釈迦ヶ岳 (中尾根ピストン)『洗礼』
- GPS
- 05:40
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 750m
- 下り
- 744m
コースタイム
天候 | 曇り→吹雪→小雨→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(三重県民の森→グリーンランドあさけ→朝明駐車場) ・駐車料金500円とあったが、徴収されなかった。シーズンオフだから? |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト● 朝明駐車場の目の前に設置。 ●トイレ● 朝明駐車場にあり。 ●登山道の状況● ・950m〜1000mの岩場近辺が最も危うかった。 雪面は表層だけが新雪。中は凍結。キックステップが効き辛い。 土踏まずの爪は全く意味を成していなかった。 ・巻道も急登。しっかりと根付いている木の幹だけを頼りに登った。 ・最高点手前の登りもノートレースならかなり厳しかったと思われる。 (kei-jiharaさん、ありがとうございました。) |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(2)
1/25000地形図(1)
笛(1)
筆記具(1)
保険証(1)
飲料
食料
タオル(2)
携帯電話(1)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着
ストック(2)
腕時計(1)
非常食
トイレットペーパー(1)
熊鈴(1)
魔法瓶水筒(1)
軽アイゼン(1)
ワカン(1)
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト(1)
ファーストエイドキット(1)
医薬品
カメラ(1)
車(1)
GPS端末(1)
布テープ(1)
ビニール紐
使い捨てカイロ(2)
|
感想
狐の嫁入り。朝明渓谷へと車を走らせる中、うっすらと虹が見えた。
案の定、目的地へすんなりとは着けず、入山は予定の1時間遅れとなる。
雨は止み、それもちょうど良いタイミングに思えた。
僅かな雪に、数日前のものと思われるうっすらとしたトレースが残されていた。
鳴滝コバの標識を過ぎてから少しだけ雪量が増える。
このタイミングで軽アイゼンを着けておくことにする。
ここで少しお話した方(後にkei-jiharaさんだったと知る)は
チェーンアイゼンを装着されるとのこと。
今回のコンディション下では、チェーンアイゼンの方が適している様に思えた。
実は先月に購入も、未だ使うタイミングを逃し続けている。
途中の岩場は左側の巻道を選択するも、途中より誤って大岩へと向かってしまう。
表層の新雪に隠された凍結気味の雪に、キックがほとんど効かない。
一箇所につき何十回も蹴り込んで、つま先だけの頼りない引っ掛かりを作って進む。
土踏まずに付いている爪は、もはや意味を成していなかった。
たやすく剥がれる岩と渦巻く暴風。歩みは遂に止まってしまう。
一瞬、黒のイメージが頭をよぎる。これ以上進んではならない。
目の前のものだけに集中し過ぎた。
置かれた状況のまずさ、気付いてからでは遅過ぎる。
『行きはよいよい帰りは怖い…』
巻道への復帰には多くの時間と神経を使った。
釈迦ヶ岳からは何も見えなかった。
帰り道。一旦、羽鳥峰方面へと進みかけて止める。
ピストンに変更した復路でも一度ルートを外す。
気付いたら帽子を失くしていた。
著しい集中力低下を感じながらの下山だった。
こんな歩きではいけない。
先のリベンジを心に誓うのであった。
最後まで目を通していただき、ありがとうございます。
コメント
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hiroCさん、こんばんは
てっきり小津権現かと思ってましたが、釈迦ケ岳でしたか、まあどちらの方面もコンディション悪かったですね。厳しい表情の鈴鹿です。
お疲れ様でした。
higurasiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
週末は北陸の大雪の影響もあり、岐阜方面は予報も×でしたので、
前日の時点で悪くない予報だった鈴鹿方面を選んだのですが…、
朝から雨 不安の予兆はあったのかもしれません。
序盤は穏やかだった天候も、気付けば嵐の様相。
