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Yamareco

記録ID: 595050
全員に公開
雪山ハイキング
奥秩父

黒川鶏冠山 - 今季最後の雪を楽しもうとしただけなのに、どうしてこんなにも過酷な山行になるかなぁ。

2015年02月28日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:47
距離
10.8km
登り
1,251m
下り
1,244m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:19
休憩
1:28
合計
9:47
6:27
24
スタート地点(駐車場所)
6:51
6:51
81
木橋
8:12
8:13
67
P1216
9:20
9:22
118
11:20
11:32
37
黒川鶏冠山東峰(鶏冠神社)
12:09
12:15
5
黒川鶏冠山西峰
12:20
12:24
6
12:30
12:30
43
下山開始
13:13
14:16
33
ランチ休憩
14:49
14:49
85
P1507
16:14
ゴール地点(駐車場所)
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
林道泉水横手山線ゲート前駐車場を利用しました。
コース状況/
危険箇所等
<前半 黒川鶏冠山東峰まで>
・スタートから木橋までの登山道は、落石が多く道が流されている個所もあり、通行禁止になってもおかしくないレベルの荒れようです。
・P1216に至る尾根に乗る際、私は木橋を渡ってすぐに直登しましたが、途中で登山道に出てしまいました。事前に登山道のルートを調査し、尾根により近い部分までは登山道を進んだ方が安全でしょう。
・標高1300m辺りから徐々に雪が増えてきますが、雪よりも、融けて流れ出た水が凍った斜面が至る所にあり危険です。
・標高1600m付近から積雪量は一気に増えます。(20〜50cm)
・東峰直下は荒れた急斜面で極めて危険です。

<東峰〜西峰(見晴らし台)>
・ルート上はトレースがしっかりありますが、ルートを外すと場所によっては腰まで埋まります。

<後半 下った尾根>
・凍結した斜面は、前半の登り以上に非常に危険です。
・標高1500m付近までは、北斜面には残雪があります。(10〜30cm)
・途中で登山道を横断するまでは、馬酔木の林あり、岩稜帯あり、変化に富みます。
・P1507は岩峰で、手前から岩稜帯となり注意が必要です。しっかりRFすれば安全に通過できるルートがあります。
・P1507を越えると山容は落ち着きますが、尾根が扇状に広がる場所では知らぬ間に分かれた別の支尾根に進んでしまうため、こまめな方向確認が必須です。
駐車場の前から登山道がスタート。
左の尾根を降りてくる予定。雪ないねぇ。
2015年02月28日 06:28撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
2/28 6:28
駐車場の前から登山道がスタート。
左の尾根を降りてくる予定。雪ないねぇ。
落石注意。終始、斜面を気にしながら歩いた。
2015年02月28日 06:38撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 6:38
落石注意。終始、斜面を気にしながら歩いた。
道が土砂で埋もれている。2ヶ所ほどあった。
2015年02月28日 06:40撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 6:40
道が土砂で埋もれている。2ヶ所ほどあった。
土砂の上から谷を見下ろす。
2015年02月28日 06:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
2/28 6:43
土砂の上から谷を見下ろす。
木橋を渡る。
2015年02月28日 06:50撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4
2/28 6:50
木橋を渡る。
ふーん。昔の登山道はコッチだったのかな。
今の登山道は左に延びている。
2015年02月28日 06:56撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 6:56
ふーん。昔の登山道はコッチだったのかな。
今の登山道は左に延びている。
すぐに登山道を外し、P1216に至る尾根を目指す。
2015年02月28日 07:01撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
2/28 7:01
すぐに登山道を外し、P1216に至る尾根を目指す。
が、つづら折れの登山道にぶつかる。ちょっと悲しい。
2015年02月28日 07:06撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 7:06
が、つづら折れの登山道にぶつかる。ちょっと悲しい。
気を取り直して、尾根を目指す。
2015年02月28日 07:09撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
2/28 7:09
気を取り直して、尾根を目指す。
尾根に乗った。
2015年02月28日 07:34撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 7:34
尾根に乗った。
プチ岩場。
2015年02月28日 07:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 7:59
プチ岩場。
P1216。山頂を示すものは何もなかった。
すぐ北にある岩岳の山頂に似ている気がした。
2015年02月28日 08:12撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 8:12
P1216。山頂を示すものは何もなかった。
すぐ北にある岩岳の山頂に似ている気がした。
黒川鶏冠山に向かう。
踏み跡もあるような・・・
2015年02月28日 08:17撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 8:17
黒川鶏冠山に向かう。
踏み跡もあるような・・・
ここで左右に踏み跡が分かれる。巻き道か?
私はもちろん直登だ。
2015年02月28日 08:19撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 8:19
ここで左右に踏み跡が分かれる。巻き道か?
私はもちろん直登だ。
この辺までは滑り止めは不要だったが、
2015年02月28日 08:32撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 8:32
この辺までは滑り止めは不要だったが、
チェーンスパイクを履き、ソバカド山への急登を開始した。(正解だった。)
2015年02月28日 08:58撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 8:58
チェーンスパイクを履き、ソバカド山への急登を開始した。(正解だった。)
登ってきた尾根を振り返る。
2015年02月28日 09:00撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6
2/28 9:00
登ってきた尾根を振り返る。
ソバカド山。イヤー、きつかった。
山名板とか無し。
2015年02月28日 09:21撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 9:21
ソバカド山。イヤー、きつかった。
山名板とか無し。
降りた岩場。
2015年02月28日 09:31撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
2/28 9:31
降りた岩場。
塩豆大福で腹ごしらえ。
2015年02月28日 09:47撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
8
2/28 9:47
塩豆大福で腹ごしらえ。
雪が急に深くなった。
2015年02月28日 10:19撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4
2/28 10:19
雪が急に深くなった。
山頂まで数十m地点で、この荒れた急斜面は厳しい。でも、行くしかないよなぁ。
2015年02月28日 10:52撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 10:52
山頂まで数十m地点で、この荒れた急斜面は厳しい。でも、行くしかないよなぁ。
登り切ったと思いきや、まだあるか・・・
2015年02月28日 10:56撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4
2/28 10:56
登り切ったと思いきや、まだあるか・・・
落とし穴が怖いので、一歩一歩探りながら進むしかない。
2015年02月28日 11:04撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 11:04
落とし穴が怖いので、一歩一歩探りながら進むしかない。
ついに登山道に合流した。良かったぁ。
ここから左に数mで黒川鶏冠山東峰(鶏冠神社)だった。
2015年02月28日 11:18撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 11:18
ついに登山道に合流した。良かったぁ。
ここから左に数mで黒川鶏冠山東峰(鶏冠神社)だった。
黒川鶏冠山東峰からの絶景。富士山も綺麗だ。
2015年02月28日 11:21撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 11:21
黒川鶏冠山東峰からの絶景。富士山も綺麗だ。
手前が下山予定の尾根だ。
2015年02月28日 11:24撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 11:24
手前が下山予定の尾根だ。
黒川鶏冠山東峰にて。
山梨百名山の鶏冠山はココらしいが、この山域のピークの山名は、書籍によりまちまちでわかり辛い。
2015年02月28日 11:32撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 11:32
黒川鶏冠山東峰にて。
山梨百名山の鶏冠山はココらしいが、この山域のピークの山名は、書籍によりまちまちでわかり辛い。
黒川鶏冠山西峰に向かう黒川鶏冠山東峰からの下り。スパイクの爪を引っ掛けないよう慎重に。
2015年02月28日 11:35撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 11:35
黒川鶏冠山西峰に向かう黒川鶏冠山東峰からの下り。スパイクの爪を引っ掛けないよう慎重に。
黒川鶏冠山西峰へは、トレースのある登山道ではなくショートカットで挑む。
2015年02月28日 11:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 11:43
黒川鶏冠山西峰へは、トレースのある登山道ではなくショートカットで挑む。
調子に乗り過ぎました。
2015年02月28日 11:46撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 11:46
調子に乗り過ぎました。
北斜面なので場所によっては腰まで埋まる。
2015年02月28日 11:50撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
9
2/28 11:50
北斜面なので場所によっては腰まで埋まる。
わずか100m程度で降参休憩。
2015年02月28日 11:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 11:59
わずか100m程度で降参休憩。
やっぱ登山道でしょ。(笑)
2015年02月28日 12:06撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 12:06
やっぱ登山道でしょ。(笑)
黒川鶏冠山西峰。(道標での見晴らし台)
東方向以外の眺望があった。
2015年02月28日 12:09撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 12:09
黒川鶏冠山西峰。(道標での見晴らし台)
東方向以外の眺望があった。
北の方。
2015年02月28日 12:11撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 12:11
北の方。
西の方。
南には富士山も見えた。
2015年02月28日 12:11撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 12:11
西の方。
南には富士山も見えた。
鶏冠山三角点のあるピーク。
「黒川(山)」の札あり。
2015年02月28日 12:24撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 12:24
鶏冠山三角点のあるピーク。
「黒川(山)」の札あり。
この辺の登山道は、必ずしも目的地方向に延びていないので位置関係を理解するのが難しい気がする。
2015年02月28日 12:26撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
2/28 12:26
この辺の登山道は、必ずしも目的地方向に延びていないので位置関係を理解するのが難しい気がする。
ま、指導標に惑わされず我が道を行こう。ココから下山開始。
2015年02月28日 12:30撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2/28 12:30
ま、指導標に惑わされず我が道を行こう。ココから下山開始。
草木に積もった雪の上を歩くのは、想像以上にたいへんなんだよ。
2015年02月28日 12:37撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
2/28 12:37
草木に積もった雪の上を歩くのは、想像以上にたいへんなんだよ。
印象的な岩があった。
2015年02月28日 12:44撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 12:44
印象的な岩があった。
なかなか面白い植生だ。
一部、歩行困難な密生地帯もあった。
2015年02月28日 13:07撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 13:07
なかなか面白い植生だ。
一部、歩行困難な密生地帯もあった。
手頃な場所とも言えないが、空腹に耐えかねてこの辺でランチにした。
2015年02月28日 14:18撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
2/28 14:18
手頃な場所とも言えないが、空腹に耐えかねてこの辺でランチにした。
こんな状態の斜面が多く、下りは特に神経を使った。
2015年02月28日 14:22撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
2/28 14:22
こんな状態の斜面が多く、下りは特に神経を使った。
登山道を横断。人間の足跡は無し。
2015年02月28日 14:28撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
2/28 14:28
登山道を横断。人間の足跡は無し。
P1507にかけて険しい岩稜帯が続いていた。
2015年02月28日 14:35撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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2/28 14:35
P1507にかけて険しい岩稜帯が続いていた。
ここは左を巻いた。かな?
2015年02月28日 14:37撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2/28 14:37
ここは左を巻いた。かな?
P1507。この先目立ったピークがないことに安堵した。
2015年02月28日 14:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2/28 14:49
P1507。この先目立ったピークがないことに安堵した。
雪は、この辺りが最後になった。
2015年02月28日 14:56撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
2/28 14:56
雪は、この辺りが最後になった。
なんか幽玄さが漂う感じ。
2015年02月28日 15:11撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
8
2/28 15:11
なんか幽玄さが漂う感じ。
広〜い尾根。
2015年02月28日 15:30撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 15:30
広〜い尾根。
のせいで、右に流されてしまい、復帰すべく左の尾根にトラバース。
2015年02月28日 15:38撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
2/28 15:38
のせいで、右に流されてしまい、復帰すべく左の尾根にトラバース。
落葉が厚く、その下の土は凍って固く、ペースは上げられない。
2015年02月28日 15:41撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
2/28 15:41
落葉が厚く、その下の土は凍って固く、ペースは上げられない。
今度は左に流されていたので、右の尾根にトラバース。
2015年02月28日 15:54撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 15:54
今度は左に流されていたので、右の尾根にトラバース。
こういう尾根の方が、断然安全な気がする。
2015年02月28日 16:01撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
10
2/28 16:01
こういう尾根の方が、断然安全な気がする。
ココ、写真で見える以上に急で捉まる木も少なく難儀した。
2015年02月28日 16:04撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
2/28 16:04
ココ、写真で見える以上に急で捉まる木も少なく難儀した。
ゴール間近か。
下に林道泉水横手山線が見える。降りられるのか?
2015年02月28日 16:09撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6
2/28 16:09
ゴール間近か。
下に林道泉水横手山線が見える。降りられるのか?
尾根末端に到着。
さて、どこから降りようかな。
2015年02月28日 16:11撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
2/28 16:11
尾根末端に到着。
さて、どこから降りようかな。
ココから降りて、思いの外過酷になってしまった山行は無事終了した。明日は間違いなく筋肉痛だな。
2015年02月28日 16:12撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
13
2/28 16:12
ココから降りて、思いの外過酷になってしまった山行は無事終了した。明日は間違いなく筋肉痛だな。
撮影機器:

装備

備考 紛失防止のために接着してあるストックのゴムキャップは、雪山では効果が限定的どころか、凍結斜面では無意識に体重を預けてしまい危険だった。

感想

近場で雪を楽しめる期間は残り少ないというのに、先週は風邪をひいてしまい断念した。
2月も今日で終わりなので、少々奥で1500m以上の山でないと雪は無いかもしれないと、奥秩父の黒川鶏冠山を選択した。ルートは北に延びる尾根の上り下りなので十分雪が期待できるだろうとの読みもある。

P1216に至る尾根の取り付きは、できれば末端から取り付きたかったが、谷が深く木橋を渡るまで登山道を進まざるをえなかった。それにしてもこの谷沿いの登山道は危ない。昭文社地図にも林道崩壊の危マークがあるが、それ以上に落石の可能性がかなり高い気がした。山側斜面が絶壁なので1個が落ちたら連鎖的に多くの岩が降ってきそうだ。時期的なものもあるだろうが、あまり歩かれていないようで廃道も近いかも。

標高1500mくらいまでは、残雪と言っても敷いてある程度で、もう雪は終わったのかなんて思っていた。それと、この辺でも昨日は雨だったようで凍結箇所が多く、ゴムキャップを接着しているストックが滑り、何度となくバランスを崩し危ないったらありゃしない。

1600mを越え山頂間近になると、北向きの急斜面ということもあってか、ここまではいらないと泣きが入るほど雪が急に増えてきた。しかも山頂直下は、巻き道があるなら迷わず巻くだろう荒れた急斜面。とにかく慎重に確実に登るしかなかった。雪の付き方が中途半端だったら無理だったかもしれない。下る場合はロープ必須だろう。
苦労して到達した黒川鶏冠山東峰からの眺望は素晴らしかった。稜線の窪みからちょうど顔を出した富士山はやっぱり日本一だなぁ。

東峰から西峰方向に降りた鞍部からは、ルートの遠回りを避けノートレースを直行したがコレは馬鹿です。初めは膝くらいだったのが徐々に深くなり、ほどなく雪の上に足を上げられなくなり疲労困憊、約100m進んだところで白旗休憩です。まぁ特に危険な場所でもなかったので、一服しながら自分のアホさ加減にほくそ笑みましたが・・・

