稲子湯〜天狗岳〜白駒池：なんちゃってスピードハイキング

2014年07月07日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 14.0km
• 登り: 1,404m
• 下り: 806m

コースタイム

05：15　稲子湯
06：30　みどり池
07：40　本沢温泉
　休憩　約30分
09：35　東天狗
10：35　黒百合ヒュッテ
　休憩　約1時間
12：45　高見石小屋
13：20　白駒荘
13：45　白駒駐車場

タクシーで稲子湯へ

天候

雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

登山ポストは稲子湯にあります。
水場は本沢温泉にあります。
昼食は各山小屋で頂けます（今回は黒百合ヒュッテで頂きました）。

危険個所：雨はともかかく、強烈な横風で天狗岳はかなりキツかったです。

写真

7/7 5:15

スタート地点の稲子湯。
趣のある造りです。登山ポストあり。

7/7 5:21

登山道は、こんな感じ。
序盤から雨が結構な勢いで降っています。

7/7 5:28

林道と交差。
ゲートにも登山ポストあり。

7/7 5:37

雨に潤い、森が輝いています。

7/7 5:40

癒される〜♪

7/7 5:44

森の精になって、ここに住みたい（笑）

7/7 5:47

山雑誌の女子向けの記事によくアップされている、トロッコの軌道跡。
そこはかとなくメルヘン。

7/7 6:06

苔。

7/7 6:11

恐竜くん、久しぶり！
キミに会うのは約1年ぶりだ。

7/7 6:29

しらびそ小屋。
たぶん朝食を作っているのでしょう、煙突から白いケムリがたなびいています。

7/7 6:30

静謐、みどり池。
天気が良ければ逆さ天狗岳が映るのですが、今日はあいにくでした。

7/7 6:47

本沢温泉へ向かう径。

7/7 6:49

癒されるけど、濡れた木道は滑りやすいので要注意！

7/7 7:12

ところどころ、径が水没しています。
浅いので大して問題ないですが、ちょっと歩きにくいです。

7/7 7:33

本沢のテント場。

7/7 7:34

水場。

7/7 7:58

本沢温泉、かなり大きな山小屋です。
ここでアルバイトのお姉さんと、しばし歓談（笑）
情報を得て、次の目的地へ向かいます。

7/7 8:04

野天風呂は、現在工事中（入浴不可）。
今月中旬に再開予定だそうです。

7/7 8:40

天狗岳を目指して、白砂新道を登ります。
全般に穏やかな樹林帯。

7/7 9:20

白砂新道終盤は、怒涛の荒々しさ！
強風に煽られ、落ちたらアウトです。
このまま稜線に出ますが、風が強すぎて写真撮れませんでした（汗）”

7/7 9:39

東天狗。
苦労報われず、ガスで視界ゼロ。。。
とにかく風が強くて大変でした。

7/7 9:48

そしてゴロ岩の回廊を下ります。
ここの岩はザラザラしているので、雨の割に滑りやすい印象は感じませんでした。
でも怖がる人もいると思います。

7/7 9:57

風雨の弱まった瞬間が、シャッターチャンス！
他にも白や黄色の可憐な花たちが、たくさん咲き誇っていました。

7/7 10:17

シャクナゲ？
見頃はまだこれからっぽいです。

7/7 10:28

中山峠の分岐。

7/7 10:31

黒百合ヒュッテに向かう木道。
良く整備されているけど、やっぱり雨でツルツル滑ります。

7/7 10:33

黒百合ヒュッテのテント場。
とてもフラットで好印象♪

7/7 10:34

黒百合ヒュッテ。
僕は今回、はじめて立ち寄らさせて頂きました。
噂では、女性に大人気の山小屋だそうで…

7/7 10:49

なるほど！　かなり良い雰囲気です。
古にタイムスリップしたかのような、穏やかな空気に満ちた室内。
スタッフの皆さんも、とても親切で清々しい若者ばかりでした。
僕はショコラケーキと、こけももティーのセットをオーダー♪

7/7 11:13

さらに牛丼も、美味しく頂きました（笑）

7/7 12:20

お腹が満ちたところで、次の目的地『にゅう』にむかいます。

7/7 12:26

しかし後で気が付くのですが、この時点で既に分岐を見落としていました。。。（超汗）”

7/7 12:27

苔。

7/7 12:28

苔。

7/7 12:39

苔。

7/7 12:45

苔に見とれて歩くうちに、高見石小屋に到着♪
ん？　目的地と違うぞ…（汗）”
神経を使って滑りやすい径を下ってきているので、再び登り返す気力はもうありません。。。

7/7 13:22

『にゅう』を諦めて、白駒に目的地を変更！
それを許容してくれる懐の深さも、北八ヶ岳の魅力のひとつかと…
白駒荘は僕を優しく迎えてくれました。

7/7 13:23

白駒池。
水鳥がペアで泳いでいました。

撮影機器：

EXILIM EX-H60 カシオ

感想

tazy

久しぶりにソロで、北八ヶ岳に行ってきました。
今回のテーマは、近々予定しているグループ山行のルートの下見です。
他に幾つかニューアイテムのテストも兼ねており、また以前から興味のあったスピードハイキングにも初挑戦。
そういう意味で非常に欲張りな山旅でした。

