剣山〜次郎笈〜丸石〜高ノ瀬〜奥祖谷二重かずら橋


- GPS
- 56:00
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,952m
- 下り
- 2,380m
コースタイム
天候 | 3日:曇り時々晴れ→夕方から雨&強風 4日:雨&強風も昼頃には天候が回復 5日:朝方は強風だったがその後は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
徳島〜阿波池田(電車1,640円/特急1,180円) 阿波池田〜久保(バス1,790円)久保〜見ノ越(バス1,350円) (帰り)奥祖谷二重かずら橋〜久保(バス420円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
次郎笈と高ノ瀬の直下はやや急(私にとっては) 剣山〜次郎笈〜丸石は天国のような稜線歩き(^^)v 二重かずら橋への下りはなだらかだが国体橋から先は一部道幅が狭い |
その他周辺情報 | かずら橋は観光地のくせにお店が一軒しかない。 剣山頂上ヒュッテ&雲海荘は個室が基本で、料理も美味しい。 スタッフの対応がとても素晴らしい。石けんは使えないがお風呂もある。 西島キャンプ場は見晴らしが良く素晴らしい。次は是非テン泊したい。 |
写真
感想
剣山〜三嶺に縦走する予定だったけど勇気がないのと天気予報が悪かったので断念しつつも、もしかして縦走するかもという土壇場の度胸に賭けて寝袋・調理道具一式持参。しかしガスカートリッジは飛行機に持ち込めないため現地で調達することに。
ネットで調べておいた、徳島駅近くの「てくてく」というお店に行くも、大きいやつしかなくて、小さいやつないかな〜と店員に聞きたかったが長々と私用電話をかけていて切る気配がないので、買う気がなくなり店を出た。
初日はバスの始発駅である阿波池田にビジホ泊。
2日目。バスを2本乗り継ぎ、11時過ぎに見ノ越に到着。天気は曇りで、夕方から崩れそうなので時間短縮のためリフトに乗ろうか迷うが、やはり歩いて登ることを選択。でも今日は足が重かった。それでも西島野営場に着くと、眺めの素晴らしい快適なテン場に興奮し、テントを持ってこなかったことを激しく後悔(しかしその後の雨&強風に怯え、テン泊でなくて良かったと思う現金な私)。
ここから山頂までは3つのコースがあり、王道?の大剣神社経由で登る。神社を少し下ると御神水があり、水を汲む。この辺から雨がパラつき始め、景色は見えなくなったが、歩きやすくていい雰囲気の道。夕方には頬をひっぱたかれるような強風になり、寒い。本日は頂上ヒュッテ泊。別館の雲海荘で、なんと4人部屋を独り占め。
3日目。私の誕生日ということもあり、奇跡を期待したが、相変わらずの雨と風。山を下っても仕方ないので、ヒュッテに連泊をお願いして明日の天気に賭けることに。ヒュッテの方は快く対応してくださり、この日はヒュッテの2人用個室に1人で泊まらせて頂きました。
さてそうと決まれば余計な荷物は置いて、軽装で50分先の一ノ森までハイキング。霧雨だけど快適な道で、人にもほとんど会わず。一ノ森ヒュッテでコーヒーをいただき、再び剣山の山頂へ。ヒマだから昨日通らなかった刀掛ノ松コースを通って西島野営場まで下り、昨日通らなかった遊歩道コースで再び山頂を目指す。すると途中で晴れて来ました!
( ̄∀ ̄)次郎笈までは片道1時間ほど。もう1時を過ぎていますが、問題ない。
慌ててヒュッテに荷物を取りに行き、雲が多いながらも大展望の稜線を歩いて、次郎笈に登頂!この山行で初めての満足感に浸りながら、ヒュッテに戻りました。
次郎笈から剣山に戻る最後の登りのところで、年配のご夫婦とすれ違いました。観光客のようで、奥さんはスカートにサンダル履きなのに、露岩もある急坂を下っている…。もう4時近くで風も強い。どこに行くのかと聞くと「下まで」と言う。下山てことだよね?
この先に遊歩道コースへの分岐があるものの、そこを見逃すと縦走コースに入ってしまう。少し離れてから心配になった私は、「大丈夫ですかー?道わかりますかー?」と声をかけてしまった。すると旦那さんの方が、「楽な道から来たから」と。おそらく遊歩道コースを歩いて来て、また同じルートで下るのだろうと勝手に解釈したけど、それでも心配だった。遊歩道コースは普通に山道っぽくて、なだらかだけど一番距離があるし、むしろ大剣神社経由や刀掛の松コースの方が整備されてて遊歩道っぽい。リフト最終便に間に合うかどうかもギリの時間。まぁ歩いても下れるけど…。
私が他人の心配をしたのは初めてでした。大丈夫だったかしら…。
翌朝。5時前と私にしては早起きでしたが、期待していた雲海は見えず。一ノ森ヒュッテのおじさんも「明日は可能性高いよ」と言っていたんですが(T_T)雲は頭上にびっちり。まだ風も強いですが、気温は高い。朝食を食べて出発の準備をすると、空はすっかり禿げ上がって…いや晴れ上がっていました。
大展望の中、まずは次郎笈へ出発!今日は巻き道を歩こうか迷ったけど、昨日と違ってまったく雲がないため、やはり山頂からの景色が見たくて山頂へ!
