大普賢岳 ー想像以上にきつかった周回逆回りー
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,125m
- 下り
- 1,125m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:45
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
*和左又ヒュッテ駐車場 ¥1.000 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【和佐又ヒュッテ〜無双洞】 *ヒュッテから和佐又のコルまでは良く整備されています。 *和佐又のコルから底無し井戸間は登山道が脆弱で足元を取られやすい。 *台風の影響か倒木が道を塞いでいる箇所あり。 *岩場には鎖やステップがあるので注意して下りれば問題なし。 *岩はよく滑るので雨中、雨後は注意されたし。 【無双洞〜七曜岳】 *とにかく急傾斜の道。覚悟して登って下さい。 *迷いやすい場所が所々あるが目を凝らして探すとテープがあります。 【七曜岳〜大普賢岳】 *大普賢岳まで三か所の登り返し。 *鎖場もあるの注意して下さい。 *奥駈道は良く整備されています。 【大普賢岳〜和佐又ヒュッテ】 *鉄製の梯子、階段が数多くあります。注意して下りましょう。 *岩、木の根っこなどよく滑ります。 |
その他周辺情報 | 和佐又ヒュッテでは宿泊、外来入浴も出来るみたいです。 |
写真
装備
個人装備 |
コッフェル
ストーブ
ライター
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
「大普賢岳」
しんどいのわかってるのになんで行くかな〜?
しかも逆周回なんて。
無双洞から七曜岳への登りなんてきついんわかってるやん!
いや、でも普通の周回やったら無双洞に下りてきてそこからの登り返しがめっちゃきついやん!でも逆周回やったら元気なうちに七曜岳に登るから、案外登れるんちゃうか?と、自問自答。
てなことで、逆周回行ってきました。
いや〜、昨年登った三股から常念岳のピストンよりきつく感じました。
体調が悪かったのかな〜?前の山行から23日もあいてしもたからな〜。しかし、この日の不快指数といったら体感120%。いつもなら一汗かいたらそれ以降はそれほどでもないのに、今日はヒュッテに戻るまで汗がダラダラ出っぱなしでした。
和佐又ヒュッテを10時5分出発。ほどなく和左又のコルに。
和佐又のコルでどちらに行かれるのですかと老夫婦に声を掛けられ、周回してきますと答えた。老夫婦はこれから頂上に行くでもなく、まあ行けるとこまで行ってきますと言われた。それと遭難事故があって今日も捜索されるみたいですよとも聞かされた。
緩やかな道を下っていくとやがて底無し井戸に。ここから岩場の激下りになる。
岩がけっこう滑るので注意して下る。
無双洞に11:36着、ここで10分休憩。
さあ、ここから激登りだ。覚悟はしていたものの、のっけからペースが上がらない。う〜ん、シャリ切れかな〜?夕べはゲソ天とお造りでビールをちょっと飲んだだけやったからな〜。朝はマドレーヌ1つ食べただけやし。尾根に出たところでおにぎりを2つ食べる。
しかし、一向にペースが上がらない。汗はダラダラ、息も絶え絶え。なんかおかしい?!立ち止まって水分補給をする回数が増える。引き返えそうかという選択もあったが、引き返しても無双洞からの登り返しがあるし、ここは何とか気力を奮い立たせて登り続ける。いつもは下りに使うコース、下るのも嫌な激下りを登るのだからしんどいのは当たり前なのだが、これほどまでしんどいのか…。「えっら〜」「しんど〜」と声を発しながら登る。
14:13 七曜岳になんとかたどり着く。
無双洞から2時間以上も掛かってしもた。。岩場の向こうから「こんにちは〜」と声を掛けられる。30代とみられる男性だった。8時に和佐又ヒュッテを出てこられたとか。10分ほど話をして無双洞のほうへ下りて行かれた。ここで25分休憩して重い腰をあげる。
七つ池までいったん下り稚児泊まりへ登り返す。腿が痙攣しだした。アルペンポールを出しWストックで歩く。国見岳付近で2人の若者と出会う。稚子泊まりでテン泊するそうな。
水太の覗きでたまらず熊笹の上で寝っころがる。「あ〜、しんど〜!」ツェルトを持ってきてたらここでビバークしたかもな。
5分くらい寝っころがって「さあ、あとちょっとや、頂上いこ!」急な段差を登る。両腿がプルプル震える。ストックに力を込め「フンガ〜!」と言いながら一歩一歩登っていく。
16:37 やっとの思いで大普賢岳の頂上に立つ。さすがにこの時間では誰もいませんでした。早く下らなあかんのはわかっているんやけど…ケツが重い。
16:55 頂上を後にする。
頂上から奥駈道に出るまでに猛スピードで登ってくる若者と出会う。「こんな時間からどこまでいくの?」って聞くと「稚子泊でテン泊します」と言って去っていった。しかしすごいスピードやな〜!
