雪道歩き/塔ノ岳-政次郎尾根
zaoluck
体力度について
- GPS
- 06:55
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,717m
- 下り
- 1,730m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:55
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
・やはり冬の大倉尾根は南斜面で暖かく、登山口付近に月−火曜の残雪はありません。道に雪が現れたのは標高800m付近。最後まで凍結はなく、アイゼンは1100m付近で付けました。 ・政次郎尾根はしっかりトレースがあり、不安なく下れました。しかし、林道歩きが長い。 |
写真
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装備
| 個人装備 |
コンパス
水筒
食料
傘
着替え
防寒着
ヘッドランプ
ストック
保険証
ティッシュ
タオル
計画書
時計
携帯電話
カメラ
筆記具
緊急保温シート
ガイド地図
ツェルト
応急医薬品
GPS
予備電池
非常食
|
|---|
感想
1月が千葉の鋸山で軽かったので丹沢へ足を伸ばすことにした。山頂の小屋で暖が取れるので、冬は奥多摩より丹沢に限る。月曜に降った雪も固まった頃だろうから、雪歩きも楽しかろうと踏んだ。
朝は普通に冷えたが、大倉バス停に着くと毎度のことながら暖かい。ライトダウンの上にワークマンの薄手の防寒パーカを羽織ってきたが、ダウンはすぐに脱ぎ、パーカも15分ほど歩いた克童窯の少し先で暑くなって脱いだ。北と西を山で遮られた東南斜面なので、山裾あたりでは気温が高いのではないかと思う。
三連休初日で、さすがにハイカーの数が多い。開店作業中の観音茶屋を過ぎ、見晴らし茶屋で休憩中の初心者風の一団を追い越す。だいぶ登ったつもりで話している若い人がいたが、むしろこの見晴らし茶屋裏の急坂からが本番だ。
雲が増えて日が陰りがちだが寒さは感じない。紅葉回廊の上の一本松を過ぎ、道が平坦になったあたりでやっと路面に雪が張り付いた区間が現れた。すぐにまた土の道に戻る。朝は雪解けの泥濘も凍って歩きやすいと思ったのだが、気温が高くてぐちゃぐちゃだ。
30分ほどで堀山の家。まだ雪道は所どころといった態だが、チェーンスパイクの人は多くが装着して歩いている。当方は雪が深いとみて6本爪軽アイゼンを持参したので、もう少し様子を見ることにした。
景色の方は富士山どころか鍋割山付近までも雲に覆われている。雪でも降るのだろうか。サラリと降るくらいならそれも楽しいのだが。長い木段の区間を過ぎ、天神尾根ルートが合流した先のベンチでアイゼンを装着した。足元は安定するが、グサリと歯が雪に刺さる分、歩行抵抗は増える。地獄の花立階段をあえぎ登り、花立山荘前に着くとようやく”銀世界”が広がった。いつも短パンで歩荷するチャンプ畠山さんに行き会うと、さすがに長袖長ズボン姿だった。
日当たりのよい花立は既に地面が出ている部分もあったが、金冷シ付近は40�僂曚匹寮兩磴防佞韻蕕譴織肇譟璽垢鮹�る雪道となる。すれ違いで譲り合いながら、何とか3時間を切る2時間50分で塔ノ岳に到着した。
アイゼンの外し方を忘れてジタバタした末に尊仏山荘にもぐり込むと、「混雑中なので中でバーナーは遠慮してください」とのこと。小屋番に「外でやれば？」と言われたが、寒いのは真っ平なので200円払って持参のカップ麺に熱湯を注いでもらった。さすがにほぼ満席だったが、11時半になると空席が目立つようになった。当方もトイレに寄って腰を上げる。
外は雲が多いものの日差しは復活して、遠くの視界が広がり始めていた。賑わう大倉尾根に比して人影の少ない表尾根へ。わずかに霧氷の残る木の枝先が日に輝いて美しい。雪はトレースを外してもそっと乗れば持ちこたえる固さがあるが、不用意に体重をかけると50�儖幣絅坤椒辰汎Г瀏瓦�ので注意が必要だ。
木ノ又小屋で小屋番の女性が広いデッキに30�僂曚廟僂發辰神磴鮟�雪していた。靴ひもを直しがてら「そのデッキは何のためあるのですか」と尋ねると、「分からないんです。みんな寝転がって休んだりしているけれど、それにしても広過ぎ。ウチの布団を干すのに使っています」とのこと。「靴脱いで上がってお鍋でも囲みましょうか」と笑っていた。
新大日まで来るころには気温も上がって雪が緩んできたが、踏み固められたトレースは問題ない。頂上では、この日も茶屋跡の残骸を整理するボランティアらしい人たちが作業中だった。
書策小屋跡から政次郎ノ頭を視認。計画より6，7分遅いが、雪道を考えるとまずまずのペースだ。政次郎尾根分岐の指導標を確認して50mほど先の山頂を表敬。まだ行者ヶ岳の難路からの登山者が三々五々と登ってくる。時間的には三ノ塔尾根を回れそうだが、雪歩きの疲れが来ているので、計画通り政次郎尾根を下ることにした。
雪のたっぷりついた急斜面のトラバースはトレースを外さなければ心配ない。日向に回り込むとその雪も急速に減った。ほどなく登りの二人組に会った。アイゼンはしていない。雪の具合を聞くと、1kmほど下から雪道だが柔らかいので登りは問題ないとのこと。
道はじきに急斜面の植林帯をジグザグに降りるコースとなった。林床の締まった雪だから結構歩きやすい。標高900m辺りで雪が消え始め、800m付近でアイゼンを外した。この間に若い人が追い越して行った。さらに700mあたりで雪はすっかり消え、これから木ノ又小屋に泊まるという男性に行き会った。そこそこ歩かれているようだ。
赤っぽい廃屋が見えると道は左にそれ、堰堤下の開けた沢のほとりに出た。ストックやアイゼンをすすごうと沢に近づいたが、下の林道と交差しているようなので引き返し、廃屋の脇からバンガロー前を通って林道に降り立った。数台の車が止めてあり、少し先の休憩所ではバイクの若者が身支度中だった。
さて、徒歩の当方にとってはこれからが長い。作治小屋前で楽しそうに酌み交わす男性2人を横目に、ひたすら林道を歩く。サイクリングの若者3人が休憩中の竜神の泉で半分を過ぎたことを知り、林道に下りて1時間20分、風の吊り橋を渡り終えてようやく大倉バス停に辿り着いた。待っていたかのように3時10分発のバスが到着した。
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