そして急な道を下って縦走路へ突入。思ったより人が少なく、明るく開放的な道。
どうしよう、ここは天国ですか? 私もしかして死んじゃったんですか?
丸石までずっと極楽ロードで、一人で終始ニヤついていました。
丸石から避難小屋までは意外と長く、避難小屋は皆のレコによると「あまり泊まりたくない」らしいですが、私は悪くないなと思いました。樹林帯の中だけど葉っぱがないから明るいし。でも泊まらないけど(笑)。このすぐ先にかずら橋への分岐があり、ここを下ってついでにかずら橋観光をしようという目論み。ですがまだ時間があるので、この先の高ノ瀬まで足を延ばしましょう!
高ノ瀬へは片道一時間ほど。半分はなだらかで、残りの半分は急登。
高ノ瀬という山頂標識は見当たりませんでしたが、標高1740mの標識あり。
高ノ瀬は縦走中の渡り廊下といった感じで、この辺一帯展望が素晴らしく、休んでる人がたくさんいました。
今まで抜きつ抜かれつを繰り返していた人たちが三嶺方面へさらに進んでいくのを見送ると、とっても羨ましくて哀しかったですが、時間帯と体力を考えても、私の足では三嶺はきつい。今日三嶺ヒュッテか、あるいはその前の白髪避難小屋に泊まったとしても、明日のバスと飛行機の時間を考えると相当きつい。水も足りない。
水場はあるらしいけど意外と離れていて、水を汲みに行って迷子になる人も。
残念ですがここは下山し、十分な計画を練った上でいつか再チャレンジと致しませう。
きっちり一時間かけてかずら橋分岐まで戻ると、ここからいよいよほんとの下山です。コースタイム1時間半ほどで下れるので安心ですが、今までの道に比べて人がいなさそう…。でも頑張ります!歩いてみると、びっくりするぐらい私向きの、歩きやすい道でした。しかし単調で、ダラダラと続く緩やかな下りにウンザリします。
最後のポイントの国体橋まで50分ほどのはずなのに、もう絶対一時間以上歩いてるよ…まさか道間違えたんじゃ? いやいやそんなはずはない、標識などはまったくないけど、ハッキリした道がちゃんと続いている。この道なりに行けばよいのだ。
やっと国体橋に着いた時は、ほんと安心しました。分岐から2.4kmと書いてある。そりゃ長いはずだ。ここからさらにかずら橋まで1.2km。けっこう長いな…。
ここから沢沿いを歩きますが、むしろここからの方が、今までの道より険しかった気がする。まぁ険しいというのは大げさですが、一箇所だけ、片足のスペースしかない箇所があり、ロープが張ってありました。後ろから人が来たので怖がる暇もなく渡ります。国体橋までは誰にも会わなかったけれど、やはりけっこう歩かれてる道のようです。疲れた足で1.2kmはけっこうな距離でしたが、なんとか二重かずら橋に到着。人がいっぱいいました。
かずら橋を撮影しながら渡ろうとしましたが、やはり怖い。無理。私の足はデカいから、隙間に落ちることはないと思いますが、すごく揺れるんですよこいつ。つかまってないと無理です。観光客であふれてる中、デカリュックの私はけっこう迷惑でした。男橋と女橋、2回も往復して十分に堪能した後、バス停へ。
ほんとは野猿という、手でたぐり寄せて川を渡る人力ロープウェイもあったのですが、わたくしのか弱い腕力で立ち往生することになっては困りますのでやめました。
これで今回の登山は終わりました。悪天候とか色々ありましたが、天国に出会えた最高の山旅でした(にっぽん百名山風)!背中のデカリュックの、必要なかった寝袋やアルミマットが虚しいですが、これもまた修行(?)。出発前はあんなに不安だったけど、剣山はもはや私のテリトリー。いつか必ず戻って来て、テントと避難小屋を楽しみながら、ゆったりのんびりロング縦走を楽しむことを誓います!(頂上ヒュッテや一ノ森ヒュッテも快適なので捨てがたいですが…)
imoneeさま
ん〜ん、良かった、良かった!
天気もイマイチだったみたいでしたけど、とにかく良かったですね!
感想文から想像すると、今までのお誕生日の中でも”最高級!?”クラスの
お誕生日だったのではないでしょうか。
”4人部屋独占”はきっと、”天”からのお誕生日プレゼントだったんだと
思いますよ!
(^^)
ありがとうございます。
完璧ではありませんでしたが、それもまた山の醍醐味だと思います。
来年のGWはどこに行こうかな〜♪
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