早朝の民宿みはらし駐車場から藤尾山を遠方。気温は2℃くらいで、駐車場に置かれたベンチには霜が降りていた。
ここの駐車場は有料のはずだが、管理者の姿が見えない。呼び鈴等も見当たらなかったので、帰りに払うことにして、とりあえず準備を整える。
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3/22 6:07
早朝の民宿みはらし駐車場から藤尾山を遠方。気温は2℃くらいで、駐車場に置かれたベンチには霜が降りていた。
ここの駐車場は有料のはずだが、管理者の姿が見えない。呼び鈴等も見当たらなかったので、帰りに払うことにして、とりあえず準備を整える。
登山口までは1分もかからないが、この地点からしばらくは未舗装の林道を歩くことになる。
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3/22 6:26
登山口までは1分もかからないが、この地点からしばらくは未舗装の林道を歩くことになる。
いきなり廃車軍団がお出迎え。持ち込まれたのか土地の所有者のものかは定かではないが、たぶん後者だろう。
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3/22 6:27
いきなり廃車軍団がお出迎え。持ち込まれたのか土地の所有者のものかは定かではないが、たぶん後者だろう。
林道には氷が張り付いていて非常に歩きづらい。写真のように水量豊富な沢水が路上を横断している箇所もあった。
ちなみに、この場所は帰りにアイゼンを洗うのにとても役立ってくれた。
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3/22 6:42
林道には氷が張り付いていて非常に歩きづらい。写真のように水量豊富な沢水が路上を横断している箇所もあった。
ちなみに、この場所は帰りにアイゼンを洗うのにとても役立ってくれた。
牛王院下分岐に到着。ここで林道と別れ、牛王院平方面へ向かう登山道に入る。
なお、地図の記載によれば、この簡素な林道は将監小屋まで続いているようである。
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3/22 6:49
牛王院下分岐に到着。ここで林道と別れ、牛王院平方面へ向かう登山道に入る。
なお、地図の記載によれば、この簡素な林道は将監小屋まで続いているようである。
登山道に入ると途端に勾配がきつくなり、徐々に標高を稼ぎ始める。この辺りの積雪は深い所で10センチほど。特に苦労することはなかった。
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3/22 7:03
登山道に入ると途端に勾配がきつくなり、徐々に標高を稼ぎ始める。この辺りの積雪は深い所で10センチほど。特に苦労することはなかった。
これはひょっとして…クマさんの爪とぎ跡だろうか?
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3/22 7:16
これはひょっとして…クマさんの爪とぎ跡だろうか?
地図に載っていない分岐点。道標も置かれていない。
とりあえず右手の道を50メートルほど進んでみたが、道が下り勾配になったので、引き返して直進方向へ進む。
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3/22 7:25
地図に載っていない分岐点。道標も置かれていない。
とりあえず右手の道を50メートルほど進んでみたが、道が下り勾配になったので、引き返して直進方向へ進む。
程なく道は残雪の中に消え、道形を探すことはできなくなった。この辺りの積雪は50センチほどで、踏み抜くと足を抜くのに無駄な体力を使ってしまう。
右手は尾根だが、左手の斜面を少し下ったあたりの木にピンクのテープが付けられていたので、そちらへ向かう。
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3/22 7:31
程なく道は残雪の中に消え、道形を探すことはできなくなった。この辺りの積雪は50センチほどで、踏み抜くと足を抜くのに無駄な体力を使ってしまう。
右手は尾根だが、左手の斜面を少し下ったあたりの木にピンクのテープが付けられていたので、そちらへ向かう。
結果的には、素直に尾根上を歩くべきだった。斜面に付けられた道には足の付け根まで埋まってしまうほどの残雪があり、とても辿れる状態ではなかった。
手足をフル稼働してなんとか尾根へ這い上がり、しばらく歩くと牛王院平(ごおういんだいら)に到着した。
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3/22 7:49
結果的には、素直に尾根上を歩くべきだった。斜面に付けられた道には足の付け根まで埋まってしまうほどの残雪があり、とても辿れる状態ではなかった。
手足をフル稼働してなんとか尾根へ這い上がり、しばらく歩くと牛王院平(ごおういんだいら)に到着した。
牛王院平という地名の由来は、かつてこの場所に熊野の牛王神符を配るための末社のようなものがあったことによるらしい。さらには武田信玄の埋蔵金の伝説もあるとか。
広大な平場なので、寺社などがあったと言われればそうかなとは思う。現在は人工物といえばシカ避けネットくらいしか見当たらないが。
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3/22 8:04
牛王院平という地名の由来は、かつてこの場所に熊野の牛王神符を配るための末社のようなものがあったことによるらしい。さらには武田信玄の埋蔵金の伝説もあるとか。
広大な平場なので、寺社などがあったと言われればそうかなとは思う。現在は人工物といえばシカ避けネットくらいしか見当たらないが。
ネットに沿って雪道を歩く。この時点ではまだ気温が低かったので雪が締まっていて歩きやすかった。
木々の向こうに、目指す唐松尾山が見える。
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3/22 8:07
ネットに沿って雪道を歩く。この時点ではまだ気温が低かったので雪が締まっていて歩きやすかった。
木々の向こうに、目指す唐松尾山が見える。
ネットが途切れると、なんとも微妙な出来栄えの道標が置かれており、将監小屋からの道と合流した。
ここまで来ればはっきりしたトレースが現れるかと期待したが、そんなものはなかった。
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3/22 8:08
ネットが途切れると、なんとも微妙な出来栄えの道標が置かれており、将監小屋からの道と合流した。
ここまで来ればはっきりしたトレースが現れるかと期待したが、そんなものはなかった。
ワカンを持ってこなかったことを少し後悔しながら雪原を歩く。
ここはネットに沿って歩けば問題なく通過できた。
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3/22 8:16
ワカンを持ってこなかったことを少し後悔しながら雪原を歩く。
ここはネットに沿って歩けば問題なく通過できた。
山の神土(やまのかんど)に到着。唐松尾山の標識だけ色が違う(しかも後付けっぽい)のはなぜだろう?
ちなみに、この標識の周辺だけは不思議と雪がなかった。
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3/22 8:19
山の神土(やまのかんど)に到着。唐松尾山の標識だけ色が違う(しかも後付けっぽい)のはなぜだろう?
ちなみに、この標識の周辺だけは不思議と雪がなかった。
登山道は出だしだけ明瞭だったが、すぐに雪に埋もれて姿を消した。地図とコンパスであたりをつけながら進む。
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3/22 8:24
登山道は出だしだけ明瞭だったが、すぐに雪に埋もれて姿を消した。地図とコンパスであたりをつけながら進む。
下界は気温が高いのか、ガスがかかっていて遠望がきかない。
まあ、今日は景色にはあまり期待していないが。
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3/22 8:34
下界は気温が高いのか、ガスがかかっていて遠望がきかない。
まあ、今日は景色にはあまり期待していないが。
道が雪に埋もれていて進めない箇所を高巻きしたり、ガレ場を迂回するルートを探したり、一向にペースは上がらず。
苦心惨憺のうえ、写真の場所でようやく明瞭な道に接続。束の間の平和。
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3/22 9:17
道が雪に埋もれていて進めない箇所を高巻きしたり、ガレ場を迂回するルートを探したり、一向にペースは上がらず。
苦心惨憺のうえ、写真の場所でようやく明瞭な道に接続。束の間の平和。
牛王院平方面を見下ろす。
早めに下らないと踏み抜き地獄に陥りそうだ…
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3/22 9:21
牛王院平方面を見下ろす。
早めに下らないと踏み抜き地獄に陥りそうだ…
登山道を辿っていくと唐松尾山の稜線から伸びる尾根に乗った。
地図上の道は尾根を越えた先の斜面をトラバースしながら稜線を目指すようだが、雪が深く難儀しそうだったので、この尾根を使って稜線まで上がってしまうことにする。
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3/22 9:23
登山道を辿っていくと唐松尾山の稜線から伸びる尾根に乗った。
地図上の道は尾根を越えた先の斜面をトラバースしながら稜線を目指すようだが、雪が深く難儀しそうだったので、この尾根を使って稜線まで上がってしまうことにする。
ここまで来れば後は稜線を辿るだけだ。
なお、写真中央の雪面にある踏み跡のようなものは、シカの足跡である。
