記録ID: 31624
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積雪期ピークハント/縦走
日高山脈
千呂露川林道→額平山→北戸蔦別岳⊃戸蔦別岳→1940m峰→ピパイロ岳→伏見岳→伏見小屋
1993年12月26日(日) [日帰り]
e-hara1990
その他3人
コース状況/ 危険箇所等 |
千呂露川林道→額平山→北戸蔦別岳⊃戸蔦別岳→1940m峰→ピパイロ岳→伏見岳→伏見小屋 1993/12/26〜1/4(7-3) L:日下(4)AL:いはら(4)M:山崎(4)、邊見(2) 12/26 曇り:千栄→春別川出合(7:20)→Co631 二股林道C1(13:30) チロロ林道の雪が落ち着いて入山する。尾根取り付きまで行くつもりがLの二日酔いのため途中でアウト。体調悪く時間もかかる。ラッセルは初めから靴がもぐる程度だった。 12/27 曇りのち雪:C1発(11:00)→林道Co790 C2(13:00) 谷の通過で停滞と思いきや、午前中は天気が良かった。寝坊も重なって出発が遅れた。湿雪が降って来たので、再び谷の中で泊まる。 12/28 雪:停滞C2=C3 1日中雪が降る。30cm程の積雪。湿雪にぬれるのが嫌で停滞とする。 12/29 曇り:C3(7:00)→額平山頂上C4(14:00) 額平山までは行くつもりで出発。一応、尾根の取り付きまでは雪崩ひもを引いて行く。この尾根はスキーで快調に登れる尾根で、稜線には手軽に登れる。標高1520mでタンネ限界。標高1600mでカンバはなくなり真白になる。上部はまるい広い尾根なのだが西側に吹きだまりがある。頂上は白く、南側に雪庇が出ている。風の吹き抜ける所は雪がないが、吹きだまっている所はかなりの積雪である(頂上は広い)。次の日天気が良いので、頂上にテントを張る。樹林内のラッセルは膝下まであった。 (林道について) 側面の支沢・急斜面から雪崩れることもある。今回は3〜4ヶ所小さな(林道を越える程で、幅は4〜5m)デブリがあった。雪崩ひもを出した所に雪崩れるような所はなかった。樹林もあるので稜線からの雪崩も林道までは来ないだろう。 12/30 曇り:額平山C4(9:30)→戸蔦別岳(11:30)→額平山C4=∩5(13:30) ガスが抜けず、時間待ちをして幌尻岳まで行くのは時間切れとなる。戸蔦別岳往復に切り替えて、往復4時間(標高1600m下の樹林内15:00着)で動く。 額平山から北戸蔦別岳の間は、スキーで行ける。主に南側に雪庇が出ており、中間ポコから東側のコル先までの間は、風成雪となっており雪の状態を見ていかなければならない。主稜線のように風上側の雪が吹き飛んでおらず真白である。しかも広いので雪庇の判断には視界が必要。尾根が広いので対処は楽である。北戸蔦別岳西のコルは雪洞が掘れそうだ。全体的に雪の量が多いのでどこでもイグルーは作れる。 北戸蔦別岳から戸蔦別岳の間は、全て辺見が前を行ってくれた。雪庇が東側に出ているが、西側は吹き飛んでおり、石やハイマツが顔を出しているので判断は楽。尾根も広いので対処は楽である。十勝の稜線のようでアイゼンで快調に歩ける。中間ポコの岩場は稜線に上を行けない岩が所々出ているが、西側の歩きやすい所を適当に捲いていけば行ける。 天気は、一度幌尻岳が見えただけで稜線上はガスの中、憂鬱な天気であった。時間があったので、額平山頂上でイグルーを試みる。2時間半程で二重イグルーを完成。 12/31 霧・風:停滞∩5=∩6 低気圧の通過のため停滞。前日吹き込みが激しく、イグルーの入口からは雪が噴水のように吹き込んできたので、夜中にツェルトをイグルーの外に張った。今日はイグルーを掘り下げ、イグルーの隙間を埋めて三重にする。 1/1 地吹雪:停滞∩6=∩7 冬型なので停滞。外は吹雪だがイグルーはびくともせず別世界である。外は1m弱吹きだまっていた。 1/2 曇り時々ガス・風∩7(8:30)→1940m峰→ピパイロ岳(14:00)→標高1720mC8(14:30) ガスが抜けるのを待って出発。北戸蔦別岳は風が強い。おかげでガスがどんどん抜けて時々青空が見える。1940m峰越えると風も弱まるだろうと判断しのっこす。北戸蔦別岳と1940m峰の登りでメンバーが凍傷を作る。時間、疲労を考慮し分岐からエスケープも考える。 風は、1940m峰まで西風が強い。分岐から先も戸蔦別川からの風が強く雪が吹き飛んでいる。1940m峰登りの岩峰は西側を捲いた。10mトラバースして10mルンゼを登り返す。トラバースする所の雪の状態がいやらしいと苦労する。今回はすたすた歩けた。1940m峰と分岐の最低コルからの登り返しにも岩があるが問題ない。分岐からは雪が吹き飛んでおりあっという間にピパイロ岳に着いた。迷いやすい所は、1940m峰の下り口。ここは風が弱まっているため、風成雪になっており雪の状態を見て、一人ずつ下りた。 ピパイロ岳からは標高1800m位からカンバが出てくる。北側に雪庇がずっとあった。 1/3 曇り風:C8(10:00)→伏見岳(13:00)→伏見小屋C9(16:00) 朝、風が強くしばらく待って出発する。コルまでは戸蔦別川からの風が強く、北に雪庇が出ている。コルからは主に北からの風が強く主に南側に雪庇が出ている。尾根は雪庇が出ているので5m程の白い廊下状となっており、スキーで快調に伏見岳まで行ける。伏見岳頂上も小さなカンバが出ている。頂上は風が強くほとんど雪が無かった。 伏見岳の下りは標高1700mまでは白いが、標高1700mからは太い木が沢山出てくる。雪の量も多く、伏見小屋まで快調なスキーだろう。ストックを1本なくしたALは苦労していた。 1/4 晴れ:下山 |
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