聖岳(便ヶ島から人力ゴンドラに乗って)

2014年08月02日(土) 〜 2014年08月03日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 15.8km
• 登り: 2,311m
• 下り: 2,309m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:15
• 休憩: 1:10
• 合計: 7:25

7:15 便ヶ島
8:15 8:35 西沢渡
9:30 9:30 1400m標識
10:30 10:30 1600m標識
10:55 10:55 1800m標識
11:55 12:40 苔平
14:05 14:10 薊畑
14:40 聖平小屋

2日目

• 山行: 6:40
• 休憩: 1:40
• 合計: 8:20

5:50 聖平小屋
6:20 6:30 薊畑
7:15 7:20 小聖岳
8:30 8:55 前聖岳(3013m)
8:55 9:30 小聖岳
10:10 10:20 薊畑
13:15 13:30 西沢渡
14:10 便ヶ島

天候

■1日目(8/2) 晴れのち曇り
■2日目(8/3) くもり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

■便ヶ島（たよりがしま）登山口
便ヶ島に50台ほど停められる駐車場。
※車中泊するときは500円。その他は無料。
国道152号線から下栗の里を経由して林道を約20km。1時間ほどかかる。
細いクネクネ道でところどころダートもあり、落石、転落注意。
また、土砂崩れや工事で通行止めになることが多いので、直前に道路情報を確認すること。

■便ヶ島〜西沢渡
森林鉄道の軌道跡の緩やかな勾配。
ところどころにがけ崩れがあり、そこを乗り越えていくときに滑落に注意。
西沢渡に人力ゴンドラの渡渉あり。
かなり重いゴンドラで男性でも一人で動かすのはかなりしんどい。