休憩後速やかに登山道に復帰し西峰に立ちました。ここの眺望は東峰以上に見事だった。登山道がある東方向以外が見渡せる。1700m級は久しぶりなので、西の奥に見える真っ白い山並みが懐かしい気がした。

さて下山だ。もちろんノートレースだが、雪が深い所は低木がうるさくあまり楽しめない。低木がなくなると雪は薄くなり変わって凍結地帯だ。下りの凍結は怖いよ。登山道なら段差があったりするが、斜めの氷の上を下るのは本当に怖い。4本爪しか持っていなかったが、それでもチェーンスパイクからアイゼンに履き替えるべきだったと思う。

P1507は、単なる尾根上のピークではなく完全なピークと言って良い岩峰で、そこに至るまでの岩稜帯は意外に険しい。険しいが、ルートを間違わなければ攻略できる。越えれば一転山容は落ち着く。その後は、馬酔木の林だったり広々としたりコロコロ姿を変え、なかなか楽しめる尾根だった。氷の斜面さえなければね。

今日使った尾根は、上り下り共に時期的に厳しい場面もあったが、多くのシチュエーションが詰まったVルートにふさわしい尾根だと思った。
こんな稚拙な文章を律儀に読んでいる貴方。そう、自称変わり者の貴方ですよ。たぶん落葉直後が一番いいかもしれません。是非歩いてみてください。特に下った尾根は一つの尾根とは思えない多くの顔を見せてくれ、きっとご満足いただけるものと確信します。お勧めですよ。

今日は予想通りの筋肉痛です。特に腰。

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コメント

ここまではいらないと、泣きが入るほどの雪?
こんばんは

ある程度の積雪を期待すると、どうしてもこのエリアになってしまいますよね。
ここまではいらないと・・・なんて贅沢です
自分は腰あたりまでなら大歓迎です。
でも一晩寝ると、また雪尾根が恋しくなってしまうのを自分は知っています

氷道の斜面、チェーンスパイクで下りたのですか
ストックのキャップも雪が増えると自分は外してあるいてます。
この時期の急斜面の登りは、木の根が雪で見えないので難儀しますよね。

今回のルートいいですね。
でも、その前にすぐ南の大菩薩嶺北尾根に今年こそ登らなくては・・・
やっぱキャンプ場で天泊するしかないのかなあ〜
2015/3/1 23:21
Re: ここまではいらないと、泣きが入るほどの雪?
warutepoさん、

あー、もっとラッセル味わっておくんだった。

ストックのキャップはですね、失くさないように接着剤でくっ付けてあるんですよ。だから外せないし、バスケットを換えることもできないんです。
T字のシングルストックは、身体の一部のようなアイテムなので、氷の上でも無意識のうちに身体を預けてしまい、何度となく滑ってバランスを崩し危険でした。雪山用のストックが別に必要かもしれません。

大菩薩嶺北尾根ですか。。。アプローチの問題もあるでしょうから、日帰りは厳しいかもしれませんね。

さて、今季の雪山はこれにて終了なんでしょうかねぇ。
2015/3/2 23:16
お疲れ様でした^^
難易度が高くて怖そうなVルートですね
凍結斜面の通過やキノエさんにして 筋肉痛だといわせるルートは
いかに稚拙で変わり者のビギでもねぇ
体力と勇気が沸かずにムリそうですね

腰の筋肉痛って・・・一昨晩の仕事じゃないよね

オツカレサマでした
2015/3/2 21:33
Re: お疲れ様でした^^
ビギさん、

自称変わり者ですか?

このルート、絶対お勧めですって!

登った尾根は、取り付きと山頂直下が、ややエグイですけど、下った尾根は、本当に多くの顔を持ってて、1尾根で5度くらいおいしいですよ。
ちょっと位置的に奥まってるのが難ですが、騙されたと思って雪がなくなったら是非!

今週末は天気良くないようですね。どうしたものか・・・
2015/3/2 23:31
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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