊してテント撤収して出発する。歩き沢の人が先に行く。雪はまだ固くてアイゼンをつけてもあまり、沈まない。
森林限界を過ぎ、ボーコンの頭まで行くが荷物を背負っているのでなかなか進まない。
ドーコンの頭は360度展望が開けこれから登る、北岳の姿や、間ノ岳から農鳥岳の稜線が、遠く遠く続いて見える。いよいよ八本歯のくだりである。雪と岩が混じり、そして、細い。こんな所を荷物を背負い降りるのかと、緊張する。単独の人は、ここから引き返してしまった。アイゼンが固い氷に蹴り込めず、10本では不安だと反省。何とか降りても、その先も細い。風が吹かないことを願い慎重に行く。夏道との分岐に荷物を置いて、山頂へ行く。(これが間違いの始まり)しっかりとアイゼンをきかせながら、主稜線の頭にピッケルをさして這い上がる。展望が開けて360度自分たちの静かな世界。山頂まで行き、2人組の人と写真。本当にきれいな世界。ここまで来た甲斐は、十分にある。目の前に広がる、間の岳・農鳥岳のでかさ。目の前に
聳えているのは、仙丈岳。1か月前に鳳凰から見た北岳は問題ではなく、一つ一つの山ははるかに、想像を超えて大きい。感激に浸りながら下山。夏道の分岐から荷物を背負い北岳山荘に向かいトラバースしてしまう。今回の登山計画は3泊4日の予定で農鳥から大門司沢を降りるはずであったが、この荷物を置いたために、無理なトラバースで私が怖くて山荘まで行けず、かといって、また荷物を背負って、主稜線まで上がるのも何とも?たとえ北岳山荘まで行けても日数が予備日までも使いそうで(25日付けの残雪情報によると、農鳥の小屋は雪に埋没)、この先トレースもないしということで北岳往復にしてもらいました。それだけでも私は大満足。なかなか荷物を背負って雪山を縦走するのは大変です。余裕のある日程でない無理してしまうから、私も夏ならそれなりに判断できるのですが、雪の状態で、早くもなるし
、遅くもなることがよくわかり、もうすこし雪山の経験をつむことと、精神面を強くしないと雪山はだめだとも思った。稔君との差があまりにもありすぎ。ということで、あとはのんびりと、写真を撮りながら池山御池小屋まで行くが、雪も柔らかく、膝まで沈みながらそれでも5人が踏み固めたのでトレースはしっかりしていた。
小屋でテントを張りのんびりする。
29日朝雪が固いうち降りるが、時々膝まで入る。天気もよく長い林道は、工事のトラックが行きかうなか、奈良田の里につく。温泉に入り、白旗史朗記念館で写真を見て今回の山は終わった。
奈良田の里
2008年04月27日 05:39撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 5:39
奈良田の里
ゲートこの柵を乗り越える
2008年04月27日 06:13撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
4/27 6:13
ゲートこの柵を乗り越える
見える林道は夜叉神からあるき沢に来る道
2008年04月27日 08:19撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 8:19
見える林道は夜叉神からあるき沢に来る道
池山御池登山口
2008年04月27日 09:55撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:55
池山御池登山口
池山御池小屋(入り口の戸はない)
2008年04月27日 12:56撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:56
池山御池小屋(入り口の戸はない)
農鳥岳
2008年04月27日 14:37撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 14:37
農鳥岳
2008年04月27日 14:37撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 14:37
後間の岳
2008年04月28日 06:56撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 6:56
後間の岳
手前西農鳥岳横農鳥岳
2008年04月28日 06:56撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 6:56
手前西農鳥岳横農鳥岳
北岳が見えてくる
2008年04月28日 07:30撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 7:30
北岳が見えてくる
八本歯の下り
2008年04月28日 09:16撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 9:16
八本歯の下り
八本歯から見た北岳
2008年04月28日 09:26撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 9:26
八本歯から見た北岳
間の岳
2008年04月28日 09:26撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 9:26
間の岳
北岳山荘の見える
2008年04月28日 09:26撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 9:26
北岳山荘の見える
北岳山頂
2008年04月28日 10:29撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 10:29
北岳山頂
間の岳の稜線。後ろに塩見岳
2008年04月28日 10:31撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 10:31
間の岳の稜線。後ろに塩見岳
鳳凰三山
2008年04月28日 10:33撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 10:33
鳳凰三山
仙丈岳
2008年04月28日 10:42撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 10:42
仙丈岳
八本歯の頭
2008年04月28日 11:36撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 11:36
八本歯の頭
中白根山から間の岳
2008年04月28日 11:37撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 11:37
中白根山から間の岳
地蔵岳
2008年04月28日 12:22撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 12:22
地蔵岳
間の岳
2008年04月28日 12:23撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 12:23
間の岳
農鳥岳
2008年04月28日 12:23撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 12:23
農鳥岳
ボーコンの頭と八本歯の間の雪田から。後は農鳥岳
2008年04月28日 12:24撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 12:24
ボーコンの頭と八本歯の間の雪田から。後は農鳥岳
後は北岳バットレス
2008年04月28日 12:48撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 12:48
後は北岳バットレス
農鳥岳
2008年04月28日 13:22撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 13:22
農鳥岳
後は北岳
2008年04月28日 13:23撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 13:23
後は北岳
ボーコンの頭下より農鳥岳と間ノ岳
2008年04月28日 13:40撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 13:40
ボーコンの頭下より農鳥岳と間ノ岳
ボーコンの頭
2008年04月28日 13:41撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 13:41
ボーコンの頭
ダケカンバと雪がきれい
2008年04月28日 13:46撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/28 13:46
ダケカンバと雪がきれい
池山御池小屋から日が唐松にあたりきれい
2008年04月29日 05:18撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 5:18
池山御池小屋から日が唐松にあたりきれい
山深い吊尾根
2008年04月29日 07:19撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 7:19
山深い吊尾根
吊尾根を下山
2008年04月29日 07:26撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 7:26
吊尾根を下山
奈良田まで林道を歩く
2008年04月29日 07:58撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 7:58
奈良田まで林道を歩く
トンネルをいくつも通る
2008年04月29日 08:29撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 8:29
トンネルをいくつも通る
正面弘法尾根からの間ノ岳
2008年04月29日 08:30撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 8:30
正面弘法尾根からの間ノ岳
唐松のきれい
2008年04月29日 09:34撮影 by  u795SW,S795SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/29 9:34
唐松のきれい
撮影機器:

感想

なかなか残雪期でも行けない北岳に行けて本当にうれしかった。本当は縦走予定で計画たてたのに、稔君には少し物足りなかったかも?それでも長い付き合いですからよしとして。しかし人がいないです。池山吊尾根は長いこともあって・・でも静かでいいですよ。本当に山らしくて。長い林道を歩き、長い尾根を登るから先がまたうれしいのかもしれません。林道歩きの嫌いな私としては、楽をしてては、素晴らしい感動は、手に入らないことを教えてくれた、山行でもありました。この先どれだけこうした山ができるか。体力・気力ともに、少しでも維持していかないといけない。いずれは、テントと小屋とをうまく、組み合わせて長く山を楽しみたいと、深く心に刻んでくれた北岳でした。稔君には、とても感謝しています。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:5486人

コメント

北岳
約4時間の林道歩き ご苦労様
私も林道歩きは嫌いです、此処は夏でも歩きですか?
残雪期といえど、3000mの山行には、脱帽です。
富士山の日帰り山行とか、レベルが違います。
山に行ったような気持ちで、見せて戴きました
すばらしい、写真有難う御座います、いつの日か登ってみたいな〜              riki
2008/5/1 20:54
素晴らしいですよ
アルパインスタイルに戻ったのはつい最近です。息子が就職して落ち着いたので、雪山も再開したんです。それまでは、フリークライミングを主体として各地へいってました。マラソンも体力維持で続けているので何とか、雪山へも出かけられますね。若い時みたいにガムシャラな体力はないですが、持久力はあるかな?久しく3000mの雪山へ出かけてないので不安でしたが・・もう少し技術をつけないと?今後の課題です。でも感激です。(*^_^*)
2008/5/1 21:09
凄いですね
北岳は日本で2番目に高い山ですね・・・白神からは遠いので、退職してからの挑戦になります。
2008/5/4 4:11
残雪の時
残雪の時は人もいなく静かな山ですよ。なかなか出かけれなかったんですが、稔君に連れられて素晴らしい展望を見られました。私たちも退職したらそちら方面と利尻に登るのが楽しみなんです。
2008/5/5 12:05
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら