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Yamareco

記録ID: 265932
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

尾瀬・帝釈のはざまの薮山・四郎岳(南尾根1867m峯まで)

2013年02月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
tanigawa その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:25
距離
5.9km
登り
523m
下り
521m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

丸山高原スキー場  8時20分

大尻沼の落ち口・取水堰  8時40分

受信アンテナ塔、林道を離れ、支尾根へ 9時10分

標高1600m付近、食事  9時55分〜10時25分

四郎岳南尾根に上がる 11時05分

南尾根の標高1867mピーク、引き返し 11時20分

大尻沼の落ち口・取水堰  13時03分

丸山高原スキー場  13時12分
天候 晴れ。稜線付近ではときおり小雪舞う。
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
車は群馬県側の丸山高原スキー場の駐車場に止めるのが安心です。
コース状況/
危険箇所等
 丸山高原スキー場の駐車場入り口で、国道120号線は冬季通行止め。
 通行止めのゲートから120号線を400mほど進むと、左手に大尻沼の落ち口の取水堰と管理棟がある。
 堰を渡って、対岸の雪の斜面を上がる。
 蛇行して登る林道を2回横切ると、登高尾根の末端の受信アンテナ塔(電柱程度で小さい)がある。
 ここから1850m峯方面へ登高尾根のまっさらな雪面を上がる。目印等はない。
国道120号線の左手のこの道標から、大尻沼の落ち口の堰へ降ります。
2013年02月03日 13:05撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2/3 13:05
国道120号線の左手のこの道標から、大尻沼の落ち口の堰へ降ります。
沼の落ち口には管理棟と堰堤があり、ここで川を渡れます。
2013年02月03日 13:03撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2/3 13:03
沼の落ち口には管理棟と堰堤があり、ここで川を渡れます。
登高尾根にとりつくために、北北西の方向へ樹林を登っていきます。
2013年02月03日 08:45撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2/3 8:45
登高尾根にとりつくために、北北西の方向へ樹林を登っていきます。
雪の森のなかを方向を定めて上がります。
2013年02月03日 12:59撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:59
雪の森のなかを方向を定めて上がります。
蛇行して上がる林道を横切りながら上がると、小さな受信塔(写真右端)。ここから左へ登高尾根に取り付きます。
2013年02月03日 12:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:42
蛇行して上がる林道を横切りながら上がると、小さな受信塔(写真右端)。ここから左へ登高尾根に取り付きます。
尾根にとりつき、登ってゆきます。
足跡はシカやキツネのもの。
人は長いこと入った形跡なし。
2013年02月03日 09:15撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 9:15
尾根にとりつき、登ってゆきます。
足跡はシカやキツネのもの。
人は長いこと入った形跡なし。
樹林越しに四郎岳方面。
2013年02月03日 09:19撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 9:19
樹林越しに四郎岳方面。
尾根の右側は、しだいにやや切れてきます。
2013年02月03日 09:22撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 9:22
尾根の右側は、しだいにやや切れてきます。
下部は登りやすい尾根。
2013年02月03日 09:32撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 9:32
下部は登りやすい尾根。
1800mより少し下の位置でランチ。
2013年02月03日 09:58撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 9:58
1800mより少し下の位置でランチ。
今回も金柑が元気をつけてくれました。
2013年02月03日 10:04撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 10:04
今回も金柑が元気をつけてくれました。
これはパインの芯をシロップ漬けにして干したお菓子。口の中で長持ちして、甘酸っぱい。
2013年02月03日 10:05撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 10:05
これはパインの芯をシロップ漬けにして干したお菓子。口の中で長持ちして、甘酸っぱい。
四郎岳の南尾根に出る少し下で、最初のブッシュ帯があり、抜けると南尾根に出ます。
2013年02月03日 10:45撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2/3 10:45
四郎岳の南尾根に出る少し下で、最初のブッシュ帯があり、抜けると南尾根に出ます。
四郎岳から伸びる南尾根。標高1867m前後の場所。
2013年02月03日 11:32撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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四郎岳から伸びる南尾根。標高1867m前後の場所。
日光白根山。
尾瀬方面は雪。
2013年02月03日 11:32撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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日光白根山。
尾瀬方面は雪。
日光白根山。
南尾根は、雪が締まっておらず、表面だけ最中状。その下は落とし穴のような空洞。ヤブゴギに加えての困難。
これに前進を阻まれて、今回は1867m峯で引き返すことにしました。
2013年02月03日 11:39撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 11:39
日光白根山。
南尾根は、雪が締まっておらず、表面だけ最中状。その下は落とし穴のような空洞。ヤブゴギに加えての困難。
これに前進を阻まれて、今回は1867m峯で引き返すことにしました。
下降しながら、左が四郎岳、右が燕巣山。
2013年02月03日 11:46撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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下降しながら、左が四郎岳、右が燕巣山。
オオカメノキの冬芽。
2013年02月03日 11:52撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 11:52
オオカメノキの冬芽。
鹿が皮を食べたあと。
2013年02月03日 12:15撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:15
鹿が皮を食べたあと。
ハリギリの巨木。
2013年02月03日 12:20撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2/3 12:20
ハリギリの巨木。
登高尾根は、2か所ほど、小広い緩斜面があります。
2013年02月03日 12:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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登高尾根は、2か所ほど、小広い緩斜面があります。
同。
2013年02月03日 12:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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同。
燕巣山遠望。2222mと希少なゾロ目の山です。
13年前に登った鞍部からのせり上がりの急な稜線が思い出されます。
渓流シューズで足首が痛いほどの傾斜でした。
山頂に達したあと、山頂の左わきの肩から、写真向こう側(北西)へ、カラノマタ沢へ下降しました。
2013年02月03日 12:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2/3 12:26
燕巣山遠望。2222mと希少なゾロ目の山です。
13年前に登った鞍部からのせり上がりの急な稜線が思い出されます。
渓流シューズで足首が痛いほどの傾斜でした。
山頂に達したあと、山頂の左わきの肩から、写真向こう側(北西)へ、カラノマタ沢へ下降しました。
ハリギリの冬芽。
ハリギリはおいしい山菜ですけれど、人が摘んで枝を痛めた形跡がなく、のびのび育っています。
2013年02月03日 12:29撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:29
ハリギリの冬芽。
ハリギリはおいしい山菜ですけれど、人が摘んで枝を痛めた形跡がなく、のびのび育っています。
タラの冬芽。
2013年02月03日 12:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:31
タラの冬芽。
林道に降り立った地点からの眺め。
左奥、燕巣山と右の稜線は根名草山、温泉岳。
2013年02月03日 12:44撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:44
林道に降り立った地点からの眺め。
左奥、燕巣山と右の稜線は根名草山、温泉岳。
左が四郎岳。雪の条件が良ければ、片道4時間余。
2013年02月03日 12:44撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:44
左が四郎岳。雪の条件が良ければ、片道4時間余。
日光白根山。
尾根の下部からなので、山頂部の上半分のみ見えます。
2013年02月03日 12:43撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:43
日光白根山。
尾根の下部からなので、山頂部の上半分のみ見えます。
取り付きの林。林の末端まで下降してきました。
2013年02月03日 12:59撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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2/3 12:59
取り付きの林。林の末端まで下降してきました。
撮影機器:

感想

 四郎岳(2156m)は、尾瀬、帝釈、奥日光などに囲まれた、薮山です。
 2000年の夏に、尾瀬の大清水側から大薙沢を上がって「四郎峠」に立ちました。このときは体力の関係と下降のカラノマタ沢が状況が不明だったことから、隣りの燕巣山(つばくろすさん、2222m)に登って、下降しました。
http://trace.kinokoyama.net/kanto/tubamenosu2000.htm

 しかし、尾瀬から見ても、上信国境方面から遠望しても、四郎岳は三角形の目立つ山。なんとか頂上に立ちたいと願ってきた山でした。

 夏は丸沼方面から四郎峠に上がる、あまり踏まれていない沢筋の道があります。
 また、南尾根まで達した林道をたどって、ヤブコギをして山頂に立つ方法もあります。

 さらに積雪期に四郎岳から南に登る尾根をたどって、山頂に達する記録もあります。
 この記録では、スキーでは尾根の薮に苦労するし、下降のルートも斜度があり、薮もあり、下手な私には無理のよう。
 スノーシューを使って登る記録もありました。

 思案していてもしょうがないので、まずはルートの状況をつかむために取り付いてみようということで、今回、スノーシューで試してみました。

 四郎岳から南に伸びる尾根に出るまでは、ほぼ順調だったのですが、南尾根が雪が予想外に少なく、雪質もスノーシューが足元の空洞に深くもぐる状態に。

 尾根は針葉樹の密林。通り抜けつつ行動することはできます。しかし、足元の雪が、樹林のなかでは陽が差さず、解けず、粉雪状のまま。
 この雪が、樹木の枝に載って、雪の布団のように宙ぶらりんになっています。

 スノーシューでその雪に載ると、踏み抜けて、足が太ももまだ、すとんと雪の中の空洞に落ち込みます。
 行程の一定部分がそういう状況で、体力の消耗がただごとではない。

 四郎岳まで順調に行けてまだ2時間半はかかる位置で、帰りも同じ苦労をすると思うと、とても無理と判断しました。これでは下山は17時を大きく超えそう。割り切って、出直すことにしました。

 雪の深さと雪質で、大分条件が変わってくるというのが、とりくんでみての実感です。 

 今回は、1850mを目指す登高尾根の上部と、南尾根の1867mの小ピークの前後に、こういう条件の「もなか雪」と枝の落とし穴が待ち構えていました。
 積雪も思ったより少なくて、これも影響したようです。

 作戦と条件をもう一度考えて、再挑戦を期すことにしました。

 登高尾根の登りは、眺めも次第に開け、鹿の生活場所、寝泊まりする雪穴などが見られて楽しいエリアでした。

 今回のGPSトラックログは途中までのものになってしまいましたが、ヤマレコでは冬のこの山へのトラックログは初めてか、2人目くらいのアップになると思います。

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コメント

夏山には登りました
日光白根山は関東以北で一番高い山ですね。6年前に妻と登って近くの森の風に泊まった思い出があります。天気の良い冬山は良いですね・・・近くの山にはよくスノーシューを履いて歩いています。
2013/2/8 18:49
日光白根山と、四郎岳
 tokiyosi64さん、日光白根山に奥さまと一緒に登られたんですね。
 この山より北には、より高い山はない、と思うと気持ちがいいです。山頂からの眺めも高度感がある山ですね。

 四郎岳は、その北西にある山で、周囲が開けているために、燧ケ岳からも、日光白根山からも、また浅間山方面からも、目立つ山です。
2013/2/8 20:54
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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