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3/22 9:40
ここまで来れば後は稜線を辿るだけだ。
なお、写真中央の雪面にある踏み跡のようなものは、シカの足跡である。
木々には霧氷が残っていた。だいぶ気温が上がってきてパラパラと落ち始めていたが…
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3/22 9:52
木々には霧氷が残っていた。だいぶ気温が上がってきてパラパラと落ち始めていたが…
気温の上昇とともに踏み抜きが多くなってきて、なかなか前に進ませてくれない。もう目と鼻の先なのに。もどかしい…
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3/22 9:56
気温の上昇とともに踏み抜きが多くなってきて、なかなか前に進ませてくれない。もう目と鼻の先なのに。もどかしい…
唐松尾山に到着。2,109.2メートルピークで、三等三角点(点名:唐松尾)が埋設されている。
山名の由来は単純にかつてこの山に唐松が多く植樹されたことによるものらしい。
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3/22 10:04
唐松尾山に到着。2,109.2メートルピークで、三等三角点(点名:唐松尾)が埋設されている。
山名の由来は単純にかつてこの山に唐松が多く植樹されたことによるものらしい。
気温がだいぶ上がっているため、のんびりはしていられない。早々に下山に取り掛かる。
帰り際に笠取山方面の道を覗いてみたが、やはりトレースはなかった。
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3/22 10:08
気温がだいぶ上がっているため、のんびりはしていられない。早々に下山に取り掛かる。
帰り際に笠取山方面の道を覗いてみたが、やはりトレースはなかった。
復路はひたすら自分のトレースを辿っていく。
自分以外のトレースがないというのは、ある意味安心できるシチュエーションである。
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3/22 11:03
復路はひたすら自分のトレースを辿っていく。
自分以外のトレースがないというのは、ある意味安心できるシチュエーションである。
山ノ神土に戻ってきた。
ちなみに、「山ノ神」とは西御殿岩にある(あった?)祠のことであるらしい。「土」の意味はよくわからないが。
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3/22 11:22
山ノ神土に戻ってきた。
ちなみに、「山ノ神」とは西御殿岩にある(あった?)祠のことであるらしい。「土」の意味はよくわからないが。
牛王院平は予想通りの踏み抜き地獄であった。
この後出会った本日唯一の登山者の言葉を借りれば「まるでラッセルの訓練のよう」な、いわゆる苦行が待っていた。
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3/22 11:22
牛王院平は予想通りの踏み抜き地獄であった。
この後出会った本日唯一の登山者の言葉を借りれば「まるでラッセルの訓練のよう」な、いわゆる苦行が待っていた。
ツボ足で歩き続けるのもいい加減疲れてきたので、往路で使わなかった尾根を辿り、反対側の斜面を下って見覚えのある景色を探す。そして狙い通り往路で採用しなかった「地図に載っていない分岐点」の右手の道に接続することができた。
この道は雪が少なくて歩きやすいのだが、やたらとシカの糞が落ちていた。
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3/22 12:17
ツボ足で歩き続けるのもいい加減疲れてきたので、往路で使わなかった尾根を辿り、反対側の斜面を下って見覚えのある景色を探す。そして狙い通り往路で採用しなかった「地図に載っていない分岐点」の右手の道に接続することができた。
この道は雪が少なくて歩きやすいのだが、やたらとシカの糞が落ちていた。
淡々と下り続け、13時過ぎに民宿みはらしの駐車場に戻った。結局駐車場の管理者と会うことは出来なかったが、タダで置かせて頂くわけにもいかないので、郵便受けに500円を入れておくことにした。その後、道の駅たばやまの温泉に寄って汗を流し、家路についた。
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3/22 12:55
淡々と下り続け、13時過ぎに民宿みはらしの駐車場に戻った。結局駐車場の管理者と会うことは出来なかったが、タダで置かせて頂くわけにもいかないので、郵便受けに500円を入れておくことにした。その後、道の駅たばやまの温泉に寄って汗を流し、家路についた。
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