上河内岳 南アルプス南部
長野県
静岡県
petercat
- GPS
- 36:10
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,266m
- 下り
- 2,267m
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2:45静岡市
5:00沼平 5:40
8:20ウソッコ沢小屋
9:15中の段
10:10横窪峠
10:30横窪沢小屋10:55
13:30樺段
15:30 2350m付近幕営
24日
6:00出発
7:00稜線に出る
8:00上河内の肩
8:20 2780m地点で撤退
10:45テント撤収11:55
13:20横窪沢小屋13:55
15:20ウソッコ沢小屋15:30
18:10沼平
| 天候 | 3/23 快晴 夜15mほどの風 3/24 快晴 ほぼ無風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
大日峠前後、白樺荘から沼平、路肩に残雪ありますが凍結もなくノーマルタイヤで大丈夫だと思います。 3/25より白樺荘手前で時間帯交通規制が入ります。井川情報ステーションを御覧ください。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○大吊橋〜ヤレヤレ峠 やや荒れ気味。登山道が1箇所大きく崩れている箇所があります。 ○ヤレヤレ峠〜ウソッコ沢小屋 残雪あり。 ○ウソッコ沢小屋〜横窪峠 ほぼ雪なし。 ○横窪峠〜横窪沢小屋 トラバース箇所は判別できない。完全に崩れ落ちてしまっているかも。途中まで夏道通りに下り、トラバースが始まるあたりがらやや右下に下降し沢に降りる。現在は沢が雪渓になっており、そのまま対岸に渡れる。または橋まで沢沿いに行くこともできる。 ○横窪沢小屋〜樺段 完全に雪道。陽のあたる場所は膝まで潜ることも。日陰部分は良く締まって歩きやすい。股まで潜ること数度。 ○樺段〜稜線 非常に良く締まっていて快適。 ○茶臼小屋へのトラバース道 夏道は2300m付近からやや斜めに緩く登り気味に小屋へと向かうが、冬道は2410m付近を直角に曲がり、ほぼ水平に小屋へと向かう。GPSで確認。 ○上河内岳の肩〜山頂 全面カッチカチの凍結、硬く厚い氷。手がかりになるような岩やハイマツもない。アイゼンの前爪2本とピッケルのピック部分がようやく刺さるだけ。 |
写真
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感想
当初の計画では鳥小屋尾根で茶臼〜上河内へ向かい、一般ルートで下山する予定でしたが、大雪以降、この山域の状況が全くわからず、直前に計画を変更。1日目に茶臼小屋へは向かわず、できるだけ稜線近くまで登りつめ幕営。2日目、上河内岳に向かう稜線上で朝日を迎えるという計画。
始めての冬季テン泊、そして3度目の上河内岳へのチャレンジ。
1日目2450m付近まで登るが幕営適地が見つけられず100mほど下った尾根上にテント設営。風が10数mあったがテントが飛ばされる感じはない。8時には就寝。夜中、風の音で何度も目が覚める。寒さはそれほどでもなかった。翌朝、6時に出発。1時間遅れてしまった。稜線に上がる途中で朝日を迎える。
小さな雪庇を乗りこえ、ハイジの丘と呼ばれる小ピークにでる。
風もほとんどなく、気持ちのよい稜線歩き。雪面はクラストしていてサクサク進める。
上河内岳の肩で休憩。山頂まであと50mほどだが全面カチカチに凍りついている。mamepyonさんのレコを読んで知ってはいたがこれほどとは。手がかりになるような突起はほとんどない。とりあえず直登し始めるが登るにつれて恐さが増してくる。何度も振り落としてようやく決まるピッケルとアイゼンの前爪2本だけが全体重を支えている。ワンミスで滑落だ。滑落したらピッケルも刺さらないので停止姿勢もとれない。すごいスピードで滑り落ちるだけ。運が良ければ肩で止まるが、肩で止まらなけば飯田側の斜面をどこまでも落ちる。
時間をかけて慎重にいけば登れそうだったが、無事に降りきる自信が持てなかったのであと20m程を残し撤退を決める。
写真で山頂部を見ながら振り返ると、肩から山頂に直登するよりも、肩からいったん右斜め上に進みハイマツか岩が出ている所を選で登ればよかったかなと思いました。
今回はピークは踏めませんでしたが、雪をたっぷりとまとった茶臼岳、上河内岳、聖岳、赤石岳の絶景を堪能できたので充分満足です。雪の上河内岳はまたチャレンジしたいと思います。
結局、この山行で出会った方は1日目の下山する2名のパーティとソロの方のみ、さすが南アルプス南部。2名の方には横窪峠の状況を詳しく教えて頂きました。ありがとうございました。
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Sunsan2015 さん
この週末は天候に恵まれ、お互いに素晴らしい眺望を堪能できてよかったですね！
ソロ、テント泊、我々には到底できないことで、その上危険と判断すれば
ピークを踏まずに勇退するなど勉強になることばかりです。
この行程を2日でできるpetercatさんでしたらまだまだいくらでもチャンスはありますので次は是非山頂の絶景を堪能されてください
またいつかどこかのお山でお会いできるといいですね
kamehibaさん、おはようございます。
実は僕も4月に仙丈ヶ岳を計画していて、お会いする前に
昨年のkamehibaさんの仙丈ヶ岳レコを参考にしておりました
ちゃんと気づいてご挨拶できればよかった
それにしてもお二人のレコは拝見していて楽しいですね
食事もすごく充実していて羨ましい。
GWが始まる前に、チャンスがあれば仙丈ヶ岳に挑戦してみます
ビビリの僕にあのナイフリッジ通過できるか自信はありませんが。。。
それではまたどこかで
petercat さんこんばんは
写真がステキすぎて大興奮です。
お天気良かったみたいですねぇ〜。
登頂まであと少しだったようですがご自身でしっかり判断しての下山も良い経験ではないでしょうか。この後同じような状況になったらたぶん登れます。
一度経験した状況は二回目は楽に感じます、それが経験だとおもいます。
経験値は確実にアップしてるはず。
南ア南部は自分で考えて歩く力を育ててくれると思います。
横窪峠からの下りも、山頂直下の凍った斜面もよ〜く分ります
苦戦しましたもん。
チャンスは何度もあると思いますのでまた是非！
ちなみに、４月中に時間が作れれば仙丈か上河内のどちらか狙ってます。
好みが似てるのでしょうか？？
mamepyonさん ありがとうございます
mamepyonさんのレコを読んで上河内岳山頂直下は凍結していて、アイゼンもピッケルも効かないと知識としては知っていたのですが、実際に凍った斜面を登り始めてその困難さに驚かされました
全面固く凍結した斜面をアイゼンワークだけで昇り降りする技術は今の自分にはない、それが撤退した理由でした。
単独で、しかもあまり人の入らない南ア南部ですから。自分の力で解決する自信がないことはやらない方がいい。
きっとこのような場面で経験の差が出るのでしょうね。
以前、権現岳の山頂直下のトラバースでも引き返したことがありますが、2度目に行ったときは何の問題もなく通過したことがありました。
mamepyonさんの言うとおり経験を重ねていくということが大事なのだと思います
だからあまり無理しないで、だんだんでいいんだなと自分を納得させています。
4月中に仙丈ヶ岳、上河内岳。
お仕事が忙しそうで大変でしょうがぜひぜひ行って下さい
mamepyonさんのレコいつも楽しみにしています。
雪の仙丈ヶ岳、僕にはまだ早いかな〜、なんて思いはじめています
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