今思えば、持っている装備と実力の不足は明らか。
大反省の週末でした
静岡は天気良かったみたいですね
が伝わるレコでした
hiroCさん、こんばんは
恐怖が渦巻く強風、開けぬ視界、そこに自ら飛び込む意志、厳しい洗礼だったようですが、ステップを一段登られたんじゃないでしょうか
冬季の釈迦〜羽鳥は歩いたことないですが、天気が好ければ楽しそうですよね また是非チャレンジしてみて下さい
そういえば目出し帽、買ってザックに放り込んだまま使ったことないなぁ
lowriderさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
予報で天気の悪くないエリアを選んだつもりだったんですが…
途中からエライ天気になってしまいました。
よりによってそんな中でルートを誤って岩場へ行ってしまったり…
これまで、安易に雪山を選んでいた気がします。
敏感な危険への意識、高めないといけません。
被っていたニット帽を目出し帽の上から被っていたら…
失くしてしまいました。いかんなぁ
荒れた環境の山も
何かを教えてくれる感じがしますが、
無理せず、下山されてなによりです。
粉モンさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いくつか天気予報を調べて安易に目的地を選んで…。
近頃、危険に対する意識は無意識に薄れていたのかもしれません
立往生になりかけた岩場で、
風に身体を取られない様に木や岩にしがみ付きながら、
脆く風化した岩の中から大丈夫と思えるものだけを選びながら、
進路を見据えた瞬間にフッとよぎった真っ黒な無のイメージから
必死に逃げる様に、引き返すのも危ういと知りつつ戻っていた気がします。
的確な視野調整と臨機応変な判断、行動。本当の意味での慎重さ。
今の自分に足りない多くのものを、山が教えてくれている気がします。
おはようございます。
なかなか厳しい釈迦の洗礼ですね
この時期の鈴鹿は,東海地方ではなく北国地方と考えた方が良い感じです。
大変な状況でピークハントおめでとうございます。
そして,なにより無事生還,お見事です
totokさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
歩き始め、まさかこんな展開になってしまうとは思いもしませんでした。
確かに北国を想像させる様な状況だった気がします。
悪化した天候条件の厳しさを、少しも予測しなかった己の未熟さ。
やってはいけない場所でミスを犯す迂闊さ。
反省すべき事項の多い一日でした
が、同時にそれらをハッキリと認識できた一日でもあります。
楽しく、危なっかしくない歩き。それが一番ですね
hiroCさん、おはようございます。
こちらも、伊吹山同様にかなり荒れていたみたいですね。
(ほぼ同じ地域だから、そんなにかわりませんよね )
そのような中での登頂、おめでとうございます。我々は、見事に登り気を
なくして、さっさと撤退してしまいました。
バラクラバの本来の目的以外の使い方って???
八ヶ岳ではかなりの頻度で使っていて、使い勝手を考えて何度も買い直して
いますので、現在は3種類持っています
kameさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
kameさんは伊吹山でしたか。
やはりあっちも大変だった様ですね。
冬に登るのは、『ピッケルやアイゼンを必要としない山』なのですが、
「今回はそれらが必要な状況だったのかも…」と、後から思いました。
本来なら撤退が正解だったのだろうと、今になって思います。
【バラクラバの本来の目的以外の使い方】
本来の目的で手に入れたのですが、たたんで入れておくのでなく、
いつも魔法瓶水筒(登山用ではない)を保温するのに使っています
水筒に薄〜い発泡スチロール?を巻いた上に更にコイツで覆ってるんです。
冬でも6〜7時間ぐらいなら、熱いカップ○ードルが食べられますよ
冬の鈴鹿の天気読みは
「てんきとくらす」とか
「tenki-jp]ですと、三重県の
平地の予報が、そのまま
反映されちゃいますので
夏は、ほぼ、予報どおりですが
冬は、滋賀県側の山の予報、
鈴鹿北部なら霊仙とか、伊吹山
南部なら、綿向山とか、雨乞岳の
予報を見ると、よろしいかと。
実際、雪雲、雨雲も風も全部
北西から来ますので。
でも、無事な登頂、おめでとう
ございます。
冬は、ここは、絶壁な岩が凍ってて
難易度高いですよね。
ぜひ、シロヤシオ時期もしくは
