秀麗無比なる鳥海山(秋田富士) 「湯ノ台道」を行く
750RS
- GPS
- 08:40
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,712m
- 下り
- 1,705m
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| 天候 | 概ね曇り、下山時外輪はガスが発生 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
秋田市(自宅)―登山口まで約110�繊¬�1時間40分 登山口近くの路肩に停車帯(2か所)あり、合計10台くらい(きっちりと駐車すると)駐車可能、今日は終日私の1台でした。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険個所は特にありません。 湯ノ台口(特に横堂〜滝ノ口小屋分岐)はなかなか風情のある、由緒のありそうな登山道でした。 開拓からすぐに丸太の橋(3本) 水場は南高ヒュッテ付近に沢が有り、飲用は未確認。 |
| その他周辺情報 | 登山後の温泉は湯ノ台温泉あり、その他、鳥海高原家族旅行村(宿泊(ロッジ)、売店、レストランあり)、猛禽類保護センター(自然保護官事務所)は入館無料 |
写真
庄内空港から飛びたった飛行機が上空を低空で飛んでいく・・・千歳(札幌便)方向か??(訂正です。庄内空港は札幌便は無し、東京便が旋回中のようです)
3
感想
御嶽山火山噴火災害により被災され、多くの方が亡くなった。ご冥福をお祈り申し上げたい。また、今日現在10名もの方が行方不明となっている。不明者の皆様が早期に発見されますよう・・・祈っている。
また、連日救助にあたっている自衛隊、警察、消防、各行政機関の各位に敬意を表する。
秋田県にも多くの火山がある。私の記憶でも・・・秋田駒ヶ岳、鳥海山、秋田焼山などが噴火している。秋田駒ヶ岳は溶岩を噴出した。美しい自然と隣り合わせにこれらのリスクが潜んでいるでことを肝に銘じて登山をしたいと考えている。
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※鳥海山に関する情報は私の過去のヤマレコを参照してほしい。
今日は・・・・山形側の最後の未踏ルートである湯ノ台口道(途中で蕨岡口と合流)を湯ノ台口(標高520m)から七高山頂2229.2m(標高差約1710m)を目指す。これで山形側の登山ルート(長坂道、万助道、二ノ滝口、湯ノ台道)をすべて歩いたことになる。いづれも20�舛魃曚┐覯畊鵑陛仍各擦任△襪�・・・それ以上の魅力がある素晴らしいルートばかりである。車で一気に1000mオーバーまで上がるのも良いが・・・たまにはじっくりと汗をかき、自分の足で登るのもまたいいものである。
秋田県民歌の冒頭で歌われる秀麗無比なる「鳥海山」は、今日はどんな姿を見せてくれるだろう。楽しみである。
土曜日は天気が曇天のようである。じゃあ日曜日に・・・ということで本日、山形側最後のルートとなる湯ノ台口を目指す。
起床は3時15分、急いで朝ごはんを食べ、荷物を車に詰め込んだ。出発は3時35分・・・登山口へ急ぐ、今日も高速は使わず一般国道を高速で走る。カーナビが「山形県に入りました」と教えてくれた。
国道345号へ左折し、遊佐の街を過ぎ・・・かつて通い詰めた日向川流域へ・・・ここは渓流釣りを盛んにやっていた20年以上も前、連日通った渓である。奥の渓という渓はだいたい調査した(笑)
今回は渓流ではなく登山である。確か草津川も調査したはずであるが登山口に関する記憶は全くなかった。湯ノ台口となる湯ノ台温泉はいったことがあるのでとりあえずは行ってみよう。県道366号升田観音寺線の上草津から左折し、県道368号鳥海公園青沢線に入る。勾配のきつい道路を淡々と登る。途中、県道から分かれて市道に入る。猛禽類保護センター手前の停車帯に車を停める。登山口を探す。予定では南高ヒュッテを経由して行こうかと考えていたが・・・とりあえず家族旅行村を経由するルートの入口が確認されたのでそこから入る。家族旅行村のロッジ村の中を通過し、ブナの森へ入っていく、すぐに沢追分である。コンクリートの橋を渡り、本格的な登山道へ。なかなかいい感じの登りが続く、いい汗が出たころ横堂に到着する。少し先にお堂の跡と石堂(石佛)がある。ここから少し急登となる。ここを登りきると緩やかなブナの台地、大黒台に着く。西側が少し開け庄内平野が見えた。