自宅から麦草峠までは、途中休憩を含め車で約5時間の道程です。
というわけで今回は早朝出発よりも、前泊（車中泊）を選択しました。
メルヘン街道〜麦草峠は、個人的に車でもバイクでも自転車でも何度も越えていますが、夜中に走るのは今回が初めて。
濃霧に巻かれたり鹿が飛び出してきたり、まことに油断ならないドライブでした（汗）”

早朝4：00、起床。
準備を整えて早速、登山口となる稲子湯に移動します。
前回来てから、まだ丸1年も経過していませんが、なんだか懐かしい感じ。
きっと稲子湯の構えが温かみを与えてくれているのでしょう。
天気は生憎の雨ながら、心はウキウキしています（笑）

スピードハイキングと銘打つ、僕の今回の装備は…
シューズ：アシックス　ゲルフジセンサー
ストック：ヘリノックス　LBB
ザック：マックパック　アンプレース25
レインウェア：ミズノ　ベルグテック
他。
このうち、ザックとレインウェアは今回が初の実戦投入です。

・アシックスは、2時間ぐらい経過する頃にはビショビショに浸水してしまいました。
それでも軽快感を損なうことなく進むことができたので、この選択は（日帰り装備なら）正解だったと思います。
やはりトレッキングシューズとは歩くスピードが比較になりません。
ただし滑りにくさは、ビブラムソールのトレッキングシューズの方が数段上な感じでした。
どちらかと言うと脚の強い人向けのアイテムだと思います。

・ヘリノックスLBBは、伸縮モデルとしては驚異的な収納性です。
慣れれば2〜3秒であっというまに畳むことができ、強度的にもまずまず。
今回のように何度も出し入れを要求されるコースでは、相当なアドバンテージに感じました。

・マックパック　アンプレースは、名前通りレース然としたモデル。
容量に対して軽量感が全面に出ている印象です。
泊まりの山行に使うのは僕は遠慮したいですが、スピードハイキングならベストチョイス。
特にショルダーハーネスのボトルホルダーは、最高に使い勝手が良いです。
僕は今回、ここにヘリノックスLBBを差して歩いたのですが、本当に便利でした。

・ベルグテックは、今回のような大量の雨の中でも全く問題を感じることがありませんでした。
屋久島のガイドさんも大絶賛、と言う話を聞いたことがありますが、なるほどの高性能です。
急登でインナーが汗びっちょりになっても、少しの休憩の間に（完全ではないけど）スッと乾く感じがしました。
買い換える前はモンベルのゴア（8年ぐらい前のモデル）を使っていましたが、ベルグテックの方が軽いし、これならゴアに拘らなくても全然大丈夫だと思います。

上記の感想は、あくまでも僕個人の感じ方です。
皆が同じように思うかどうかは別の話なので、あしからず。。。

さて、話が逸れました。山旅に戻ります（笑）

稲子湯を5時ちょい過ぎに出発。
心癒される苔の森を進み、6時半頃みどり池（しらびそ小屋）に到着しました。
穏やかな森ですが、意外に斜度の高い径でもあり、オーバーペースは禁物。
ここで暫く呼吸を整えてから、本沢温泉へ向かいます。
途中の木道は雨でかなり滑りやすくなっているので、慎重に。
ところどころ水没していたり、危険と言うわけではありませんが神経は使いました。

7時40分頃、本沢温泉に到着。
次回のグループ山行ではここで宿泊のお世話になる予定なので、スタッフの方にいろいろお話を伺って情報収取です。
とてもチャーミングな女性で、ついつい長話に…（笑）
ただ残念なことに、この宿の目玉の一つである『日本最高所の野天風呂』は現在工事中で入浴不可。
あわよくば今日も入っていこうと思っていたので、ちょっと出鼻をくじかれました（汗）”
ちなみにこの小屋は沢の水が豊富なので、夏場でも安心して軽装で臨めます♪

気を取り直して、白砂新道経由で天狗岳へ。
この径は急ながら、大部分が樹林帯で気持ちの良いトレッキングを楽しめました♪
ただし終盤、稜線へ出ると強風の吹き曝しとなります。
今日は（ベルグテックのテストを含め）雨は覚悟していましたが、この横からの強風は想定外！
僕は体重があるので比較的耐性も高い（のか？）ですが、小柄な女性だと相当な恐怖を感じるかもしれません。
天候が良ければ何てことも無いのですが、久しぶりに山の洗礼を受けた気がしました。

濃霧で全く展望のきかない山頂を早々に退散し、ゴロ岩の回廊を中山峠、そして黒百合ヒュッテに向かいます。
10時半ごろ、黒百合ヒュッテに到着。
心温まるおもてなしを頂き、天狗の強風で冷えた体もばっちり回復です。
あまりにも居心地が良いので、結局、黒百合ヒュッテでは1時間もの長休憩となってしまいました（笑）

次の目的地は『にゅう』です。
しかし雨を言い訳にして殆ど地図を開かずに進んでいたため、分岐を見落として痛恨のロスト！
全く予定に入っていなかった、高見石小屋に着いてしまいました。
ここまで来ると、滑りやすい登り返しは僕のような小心者の選択肢には入りません（汗）”
明日は仕事だし、時間的なロスも惜しいので、潔く諦めて白駒からタクシーを利用することにしました。
文明の利器、万歳！！

…最後の最後で大チョンボとなった、今回の山旅。
でもスピードハイキングの感触はつかめたし、これもまた良い経験となりました（笑）