丹沢/藤熊川ミズヒ沢
- GPS
- 05:00
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,037m
- 下り
- 1,024m
コースタイム
天候 | 快晴(18〜24℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ヤビツ峠の駐車場を利用。約25台分のスペースがあるが、7:30到着で最後の1台分だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト ヤビツ峠のトイレの前にあり。 ◆道の状況 ミズヒ沢の上流部はかなり脆く、人が歩けば落石が生じる状態。サイズも数10cm大のものが落ちて行くので充分に注意する必要がある。 F4(5m, ハングした滝)はすでになくなっていた。 |
写真
感想
今年最初の沢登りと言うことで難度は低く、コンパクトなルートと言うことでAki-CLが藤熊流域のミズヒ沢をチョイスした。ミズヒ沢と聞くと鍋割山の四十八瀬川の沢をすぐに思いつくのだが、大山の北にもミズヒ沢があるとはちっとも知らなかった。いつもの参考書「丹沢の谷」を見ると確かに載っている。林道の入渓点の手前に「水干沢橋」があったが季節によっては水量が少なくなるような沢をこう呼んだものかもしれない。その割には結構濡れましたが。
ミズヒ沢はコンパクトな沢だけあって遡行は詰めも含めて1時間半程度、シーズン最初の沢としては易しくて楽しめて良かった。大山北尾根は初めて歩いたが静かで長閑で展望も好い気持ちの好い尾根だった。しかし北尾根への詰めは危なくてしょうがない。
ヤビツ峠にクルマを駐車して県道70号線を藤熊川に沿って下りて行く。50分歩き地獄沢橋に出合うが、その手前の林道を上って行き3つ目の橋の大杉橋が入渓点になる。20年前のトポでは堰堤工事が盛んに行われている様子が書かれているが、現在では堰堤工事は一段落の様子。途中の作業小屋もモノレールが設置されていて、土木工事と言うよりは林業とか環境保護の仕事の雰囲気がする。とは言え入渓点からいきなり新しい堰堤が3個続くのは少し興醒めする所だ。
堰堤にはキチッとしたハンドルがいずれも取付けられているので乗越すことに問題は何も無い。堰堤を乗越すといきなり初夏の沢が目に入ってテンションも上がる。
すぐにF1(5m)だ。堰堤が出来たためにF1がいきなり最初の滝になる。下段は右側、上段は左側からいずれも水流添いを登る。上段にはフィックスロープが掛かっているのでこれを掴んでごぼうで登って行く。F1を越すとしばらくゴーロ歩きだが両岸が迫ってゴルジュ状になったところから楽しい小滝が続く。入渓して30分で二俣に出合う。左の沢も面白そうな滝が見えるが、右俣に入る。F2(6m)は樋状になっていて流水の圧力も高く、存分に濡れて遊べる。「丹沢の谷」で写真で紹介されているのはこの滝ではないかと思われる。
F2から上流には滝らしい滝はもう無かった。F3(10m)スラブの滝もあったが、涸れ滝で魅力は半減している。詰めに記されているF4(5m)ハング滝も土砂に埋もれたのか見られなかった。沢の源頭部は崩壊が激しく、勾配が急になるため更に危険度が増す。「急峻な土の斜面」とはトポにも書かれているが岩もボロボロでとにかく手元、足下から落ちて行く。それも小石レベルでなく数10cm大の岩も豪快な音を立てて落ちて行く。13Kさんが先行して中央の尾根に取り付いたが、後続は少しずつルートをずらしながら落石のコースを避けて登る。T女史はルンゼの左端に寄って土の斜面から稜線に上がって行った。僕は土の斜面を行きながら中央の尾根に取付き、木の根を頼りに登る。Aki-CLは右のルンゼから登った模様。北尾根には西沢ノ頭より数分北側に出たのでトポに書かれた尾根とは違う可能性もある。
とは言え勾配が落ちた斜面から北尾根に出てほっと一息を着くことができた。ここで沢装備を解き、行動食を頬張り、小休止して北尾根を大山に向かう。数分で西沢ノ頭だが、ここからしばらくは痩せ尾根が続く。尾根が広くなると下で見たモノレールが再び登場。モノレールに平行して登山道を歩いて行く。一箇所、モノレールは分岐点がありそこを跨いで超えて行かないといけない。この北尾根は驚いたことに4人共初めて歩くのだが、実に静かで長閑で展望も好く、気持ちの好い径だった。大山まで一人の登山者とも出逢わなかった。
大山に出るとやはり相模の名山だけあって、梅雨の合間の好日で結構な登山者だった。老若男女、実に多様な風情だ。小休止の後、早々に下って行く。まだまだ登って来る登山者が絶えないが、イタツミ尾根に入ると急に人口密度が低くなる。小1時間でヤビツ峠に戻って来た。
半日コースではあったが快晴の梅雨の合間の日曜日、初夏の沢を楽しむことができた。大山北尾根は好印象だったので違う季節に再訪したいものだ。
水干(ミズヒ)の名前に似合わず水は豊富?で、短いが快適な沢登を楽しめる。
沢の詰めは浮石が多く落石多発で危険だった。
尾根に上がってからは、大山から間近であるにも関わらず、
あまり踏み込まれていない快適な尾根歩きが楽しめる。
大山山頂は雨の先週と違い大賑わいだった。
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