茗荷沢左岸尾根ルート及び滝の沢林道
- GPS
- 03:22
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 456m
- 下り
- 460m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:松竹バス停→(西東京バス)→京王線高尾駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1 茗荷沢左岸尾根は,急登の連続。登りは大丈夫だが,下りで利用する時には,道迷いに注意。支尾根が多く,迷いやすい。GPS必携。 2 滝の沢林道分岐以降の富士見台に通ずるはずの道は,消失の模様。林道終点から道がない。要検証。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
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感想
高尾エリアの山行は,メジャーなところは行き尽くしたし,人が多くて落ち着けないことから,変わったルートを歩こうと考えた。そこで,2014年頃は,マニアックなルート(登山道ではない道を含む。)をかなり歩いており,久し振りにそういったルートを歩こうと思い,茗荷沢左岸尾根などを候補とした。
当初は,茗荷沢左岸尾根から茗荷沢右岸尾根をアップダウンし,板当林道を進み,板当峠ルート(当時でも道が一部消失。)から滝の沢林道,北高尾山稜に出て,高ドッケ付近から高ドッケ南尾根ルートで下山を考えていた。しかしながら,茗荷沢左岸尾根での急登で足を痛めてしまい,戦意消失・・・。高ドッケ南尾根ルートくらいは行こうと思ったが,このルートは急斜面であり,足の負担に鑑み,それも断念し,滝の沢林道をひたすら歩くこととした。ただ,林道からは富士見台へのルートがあるようで,そこから少しマイナーなコースを歩くことができるだろうと思っていたのだが,後述するように,道がなくなり,断念した。
前置きが長くなったが,上記のような経緯により,茗荷沢左岸尾根と滝の沢林道の山歩きを行った。他のルートは,後日に行きたい。
起点は,佐戸バス停。9時台の陣馬高原下行きバスに乗ったが,ちょうど満席となる程度であった。下車したのは私のみ。ここから山行をする人は珍しがられるだろう。佐戸バス停から高尾方面に200メートルほど戻り,板当橋を渡る。その後,少し進むと,唐突に茗荷沢左岸尾根の入り口がある。目印としては,昔の階段のようなものがあり,上に向かって踏み跡が付いている部分である。
序盤から急登であり,木々に手を添えながら慎重に登る。踏み跡がない部分もあるので,自身で適当な歩行場所を選択しながら登る。普段使わない筋肉を使ったせいか,足の痛みが顕著となった。しばらくすると,平穏かつ明瞭な尾根道に出る。自然林が清々しい。茗荷沢左岸尾根は,登りで使うときは,登りだけに専念すればよいので道迷いの心配はないが,下りで使うときは,支尾根が多く道迷いし易いので注意を要する。地形図やGPSなどで現在地をよく確認した方が良い。また,転倒しやすいだろう。
細かいアップダウンを繰り返していると,顕著なピークに到達する。とはいえ,赤の柱くらいで何もない。早々に進む。この辺は,動物(イノシシと思われる。)の糞が多く,野生動物の気配が強い。過去にも,数回イノシシと遭遇したことがある。掲出写真のとおり,熊の出没事例もあるようであり,時期によっては熊鈴を鳴らした方が良いだろう。
さらにしばらく歩くと,茗荷沢右岸尾根との分岐に到達する。今回は,ルート変更してここをパスし,直進する。茗荷沢右岸尾根との分岐は,よく注意しないとわからない。あまりテープもないので,自身でルートファインディングする必要がある。
直進後すぐに滝の沢林道(終点部分)に出る。ここから数百メートル歩くと,北高尾山稜と合流する。狐塚峠である。その手前のカーブミラーが目印の登山道が板当峠ルートの終点であるが,一見したところ,登山道らしきものは見えなかった。このルートは廃道となったのかもしれない。昔は,この滝の沢林道まで板当林道からやみくもに直登したことがあった。あの頃の元気さを懐かしく思いながら進んだ。
滝の沢林道は,ランナーを中心に歩いている人が多い。しかし,全体的には落ち着いている。北面の見晴らしも良く,気分良く歩ける。ここで,孫をおんぶした男性と会話する。男性は,「この先は下山路ありますか。」と質問。どこまで行きたいのか尋ねたら,「何となく林道を登ってきて下山路が分からなくなった。」とのことである。しかも,孫をおんぶしているのみで,登山用具も持参していない(軽装)。私は,先の下山路について詳細を説明したが,来た道を引き返した方が無難と告げた。
ひたすら林道を歩くと,2つに道が分岐している地点に到達する。左は松竹バス停方面(一般向け),直進は地図で確認すると富士見台に行けるようである。私は,やや物足りなかったから,富士見台方面に行こうと考え,直進した。しかし,その先の林道終点から道がない。しばらくあちこちを調べたが,普通に歩けそうな登山道は見られなかった。台風等の影響で崩落したのか,私の確認不足なのか,今後要検証である。
よって,分岐まで引き返し,松竹バス停まで歩いた。松竹バス停から高尾駅行きのバスは,午後1時台であるにもかかわらず,ハイカーでかなり混雑していた。それにしても,陣馬山のハイカーは早い下山である。バスも時刻表は1時間に1本のみであり,増便などしてほしいものである。
ともあれ,今回も充実した山行であった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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茗荷沢左岸尾根は、チェックしたいエリアの1つなんですが、
滝の沢林道との交差部先端に岩場を切り通した小道が残っています。
その道は、滝ノ沢林道にほぼ完全に上書き破壊されていて、尾根先端を林道がショートカットしたがために運よく痕跡が残された形になっています。
その道が西側にどこまで続いているかというのが調査課題でもあるんです。
高精度な赤色立体図とかあれば、それ見て終りという話もありますが。
林道の分岐から東側、富士見台へのルートですが、4年程前に国有林の伐採が入り、その際に使い捨ての作業道を盆栽の枝のように削られ、上半分は完全に消えてしまいました。
作業道の上端を東に行くと、富士見台の東鞍部前に出るので、そこが一番登り易いんですが、作業道自体が急速に薮化していて、片手間では手が付けられない状況になっていますね。
沢でも良ければ、林道のパウロの森分岐の西の谷が、板当沢の出合いからいきなり岩谷の絶景急登りになっているので、下から林道まで攻めてみたい所です。立ち入り禁止エリアなので、事前に関係者には連絡を入れますが。
貴重な情報ありがとうございます。
富士見台への道は,やはり消失したのですね。それ以外の情報も参考になりました。
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