岳人はザンクを目指す（敗退編）

2021年07月18日(日) [日帰り]

• GPS: 15:01
• 距離: 23.5km
• 登り: 2,194m
• 下り: 2,197m

コースタイム

日帰り

• 山行: 13:52
• 休憩: 1:09
• 合計: 15:01

2:56 コイカクシュサツナイ岳登山口
4:14 4:25 コイカクシュサツナイ川上二股
6:52 6:53 夏尾根頭
7:04 7:18 コイカクシュサツナイ岳
8:10 8:15 ヤオロの窓
9:11 9:16 ヤオロマップ岳
12:06 12:18 ヤオロマップ岳
13:20 13:20 ヤオロの窓
14:25 14:33 コイカクシュサツナイ岳
14:46 14:51 夏尾根頭
16:33 16:41 コイカクシュサツナイ川上二股
17:57 コイカクシュサツナイ岳登山口

登頂編はいつになるのか…

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

札内川ヒュッテの向かいの駐車場に止めました。コイカク登山口にも10台くらい止められそう

コース状況／危険箇所等

遡行、急登、藪漕ぎ、ナイフリッジ等、興味本位や話のネタで歩く山ではありません。それ相応の準備が必要な山です。

写真

7/18 3:41

遡行していると去年コテンパンにやられた夏尾根が見えてくる。今年はそうはいかないんだからね！

7/18 4:23

やはりウェーダーは暑いわ。サポートタイツだけだったけど下半身はずぶ濡れ

7/18 5:40

お隣りの山が見えている。コイカクとカムエク間の1853Pの最初の前衛峰の1444Pだと思う

7/18 6:08

夏尾根頭も何度か偽ピークに騙されるw

7/18 6:45

花はゴゼンタチバナが一番多かったです

7/18 6:46

ツマトリソウ。標高900mくらいから風が強くなってきます。暑かったのでこれは助かりました

7/18 6:52

夏尾根頭に着くとまずはカムエクに目がいってしまう

7/18 6:52

そして目指すは1839峰

7/18 6:52

中央にヤオロマップ。右のピークが去年の撤退場所

7/18 6:52

コイカクに先行者

7/18 7:05

体調と気温の影響で去年より遅れてるが、ここがスタートラインです。先行者はザックもデポして完全にザンク狙いのようです

7/18 7:05

これから歩く稜線。ホントに素晴らしい場所です。

7/18 7:16

ここを歩ける幸せを感じてスタート

7/18 7:51

ヒダカゲンゲ

7/18 7:57

30分程の下りでもここまでしか進んでません。これが日高と言われる所以です

7/18 8:06

コルから最初の上り。前方に先行者。歩くスピードが同じなのか常にこの距離感で会うことはなかったです

7/18 8:11

ヤオロの窓。沢筋に雪渓が残っている

7/18 8:11

足元は常に悪いし上りはどれも急登。でも苦労して歩く価値のある稜線です

7/18 8:36

ヤオロまでは常に細尾根の稜線歩きです。おかげで風が当たり気持ち良い。水分も節約できます

7/18 8:36

下ってヤオロの手前のピークを目指します。ここもキレッキレだ

7/18 8:36

中央下に先行者。人が入るとこの山の険しさが伺いしれます

7/18 9:07

ヤオロ山頂手前の尾根は比較的広くて安心感があります。唯一歩きやすい場所です（しかしハイマツ漕ぎ）

7/18 9:10

ヤオロ着。やはりちょっとペースが遅いなぁ

7/18 9:10

ここまで歩くとザンクの山容も違って見えてきます。ここで日高の主稜を外れ1839峰を目指します

7/18 9:15

中央右にペテガリ。中央左の奥はソエマツかな？私が日高の最終目標としている頂です（今年は元浦川林道が土砂崩れで通行止め）

7/18 9:21

ヤオロからは稜線下の南側を歩くことが多いのでサウナのような灼熱地獄です。稜線上との空気が全く違う。ここはシナノキンバイが多かったです

7/18 9:22

チングルマも少しだけ残っていました（ワーイ）

7/18 9:49

