体力勝負の北アルプス裏銀座・野口五郎岳



- GPS
- 31:30
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,515m
- 下り
- 2,515m
コースタイム
4:35 七倉山荘
5:35 高瀬ダム 6:00
6:22 裏銀座登山口 [12]
7:50 [6] 7:55
9:55 烏帽子小屋 10:20
11:50 三ツ岳 三角点 11:55
14:00 野口五郎小屋 14:55
15:14 野口五郎岳山頂 15:25
15:35 野口五郎小屋
■8/18
6:15 野口五郎小屋
7:50 三ツ岳 三角点
8:45 烏帽子小屋 9:05
9:15 前烏帽子 9:30
9:45 烏帽子小屋 10:05
11:55 裏銀座登山口 12:20
12:45 高瀬ダム
天候 | 両日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
高速バスで新宿から七倉山荘まで 帰り 高瀬ダムから信濃大町までタクシー(8000円) 信濃大町から新宿まで高速バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ブナ立尾根〜烏帽子小屋 良く整備されており危険個所はありません ■烏帽子小屋〜野口五郎小屋 道は良く整備されています 一部のトラバース道は砂質でやや慎重に歩く必要アリ ■水場 小屋以外に水場がありません 烏帽子〜野口五郎小屋間はしっかり水分を準備したほうが良いです ■宿泊地 野口五郎小屋 http://www.noguchigorou.com/ 一泊2食付 9000円 滞在時が一番のピーク時期とのことでしたが、1人布団1枚で寝れました |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
6月から検討していた裏銀座・野口五郎岳に行ってきました。
表銀座に比べ混んでは無さそうなことと野口五郎岳を注視した
資料は少ないのですが稜線歩きの眺望が抜群によさそうなことが決め手でした。
●七倉山荘〜高瀬ダム
新宿発の深夜バスで4:15に七倉山荘に到着しました。まだ辺りは真っ暗です。
時間は4:30。5:30まで高瀬ダムまでの車両通行が不可ということで、
我々は歩くことにしました。
トンネルは5:30まで照明が点かないようで早朝通行はヘッドライト必須です。
ほどなくすると高瀬ダムへ上る坂が現れます。
長い坂を登っていると5:32になりました。タクシーの一団が我々の横を
無情にも通り過ぎていきます。
タクシーより早く着くと思ったのになんてこった・・・。
●高瀬ダム〜登山口(ブナ立尾根)
ダムから登山口までは1本道かつ目印も豊富で迷うことはほぼないと思われます。
15分程度歩くと登山口に着きます。
●登山口〜烏帽子小屋
3大急登と呼ばれるブナ立尾根ですが、正直舐めていました。。
道自体はよく整備されており、非常に歩きやすいのですがひたすら急登が続きます。
登山口を12、烏帽子小屋を0と12刻みに標識が立っているのですが、
わかりやすい反面、まだここかと精神的に迫ってきます。
危険個所はないのですが、眺望もほぼなく体力勝負といった感じです。
下山される方々に励まされながら烏帽子小屋に到着。
想定より早く登れるつもりだったのですが何だかんだで3時間半かかりました。
小屋前に着くと一気に眺望が開け北アルプスの山々が眼前に広がります。
小屋付近は高山植物の宝庫で彩りも鮮やかです。
●烏帽子小屋〜三ツ岳
休憩もそこそこに野口五郎小屋へと出発します。
ブナ立尾根と打って変わって広がる尾根沿いの景色に
テンションが上がりつつ歩みを進めます。
三ツ岳は通過点程度の認識でしたが、威風堂々とした素晴らしい山容です。
振り返っても先ほどまでいた烏帽子をはじめ一面山々に囲まれており
北アルプスの奥地に来たことを感じることが出来ます。
最後の三ツ岳の急登を何とか登り三角点のあたりで休憩します。
●三ツ岳〜野口五郎小屋
ここまで登山口から5時間ほど歩いていますが、我々はまだ目的地の
野口五郎岳が見えないことに気づいてしまいました。
眼前にはどう見ても野口五郎岳に見えないピークが3つほどあります。
途中すれ違った方に尋ねてみると3つ目のピークを登ると野口五郎岳が
見えてくるよ、とのこと。
