記録ID: 6391109
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積雪期ピークハント/縦走
比良山系
コヤマノ岳〜武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜地蔵峠/冬の雨、残雪
2024年01月21日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,380m
- 下り
- 1,192m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
畑バス停〜JR近江高島駅:高島市コミュニティーバス(江若バス) |
写真
撮影機器:
感想
コヤマノ岳〜武奈ヶ岳の稜線に、降り積もった雪が意外と深かった。雨が降り、湿った重たい雪となって、時折深く踏み抜いて足を取られる。こんな雪の中では、ワカンもアイゼンも、湿った重たい雪がまとわりついて用を成さない。ようやく武奈ヶ岳山頂まで来た時、これ以上先に行くのを止めて来た道を引き返そうか・・迷う。
迷いを振り払い、北稜を下る。登山道は吹きだまった雪が深く、それを避けて稜線西側の藪の中をトラバースする。黙々と稜線のヤブや湿った雪と格闘する内に、迷いは消え去り、終バスに間に合わなくても、たとえ夜になってもいい・・そう覚悟を決めると、だんだん清々しい気持ちになってくる。
冬枯れの山にしとしとと雨が降る。ようやく数10cm積もった雪も、ほとんど溶けてしまい、山頂部や谷に深く吹きだまった雪だけが、所どころまだら模様に白く残る。青空の下の眩く光る雪山と違って、誰も見向きもしない暗い冬の雨の山が、私には、静かで心地よかった。
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コメント
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寒さがあっても雪がなし、雪が積もったかと思えば寒さ緩んですぐ溶けるの繰り返し。
それでも比良ともなるとこってりと雪が残っているところがあるのですね。
湿った重たい雪がつぼ足になって足かせとなってもいつものルートを歩き通せたのですね。
今日は今シーズン最強寒波みたいな気温になっていますが、これに風が加わると立ち止まらず歩き続けないとどうしようもないですね。
最近は雪山を遠ざけていますのでちょっと想像つかないです。
おっしゃるとおり、今年の冬は、比良の積雪もおかしな感じです。
1月のこの時季なら、少々寒さが緩んでも、金糞峠から上で地面が見えることはありませんでした。気温の寒暖を繰り返しながら、1m以上の根雪が山を蔽い、ワカンを履けば、どこを歩いても大きく踏み抜くことのない快適な雪面ができあがります。武奈ヶ岳からイクワタ峠までの稜線は、下りの斜面なら、歩行を妨げる低木などの障害物はすべて雪の下に埋まり、一面、まっ平らの、開放的なスノーロードになります。毎年3月上旬まで、このぶ厚い雪庇の上を駆け下るのが私の楽しみでした。
真冬のこの時季に、まるで春先のような、まだら模様の地面が見える、残雪の景色になるとは、温暖化もかなり重症になってきたな・・と感じざるを得ません。
まあ、おかげで、1月の真冬のこの時季に、足首の関節を痛めた私の足でも、ツボ足で、武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜地蔵峠までの稜線を歩くことができたりするわけですが(笑)。
雨で天気が悪く、誰も歩かない比良のこの稜線は、しみじみとした孤独感と寂寥感を味わうには、もってこいでした。不安を吹っ切って、先へ進むと、後から充実した満足感が湧いてきます。少々行く手を阻む強風や雨、雪の吹き溜まりやヤブなどの障害がある方が、満足感も大きくなるようです(笑)。
今、来ている寒波は本物です。もう春の雪解けまで、比良を歩くことはないかもしれません。
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