北ア 奥穂南稜/北穂東稜

コースタイム
5/3 起床3:30 岳沢小屋5:30-6:30南稜取付-トリコニ-1峰9:00-南稜の頭11:30-奥穂高山頂12:00-涸沢13:30
5/4 起床4:00 涸沢5:30-コル7:30-ゴジラ8:15-9:30北穂小屋10:30-涸沢11:30
5/5 起床3:00 涸沢4:30-横尾6:30-上高地9:00
天候 | 5/2 晴れ 5/3 晴れのち曇りのちみぞれ 5/4 曇りのちみぞれのち晴れ 5/5 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北穂沢のデブリが凄かった。毎年こんな感じなのだろうか?? |
ファイル |
非公開
5002.xls
計画書
(更新時刻:2011/04/29 05:00) |
写真
感想
ヤマケイに載っていた「奥穂南稜」と、ついで?に「北穂東稜」へ行ってきました。
家でパッキングを済ませ、シュラフがないことに気づく・・はて・・
どうやら前回赤岳主稜へ行った時、シゲ車の中に忘れたらしい。
で、この時点でザックの重さが16キロ近い。これにシュラフと行動用水・・やばし。
これでも今回軽量化したつもり。
2泊3日(+予備日1日)分の食量はブキを使わないものにしたし。テントはツエルト、ペグは割りばし、シュラフは3シーズン用、マットも薄いもの、ハーネスも沢用の簡易のもの。う〜む・・
どうも行動食が多すぎたようだ。
<初日>
上高地着12:00。まずは腹ごしらえ。生姜焼きうまし!
その後、20キロ近い荷物を背負い岳沢小屋へ。重い・・重すぎる・・
2時間半で行ける道のりを3時間かかってしまった。
明日は2級といえども、岩登りがある。本当にこれで涸沢へ行けるのか?すげー不安。この日、シゲはビール1杯。
<2日目>
ガチャ類を着けたら、ザックが少し軽くなった♪
また体と心が少し山用になったせいか、行けそうな気がする。
取り付きは分かりやすい。トリコニーまで伸びる沢沿いをダブルアックスで登る。
どうも夏は沢沿い。冬は雪崩の危険もあるから沢を挟んだ尾根(左右どちらもOK)を登るらしい。
第一峰の取り付きでロープを出す。初めの1〜2mがスラブで少し嫌らしいかったが、その後は簡単。
ここはシゲリード。
途中適当な所でピッチを切り。その後はコンテで進む。
ピナクルを目指す。あの岩を右から巻いて行き、その後左から巻く。と色んな人の記録に載っていた。
2級の岩なので、難しいと感じたらルーファイミス。何度か迷いつつも進む。
左から巻く(扇沢側)個所のトラバースが高度感ありありで怖かった。1手なんだけど、えー!?ここ行くの!?って感じ。確か他の人の記録にもあったけど・・
トラバース手前にハーケン発見!
シゲにセルフをピナクルで取って貰い進む。簡単だけど、体が岩の外?へ出るので怖い。安全な所で今度は自分がピナクルでセルフを取り、肩絡みでシゲに登って来て貰う。
途中何箇所かショッパイ部分はこんな感じで通過した。
第二峰へのトラバース前でアンザイレンを解く。
どちらかが落ちたら、止められる自信がない。残置支点も雪で見当たらないし、体勢が不安定なのでスタンディングアックスも意味がなさそう。あと簡単そうだったし。
第二峰からは南稜の頭までの雪壁をひたすらダブルアックスで登る。
奥穂の山頂へ着いた時は雲行きがどうも怪しい。
とっとと下山開始。
しかし、奥穂怖い・・ね。これ一般ルートなんですか?? 本日の核心でした。
後ろ向きでクライムダウンする個所なんか、雪がグズグズでステップを切っても怖い。
その後、涸沢までシリセード。
<3日目>
夕べは強風でツエルトが飛ばされるのか不安だった。しかし・・
そんなことよりも結露した水滴が風でツエルトが揺れる度に顔に落ちてくる。
外は雨が降ってないのに!ツエルト内は小雨が・・
おかげでツエルト内にあったもの全て濡れる。
強風の為、3時起床を4時にづらす。
6時前にスタート。東稜のコルへ目指すパーティが結構多い。
どの辺りのコルを目指せばいいか、今一分からなかったけど。助かった。
稜線へ出てからも風は止まない。が少し収まってきた感じ。予報では晴れるはずなのにみぞれが降ってくるし。
と、突然核心の「ゴジラの背」が目の前に。そして渋滞。我々の前に4人と3人の2組のパーティ-が・・こんな狭い稜線で待たされるとは。
20分くらい?待ったかも!?
我々の番。って思ったら1人で来た50〜60代のおじさんが追いついてくる。先に行って貰う。どうも毎年来ているらしい。フリーソロで通過してるし。凄い・・
ゴジラの背の手前と2m先に残置ハーケンが。シゲにスタンディングアックスでビレイをして貰い通過。途中シュルントがあり、向こうまで見えるんですけど・・
先ほどのおじさんが「おっ格好いい!格好いいね!!」ってこちらにデジカメを向けている。すいません・・集中出来ないんですけど・・
一番雪が着いてるてっぺんで「こっち向いて!格好いい!!」
怖いから、今話しかけないで!!
ゴジラを通過し、今度は自分がアックスビレイ。これシゲが落ちたら止められそうもないな。
ウサワのクライムダウンは奥穂の方が怖かった。前日のあれで慣れたのか!?
その後は稜線を伝いに歩き、北穂小屋へ無事到着!!
2人固い握手を交わす。俺たち自信の力でこの2つのルートを制覇!!
俺たち凄い!!俺たち良くやった!!天気もいつの間にか晴れてきた!!
涸沢まで一気に帰り、そのまま上高地へ下山しようとしたが・・
もう1泊泊まろう。
ツエルトの中のものを全て外へ出し、乾かした。シュラフも靴も靴下も!!
その後はヒュッテで乾杯。テラスでゴロゴロ。あ〜気持ちいいな!!
<4日目>
上高地へ。
横尾と徳沢で2回休憩を入れて10時前に上高地へ着いた。河童橋からトリコニーを眺め、自分たちがどんな感じのライン?を取ったか復習。
4日ぶりの温泉、4日ぶりの歯磨き。昼食を取って帰京した。
この4日間とても充実した山行だった。
また相手がシゲだったこともあり、とても楽しい山行が出来た。ありがとう!
アルパインは徐々にステップアップ。
ということで、
入門級とうわさの奥穂南稜と北穂東稜に行った。
初日。
電車、バスで上高地入り。
GW中の出勤日ということで、
通勤する人にまぎれて、浮きまくる自分と20kgの荷物。
一方、高速は意外とすいていて、すんなり上高地に到着。
上高地では、最後の軽量化に取り組む。
食事、ガチャ、ダウンパンツ、セカンドザックを削り、mjunにシュラフを渡す。
これで、かなり軽くなった気分を味わう。
岳沢に出発。
普通のスニーカーで降りてくる人もちらほらいるものの、
岳沢までの登山道は7割程度が雪。
前日の、椿丸読図山行偵察の足慣らしのおかげか、足取りは軽い。
岳沢小屋は宿泊棟の営業はしていないけれども、
テント場はかなりしっかり作られていた。
テントは10張程度。
『奥穂南稜』
上高地から見えるルート。
奥穂の直登ルートということで、
難易度の割りに達成感がすばらしいルートでした。
取り付きは、扇沢と滝沢の間のルンゼ。
何度も写真で確認したので、問題なく到着。
最初の扇状の雪を登ったあと2mくらいの草付まじりのルンゼを登る。
その後、雪のルンゼをつめていき、
もう一度またまた2mくらいの草付、アイス混じりのルンゼを登る。
2個目のルンゼの手前で南稜の尾根に登るほうが一般的なルートの模様。
その後、右の南稜の尾根に出て、ずっと雪稜歩き。
トリコニーの一つ下のルートをふさいでいるように見える岩壁も
右から巻いて雪の上をひたすら歩く。
しばらく行くと、トリコニー基部の岩壁に到着。
意外と休むところが無いのがネック。
1P目自分リードということで、出発。
支点は潅木でmjunがとり、最初のハーケンでランニングを取る。
2級ということで、怖いところは無いが、ハイステップを多用した。
しばらく行くと、しっかりした潅木があるので、ピッチをきる。
トリコニー1峰は、ピナクルを右に巻いた後、細い岩の回廊をとおる。
岩の回廊の行き止まりで左に乗り越えた後は、
岩峰を左からまいていく。
ここのトラバースは三つ峠の八寸バンドを彷彿とさせる。mjunさん、さすが!
ほしいところに支点はあるということで、ハーケンもありました。
さらに進むと1峰正面を直登するラインに残置スリング発見。
山渓では、たぶんここを直登して苦戦していた模様。
mjunさんは、さらに奥にすすんで、ピナクルの隙間を越えた先から登る。
こちらの方が、最初の一手が怖いものの後は簡単そうでした。
ここまできたら、岩登りはほぼ終了ということで、ロープをしまう。
1峰から2峰のナイフリッジもそれほど怖さはなく、
その後延々と雪壁のぼりでした。これが意外と長い、ひたすら長い。
結局、ほとんど休みを取らず、南稜の頭まで直答。達成感GETでした。
今回トレースがあったので、雪壁がそんなに大変じゃなかったのですが、
もしなかったら地獄を見るかも・・・。
初奥穂山頂ということで、そこからの下りの一般ルートの怖さに
正直ビビりまくり。
涸沢では、ついつい生ビール。
『北穂東稜』
ツェルトの中に雨が降る。
気温は高いものの、風が強く、シュラフから出している口と鼻に、
霧雨があたります。寝にくい。
3時起床の予定が風の強さもあり、1時間延長。
やっと、起きだして出発したら、北穂に取り付いている人もちらほら。
北穂もトレースはありました。
核心部は、登りと下りが怖いものの、それ以外はトレースのおかげで
だいぶ怖さが無い感じ。
フリーソロで登る人も現れたりとなかなかおもしろいルートでした。
写真栄えのするルートです。
割と、雪庇上にトレースがあったりするのか、
ところどころに踏み抜かれて、下が透けて見える場所があり、
寒い朝のうちに登るべきかと感じるものの、
とりあえず、北穂初登頂です。
山頂のホットミルクは絶品。
途中、北穂沢で滑落された方がいたようで、長野県警ヘリが救助に来ていました。
緩んでいた気を引き締めて、最後の北穂沢を歩いて下りました。
涸沢の天気は最高によかったので、1日停滞することに決定。
ひたすらビール&食事、寝る。休む。ごろごろする。
と、幸せな涸沢生活を堪能。
最終日
3時起床で朝一番に涸沢を出ます。
都合4時間半で上高地に到着し、お風呂と食事を取り終了。
帰りは、渋滞を見越して特急あずさで帰ることに。
同時間帯の高速は、合計70km程度の渋滞が発生していた模様です。
今回は、赤岳主稜の経験が非常に生きたこともあり、mjunさんに感謝です。
これで前穂、奥穂、北穂とすべてバリエーションルートで初登頂できました。
こんばんは。穂高お疲れ様でした。
このGWの天気予報は直前にかなり変わりましたが、
まずまずの天気、良かったですね
でも雪は多そうですね。
レコを拝見して知ったのですが、岳沢小屋でテント等の貸出しをしているのですね。
また涸沢のシリセード、気分よさそう
雪崩誘発しなかったようで
それにしても生ビール、うまそうです。
春山のビール、最高でしょうね。
以前GWの八ツ・赤岳山頂まで缶ビール1ケース(24本)運んで飲み放題したことがありました
(もちろん頂上小屋で泊まりでした)
昨年、私の友人がゴジラを歩きましたので、参考までに貼ります。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-63102.html
貸し出ししてました。
ご飯もでますよ。小屋で食べてる方がいました。
Akanekoさんのご友人のレポみました。去年の方が雪が多い気がしますね!
自分、ノンアルコーラーなんですよ!
なので相方のビール星人がお財布と相談しながら!?飲んでましたよ。
ちなみに1ケースも担げませんよ
穂高のヴァリエーションを堪能できたみたいで何より。
自分たちでステップアップしていくの、すごくいいよ。
ところでツェルトだけど、ベンチレーションを開けて
換気はしていた?
今のツェルトって撥水性能がいい分透湿性がほぼない。
そんなわけで寒くてもベンチレーションフルオープン
状態じゃないと中は雪が降るんだよねぇ〜。
なんにせよいい経験をしたようじゃぁ、あ〜りませんか。
そうなんですか⁉
ツェルト寒くて、ベンチレーション閉じてましたよ!
これも経験ですね…
雨が降るツェルトはもう懲り懲りです(~_~;)
スパッツの色もおそろでお願いします
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する