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Yamareco

記録ID: 645263
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

黒法師岳(野鳥の森手前より往復:笹藪と急登を越えて)

2015年05月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
23.1km
登り
1,949m
下り
1,942m

コースタイム

日帰り
山行
10:51
休憩
1:42
合計
12:33
4:35
25
野鳥の森入口駐車場
5:00
5:10
7
5:17
5:17
91
6:48
6:54
16
7:10
7:11
27
戸中山
7:38
7:48
32
8:20
8:27
38
9:05
9:10
50
小ピーク
10:00
10:07
18
10:25
10:27
13
10:40
10:40
43
上西平山
11:23
11:49
36
12:25
12:30
20
12:50
12:50
3
12:53
12:58
52
日本最南2000m地点
13:50
13:56
54
14:50
14:58
32
15:30
15:33
63
16:36
16:36
7
16:43
16:44
24
17:08
野鳥の森駐車場
天候 晴れ一時曇り
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
軽レンタカーで浜松より国道152号、水窪より県道389号。山住神社から野鳥の森方面へ。全面舗装の走りやすい道ながら落石多し、走行注意。(22日夜、先般の台風風雨で地盤が緩んだためか、林道脇の樹木が根こそぎ倒れて道を塞ぎ、麻布山登山口手前から約1.5km余計に歩かされる羽目に…。23日午後には車1台分通れるように応急処置されてました。)
帰路は下山が遅くなることも想定、レンタ営業所が24時間の静岡へ返却のため、山住神社より県道389号を気田渓谷に沿って門桁方面へ。春野より走りやすい国道362号を下り、途中から信州街道(県道58号)にて新東名・森掛川ICへ。静岡駅まで約120km弱、2時間強の道のり。
コース状況/
危険箇所等
麻布山登山口に登山ポスト、トイレあり。水は県道途中の道路脇の沢で補給可。麻布山〜前黒法師山までは距離が長いものの、ハイキングコースの歩きやすい道(但しこの時期、冬眠明けのクマの活動が活発化、ルート脇にもクマの掘返し痕多数。朝夕の行動にはクマ鈴必携!)。打越峠への下降路の途中、広い尾根線でルートがはっきりしない箇所もあるものの、新しめの赤テープを辿っていけばほぼ問題なし。バラ谷ノ頭までの登路は前半が岩混じりの細めの尾根道、後半が笹混じりの半ヤブ、ルートはほぼ明瞭ながら、縦横に交錯する獣道に注意。
 バラ谷頭〜黒法師岳間が本コース一番のハイライト、笹ヤブの急斜面は前向きに下降困難、横向きに下らざるを得ない区間あり。登りもルートはほぼクリアながら、山頂直下は笹を掴みながらの急登が続く。往路で体力を使い果たすと、帰路のバラ谷頭・前黒法師の登り返しがキツく、明るいうちの下山が困難になる恐れあり。
本日は夕方まで仕事の後、新幹線で浜松、軽レンタで水窪ダム・野鳥の森へ移動し前泊。途中、浜松温泉「喜多の湯」で仕事の汗を流し、いざ臨戦態勢に!
2015年05月22日 21:25撮影 by  SBM303SH, SHARP
3
5/22 21:25
本日は夕方まで仕事の後、新幹線で浜松、軽レンタで水窪ダム・野鳥の森へ移動し前泊。途中、浜松温泉「喜多の湯」で仕事の汗を流し、いざ臨戦態勢に!
野鳥の森手前、路肩駐車・仮泊。朝焼けの中、早々に出発。
2015年05月23日 04:36撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 4:36
野鳥の森手前、路肩駐車・仮泊。朝焼けの中、早々に出発。
バスも来てます。黒法師、意外に人気あり?
2015年05月23日 04:37撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 4:37
バスも来てます。黒法師、意外に人気あり?
ここで林道が倒木で塞がれ、車はこれ以上進めず。前夜到着時に手で動かそうと試みましたが、ビクともしません。ただでさえロングコースの上、林道歩き1.5kmプラスです…(涙)
2015年05月23日 04:38撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 4:38
ここで林道が倒木で塞がれ、車はこれ以上進めず。前夜到着時に手で動かそうと試みましたが、ビクともしません。ただでさえロングコースの上、林道歩き1.5kmプラスです…(涙)
斜面の上から根こそぎ倒れ、落ちてきた感じ。先日の台風崩れの低気圧の仕業でしょうか…?
2015年05月23日 04:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/23 4:41
斜面の上から根こそぎ倒れ、落ちてきた感じ。先日の台風崩れの低気圧の仕業でしょうか…?
ようやく本来の登山口到着。先行者2パーティ。林道の反対側からはここまで上がって来られるのでしょうか。トイレ、登山ポストあり。
2015年05月23日 04:58撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 4:58
ようやく本来の登山口到着。先行者2パーティ。林道の反対側からはここまで上がって来られるのでしょうか。トイレ、登山ポストあり。
…と思ったら、反対側は通行止。この方々はどうやって車で戻るのでしょうか??
2015年05月23日 05:00撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/23 5:00
…と思ったら、反対側は通行止。この方々はどうやって車で戻るのでしょうか??
ここで登山計画書提出。「クマ注意」のカンバンあり…
2015年05月23日 05:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 5:07
