ヨモギ尾根〜奥多摩小屋〜石尾根で奥多摩駅まで(チェーンアイゼンは危険な香り)
- GPS
- 10:53
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 2,086m
- 下り
- 2,299m
コースタイム
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 10:42
天候 | 天気晴朗ナレドモ風強シ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(復路)奥多摩駅18:34発 鈍行で最寄駅まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
(ヨモギ尾根)1,500m付近から雪・凍結箇所頻出。アイゼン必要。 (石尾根)北斜面は所々凍結箇所あり。アイゼン必要。 |
写真
感想
前週に引き続き奥多摩・石尾根へ。
前回の石尾根があまりにもツボにはまってしまったので、ナントカの一つ覚え的に連チャンで行ってまいりました。
今回は、またまたthomさんのレコで気になっていた「ヨモギ尾根」経由で。
ヨモギ尾根は、登山地図では破線になっているけれど、道はしっかりしているし標識も頻出、まったくもって普通の登山道。
しかも静かで明るい疎林に覆われたとても素敵な道で感激。これはまた再訪したくなる場所です。
が、しかし。
1,500m付近でチェーンアイゼンを装着して100mくらい歩いたところで足元からチャリンチャリンとかすかな金属音が。
見てみると、なんとチェーンアイゼンのチェーンがブチ切れてスパイクがブラブラしているではないか!
やっちまった・・・。
この先、雲取山まではまだまだ雪が多く凍結している場所もあるに違いなく、心は完全に撤退モードでしたが、ありったけの道具を集めて応急処置を施したところ、なんとか歩行は支障なく出来そうな状態まで復活。
さすがに雲取まで行くのは断念したけど、石尾根伝いに奥多摩駅までなら途中からはアイゼンも不要になるだろうということで、当初のプランはそのまま続行することに決定。
ちょっと不安だけどまあなんとかなるでしょう。。
そんなこんなでかなり予定時間をオーバーして奥多摩小屋到着。
ビールを買いに小屋に入ったら、初めて見る(と言ってもここは過去3回しか来たことないけど)年配の小屋番さんから「そりゃ大変だね。これでも使いな。」と針金を恵んでいただいたり、「外は風が強いだろう。」とそのまま小屋の中でカップラーメンを作らせてもらったり、とても親切にしていただきました。
この素朴で押し付けがましくない優しさに大感激するとともに、そんな風に気を使わせてしまう事態を招いた自分の甘さが恥ずかしくなりました。。。
以後気をつけるべし! でも本当にありがとうございました。
石尾根に出ると一気に風が強まり、脳内麻薬物質がダダ漏れになるような冬枯れの景色の中、七ツ石山(巻かず)〜鷹ノ巣山(巻きました)〜六ツ石山(立ち寄らず)と、所々ガチガチのアイスバーンな箇所を壊れたアイゼンでビクビクしながら通過し徐々に奥多摩駅へ近づきます。
途中、1年半前の夏に出会った巨大なブナの木に再会。
こんもりとした小さな丘の上に佇むその威厳と慈愛に満ちた姿は、見ているだけで心癒される佇まいです。
予定通りではありましたが、最後の1時間くらいは完全にとっぷりと陽が暮れた真っ暗な山道をヘッドランプの灯りのみで一人テクテクと。
そんなときに「絶対に思い出してはいけない話がそこにある!(ジョン・カビラ風に)」というべき「樹林帯の女(怪談)」なるものを思い出してしまい、怖くてどうしようもなくなってしまったので、いろいろ明るくアップテンポな曲(一番効果が高かったのはRCサクセションの”トランジスタラジオ”でした)を大声で歌いながらどうにかしのいで無事下山。あ〜オトロシかった!
それにしてもチェーンアイゼンの故障には参りました。
去年買ったばかりでまだ6〜7回しか使っていないのに。。。
夏靴に装着する簡易アイゼンとしてはとても使い勝手が良いのですが、やはりリスキーなシロモノではありますね。勉強になりました。
かといって、今回程度の雪道に冬靴+12本爪ではあまりに大袈裟だしなー。
悩ましいところです。
そして帰宅後、疲れのせいかコタツで朝まで爆睡、見事に風邪を引いてしまうというオマケつき(笑)。
というわけで今回の格言。
・金属疲労と「思い出し怪談」には気をつけろ!
・コタツ一秒 怪我一生。
・困ったときにはキヨシロー。
レコ拝見しました。
色々とお伝えしたいことがたくさんあって、「原稿用紙5枚くらい下さい!」という感じですが、
流石にコメント欄をジャックしてしまいそうなので、一つだけ。。
大変なときに、お勧めしていた千本つつじをわざわざ通って下さって、ありがとうございました。
何気なくて、涙が出そうでした。
いまは、これだけです。。
こんばんは。
コメントありがとうございます!
なんだかそんなに言っていただくと恐縮です・・・。
が、しかし。
千本つつじは実は地図を確認したときには既に
「あれ?通り過ぎちゃってたよ!」という驚愕の状況でした(笑)。
なので、泣かなくて大丈夫!(笑)
というわけで(←どういうわけやねん)、今後とももよろしく御願いします。
追伸
原稿用紙は後でメール便で送っておきますね(←ウソ)
namifujiさん こんにちは
風邪の方は大丈夫ですか?私も丹沢とかに行くのにチェーンアイゼン良さそうだな(今は6本のラチェットアイゼン)と考えていましたがそういう想定も必要ですね 天気も良かったですし気持ちい尾根歩きはいいですね(アイスバーン除く…)
「樹林帯の女」気になりますが知らない方が良さそうですね
お疲れ様でした
masatさんこんばんは。
コメントありがとうございます。
チェーンアイゼンは、今の時期の奥多摩とか丹沢では大活躍なのですが、やはり本来雪山用ではない(説明書にも「登山では使用するな!」と書いてあります)ので、耐久性には難ありですね。。。
「樹林帯の女」。
雁坂行く前に知ってしまうと、あの冬季開放スペースでは寝られなくなりますよ(笑)。
では、今年もよろしく御願いします。
こんにちは。
お風邪の調子はいかがですか?
ホント、おこたはブラックホール。
一度入ったら、もう二度とは出られぬシロモノです(´Д` )
キケンすぎて、うちでは使用禁止令をしいていますよ。
君子危うきに近寄らず(笑)
前回に引き続き、今回も奥多摩。
ますます行きたい気持ちが募ってきたので決めました。
今期、どっかで一度は雲取山に登る(^O^)/
今のうちなら6本でも大丈夫そうだし、大雪が降る前に…
って、2月中旬位まで待っててくれないかなぁ(^^;;
それにしても、チェーンアイゼンの破損→応急手当
自分だったら、きっと何もできずに撤退撤退イエイ(´Д` )な、撤退祭りになっていたはず。
山にはいろんな道具と知識が必要だなぁとあらためて思いました。
山小屋の小屋番さん、ステキな方でしたね。
しかし、身の周りでチェーンアイゼンの破損事故が今年2例目な私。
この道具に対する信頼性が著しく下がってきていますσ(^_^;)
muniさん こんにちは!
コメントありがとうございます。
風邪は、単なる鼻風邪なのでもうすっかり良くなりました。
ナントカは風邪引かないという格言の例外でしたよ(笑)。
コタツ禁止令?
凄いですね!うちはそんなストイックなこと絶対無理です!(キッパリ)
雲取は、私も最近まで人が多くてあまり良い印象無かったんですが、この時期は静かでとても良いということがわかってしまったので、この後もちょくちょく行ってしまいそうです。
おそらく今日、かなり積もったと思いますが、たぶんまだ6本でも大丈夫じゃないでしょうか?
雲取初心者なのでよくわかりませんが・・・。
というわけで、雲取レコ期待しています!
歩きましたねぇ〜!奥多摩駅まで33kmも!