去年撤退した1781P着。ここから見る39峰が一番美しいと思う。一年間これを壁紙にして想い続けてきました

7/18 9:49

とんでもな急坂を下降します。日帰りする場合、ここが一番精神力の試される場所だと思う。さあ、いざ

7/18 9:58

100m強の急坂を一直線に下りるとお花畑です。しかしここも灼熱地獄でした。ここからがこの山の核心

7/18 10:29

ヤオロから1時間半で1702P。暑さもあり時間がかかり過ぎ。ここで撤退を決める。ラスボス前の残り2つのピーク。てめえらの顔は絶対忘れねえからな！

7/18 10:53

灼熱の中急坂を上り返します。しかしここの足元は悪くないのでハイマツ帯より歩きやすい。先行の方も撤退してきたようだ

7/18 11:54

辛い最中の癒しのお花畑だが斜面を歩くということは風に当たらないということです。カンゾウも咲いています

7/18 12:07

同じような時間をかけてヤオロに戻ってきました

7/18 12:07

山頂に咲くムカゴトラノオと

7/18 12:09

オオイワツメクサ

7/18 12:17

この時間になるとやはり暑かった所からガスがわいてくる

7/18 13:12

しかし歩く方向はガスが出てこないとかねwww

7/18 14:42

コイカク夏尾根頭間のエゾツツジとチシマギキョウ。全体的にはイワギキョウの方が多かったかな

7/18 14:45

エゾウサギギクが見頃

7/18 14:47

届かなかった1839峰。まだ2回目のチャレンジだ。諦めたりしないんだからね！

7/18 14:47

徐々に近づければいずれは歩き通せるさ

7/18 14:48

慎重に夏尾根を下降します。ホントこの登山道ヤベー奴だわ

7/18 16:37

今日はビリっといきました。5シーズン目のモンベルさんも限界だったようです

撮影機器：

α NEX-5T SONY

感想

kaminarijima

詳細は写真のコメント通りです。暑さが最大の敵でした。水を6,5L担ぎましたがギリギリだったくらいです（ちょっと水中毒なのかな？）。それとヤオロから1781Pの途中でザックに付けている500のペットボトルに水を入れ替えたのですが、そのまま置き忘れて片手に1,5Lのペットボトルを持つ羽目となってしまいました。ここは常に両手を使う登山道なのでこれも時間のかかった大きな要因でもあります（この日は500のペットは1つだけで他は2Lや1,5Lだけだった）
心配していた膝ですが、去年クッション性皆無のウェーダーで河原をズカズカ歩いたのが原因だと思い、今年はジェルクッションを中敷きにしたら中々良好でした。膝は問題なかったのですが、あまりの暑さに軽い熱中症になったようで、何度か足がつりました。ただロング歩いた後の筋肉痛などもなく、身体的にはやれる手応えがあります。

あまり涼しさを求めた時期だと陽が短くなりますし、6月の末くらいだと残雪の状態も気になります。それとハイマツ帯でのスピードを上げる必要もありそう。私はプロテクターなど一切使わないけど今まで傷やアザは殆どついたことがありません。他の方達は皆傷やアザだらけになるというので、必要以上に慎重に歩きすぎているのかもしれませんね。兎も角ヤオロ〜39峰は2時間以内で歩ける様にしないと日帰りは難しいですね。まあふつーにテン泊すれよって話ですが、それが出来ればこんな苦労はしないのですがね。

コメント

tannay

大変お疲れさまでした。
各 Photo のコメントが面白くて腹を抱えて笑っちゃいました。ウケる !
このようなアッケラカンとした屈託のないコメントが良いですね、
僕は先月テント、水・食糧・食器・シュラフ・etc の積み過ぎでコイカク急登敗退でした。kaminarijima さんの次回の1839峰登頂を祈念します。
また楽しみにしています、ありがとうございました。

kaminarijima

tannay様
コメントありがとうございます。
確かにテン泊装備で夏尾根は大変ですよね。私は15キロ前後ですがそれでもちょっと後ろに持っていかれる感があります。岩場では常にどこか掴んで歩いています(^^;
敗退は全然恥ではないのでお互い何度でもチャレンジしましょう！