やや絶望感を感じつつ歩みを進めます。
疲労感の中、砂礫のトラバース道を歩くのですが、砂が滑りやすく慎重に歩かないと
滑落しそうな箇所もあり気が抜けません。
ブナ立尾根と同様に下山される方々に励まされつつ3つ目のピークを登ります。
すると目の前に新たな稜線と巨大な山容をした野口五郎岳が見えます。
やった!と思うと同時にまだ遠い・・・。
この段階で6時間半ほど歩いており、さすがに足が重くなってきました。
ここからは野口五郎岳だけでは無く、赤牛岳や奥の水晶岳を望みながら
気持ちを奮い立たせ歩きます。
そして黙々と歩くと岩に"400m"という文字が。
小屋は見えませんが、ゴールが近づいてきたことを感じ、ペースを上げて歩きます。
そして目の前に突然青い屋根の小屋が現れました。
●野口五郎小屋
小屋で受付を行います。
がらんとしていましたがなんだかんだで平均タイムより1時間は早かったようで
小屋の方曰く、これから混んでくるよ、とのこと。
早く着いた人だけのおまけ、ということでオレンジを1切れ頂きましたが
甘くとても美味しかったです。
混む前に身体を拭いたり着替えたりして休憩したのちとりあえず山頂を目指します。
●小屋〜野口五郎岳山頂〜小屋
山頂は小屋から15分ほど登ったところにあります。
山頂付近まで行くとそれまで見えなかった真砂岳から水晶岳への稜線を
望むことが出来ます。奥には槍も見えます。
しかし、裏銀座は本当に空いています。こんな絶景なのになんででしょうか?
ほとんど人のいない広い山頂を堪能して小屋へと戻ります。
小屋に戻ると先ほどは無かった活気があります。
晩御飯を頂き、夕日を堪能した後、布団に入ると疲れのためか
そのまま寝てしまい1日目が終了。
ちなみにこの日、1人布団1枚で寝ることが出来ました。
●小屋〜山頂再び〜下山開始
4時過ぎに起床。
朝食を食べ、5時過ぎに外に出るとちょうど日の出のタイミングでした。
昨日山頂に行っていないメンバーがいるため、荷物は小屋に置いたまま山頂に
向かいます。
槍ヶ岳は残念ながら雲に覆われていますが昨日に引き続き素晴らしい眺めを見ることが出来ました。
そのまま小屋で荷物を手に取り下山開始します。
●野口五郎小屋〜烏帽子小屋
昨日はつらい道のりだったのですが、昨晩ぐっすり眠れたおかげで
軽い足取りで烏帽子小屋まで戻ることが出来ました。
想定タイムの2時間半きっかりです。
道中、昨日とは逆の立場で道を尋ねられることが多く、
3つピーク越えると野口五郎が見えますよ、と同じセリフをしゃべってしまいました。。
挨拶ついでに励ましたりと完全に昨日と逆です。
少しでも役に立てたなら良いのですが。
●烏帽子小屋〜前烏帽子〜烏帽子小屋
時間に少し余裕があったので近場の前烏帽子に向かいます。
緩やかな登り道を歩くと15分ほどで前烏帽子に到着します。
ここから烏帽子岳を間近で見ることが出来ますが、独特の山容でかっこよいです。
烏帽子小屋に戻り、軽食を食べブナ立尾根の下りに備えます。
●烏帽子小屋〜登山口
ひたすら急登を下ります。
ただ、思ったよりもきつさは少なかったように思います。
1時間55分と2時間を切るタイムで無事下山。
●感想
想像していたよりもきつい山行でしたが、天気にも恵まれ素晴らしい眺望を
堪能できました。
表銀座ほどの派手さは無いのかもしれませんが、非常に空いていたのが
不思議ですね。
また、他の山行と比較して小屋の方々だけでなくすれ違う方々との
交流が多いコースの印象でした。
皆さん口々にここで帰るのはもったいない、と言われていましたが、
本当にそうだと思います。
いつか水晶岳を目指して再訪したいと思いました。
コメント
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何と言ってもブナ立尾根です。体力に自信が無い人は4時間30分は見ておいたほうがいいかもしれません。(実質平均タイム)
一日で野口五郎山荘まで行かれる方は体力、体調、天気と相談して烏帽子小屋に泊まることも考えた方が良いかもしれません。ブナ立尾根で体力を消耗した体には結構辛いです。
ただ、景色は絶景だしすれ違う人々はフレンドリーだし、何なんでしょう、とにかくオススメですがムリはなさらぬよう、、
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