尾瀬・帝釈のはざまの薮山・四郎岳(南尾根1867m峯まで)


- GPS
- 05:25
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 523m
- 下り
- 521m
コースタイム
大尻沼の落ち口・取水堰 8時40分
受信アンテナ塔、林道を離れ、支尾根へ 9時10分
標高1600m付近、食事 9時55分〜10時25分
四郎岳南尾根に上がる 11時05分
南尾根の標高1867mピーク、引き返し 11時20分
大尻沼の落ち口・取水堰 13時03分
丸山高原スキー場 13時12分
天候 | 晴れ。稜線付近ではときおり小雪舞う。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
丸山高原スキー場の駐車場入り口で、国道120号線は冬季通行止め。 通行止めのゲートから120号線を400mほど進むと、左手に大尻沼の落ち口の取水堰と管理棟がある。 堰を渡って、対岸の雪の斜面を上がる。 蛇行して登る林道を2回横切ると、登高尾根の末端の受信アンテナ塔(電柱程度で小さい)がある。 ここから1850m峯方面へ登高尾根のまっさらな雪面を上がる。目印等はない。 |
写真
南尾根は、雪が締まっておらず、表面だけ最中状。その下は落とし穴のような空洞。ヤブゴギに加えての困難。
これに前進を阻まれて、今回は1867m峯で引き返すことにしました。
13年前に登った鞍部からのせり上がりの急な稜線が思い出されます。
渓流シューズで足首が痛いほどの傾斜でした。
山頂に達したあと、山頂の左わきの肩から、写真向こう側(北西)へ、カラノマタ沢へ下降しました。
感想
四郎岳(2156m)は、尾瀬、帝釈、奥日光などに囲まれた、薮山です。
2000年の夏に、尾瀬の大清水側から大薙沢を上がって「四郎峠」に立ちました。このときは体力の関係と下降のカラノマタ沢が状況が不明だったことから、隣りの燕巣山(つばくろすさん、2222m)に登って、下降しました。
http://trace.kinokoyama.net/kanto/tubamenosu2000.htm
しかし、尾瀬から見ても、上信国境方面から遠望しても、四郎岳は三角形の目立つ山。なんとか頂上に立ちたいと願ってきた山でした。
夏は丸沼方面から四郎峠に上がる、あまり踏まれていない沢筋の道があります。
また、南尾根まで達した林道をたどって、ヤブコギをして山頂に立つ方法もあります。
さらに積雪期に四郎岳から南に登る尾根をたどって、山頂に達する記録もあります。
この記録では、スキーでは尾根の薮に苦労するし、下降のルートも斜度があり、薮もあり、下手な私には無理のよう。
スノーシューを使って登る記録もありました。
思案していてもしょうがないので、まずはルートの状況をつかむために取り付いてみようということで、今回、スノーシューで試してみました。
四郎岳から南に伸びる尾根に出るまでは、ほぼ順調だったのですが、南尾根が雪が予想外に少なく、雪質もスノーシューが足元の空洞に深くもぐる状態に。
尾根は針葉樹の密林。通り抜けつつ行動することはできます。しかし、足元の雪が、樹林のなかでは陽が差さず、解けず、粉雪状のまま。
この雪が、樹木の枝に載って、雪の布団のように宙ぶらりんになっています。
スノーシューでその雪に載ると、踏み抜けて、足が太ももまだ、すとんと雪の中の空洞に落ち込みます。
行程の一定部分がそういう状況で、体力の消耗がただごとではない。
四郎岳まで順調に行けてまだ2時間半はかかる位置で、帰りも同じ苦労をすると思うと、とても無理と判断しました。これでは下山は17時を大きく超えそう。割り切って、出直すことにしました。
雪の深さと雪質で、大分条件が変わってくるというのが、とりくんでみての実感です。
今回は、1850mを目指す登高尾根の上部と、南尾根の1867mの小ピークの前後に、こういう条件の「もなか雪」と枝の落とし穴が待ち構えていました。
積雪も思ったより少なくて、これも影響したようです。
作戦と条件をもう一度考えて、再挑戦を期すことにしました。
登高尾根の登りは、眺めも次第に開け、鹿の生活場所、寝泊まりする雪穴などが見られて楽しいエリアでした。
今回のGPSトラックログは途中までのものになってしまいましたが、ヤマレコでは冬のこの山へのトラックログは初めてか、2人目くらいのアップになると思います。
コメント
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日光白根山は関東以北で一番高い山ですね。6年前に妻と登って近くの森の風に泊まった思い出があります。天気の良い冬山は良いですね・・・近くの山にはよくスノーシューを履いて歩いています。
tokiyosi64さん、日光白根山に奥さまと一緒に登られたんですね。
この山より北には、より高い山はない、と思うと気持ちがいいです。山頂からの眺めも高度感がある山ですね。
四郎岳は、その北西にある山で、周囲が開けているために、燧ケ岳からも、日光白根山からも、また浅間山方面からも、目立つ山です。
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