紅葉時期もきれいですので
登られてみて下さい。
komakiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
天気予報のお話。ナルホド 納得です。
今後の参考になる情報、ありがとうございます。
大岩の西側の迂回路に入ったはずが、目の前の足場作りに徹している間に、
途中から大岩に向かってしまっているのに気付きました
結構登ってしまったこともあり、最初はそのまま進行を試みましたが…
暴風。風化が進んだ岩。実質的なノーアイゼン。
引き返さざるを得ないにしても、更に危険で厄介な状況。
間違った選択を安易に取ったことに大反省の一日でした
今後は気を付けます。
komamiさんオススメの時期に再訪したいと思います
hiroCさん こんにちは
釈迦大変でしたね。
7マウンテンというものの冬は御在所や藤原ほど入山しない山なので、踏み跡が曖昧なところも沢山ありますね。お疲れ様でした。
鈴鹿は三重側と滋賀側でも全く気候が違うし、冬は覚悟してかからないと大変な目になります。
僕も心してかかります。
sugi-chanさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
コメント欄の愉快なやりとりも含め、
いつも楽しく拝見しております
自宅から比較的近くに位置する鈴鹿山脈ですが、
意外にこれまでは訪れる機会が少なかったエリアなんです。
今年こそは個性的でそれぞれに魅力を感じるこれらの山々に
繰り出そうと、未踏の釈迦ヶ岳を目指したまでは良かったのですが…。
この日、大した覚悟も出来ていなかったと思います。
うっかり忘れそうになっていた大切なものを、
運良く思い出させて貰えた気がします。
hiroCさん 今晩は。
登山には大変厳しい条件のなか、見事に山頂まで行かれましたね。
霧氷が見事な山頂ですが、ホワイトアウトは怖いですね。
エリアは違いますが、私はあっさり断念して引き返しました。
数日前には好天の予報が出ていたのに・・・。
ともあれ無事に下山されてお疲れ様でした。
(ちなみに駐車場は冬季は管理人が不在になるため無料になるようです。)
onetotaniさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
朝、前日までの予報を裏切るかのように雨が降ってました
現地到着前に上がり、風が出ることまでは想定していましたが、
あんな吹雪になるとまでは想像していませんでした。
危機感と慎重さが足りなかったと反省しています。
『洗礼』
この山行を終えた時、最初に浮かんだ言葉でした。
この日、鈴鹿の山が己に課したもの…なのかどうかは分かりませんが、
大切なことを忘れてしまわない様に、失くしてしまわない様に、
この趣味とは長く付き合って行きたいと思っています
駐車場。
未払いかも…と少し気になっていましたが、安心しました
スリリングな記録です。
付き合わされるんじゃない、己の意思で己を試す・・・
・・・若さがほしいなぁ〜
fuararunpuさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
こんな状況下で歩くつもりではなかったのですが…
先へ進むにつれて徐々に悪化してゆく天候。
この日、撤退のタイミングは時間でしか決めていませんでした。
時間、装備、気持ち。
全てにおいて余裕を持っていれば、こんなスリリングな
歩きにはならなかったのではないだろうか?
先週、仲間から「いつも疲れた顔をしている」と指摘されました。
それではいけませんよね
こんばんは sireotokoです
釈迦ヶ岳は冬季以外で何回か登っています。庵座の滝や松尾尾根コースは大変急で雪のないときにもシビアなコースです。雪のある時期にのチャレンジは苦労することが予想するまでもありません。。無事下山されよかったです。この経験がこれからの山行に十分生かされると思いますので、頑張ってレベルアップを図ってください。
sireotokoさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
予習、危機感、判断力。全部不足してました。
無雪期を知らないまま積雪期に挑んだのも、反省点ですね
この日の経験を先に生かし、意味のあった一日にしたいです。
この山は、花の時期に再訪できたらいいなと思います。
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