剱岳 早月尾根日帰りの旅
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- GPS
- --:--
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 2,330m
- 下り
- 2,316m
コースタイム
早月小屋7:00-7:10
剣岳山頂9:30-10:30
早月小屋12:15-12:35
馬場島荘15:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深夜12時頃到着 まだ余裕がありました 下山後は馬場島荘のお風呂を利用 500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
北アルプス三大急登の一つ、標高差2000m越えのタフなコース。 道は良く整備され、標高200m毎に標識があり目安になります。 ●馬場島荘〜早月小屋 ・樹林帯の中の急登 ・特に、下山の時は木の根に引っかからないように神経を使いました ・意外と標高の低い場所から山頂が見え、励みになったり気が遠くなったり。 ●早月小屋〜山頂 ・徐々に岩場の比率が増していきます ・途中、雪渓が残っていました(アイゼン不要)。 ・2800m地点を越えると本格的な岩稜帯になります。 ・別山ルートとの合流点下では鎖場の難所があります(これがカニのハサミ?)。 ・足がすくんで動けなるほどのことはありません。 ・一つ一つの動作を丁寧にこなしていけば大丈夫です。 コース途中でも、山頂でも人が少なくて、落ち着いて1日を楽しむことができました。 |
写真
感想
登山を始めて以来、通常1泊〜2泊のコースを日帰り快速登山(自分では快速のつもり・・・(笑))で達成するのを自分のスタイルの一つとしてやってきました。
その中で、この剱岳・早月尾根ルートはその集大成としてこの夏の一大目標として考えていました。
今年は6月から、コースタイム14〜15時間ルートをいくつか日帰りでこなし、自信がついてきたものの、剱岳周辺は融雪が遅いとのこと。
調子が上がっているうちに早くチャレンジしたくて気をもんでいましたが、直前に早月尾根ルート上の残雪がアイゼン不要な程度までに減ったとの情報を得ました。天気予報もよさそうで、ついに決行となりました。
日帰り成功して、できれば明るいうちに帰ってきたい。
4:00過ぎ、まだ暗い中ヘッドライトをつけて出発です。
クマが怖いので鈴をならして進みます。
前後に登山者がチラホラいて心強い。
いきなり樹林帯の急登ですが、今日は長丁場。
すぐに明るくなり、時折山頂を望むことができます。
まだ梅雨明けしていませんが、予報通り天気はよさそうです。
最初は力を温存し、わざとゆっくり行きます。
これが日帰り快速登山成功のコツかななんて思っています。
調子がいいときは、出だしで力を温存しておくと、だんだんと体が慣れてきて、ふと気が付くとまるで自動操縦のように、力を使わなくてもどんどん楽に登っていけます。
とにかく最初の1〜2時間はかなりゆっくりと入り、呼吸を乱さないようにしました。
標高2000mを越え、やがて早月小屋を通過。
少しずつ山頂が近づき、周囲の展望が良くなってきます。
2800m地点を越えるとさすがに疲れも出てきて、すぐ近くに見える山頂がなかなか近づかないような感覚でした。
上部は岩稜帯。
危険が無いわけではありませんが、慎重かつ無難に通過することができました。
そして山頂に到着。
雲はあるものの穏やかな晴天で、風はほぼ無風。
いつまでもそこにいたくなる心地よさでした。
見える範囲の有名な山がほぼすべて見えます。(一瞬、富士山らしき山も・・・)。
結局1時間ほど山頂でのんびりし、名残惜しい気持ちで下山開始。
下りは、特に下部の樹林帯の中の木の根に引っかからないように神経を使いました。
無事下山できたときは、感激もひとしおでした。
2年前に山歩きを始めたときは、剱岳なんて考えてもみなかったです。
その山に日帰りで登頂し、山頂で1時間も景色を楽しむことができるとは・・・
とある山の先輩で剱岳経験者の人がいて(別山ルート)、以前から良い刺激をいただいてました。
それがなかったら、剱岳なんて意識することなくずっと後回しになっていたことでしょう。
素晴らしい経験ができたこと、感謝したいしたいと思います。
そして、カニのタテバイ・ヨコバイなどの難所が待ち受ける別山ルートもまたいつか・・・
※筋肉痛
甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の時より、3倍はきました。
翌日より4日ほど湿布生活でした。
自分にとっては、早月尾根の方が断然ハードだったようです。
※前日に山頂直下で落石による滑落死亡事故があったとのことです。
その現場付近なのか雪の上に跡のような筋が見えました。
ヘリコプターも付近に来たりと、ただならぬ雰囲気でした。
後で知りましたが、無くなられたのは山岳写真家の方とのこと。
ご冥福をお祈り致します。
※過去レコ
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