大峯山 山上ヶ岳、笙ノ窟(護法天狗に追い返される)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 1,487m
- 下り
- 1,603m
コースタイム
八尾++天王寺/大阪阿倍野橋++(近鉄吉野線)++下市口9:18==洞川温泉--母公堂--清浄大橋--一ノ世茶屋跡--天狗に遭遇(撤退)--一ノ世茶屋跡--清浄大橋--毛又橋--五番関方面--(風雨が強いため撤退)--毛又橋--洞川自然研究路--ごろごろ水付近の川辺にてビバーク
4月8日(月)
ビバーク地点6:50--7:15清浄大橋7:20--一ノ世茶屋跡--一本松茶屋8:10--お助け水8:50--洞辻茶屋9:25--陀羅助茶屋9:35--表行場(鐘掛岩は迂回)--等覚門10:10--西ノ覗き10:30--10:35龍泉寺参籠所10:50--大峯山寺11:00--化和拝宿跡--投地蔵辻11:30--降雪多いため大峯山寺へ撤退--途中の崩落箇所で5m滑落--化和拝宿跡でUターン(小篠ノ宿へ向かう)--投地蔵辻--小篠ノ宿12:35--阿弥陀ヶ森女人結界13:00--脇ノ宿跡13:05--経函石分岐13:45--和佐又分岐14:00--小普賢岳のコル14:30--石ノ鼻14:40--日本岳のコル14:50--笙ノ窟15:05--15:35和佐又のコル15:40--16:00和佐又ヒュッテ(幕営)
4月9日(火)
和佐又ヒュッテ7:20--8:00和佐又口9:39==(奈良交通バス)==10:30湯盛温泉杉の湯(食事と入浴)12:28==(奈良交通バス)==大和上市13:11+++
天候 | 4月7日(日) 暴風雨のち雪(雹から霰) 4月8日(月) 快晴 4月9日(火) 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山上ヶ岳表行場はピッケル・アイゼン(10爪以上)必要。 鐘掛岩は凍結のため危険。 大峯山寺の屋根の下は雪解けの落氷のため危険 脇ノ宿跡から経函石分岐、小普賢岳はテープ少なく道迷いしやすいです。 奥駈け道和佐又分岐から笙ノ窟までは凍結した階段多い。 笙ノ窟付近は落氷多い。 雪解けの時期なので水は比較的入手しやすい。 (お助け水は渇水) 洞辻茶屋から山上ヶ岳は晴天時まぶしいのでサングラス必要。 |
写真
感想
春の嵐2日目。この台風なみの暴風雨の日、無謀にも大峯登山を決行しました。計画では和佐又から登る予定でしたが、雨のため小屋のある小篠ノ宿で泊まるため逆コースの洞川から入山することにしました。
清浄大橋から一ノ世茶屋跡を過ぎて嵐とは違う、何か異様な雰囲気が山を包んでいました。森がざわめく中、登山道の前方に右から左へ黒い影が飛ぶのを目撃しました。それはこれ以上進むなと言っているような感じでした。人でもなく獣でもないその黒い影を見た私は恐ろしくなり、急いで山を駆け下りました。逃げるように山を下る私の後ろでは山が嗤うようにざわめき、得体の知れないものが追いかけてくるような感じでした。
清浄大橋から予定を変更して五番関から二蔵宿へ向かうことにしました。途中、釣り人と挨拶をかわし歩いていると、得も言われぬ悪寒に襲われました。山上川の対岸を見ると、先ほど黒い影(私は天狗だと思う)を見て逃げた辺りが見えるではありませんか!怖くなり、再び洞川へと向かいます。すでに15時。もう帰りのバスには間に合わないのでビバーク場所を探して見つけたのが、ごろごろ水が流れ落ちる山上川の畔でした。食欲はありませんでしたが雑炊を作り食べると、ほっと一息つくことができました。
翌日は昨日とは打って変わっての快晴。雲ひとつありません。意を決して山上ヶ岳に登りましたが、昨日天狗と出会った場所も難なく通過。途中フランス人の登山客といっしょに登りました。
表行場では鎖場からアイゼン・ピッケルを使いました。山頂に近づくにつれて雪が多くなり、雪面に乱反射する太陽光がまぶしかったです。サングラスを持ってこなかった私は樹林帯を選んで目を細めつつ歩きました。大峯山寺本堂から小篠に向かう途中、凍った箇所があり滑落しました。アイゼンもピッケルも付けていませんでしたが、10本の指を立てて地面を抱き込むように滑落を停止、5メートルで滑落が止まってくれました。そこでビビって山上ヶ岳に引き返しますが、フランス人が、その20分後に1人の登山客が小篠に向って歩いていきました。そこで連れがあるならと私も再び小篠に向かいます。もちろんアイゼンを装着して。先行者を小篠で追い越しましたが、昼食を取る予定だった小篠ノ宿にも立ち寄らず阿弥陀ヶ森に着いたときにはシャリバテしていました。秘密食事兵器栄養ゼリーで立ち直り、石ノ鼻で絶景を拝み、和佐又ヒュッテに着くことができました。
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