伊豆/天城山
- GPS
- 05:30
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,365m
- 下り
- 953m
コースタイム
- 山行
- 4:57
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:27
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
▼往路:修善寺駅⇒天城峠(東海バス、1090円) 8:15 修善寺→8:58 天城峠 http://www.tokaibus.jp/ ▼復路:天城高原ゴルフ場⇒JR伊東駅(天城東急リゾートシャトルバス、1000円) 15:15 天城高原ゴルフ場→16:10 伊東駅 http://www.amagikogen.co.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 危険箇所は無いが天城峠から白田峠の間はどこがルートか解り難い所もあり、赤テープ等に注意していく必要がある。 白田峠から天城高原ゴルフ場の間はルートミスは無いだろうが、東に行く程泥濘が酷い。天城高原ゴルフ場のハイカー専用駐車場トイレ前には泥落とし用の水道がありとても助かる。 ◆トイレ 旧天城トンネル、八丁池、天城高原ゴルフ場のハイカー専用駐車場にあり。 |
写真
感想
天城は縦走すべしと思い天城峠から歩いてみた。紅葉の時季は過ぎてしまっているがブナとヒメシャラの美林が緩やかな勾配の中でずっと続き楽しい山旅だった。展望が余り無いのが玉に瑕。天城峠から西に延びる伊豆山稜線も気持ち好さそうでそそられるなぁ。
昨日の雨のせいで伊豆山地よりの平地には霧がまとわりついていたが、駿豆線に乗って三島から紅葉の沼津アルプスや冠雪した富士山の眺めを楽しませて貰った。富士山は里で一雨降る毎に白さを増して行く。終点の修善寺で降車して天城峠行きのバスの発車時間までは6分しかないので余り余裕は無い。東海バスの券売所でおばちゃんから天城峠までの切符を買ってバスに乗り込んだ。
バスに揺られて45分で天城峠バス停に到着。途中道の駅天城越えにも停車したが、ここまでクルマで来てバス利用と言う手もあるかもしれない。天城峠バス停からは落葉の積もった急登の径を登って行き、10分で旧天城トンネルに、20分で天城峠に到着する。天城峠で径は左右に別れて八丁池、万三郎岳は左に行く。西に行くのは伊豆山稜線歩道になるが、こちらもたおやかな稜線が続いていて実に魅力的だ。金冠山まで28kmと言う距離がネックだが、やっぱり一度行ってみたいものだ。
天城峠までは急登だったがここまで標高を上げると緩やかな上りになる。10分程登るとそれは美しいヒメシャラとブナの林に出逢った。ヒメシャラの幹に触れると冷やっとする。それにしても白い幹のヒメシャラの林は艶かしさが漂う。天城峠から八丁池まで5.7kmと結構長い距離になるが、終始この美林の中を行く。沢音が近づいて来てやがて沢と平行に歩道が進むようになり、ワサビ田が見えてきた。この辺りでトラバース路から径が付け替えられている所があるが、少し解り難い。沢の末端のワサビ田をグルリと廻って更に右に廻って行く。だんだんと左手に見えた尾根が近づいてきて八丁池が遠くないと思わせてくれる。寒天駐車場からの歩道が出合うところで上り御幸歩道入口の標識がある。ここから1分も行くと八丁池の公衆便所の建屋が見えてきた。そして下って行くと八丁池が見下ろすことができる。八丁池の西の端は芝生の緑地が広がりくつろげる場所になっている。これまで同じバスに乗って来た3人と縦走路を離れて静かな山旅だったのだが、ここに来ると突然のハイカーの多さに驚く。寒天駐車場にクルマを停めて子どもを連れて来るのも良さそうだ。
でも八丁池で時計を見るとちょうどコースタイム。これでは15:15のバスには間に合わないではないか、と言うことで小休止も早々にして先を急ぐ。ほぼ平らな径、しかも広々としていてルートを見失いそうな所もままある。けれど実に気持ちの好い樹林帯だ。適当に透けて陽が良く当るのも気持ち好さの一つだろう。白田峠までは実に走るのにも快適な縦走路が続く。こんな縦走路は他には無いだろう。寒天駐車場をベースにして上り下り御幸歩道を巡って白田峠までを追加する、と言うコースでトレールランニングはどうだろうか?妄想モードではこうだが、実際走れるところは少し走りながら時間を稼いだ。白田峠から登山道はやや南斜面に付けられているが、少しぬかるみが目立ち始めた。戸塚峠まで八丁池から40分で辿り着いて貯金することができた。
戸塚峠からいよいよ登りかと思ったが100m程を一気に上り詰めるとやがて平坦になり、ヘビブナの道標に行き当たる。縦走路から北に100m程行くとヘビブナがある。縦走路に戻りすぐに小岳に至る。小岳山頂でも10人位のハイカーが休憩時間を楽しんでいた。ここから万三郎岳が良く望まれる。下って片瀬峠に出てまた一登りして天城山地の主峰たる万三郎岳に達する。この後も美しい林は続くが石楠立を前にしてシャクナゲの密度も濃くなる。石楠立を過ぎると馬酔木のトンネルに出合うが、花の頃に来ればまた美しいのだろう。万二郎岳の手前のピーク馬の背からは南面の眺望が秀でている。東伊豆の海岸線が美しい。また万二郎岳も大きく見える。
万二郎岳からは更に酷くなったぬかるみ径の下りを辿り45分で天城高原ゴルフ場に出る。やはりゴルフ場から万三郎を往復しただけでは天城の良さの半分も享受できないと感じた。天城山の良さはブナとヒメシャラの美林にあり、天城縦走路の西側にこそそれらが詰まっている。八丁池周辺はぜひまた訪れたい。更に加えるならば天城峠から西へ伊豆山稜へも辿ってみたいと言う想いを強くした山行だった。
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