ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 336900
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳 早月尾根日帰りの旅

2013年07月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
14.0km
登り
2,330m
下り
2,316m

コースタイム

馬場島荘4:00
早月小屋7:00-7:10
剣岳山頂9:30-10:30
早月小屋12:15-12:35
馬場島荘15:10
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
馬場島荘前駐車場に駐車
深夜12時頃到着
まだ余裕がありました

下山後は馬場島荘のお風呂を利用 500円
コース状況/
危険箇所等
北アルプス三大急登の一つ、標高差2000m越えのタフなコース。
道は良く整備され、標高200m毎に標識があり目安になります。

●馬場島荘〜早月小屋
・樹林帯の中の急登
・特に、下山の時は木の根に引っかからないように神経を使いました
・意外と標高の低い場所から山頂が見え、励みになったり気が遠くなったり。

●早月小屋〜山頂
・徐々に岩場の比率が増していきます
・途中、雪渓が残っていました(アイゼン不要)。
・2800m地点を越えると本格的な岩稜帯になります。
・別山ルートとの合流点下では鎖場の難所があります(これがカニのハサミ?)。
・足がすくんで動けなるほどのことはありません。
・一つ一つの動作を丁寧にこなしていけば大丈夫です。

コース途中でも、山頂でも人が少なくて、落ち着いて1日を楽しむことができました。
ついにやってきました
剱岳早月尾根、日帰り挑戦です
真っ暗な中出発
標高1000mあたりから山頂方面が見え始めます
ついにやってきました
剱岳早月尾根、日帰り挑戦です
真っ暗な中出発
標高1000mあたりから山頂方面が見え始めます
標高200mごとに設置された標識
気分的に励みになります
標高200mごとに設置された標識
気分的に励みになります
途中唯一の山小屋
早月小屋
途中唯一の山小屋
早月小屋
雪渓を通過
標高が上がると薬師岳が見えてきました
北アルプスの女王と呼ばれる優美な形です
1
標高が上がると薬師岳が見えてきました
北アルプスの女王と呼ばれる優美な形です
雷鳥様登場
逃げるどころか、道案内してくれます
1
雷鳥様登場
逃げるどころか、道案内してくれます
標高2800mあたりからは岩稜の道になります
標高2800mあたりからは岩稜の道になります
岩稜帯の区間は念のためヘルメットを着用しました
岩稜帯の区間は念のためヘルメットを着用しました
ゆっくりと着実に・・・
ゆっくりと着実に・・・
人が少ないので落ち着いてマイペースで進めます
人が少ないので落ち着いてマイペースで進めます
でも、落石は起こさないように
でも、落石は起こさないように
富山湾や能登半島まで見えます
富山湾や能登半島まで見えます
トラバース気味の鎖場
高度感は少しありますが、見た目ほど怖くはありません
トラバース気味の鎖場
高度感は少しありますが、見た目ほど怖くはありません
割と垂直な鎖場
アスレチック感覚で楽しい
割と垂直な鎖場
アスレチック感覚で楽しい
そして・・・
ついに剱岳山頂到着!
そして・・・
ついに剱岳山頂到着!
何か物足りないと思ったら、山頂の祠は昨年の落雷により修復中とのことでした
何か物足りないと思ったら、山頂の祠は昨年の落雷により修復中とのことでした
別山、剱澤、室堂方面の眺め
残雪たっぷり
別山、剱澤、室堂方面の眺め
残雪たっぷり
後立山方面もよく見えます
後立山方面もよく見えます
不帰ノ嶮
白馬三山
下の方に、何やらヘリコプターが・・・
雪面に何か筋のような跡が見えました
下の方に、何やらヘリコプターが・・・
雪面に何か筋のような跡が見えました
昨夜、落石死亡事故があったようです
その現場あたりか・・・
昨夜、落石死亡事故があったようです
その現場あたりか・・・
遠くに笠ヶ岳
富山方面からみるとホントに笠のような形です
遠くに笠ヶ岳
富山方面からみるとホントに笠のような形です
富山方面
富山湾や能登半島もかすかに分かりました
富山方面
富山湾や能登半島もかすかに分かりました
早月小屋が遥か下に見えます
スタート地点はさらに遥か下
よく上ってきました
1
早月小屋が遥か下に見えます
スタート地点はさらに遥か下
よく上ってきました
下山途中
小窓尾根?
鋸の歯のよう
まるで戸隠山、鋸岳みたいです
下山途中
小窓尾根?
鋸の歯のよう
まるで戸隠山、鋸岳みたいです
雪渓が眩しい
無事下山できました
出発時は真っ暗であまり意識しませんでしたが、登山口付近には石碑がいくつかあります
無事下山できました
出発時は真っ暗であまり意識しませんでしたが、登山口付近には石碑がいくつかあります
地元での剱岳への思い入れが伝わってきます
地元での剱岳への思い入れが伝わってきます
「試練と憧れ」
この石碑が見たかったのです
1
「試練と憧れ」
この石碑が見たかったのです
馬場島荘
ここで入浴して、さっぱりして返りました
馬場島荘
ここで入浴して、さっぱりして返りました

