雪の大菩薩嶺でリハビリ登山。空に浮かぶ富士山の絶景! [裂石-上日川峠-大菩薩峠-大菩薩嶺-丸川峠-丸川峠分岐-裂石]
- GPS
- 07:35
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,203m
- 下り
- 1,189m
コースタイム
⇓ [山梨貸切自動車 \300-]
08:02 大菩薩嶺登山口BS (裂石)
08:10
↓ 0h25
08:35 丸川峠分岐駐車場
↓ 1h40
10:15 上日川峠
10:30
↓ 0h25
10:55 福ちゃん荘
↓ 1h00
11:55 大菩薩峠
12:15
↓ 1h00
13:15 雷岩
↓ 0h10
13:25 大菩薩嶺 ▲
↓ 1h05
14:30 丸川荘
↓ 1h05
15:35 丸川峠分岐駐車場
↓ 0h15
15:50 大菩薩峠登山口BS
16:43
⇓ [塩山駅行きバス ¥300-]
17:06 塩山駅
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/timetable03.htm ●冬期通行止め 通常は上日川峠まで車でアクセスできますが、冬期は丸川峠分岐から先は通行止めになり徒歩でしかアクセスできないので、往復で3〜4時間余計に時間がかかります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山道の状況 ・道路が冬期閉鎖になっているので上日川峠までは徒歩でアクセスする形になります。裂石から上日川峠まで2時間はみといたほうがよいと思います。 ・雪の状況 全ルート雪がある状況でした。踏み跡はしっかりしているのでラッセルの必要はありませんが、踏み固められて氷になっている箇所がかなりありましたので、アイゼンはあったほうがよいと思います。 |
写真
感想
=雪の大菩薩嶺でリハビリ登山=
昨年12月の雪の美ヶ原から1ヶ月半ぶりの山行。2013年登り初めは大菩薩嶺に行ってきました。なんで1月も末になってから登り初めになってしまったかといいますと、、、
=新年早々、尾てい骨を受傷…=
今冬はスキー板を買い替え、「よ〜し、今年は山もスキーも頑張るぞ〜」と意気込んで正月の帰省とともにスキー場に乗り込んだのですが、ガッチガチのアイスバーンの上に重めのモゴモゴした新雪が乗っていて、エッジが効かない箇所とエッジをとられる箇所が入り混じっている最悪の状態。こりゃダメだと早々に切り上げる事にし滑ったラスト1本。
「やっちまった…」
コンクリートのように固いアイスバーンの上で大破。板ははずれてくれたので足は大丈夫だったのですが、尾てい骨を氷の斜面に強打。
とりあえず歩くことはできたので板をはいて滑り下り、なんとか帰宅する事はできましたが、痛みが癒える様子がないのでネットで尾てい骨の強打について調べると、「尾てい骨が曲がったり骨折やヒビが入る場合があり、尾てい骨が曲がった場合は水戸の黄門様から指を突っ込んで治すらしく(!?マジですか…)、骨折やヒビの場合は場所的に固定ができないので安静にする」との事。
立っている時など尾てい骨に負担がかからない姿勢の時はほとんど痛みがない状態だったので、ひん曲がったり骨折している可能性はなさそうだった為、正月で病院もやっていないのもありそのまま様子をみる事に。しかしここからが長かったのです。
=尾てい骨は大事です=
普段生活する上で尾てい骨を意識する事ってないと思うんですが、みなさま、尾てい骨は大事です。
「椅子に座る=尾てい骨圧迫」「仰向けに寝る=尾てい骨圧迫」なわけなんです。つまりですね、座る事もつらけりゃ、寝ることもつらい。どーすりゃいいんだっ!という感じですよね。電車の椅子、オフィスチェア、ソファー、すべてアウトっ!です。唯一大丈夫だったのが固い木の座面の椅子。座面に接するのが骨盤の骨なので尾てい骨が圧迫されないのです。