ここで登山計画書提出。「クマ注意」のカンバンあり…
ヒメシャラの美林。マイナスイオンいっぱいですね。
2015年05月23日 05:12撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 5:12
ヒメシャラの美林。マイナスイオンいっぱいですね。
ツツジゾーンへ。このあたり、コース脇には結構クマの生々しい掘り返し跡が見受けられ、思わず緊張。
2015年05月23日 05:43撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 5:43
ツツジゾーンへ。このあたり、コース脇には結構クマの生々しい掘り返し跡が見受けられ、思わず緊張。
麻布山直下、ガレ脇を通過。元の登山道崩壊のため、左に巻き道あり。
2015年05月23日 06:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 6:19
麻布山直下、ガレ脇を通過。元の登山道崩壊のため、左に巻き道あり。
だいぶ登ってきました。深南部末端の山々。
2015年05月23日 06:22撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/23 6:22
だいぶ登ってきました。深南部末端の山々。
下界より数週間遅く、ツツジが花盛り。。
2015年05月23日 06:34撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 6:34
下界より数週間遅く、ツツジが花盛り。。
麻布神社奥宮。昭和時代に台風で消失…
2015年05月23日 06:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 6:41
麻布神社奥宮。昭和時代に台風で消失…
麻布山到着。ハイキングコースにしては結構シゴかれました…。
2015年05月23日 06:48撮影 by  SBM303SH, SHARP
3
5/23 6:48
麻布山到着。ハイキングコースにしては結構シゴかれました…。
大パーティが先発。今日はテン泊だそう。
2015年05月23日 06:50撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 6:50
大パーティが先発。今日はテン泊だそう。
二等三角点ゲット。
2015年05月23日 06:51撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 6:51
二等三角点ゲット。
山頂の先にあずまやあり。ここで大パーティが休憩中。
2015年05月23日 06:56撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 6:56
山頂の先にあずまやあり。ここで大パーティが休憩中。
有名な標識。ここからが本番…
2015年05月23日 06:57撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 6:57
有名な標識。ここからが本番…
スギゴケとバイケイソウのプロムナード。
2015年05月23日 06:58撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 6:58
スギゴケとバイケイソウのプロムナード。
戸中山通過。林道の名前になってますね。
2015年05月23日 07:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 7:06
戸中山通過。林道の名前になってますね。
カンバン付けたてのようです。
2015年05月23日 07:07撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 7:07
カンバン付けたてのようです。
遠くに残雪輝く中央アルプス方面が見えてきました。噴煙上げる御嶽もかすかに…
2015年05月23日 07:09撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/23 7:09
遠くに残雪輝く中央アルプス方面が見えてきました。噴煙上げる御嶽もかすかに…
こちらは深南部核心地帯。遠く双耳峰の池口岳方面も見えてきます。
2015年05月23日 07:11撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 7:11
こちらは深南部核心地帯。遠く双耳峰の池口岳方面も見えてきます。
前黒法師山到着。標識も多数あり、ここまではハイキング気分。
2015年05月23日 07:38撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 7:38
前黒法師山到着。標識も多数あり、ここまではハイキング気分。
ほぼ同時に来られたソロ行の方に撮っていただきました。
2015年05月23日 07:43撮影 by  SBM303SH, SHARP
3
5/23 7:43
ほぼ同時に来られたソロ行の方に撮っていただきました。
道は次第に原生林コースへ。道は少し頼りなくなってきたものの、ルートは今のところ明瞭。
2015年05月23日 07:48撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 7:48
道は次第に原生林コースへ。道は少し頼りなくなってきたものの、ルートは今のところ明瞭。
打越峠まで、一旦怒濤の下り。もったいない…(涙)
2015年05月23日 07:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 7:52
打越峠まで、一旦怒濤の下り。もったいない…(涙)
ガレ上端を通過。深南部特有の崩壊進む稜線が見えてきました。
2015年05月23日 08:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 8:15