ヨモギ尾根は「いつかきっと」と思いながら鴨沢から登ってしまいます。
ホント!いい雰囲気の登山道ですね。
チェーンアイゼンは脱着が楽で軽いことから人気ですが、壊れてしまうには使用回数が少なすぎです。
そんな中、小屋番さんの飾らない対応が心に沁みます。
こんなふうにすすっと寄り添うような小屋番さんは奥多摩・奥秩父にはたくさんいらっしゃいますね。
心強い味方です。
LArcさん
コメントありがとうございます。
ヨモギ尾根、いいですよ〜。
私、雲取は初心者で、今回でたぶん4回目くらいでしかないんですが、ヨモギ尾根の、秩父っぽい静かな雰囲気に魅了されました。
チェーンアイゼンは、やはりそれなりのものですね。
命を預けるような場面では、ちゃんと普通のアイゼンじゃないとダメみたいです。
奥多摩小屋の小屋番さん。
なんとなく雁坂のゴローさんを髣髴とさせる、ホスピタリティに溢れた素敵な方でした。
これはまた足繁く通わないといけない場所が出来てしまいました(笑)。
追伸
日記の「ワカンの改造」、さっそく参考にさせていただきました。
なるほど!こうすればワカンのいろんな問題が解決しますね!
ありがとうございます。
「男は黙って〜」ではないにせよ、引けを取らないロングルート!!
2週連続でお疲れ様でした。
奥多摩小屋、見直しました!!
以前立ち寄ったことしかなく、味気ない対応だなというイメージでしたが、
実はなかなか粋なことをされる小屋番さんで!! こちらまで嬉しくなりました。
また、私はチェーンスパイクは未経験ですが、耐久度が参考になりました。
そして怪談。無事に下山できたからこそ笑い話になりますが…。
やっぱり私もそんなときは歌っちゃうかもしれません
wildwindさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
私も、奥多摩小屋経験は過去3回ほどビールとテント場受付で立ち寄った程度、素っ気無い若い兄ちゃんの記憶しかなかったのですが、今回居られた方は、本当に素敵なオヤジさんでした!
(追記:若い方は実はあの小屋をしっかり守り続けているとても立派で良い方だということを最近とある方からうかがいました。)
チェーンスパイクは、私の使い方が悪かったせいかもしれません。
ネット上でもそれほど破損情報は上がってないですからね。
怪談にはやっぱり歌ですね!
でも、一瞬「天国への階段(by LED ZEPPERIN)」を歌いかけたときはかなり後悔しました(笑)。
こんにちは〜。
ヨモギ尾根、気持ちよさそうな道ですね。
地図では破線なので、なかなか足を踏み入れることができませんでしたが、行きたくなってきました。
そして、本当にニアミスですね…
私たちがあと30分くらい遅ければ、奥多摩小屋バッタリでしたね
チェーンアイゼン、着脱も簡単で便利と聞いていて、欲しいなぁと思っていたのですが、故障事案を目の当たりにすると、ちょっとためらわれますね
しばらくはトラッドに6本爪アイゼンでいこうと思います。
奥多摩小屋の小屋番さん、素敵な心遣いですね
私たちも小屋の前で少し休憩等していたのですが、「寒くないか」と声を掛けてくださいました。
小屋の設備等も大事ですが、山を訪れる人に対する分け隔て無い小屋番さんの心遣いが嬉しいですね。
こんな小屋番さんに見守っていただいているかと思うと、本当に心強いです。
奥多摩駅までのロングコース、お疲れ様でした。
rgzさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
ヨモギ尾根、静かで雰囲気良くて最高でした。
それもこれも全てthomさん(雁坂で会いましょうの時に飛び入り参加してくれたあの方ですよ)のレコが情報源。
ぜひthomさんのオリジナル版もご覧ください。
当日のニアミス、なかなかきわどいタイミングでしたね〜。
「まだ新しい足跡があるな」と思いながら見ていたのがお二人のものだったとは!
本当、山の世界は狭い。悪いこと出来ませんね(笑)。
今回の小屋番さんは本当に良い方でしたね。
でも、そんな好意に甘えて礼を欠くような行動をしてしまわないよう自分に戒めたいところです。
今シーズン、まだ何回も行ってしまいそうなので、そのうちどこかでバッタリお会いしたらよろしく御願いします!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する