さらに登ると西側が開けた西物見と思われる場所に着く、庄内平野や笙ケ岳へ続く稜線が綺麗だ。ここまでの登山道は苔むして実に風情があり由緒が感じられる。信仰心の表れか・・・野面の石を積み上げて作ったのであろうか・・・自然とはちょっと考えられない風情のある登山道が実に良い。
灌木帯に出ると溶岩台地の道となる。道が緩やかになり、視界が開けると正面には外輪山と河原宿へ続く八丁坂が見える。たくさんの人も見える。車道で標高1200mまで上がった方々がたくさんいるようだ。
滝ノ小屋分岐を過ぎて八丁坂の登りにかかる。しかし、眺めがいい。前も後ろも良い眺めだ。途中、いくつかのパーティを追い越しながらあっという間に河原宿小屋に到着する。・・・空はいつの間にか雲が多くなった。今日は晴れと思っていたが・・・予想以上に天候は悪化傾向となっているように感じた。急ごう。足元の水たまりには初氷が・・・寒いはすだ。ここまでほとんど水分を摂取していない。大量の水分を背負っているが・・・今日の消費は少ないだろう(笑)
心字雪、大雪路、小雪路と続く雪渓を越えると薊坂の急登が待っている。雪渓の雪解けが進み登山道は雪渓上を歩くことはなくなった。どんどん先行者を追い越ししいよいよ薊坂に入る。先行のご夫婦が先を譲ってくれたが・・・もう限界。「御迷惑でしょうが・・・後ろをついていきます」と言ってご夫婦の後ろを淡々と登る。少し間隔をとり歩く、振り返ると良い風景が・・・疲れを癒してくれた。
ヘロヘロになりながら伏拝岳分岐に到着する。たくさんの人が休んでいる。個人情報に注意しながら写真を撮る。
ここからの展望もなかなかいい。千畳ケ原や笙ケ岳の黄葉が綺麗だ。新山も見えた。ここも休まず淡々と登る。七高山への登りを喘ぎながら登り、三週間ぶりに一等三角点の鎮座する「山頂」七高山へ到着する。登山口から約4時間、休憩もなく淡々と登った。片道約10�繊ΑΑΣ燭箸�登れた。山頂は・・・曇天だが視界は良好だ。北に目をやれば秋田市の太平山やその先に小さく森吉山が見えた。少し東に目を振ると秋田駒ヶ岳と特徴的な岩手山、和賀山塊が続く、さらに東には早池峰山と薬師岳、南東方向には栗駒山が雲ではっきりしない。先週歩いた神室連峰がかすんでいる。長い稜線が続く。ここで人間もエネルギーを摂る。おにぎり3個、あったかい味噌汁。デザートはバナナ2本とどら焼き1個・・・完食だ。
山腹がガスってきた・・・天気が予想以上に悪くなってきた。急いで下山とする。新山や御室は・・・今回は「ぶじょほ」することにした。
下りは登り以上に疲れるので・・・景色や花の写真を撮りながら淡々と下る。登りには気が付かなかったが雪渓の登山道周辺にはたくさん花が咲いている。こんな寒さに・・・健気に咲いてくれている。頑張れ・・・しかしもうすぐ雪だろう。また来年会おう・・・。
河原宿の分岐を過ぎて・・・天気が良ければ千畳ヶ原にもと思っていたが・・・今日は寄らずに下る。河原宿小屋を過ぎて淡々と八丁坂を下る。山腹の紅葉が・・・綺麗だ。標高なら1500mから1300mあたりか・・・振り返るとガスがだんだんと下りてきている。もう外輪は見えない。
滝ノ小屋分岐を過ぎ、湯ノ台口へ淡々と下る。美しい紅葉からブナの森に入る。苔むした綺麗な野面の石積みの登山道・・・を下る。大きな杉の木を過ぎると急登となる。そして横堂に到着する。左は登ってきた道(家族旅行村経由)である。下りは直進して南高ヒュッテを経由する。美しいブナの森を歩く、すぐに蕨岡口分岐だ。案内板は朽ち果てて効用がない。尾根道から少し下ると南高ヒュッテだ。また少し下ると沢にあたる。ここではパイプから水が出でいる。顔を洗いさっぱりとする。飲用が可能かどうかは未確認である。また下る。すぐに湯ノ沢に架かる丸太橋となる。ここを渡り、少し登れば道路に出る。入り口の案内標は根元が朽ちて倒れて休暇中??である。何とかならないものでしょうか・・・・そして車にゴールした。