下りは鉄製の梯子が多く、震える腿で下るのはちょっと怖かった。ちなみに鉄製の梯子は大普賢岳から和左又ヒュッテまでの間に数え間違いがなければ29ヶ所だった。だんだん薄暗くなる山道を、気はあせるもののゆっくり下っていく。和佐又のコルまで来るとあと15分、ホッとする。
キャンプ場を見ながら歩いていると不意に呼び止められた。見ると、朝、和佐又のコルで会った老夫婦だった。「今、お帰りですか?」と声を掛けられ「そうですわ、もうへろへろですわ」「きついですか?」「いやもう、むちゃくちゃきつかったですわ」ご夫婦はキャンプに来られていて大普賢岳の周回も昔、何回かされたらしいのですが、年とった今、果たして登れるかどうか心配されていました。朝、早立ちされて大普賢岳の頂上に立ってから判断されてはと申し上げてお別れした。さて、今日どうされたのだろうか…。
18:50 和佐又ヒュッテに戻ってきた。
着替えをすましてヒュッテの玄関横の自販機でコーラを買っていると、自販機の左手の一段下がったところに男がうずくまっていた。「うわっ!」気が付かなかったのでちょつとびっくりしたが、よく見ると七曜岳で会った男性だった。七曜岳の下りで道に迷って、ついさっき帰ってきたとこだとか。そこからまた話がはずんで、大阪からバイクで来ていて、今日はここでツェルト泊をして、明日は大台ケ原を歩いて、そのあとバイクで移動して杉谷から登って高見山の頂上付近でまたツェルト泊をするそうな。「高見山は行った事ないんですけど、頂上あたりでツェルト張れますかね?」って聞かれたので、「頂上には避難小屋があるのでそこで寝られたら」とお答えした。
19:15 じゃあ、お気をつけてとお別れし和佐又ヒュッテを出る。霧深い道を注意しながら車を走らせ帰途に就く。
後記
普通の状態であれば17時前後に戻れたであろう。この日のように湿度が高く、思わぬ体調の変化に陥った時にどうするか?というのが今後の課題になるのかな。当然、10時スタートというのも考えるところなのだが、「まあ知った山だし」というのも反省すべきか…。歳をとるにしたがって突然の体調の変化は今後も考えられることだ。当たり前ながら時間に余裕を、知った山でも慎重に、知らない山はより慎重に。
takusan34さん、こんにちは。
後半の疲れが出たときに激下りは危ないと考え、書いておられるように前半に激上りでこなしてまえと急峻場は上りでプランを立てますが、このレポートを拝見させていただきますと、ちょっと考えてしまいました。
地形図だけではわからない(等高線は密ですけどね)しんどさがヒシヒシと感じられました。
京都まで車で帰ることを考えると、もう少し体力を残しておきたいかな。
no2さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
のど元過ぎれば何とやら…。二度と行きたくないと思っていたのが、バテたのがなんか悔しくて、気候が良くなれば再度登ってやろうという気になってきました。(山友が言うには私は真性のMらしい)
時計回りも、反時計回りも、どちらも同様しんどいですが、とりあえず反時計回りで大普賢岳の頂上に立って、行くか戻るか考えられてはどうでしょう?!
この山はしんどいですけど…やっぱり楽しいですわ!
アドバイスありがとうございます。大峰を日帰りでは、満喫できないかと思いますが、周回ルートを考えてはプランを立てております。七曜岳の空中回廊も歩いてみたいなと思っておりました。ロングルートになりますが、R309の90番登山口に自転車をデポして、天ヶ瀬から和佐又山→大普賢岳→国見岳→七曜岳→行者還岳→P1458から90番登山口へ下りる贅沢ルートプランも立てておりました。
和佐又ヒュッテ起点だと標高が稼げるかなと考えておりましたが、楽ではなさそうですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する