という事で、オフィスチェアの座面には板を敷く、電車では立つ、寝る時は横向きオンリーという生活を続ける事2週間、ようやく痛みもやわらぎ板座面解除。3週間経ちほぼ完治となったため、めでたく山に復帰とあいなりました。
=冬の大菩薩はアプローチが大変=
と、前置きが長くなってしまいましたが、1ヶ月半ぶりの山行。リハビリ登山は高尾山にしようか筑波山にしようかと悩みましたが、せっかくだから雪山に行きたいという事で冬の大菩薩となりました。
しかし冬の大菩薩登山で問題となるのが、無雪期の登山口である上日川峠まで続く道路が冬期閉鎖になっているので歩いてしか行けないという事。バスが入れる裂石から上日川峠まで片道2時間。往復3〜4時間余計に時間がかかるわけで、家を出る直前まで躊躇しましたが、天気は絶好の雪山日和という事で思いきって行ってきました。
朝8時。裂石の大菩薩峠登山口のバス停に降り立ったのはたった一人。上日川という下へと向かう途中の丸川峠分岐の駐車場には車が2台のみ。「もしかして今日山に入るのたった数人?」という状態。
最初は上日川峠へと続く車道を歩きますが、途中から車道を離れ登山道に。雪は踏み固められているもののガチガチに凍っている状態でしたので、アイゼンを装着して登ります。
天気は快晴無風の小春日和。汗をかかないようにペースダウンして登りましたが、陽気のせいか額からダラっと汗。風が少しでもあればちょうどいいんだけどなぁと贅沢な事を思いながら登りる事2時間、やっと無雪期の登山口の上日川峠に到着です。
=大菩薩をひとり占め=
ここまで出会った登山者は一人。さすがに誰かいるだろうと思った上日川峠も無人。静かな山行でうれしいような心細いようなという感じでしたが、福ちゃん荘を過ぎ大菩薩の稜線が見えてくるとテンションも↑。雲ひとつない青い空、白い雪、これ以上ないという天候の中、いよいよ大菩薩峠に到着です。
甲府盆地の奥には甲斐駒、仙丈、鳳凰に白峰三山。そして塩見をはさんで荒川、赤石に聖岳。南アルプスの全景ゲットです。
しかしこれまた誰もいない。介山荘の少し手前で下山者の男性一人と、歩荷の長靴のおじさんとすれ違ったので誰かしらいるだろうと思ったのですが人の気配なし。大菩薩峠というと人の多い山というイメージでしたが、やはり冬の平日だとこんなもんなんですかね。絶景の中、時間もないので行動食で腹ごしらえをし大菩薩嶺へと登ります。
裾野に雲を従えた富士山を背に、大菩薩峠から親不知ノ頭を越え賽ノ河原に到着です。冬は登山口へのアプローチが長くなり時間的制約があるせいか大菩薩峠と大菩薩嶺をセットで歩く人はあまりいないらしく、峠と嶺の間の踏み跡はあまり多くはないという感じでした。賽ノ河原からは神部岩へと登り返し、雷岩で絶景を見おさめいよいよ大菩薩嶺に到着です。
大菩薩嶺は百名山の割には非常に地味。展望がないせいでしょうか。大菩薩のメインはやはり大菩薩峠〜雷岩の稜線歩きという感じですね。
大菩薩嶺からの下山ルートは当初は雷岩まで戻り唐松尾根を下山する予定だったのですが、雷岩から見た唐松尾根は踏み跡がほとんどなかったのとは逆に、丸川峠へと続く踏み跡がかなりしっかりついていたので、行程時間も同じだったため丸川峠経由で下山する事に。
丸川峠までの下山路は東西に延びる稜線の北側をトラバースする形になっており雪がかなり多め。凍っている箇所もあったため、大菩薩峠の手前ではずしたアイゼンを再び装着。展望のない暗いトラバース道をひたすら下り丸川峠に到着です。
丸川荘での時刻は14:30。ここからバス停までは夏時間で1h40。バス停到着予定時刻は16:10。バスの発車時間は16:03と16:43。う〜ん、どうしたものか…。と悩んだ挙句、、、
=16:03発のバスに乗ってやるっ!と急いで下山するも…=
という事で、丸川荘からはただただひたすら下りました。平たんな道では走るように下り、急坂では慎重に。尻もちでもついたら確実に終わりますので、尾てい骨が。
日向の雪はかなり解けているものの日陰の雪は凍っている状態でかなり滑るというやっかいな道でしたが、なんとか15:50にバス停到着!身支度を整えバスを待つもいっこうにバスがくる気配なし。「なんでだよ〜」とバス停の時刻表を見ると、16:03の横に※印が。時刻表の下の※印の注意書きを読んでみると、