感想

登山を始めて以来、通常1泊〜2泊のコースを日帰り快速登山(自分では快速のつもり・・・(笑))で達成するのを自分のスタイルの一つとしてやってきました。
その中で、この剱岳・早月尾根ルートはその集大成としてこの夏の一大目標として考えていました。
今年は6月から、コースタイム14〜15時間ルートをいくつか日帰りでこなし、自信がついてきたものの、剱岳周辺は融雪が遅いとのこと。
調子が上がっているうちに早くチャレンジしたくて気をもんでいましたが、直前に早月尾根ルート上の残雪がアイゼン不要な程度までに減ったとの情報を得ました。天気予報もよさそうで、ついに決行となりました。

日帰り成功して、できれば明るいうちに帰ってきたい。
4:00過ぎ、まだ暗い中ヘッドライトをつけて出発です。
クマが怖いので鈴をならして進みます。
前後に登山者がチラホラいて心強い。
いきなり樹林帯の急登ですが、今日は長丁場。
すぐに明るくなり、時折山頂を望むことができます。
まだ梅雨明けしていませんが、予報通り天気はよさそうです。

最初は力を温存し、わざとゆっくり行きます。
これが日帰り快速登山成功のコツかななんて思っています。
調子がいいときは、出だしで力を温存しておくと、だんだんと体が慣れてきて、ふと気が付くとまるで自動操縦のように、力を使わなくてもどんどん楽に登っていけます。
とにかく最初の1〜2時間はかなりゆっくりと入り、呼吸を乱さないようにしました。

標高2000mを越え、やがて早月小屋を通過。
少しずつ山頂が近づき、周囲の展望が良くなってきます。
2800m地点を越えるとさすがに疲れも出てきて、すぐ近くに見える山頂がなかなか近づかないような感覚でした。
上部は岩稜帯。
危険が無いわけではありませんが、慎重かつ無難に通過することができました。
そして山頂に到着。
雲はあるものの穏やかな晴天で、風はほぼ無風。
いつまでもそこにいたくなる心地よさでした。
見える範囲の有名な山がほぼすべて見えます。(一瞬、富士山らしき山も・・・)。
結局1時間ほど山頂でのんびりし、名残惜しい気持ちで下山開始。
下りは、特に下部の樹林帯の中の木の根に引っかからないように神経を使いました。

無事下山できたときは、感激もひとしおでした。
2年前に山歩きを始めたときは、剱岳なんて考えてもみなかったです。
その山に日帰りで登頂し、山頂で1時間も景色を楽しむことができるとは・・・
とある山の先輩で剱岳経験者の人がいて(別山ルート)、以前から良い刺激をいただいてました。
それがなかったら、剱岳なんて意識することなくずっと後回しになっていたことでしょう。
素晴らしい経験ができたこと、感謝したいしたいと思います。
そして、カニのタテバイ・ヨコバイなどの難所が待ち受ける別山ルートもまたいつか・・・

※筋肉痛
甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の時より、3倍はきました。
翌日より4日ほど湿布生活でした。
自分にとっては、早月尾根の方が断然ハードだったようです。

※前日に山頂直下で落石による滑落死亡事故があったとのことです。
その現場付近なのか雪の上に跡のような筋が見えました。
ヘリコプターも付近に来たりと、ただならぬ雰囲気でした。
後で知りましたが、無くなられたのは山岳写真家の方とのこと。
ご冥福をお祈り致します。

※過去レコ

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:954人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳/早月尾根ルート/馬場島起点早月小屋経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [日帰り]
馬場島〜三ノ窓〜剣岳〜早月尾根〜馬場島
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら