恋ノ岐川下降はあきらめて…中ノ岐林道〜平が岳沢〜平が岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 34.6km
- 登り
- 1,746m
- 下り
- 1,747m
コースタイム
天候 | 9/11 曇りのち雨 /12 晴れのち豪雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
はじめて来たときもそうだけど二俣上10m滝の後、遡行図と違うんだよなぁ 林道は片道13キロだそうです。 |
その他周辺情報 | 白銀の湯 この地区の民宿に泊まりたい。 |
写真
装備
備考 | 靴はラバー フェルトあってよかったかな |
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感想
今年は沢はじめが遅いのにもかかわらず、もう9月になってしまった。まぁ、昨年も大して沢に入ることなく終わってしまったのだけれど…そんな中でもやはり上越や奥只見周辺の沢には入っておきたいものだ。あの草付きとスラブのグラデーションを見たい。そして釣りなんかして焚火なんかして下山後温泉なんて最高のローテーションで帰宅したい。一人でとっつける2泊くらいの沢…これはもう平が岳しかない!と馬鹿の一つ覚え的に奥只見へ出かけてしまった。
オホコ出合では薪が不足するのはわかっているので、三角沢とのあいだで以前見繕っていた砂地に泊まれたら素敵である。週間天気は日本海側の方がどうにかなりそうだということだったけれど…まぁ、自分の時間の使い方がよくなかっただけで、天気の悪化に巻き込まれ弱気になって、消化不良ではあったんだけれども。
/10 自宅を4時前に出発、やっぱり朝が弱く『道の駅・深雪の里』で仮眠した後、再出発。下山口の恋ノ岐橋に自転車を置き、雨池橋駐車スペースは数台が置いてあったものの、なんとなく車上荒らしが気になったので、黒沢出合の1台ほど停められるスペースに駐車する。釣り師が多く入る沢はそういうことが多いと聞いたりしているし…(実際、群馬の三重泉沢流域でやられたことがある。)
10時近く、これはスタートとしてはまるで遅い。とりあえず一心不乱に林道を一度も休むことなく13時ジャストに到着。中ノ岐沢はやや茶色い流れ、昨日までの雨かかなり減水しているからか?天気はまずまずといったところか。奥只見山荘のご主人が登山者を送って待機しており、この前もそうだったけれど『こっちでゆっくり休んでいきな』なんて声もかけてくれた。このエリアはとても興味深く、『関東周辺の沢』に記載のある地権の関係やこのショートカットの道の由来、私有地にかかわらず山を開放した理由等々とても興味深い話を聞くことができた。この宿に泊まってもっと話を聞いてみたいと思った。GoTo使えるのかな?
なんてことをしていたら30分以上経過、お客も下山し一人取り残された。5時間あれば上がれると踏んでいたが、雨なんかもポツリときたりして…ここでこのまま泊まって朝一番で上がればオホコの少し下までは入れるかなとかいろいろ考えた結果、突っ込むことにした。釣りもしたいしね。
入渓してすぐ大木が流れに挟まったりしており、ここ数年中の大水でなんだか荒れた感じになった。その先でスラブ床が出てくればそんなこともなく、はじめて来た時の印象通り、きれいな沢となってきた。1時間ほどで二俣の滝に到着するが、なんかガレが多い感じ。やっぱり2段目の階段状になった左側の岩がなくなっていた。流れをダイレクトに登ろうと荷物を背負ったまま突っ込んだが、リュックへの水圧がものすごく、体を上げることができない。空身+お助けで登ることにし、いざ流水の中へ!窒息寸前、頭の角度を変えてヘルメットのつば部分にできる絶妙なエアポケットを利用して、CSを腕で抱え込みパワープレイに出て登った。荷物を引き上げ終わったところで急に雨が降り出してきた。乾いていた両岸の岩もあっという間に濡れてぬめりだした。今日はラバーよりもフェルトの方が分がよさそうだ。左岸を巻き気味に登った。
この先から連瀑帯となる。前回来た時も遡行資料では『快適に登る』みたいなことが書いてあったが、まるでそんな感じではない。8mヒョングリなのかわからないが巻き気味に越えざるを得ない滝は、前回の記録を持ってくるのを忘れ、結構降ってきている雨の中で考えに考え、ビビりにビビり行って帰ってテッテテレッテを繰り返しながら1時間…空身で右岸の草付きからバンド状に上がり、荷揚げして越えることができた。この先は雨と時間との闘いで、覚えているのは越えたと思っていた3段30mを越えていなかったこと。そしてこの1段目で夕暮れシャットアウト、ヘッデンで藪に突っ込み1段目を巻いた後、右水流沿いを登ったこと。越えた先でスラブ床となってかなり安心したこと…くらいだろうか。ヘッデンで照らした先に木道が横ぎったのを見た瞬間、思わず絶叫してしまった。よく考えれば秋分の日間近、日が短くなってるのは当たり前である。
テントならあのデッキだったのに軽量化でツェルトにしたため、その上部の砂礫地へ向かう。元気な小学生のようにまだ半そでで歩いていたが、設営時は急に寒気が襲ってきた。一番平らな場所がとれてラッキーで風もあまりなかったものの、設営が終わったのは20時過ぎ、そこから食事準備等をやって、眠りについたのは23時近かった。ちょっと無理してしまい調子に乗ると事故ると思ったので、明日の恋ノ岐下降はやめて、まだ下ったことのないショートカットルートを下ることにした。
/11 緊張感も切れた朝、起きてみれば平が岳はきれいに見えていたので往復に。それでもついていないのは頂上付近でガスに…あーあ、と思っているとトレランの人が抜いていった。この時間に鷹ノ巣からなんて何時に出てくればそうなるのか?頂上デッキで話す機会があり、2時間ちょいでここまでは来てしまうそうだ。いろいろ情報交換した後、先の道標まで往復してくる。尾瀬に通じていると思っていたが、どうやら兎〜荒沢間の稜線につながっているようだ。うそを言ってしまったので、この場を借りてお詫びします。
復路でガスがとれてゆき、いい景色を見ることができた。幕場に戻って撤収作業している時に気が付いたのだが、昨夜組んだ水場の水は相当黄色味を帯びていた。今更仕方ない。晴れ間も出てきたので装備を乾かしながら撤収、出パ。玉子石に着くころ再びガスに…例のルートはパウチされた一言集が所々ぶら下がっており、これがまたごもっともといった内容なのがいい。急なくだりを続けるとヒバだかヒノキだかサワラの大木のところで展望が開け、昨日登った沢筋や支沢をよく確認できた。
林道に到着し、あとはただひたすらに歩くだけとなる。その途中から本流を観察しながら下るが、ここを継続したら水量も多く結構パンチがある沢だろう。午後から雨の予報はまるで当たらず、林道歩きは暑く、滝沢の一つ目の釜がいい感じの深さと水量・水温だったので風呂に入るごとく水浴びした。林道を歩いている時間の方が長い今山行は反省でしかない。雨池橋が見えてからまた微妙に長く感じ、車までの登り返しはヘロヘロだった。結果論ではあるが、着替えを終えて自転車回収を終えたところで、ものすごい雨にやられた。ワイパーマックスでもまるで見えないくらいで、国道の壁からは無数の滝が出現していた。本来ならまだ沢の中にいたわけで、どうなっていたのだろうか?
白銀の湯に着く前にというかシルバーラインが通行止めになってしまうのではないか心配だったが、やっぱり風呂は外せない。夕飯のため六日町駅付近に行ったもののここでも雨がすごく、駐車場からの移動が傘も持たないので大変なことになった。いつものノグチで買い物し、帰宅の途に就いた。
次回以降、しっかり眠りがとれる体制をとって山に行こう。かな?
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