「なになに、※印は5/1〜11/25の土日祝日のみ運転?今日は1月だよなー。そもそも平日だし。。って事は??マジかよーーー」
事前にiPhoneに時刻表のPDFもダウンロードして入れてあったのにも関わらず、このありさま。いっくらダウンロードしてあっても※印を見落としちゃー意味なしです。なさけない。。。こんな事ならゆっくり下山すりゃぁ良かった。
という事で、次のバスがくるまでの40分間を、日も暮れ始めたバス停の前のベンチで、ひとり寂しく寒さに耐えながらバスを待つはめになったのでした。
=まとめ=
久しぶりの山行となった今回の大菩薩嶺。尾てい骨の痛みはヘタすると半年とか1年続く場合があるそうなので、3週間でほぼ治り、特に山行中に痛む事なく無事下山できたので安堵しました。
という事で、無事に山に復帰できたので、本年もよろしくお願いします〜。
こんばんは、zawadaさん。
晴れ男っぷりは健在ですね
なんとなくヤマレコでは大菩薩で天気が悪かったというレコを
あまり見た記憶がなく、天気の良い山域なのかなと言うイメージ…。
そこへ持ってきて晴れ男力増量中のzawadaさんなら当然の結果ですかね
バスの時刻の件はちょっとアレでしたが南アも富士山も綺麗に見られたようで
復活山行としては上々のスタートではないでしょうか。
尾てい骨はしばらくの間いたわってあげてくださいね
muscatさん、こんにちは!
なんとか今年もスタートを切れました
大菩薩は晴れやすい山域なんですかね。
当日も南アルプスの裾野の雲が富士山の北側の裾野に向かって流れ込んでいましたし、北側の金峰山や甲武信ヶ岳のあたりや、東側の奥多摩方面は雲が多めな感じで、「雲ひとつないのはココだけじゃん」という感じでしたよ。
おかげさまで尾てい骨はほぼ大丈夫そうな感じです。「完治まで半年なんて悪夢だ」と思ってたので、ほんと良かったです
そうそう、muscatさんの去年の大菩薩のレコに登場した長靴おじさん、僕も今回、長靴おじさんとすれ違ったのですが多分同一人物ではないかと思います。介山荘に歩荷した帰りという雰囲気でしたよ。
zawadaさん こんにちは
遅くなりました毎度ですがすんません
リハビリ大成功まずは、おめでとうございます。
だ・け・ど・・・
>無事下山できたので安堵しました。って
帰りのダッシュは危険すぎじゃないですか
まだ完治していないのに「乗ってやる!」って
何もなかったから良かったものの読んでいるこっちがヒヤヒヤもんです
そんなリスクを背負って行ったのにバスが無いというオチまでついて
親切な時刻表の添付、優しさの意味が 良く分かりました
最高の お天気で絶景を思う存分堪能されて本当に良かったです
と、言うことでくれぐれもお身体が完治するまでは、安全登山でお願いしますよ
アドベンチャーレコファンからのお願いです。
beeline & beluga
beelineさん、belugaさん、こんにちは!
>遅くなりました毎度ですがすんません
いえいえ、コメント下さるだけでありがたいです
>何もなかったから良かったものの読んでいるこっちがヒヤヒヤもんです
すっ、すいません つい調子のっちゃいました
基本的に石橋をたたいて渡る人間なんですが、時たまリミッターが解除になってしまうようで。。。(ってそういう人間が一番危ない!?)
今後もなにかお気づきの点がありましたら、容赦なくイエローカードのご提示をお願いします
>と、言うことでくれぐれもお身体が完治するまでは、安全登山でお願いしますよ
はい。beeさんのお言葉、肝に銘じて精進します
p.s. belさんの足のお具合はその後どうですか? 久々にbee & belさんのランチハイキングシリーズレコとか読みたいなぁなんて思う今日この頃です
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