登山装備を解き、車で車で蕨岡の大物忌神社(蕨岡口之宮)に寄ってみる。立派な随神門がある。国指定の有形文化財である。本殿に二礼二拍手一礼で正式参拝(お賽銭は100円でした)し、帰路に就く。明るいうちに秋田市の自宅に到着した。
今日も良い山行ができた。山形側のコースはどれも素晴らしい。優劣がつけがたい。また来年の楽しみが増えた。
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750RSさん、こんばんは。
人違いだったらすみません。
八丁坂で、私たち３人組を追い抜いたときに
「どちらから？」と声をかけてくれませんでしたか？
その男性が「開拓から登ってきました」とおっしゃったので
すごいな〜と思ったので記憶に残っています
私は冬季通行止めになった後、一度だけ開拓から登ったことがあります。
でも鳳来山に辿りつけませんでした…
来年もぜひ、山形側から登ってくださいね。
幸治郎沢、おもしろかったですよ
こんばんは
やはり、八丁坂の三人パーティはpg77 さん御一行でしたか。
以前、10月の上旬に湯ノ台から登られると伺ったように記憶しています。
もしかしたら・・・お会いできるかなって思っていました。
今日はもう少し天気がいいと予想していたのですが・・・生憎でしたね。
開拓からの湯ノ台道はなかなか良い風情の登山道でした。
おかげさまで・・・山形側の登山道4コース歩きました。
どれも良いコースでした。
はい、来年も来ますよ。秋田側よりずっと面白い良いコースです。
幸次郎沢は未踏です。
来年はぜひ歩いてみたいと思っています。
叔父様も良い山旅ができてよかったですね。
ご苦労さまでした。
こちらも下から登られたのですね。休憩もなく4時間の登り・・とても同年代とは思えません
山形側のルート完登、おめでとうございます
750RSさん、11月初めに太平山で秋田県初のトレランの大会が開かれるようです。
参加してみられたらいかがでしょうか
おはようございます。
お褒めのお言葉ありがとうございます。
いゃ・・・ただのおじさんですよ(笑)
気力だけです。
山形側の4ルート・・・どれもなかなかの道でした。
来年はトラブルで途中で引き返した長坂道をもう一度歩いてみようと思っています。
湯ノ台道の横堂〜森林限界付近は苔むした風情のある野面の石を積みあげたような感じで・・・自然だとしたらすごいし、人工だとしたらまたまたすごいなっーて感じました。信仰とは人にすごい力を与えるものなんだなー・・・。
あるときは神社で参拝し、あるときはお寺で・・・無信仰、無宗派・・・の私にはよくわかりません。(笑)
登山道の石が苔むしている・・・利用者の少なさを物語っていますね。
滝ノ小屋分岐から下の道標なんかはほとんど朽ち果ててダメでした。(長坂道、二ノ滝口、万助道・・・同様です)蕨岡分岐は現場では気がつきませんでした。もう少し手を入れても(必要最小限の案内は必要)良いのかなって感じました。
11月初めに太平山の縦走を計画しています・・・トレランの大会に重なってしまいそうですね。
参加ですか?? 私は無理ですよ。下りは怖くて走れないですし、そもそも体力がありません。気力だけです(笑)
またもや山形県側から鳥海山ですか？
しかも８時間。私なんかは怯んでしまいます。
山頂からの早池峰や秋田駒の遠望いいですね。私も以前それらの山が雲海から頭を出したのを見たことがありました。感動しました。（その時は岩木山も見えました）
こんばんは
はい、すっかり山形側の登山道にはまってしまいました(笑)
今年中に4コースすべて歩こうと思っていましたので、降雪前に何とか間に合いました。
どれも素晴らしいコースですよ。
それぞれのコースに違った趣があります。
conanさんならもっと簡単に登れるのではないでしょうか。
そうですね。山頂は曇天でしたが視界が良く
肉眼では森吉山あたりも見えました。岩木山まではちょっとわかりませんでした。
登山のもう一つの楽しみですね。
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