■西沢渡〜薊畑（あざみばた）
樹林帯の展望のないひたすらな登り。
標高1400m付近に急な岩場あり。滑落注意。
その他は危険個所なし。

■薊畑（あざみばた）〜聖平小屋
お花畑の広がる登山道。快適です。

■薊畑（あざみばた）〜小聖岳〜前聖岳
小聖岳までは樹林帯の登り。
小聖岳からはガレ場の急な登り。

コース状況／危険箇所等

標高1400m付近に急な岩場あり。滑落注意。
その他は危険個所なし。

写真

8/2 7:02

便ヶ島(たよりがしま)の駐車場。トイレと水場があります。

8/2 7:13

聖光小屋

8/2 7:14

登山口

8/2 7:33

トンネルをくぐります

8/2 7:39

西沢渡までは森林鉄道の軌道跡をのんびりと

8/2 7:42

滝がきれい

8/2 7:52

ステキな木の橋もあります

8/2 8:02

緑が美しい

8/2 8:10

お山がきれいに見えます

8/2 8:18

これが名物、人力ゴンドラ。一人では結構しんどいです。

8/2 8:33

150kgまで乗れます

8/2 8:36

聖岳へ

8/2 10:24

樹林帯をひたすら登ります

8/2 10:53

樹林帯をひたすら登ります

8/2 10:55

このお花の名前は？

8/2 10:57

苔の森が美しい

8/2 11:15

古びた標識

8/2 11:30

森の中をひたすら登ります

8/2 12:32

苔平。ここまでくればあともう少し。

8/2 12:12

苔平でお昼ごはん。

8/2 12:42

標高2000m地点

8/2 12:44

苔がきれい

8/2 12:51

ギンリョウソウの赤ちゃん

8/2 12:58

倒木がたくさん

8/2 13:17

葉っぱも茎もトゲトゲだらけ。この植物の名前は？

8/2 13:32

標高2200m。もう少し！

8/2 14:06

薊畑。崩落が激しく、標識が傾いています

8/2 14:06

薊畑。やっと視界が開けます

8/2 14:04

タカネコウリンカ

タカネナデシコ

8/2 14:07

上河内岳方面

8/2 14:08

ハクサンフウロ

8/2 14:09

聖平小屋へ下ります

8/2 14:12

このお花の名前は？

8/2 14:14

このお花の名前は？

8/2 14:16

イブキジャコウソウ。いい香りがします

8/2 14:16

ミヤママンネングサ

8/2 14:17

このお花の名前は？イチゴの仲間っぽい

8/2 14:18

イブキトラノオ

8/2 14:25

マルバダケブキ。薊畑付近に大群生しています

8/2 14:26

このお花の名前は？

8/2 14:34

ウスユキソウ

8/2 14:35

縦走路と聖平小屋への分岐

8/2 14:58

聖平小屋とうちゃく。お疲れ様でした。

8/2 14:48

聖平小屋。フルーツポンチ（みつまめ？）が無料でいただけます

8/2 15:42

聖平小屋のトイレ。きれいです

8/2 16:33

晩ご飯の準備

8/2 16:42

野菜をぐつぐつ

8/2 16:46

カレー鍋！

8/2 17:24

〆はご飯を入れてチーズを載せてカレーリゾットに

8/2 18:11

聖平小屋のテント場

8/2 18:17

朝、テント場から聖岳

8/3 6:01

マツムシソウ

8/3 6:20

どんどん雲が上がってきます

8/3 6:31

シナノキンバイ

8/3 6:31

オトギリソウ。たくさん咲いてました

8/3 6:33

タカネグンナイフウロ

8/3 6:51

ヨツバシオガマ

8/3 6:55

白花のヨツバシオガマ

8/3 6:59

天気が悪いです

8/3 7:18

小聖岳。向こうに聖岳

8/3 7:22

ハクサンシャクナゲ

8/3 7:28

ちょっとピンクのハクサンシャクナゲ

8/3 7:27

チシマギキョウ

8/3 7:29

天気が悪いです

8/3 7:35

このお花の名前は？

8/3 7:41

このお花の名前は？

8/3 7:43

タカネツメクサ

8/3 7:44

ガスガスのなか、頂上へ向かって登ります

8/3 8:15

一瞬ガスが晴れて富士山が

8/3 8:30

聖岳山頂とうちゃく！

8/3 8:32

ガスが少し晴れて赤石岳が見えた！

8/3 8:33

お天気が悪かったけれど、がんばって登りました！

8/3 8:37

向こうに富士山

8/3 8:51

イワベンケイ

8/3 10:05

マルバダケブキのお花畑

8/3 14:30

便ヶ島への林道がなかなかハードです

撮影機器：

D5000 ニコン

感想

gucci1212

南アルプス南部の聖岳（ひじりだけ）。
昨年の9月に3泊4日で聖岳と光岳をつないで縦走しようと計画したものの、台風が襲来し中止になり、さらに大雨の影響で登山口である易老渡（いろうど）・便ヶ島（たよりがしま）までの林道ががけ崩れで通行止めになってしまったので、その年のチャレンジはあきらめました。

今年、林道が無事なうちに聖岳か光岳のどちらかに登っておきたいと思い、聖岳に1泊2日で向かいました。
中央道飯田山本ICから遠山郷まで1時間ほど。
そこからダート区間込みの林道をさらに1時間ほどくねくね走って、聖岳の登山口である便ヶ島に到着します。
なかなか遠いです。

天気は良好。テント泊装備の重たい荷物で登り始めます。
平坦な森林鉄道の軌道跡をのんびりと1時間ほどあるくと西沢渡に到着。
ここに有名な人力ゴンドラがあります。
水が少なければ沢をジャンプして渡れそうですが、この日は渡渉ポイントがなかったので、ゴンドラに乗って渡りました。
このゴンドラはとても重たく、一人で動かすのはなかなかしんどいです。
できれば他の登山者が来るのを待って、みんなでロープを引っ張ったほうが良いと思います。

沢を渡った後はひたすら尾根を登ります。
大きな岩場はないのですが、急な坂を細かくつづら折りを繰り返して高度を上げていきます。
樹林帯の中なので、景色が見えないのでけっこう辛い。
汗がぽたぽた落ちます。
標高200mおきに標高を示す標識があって、励まされます。

お昼頃、苔平に到着。
ここから稜線の薊畑（あざみばた）までは1時間半ほど。
ここでお昼ご飯に。

薊畑まで登るとやっと視界が開けます。
ここから少し下って聖平小屋へ。
テント場は広いですが、30張ぐらいのテントが張ってあり、ほぼいっぱい。
聖平小屋でうれしいサービスが！
なんと甘いフルーツポンチが無料でいただけるのです。

晩ご飯はカレー鍋。
寝不足と体の疲れて夜はぐっすり眠りました。
朝はできるだけ早く出発したかったのですが、雨がパラパラと降っていたので、少し待機。
雨が止んでからテントを撤収して出発。

薊畑に荷物をデポして、サブザックで山頂へ。
絶景を期待して登っていくものの、雲が次第に下から上がってきます。
山頂はガスで真っ白。
標高差2000mを頑張って登ってきたので、かなり残念。

ただ、一瞬ガスが晴れて、赤石岳が大きく見えました。
富士山も見えてよかった。

また天気の良いときにリベンジしたいと思います。

昨年の秋に荒川三山・赤石岳を歩いた時にも感じましたが、南アルプス南部に来る登山者は熟練者が多く、みんな登るスピードが速いです。
テント装備の私たちは次々に抜かれていき、むなしくなってきます…

夏の最盛期、北アルプスや南アルプス北部のお山は大混雑ですが、この南アルプス南部は人口密度が薄く、とても快適です。
テントをぎゅうぎゅう詰めに張る必要もないし。
登山口までのアプローチは遠いですが、しばらく夏は南アルプス南部の山に登り続けようかなぁと思い始めています。