赤岳(美濃戸〜南沢〜地蔵尾根〜赤岳〜文三郎尾根〜南沢〜美濃戸)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,232m
- 下り
- 1,233m
コースタイム
天候 | 晴れ・最後に小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備は行き届いていますが、地蔵尾根や山頂付近は小さな子連れではなかなか厳しいコースです。 |
写真
感想
本当は妻も行く予定だったのだが、この登山の訓練のために行った大楠山で膝を痛めてしまい不参加。大人一人で子供三人?という不安はあったのだけれど、何しろ子供の夏休みの宿題(自由研究)を兼ねているので行かないわけにはいかず4人で出発した。
やまのこ村に車を停め登り始めるが、次男の様子が余り芳しくない。休憩を何度も取り、時間をロスしてしまう。あまりにもこの調子が続くなら撤退かな?と、思い始めた頃、事態は一変し、次男が元気になり始めた。宿題という宿命もあり、頂上を目指すことにした。
行者小屋まで2時間半で行く計画をしていたが、結局3時間50分かかってしまった。
臆病な次男を補助しながら、地蔵尾根を登り予定より50分遅れで山頂に到着。行者小屋以降は予定時間よりも早く進めたため、少し安心し休憩も予定通り一時間とった。
さて下山。キレット分岐までは急降下。身長は足りてるけど、根性の足りない次男と、根性あるけど、身長の足りない三男の二人を交互に補助しながら下りた。平日なので人はそれほど多くなかったのだけれど、迷惑をかけてはいけないと思い、早めに道を譲ることも多く、とにかく時間がかかった。
結局行者小屋にたどり着いたのは、16時35分。行者小屋前ではテント泊の人たちが夕食を楽しんでいた。
20分休憩し、下山再開。計画では赤岳鉱泉、北沢経由で下りるつもりだったが、さすがに時間が。と、思い、南沢に変更。地図を見るとコースタイムは1時間40分だったので2時間あれば下りられるだろうと考えた。
ところが、なかなかたどり着かない。子供達もタイムロスすることなく淡々と歩いているにも関わらず、先が見えてこない。
薄暗い森の木々の間から本日最後のオレンジ色の太陽が見えたかと思っていたら、あっという間に消えていった。ヘッドライトを装着し、暗闇を迎えた。
最初に泣き出したのは次男。次男と手を繋いで慰めながら歩く。やがて、小雨が降り出した。それと同時に三男も我慢できずに泣き出してしまった。二人の手を引き、暗闇をヘッドライトの淡い光だけを頼りに歩いた。
長男は頑張っていた。「僕が先頭を行く!」と言って、道を探しながら「あと少しだから!」と弟たちに声をかけていた。
僕も大雨にさえならなければ大丈夫だと自分に言い聞かせ、二人の手を引いていたが、実際は相当緊張していた。
ヘッドライトの明かりだけでは、大局的にルートが分からないので苦労した。渡るべき橋を少し通り過ぎてしまい、沢にぶつかってしまったときは、ここでビバークかと思ったが、やはり長男が橋を見つけてくれた。
仮に長男も泣き出してしまったり、あるいは僕一人だった場合、もしかしたら心が折れていたかも知れない。
暗闇を1時間近く歩いた果てに、美濃戸山荘の明かりがぼんやりと見えたときは本当に嬉しかった。
極度の緊張感から解放されたせいか分からないが、やまのこ村駐車場に財布を落として帰ってしまった。小淵沢の義父の家に泊まっていたので、次の日に取りに行くことができた。
とにかく、反省点の多い登山だった。でも、次男が赤岳は嫌だけど別の山ならまた登りたいと言ってくれたので、嬉しかった。
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