ガレ上端を通過。深南部特有の崩壊進む稜線が見えてきました。
打越峠到着。いよいよここから藪+急登の本コース核心部へ。小休止&栄養補給し、ギアを再び「登りモード」にチェンジ。
2015年05月23日 08:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/23 8:19
打越峠到着。いよいよここから藪+急登の本コース核心部へ。小休止&栄養補給し、ギアを再び「登りモード」にチェンジ。
原生林、岩混じりの急登が続きます(溜息)。ルートは比較的明瞭。
2015年05月23日 08:59撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 8:59
原生林、岩混じりの急登が続きます(溜息)。ルートは比較的明瞭。
笹藪地帯キター!要所に赤テープあります。
2015年05月23日 09:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/23 9:15
笹藪地帯キター!要所に赤テープあります。
急登&笹藪がようやく一段落。ここで一息つきます。
2015年05月23日 09:44撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 9:44
急登&笹藪がようやく一段落。ここで一息つきます。
苦闘の末、バラ谷の頭到着。目指す黒法師岳の右後方に、富士山ドーン!苦労も一気に報われます!!
2015年05月23日 10:00撮影 by  SBM303SH, SHARP
5
5/23 10:00
苦闘の末、バラ谷の頭到着。目指す黒法師岳の右後方に、富士山ドーン!苦労も一気に報われます!!
南ア深南部〜核心部。大展望です!
2015年05月23日 10:02撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 10:02
南ア深南部〜核心部。大展望です!
こちら、富士山はさみ、ご本尊、黒法師〜前黒法師岳。
2015年05月23日 10:03撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 10:03
こちら、富士山はさみ、ご本尊、黒法師〜前黒法師岳。
笹の海を泳ぎ、黒法師へ向かいます!結構な急斜面で、笹に掴まりながら横向きに下る箇所も…。
2015年05月23日 10:10撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 10:10
笹の海を泳ぎ、黒法師へ向かいます!結構な急斜面で、笹に掴まりながら横向きに下る箇所も…。
パステルカラーの新緑と笹の海。
2015年05月23日 10:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 10:19
パステルカラーの新緑と笹の海。
水場のコル。水補給も一苦労です…
2015年05月23日 10:25撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 10:25
水場のコル。水補給も一苦労です…
バラ谷の頭からの下降路は、ガレの縁をたどるように付いています。滑落注意!!
2015年05月23日 10:28撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 10:28
バラ谷の頭からの下降路は、ガレの縁をたどるように付いています。滑落注意!!
この小ピークにも立派な名前が。目指す黒法師もあと僅か!
2015年05月23日 10:39撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 10:39
この小ピークにも立派な名前が。目指す黒法師もあと僅か!
いよいよ最後の笹藪漕ぎ急登。ルートは比較的クリアですが、登りにくい事この上なし…。
2015年05月23日 10:54撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 10:54
いよいよ最後の笹藪漕ぎ急登。ルートは比較的クリアですが、登りにくい事この上なし…。
片道6時間かかり、やっとこ黒法師岳到達。名物「×」印変種三角点もゲット!!
2015年05月23日 11:23撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 11:23
片道6時間かかり、やっとこ黒法師岳到達。名物「×」印変種三角点もゲット!!
今日の黒法師岳は前後に登山者もいて、比較的賑わってますが、今のところ山頂は無人…いつもの自撮りです。
2015年05月23日 11:25撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 11:25
今日の黒法師岳は前後に登山者もいて、比較的賑わってますが、今のところ山頂は無人…いつもの自撮りです。
犬連れソロ行の方が来られましたが早々に下山、再び無人のひっそりした山頂に。
2015年05月23日 11:49撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 11:49
犬連れソロ行の方が来られましたが早々に下山、再び無人のひっそりした山頂に。
丸盆分岐。どちらも急です!
2015年05月23日 11:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 11:52
丸盆分岐。どちらも急です!
丸盆、不動&南ア南部の大展望!
2015年05月23日 11:53撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 11:53
丸盆、不動&南ア南部の大展望!
バラ谷の頭、登り返しが大変…
2015年05月23日 11:54撮影 by  SBM303SH, SHARP
3
5/23 11:54
バラ谷の頭、登り返しが大変…
バラ谷ノ頭の南の小ピーク。「日本最南端の2000m地点」ということで、「日本○○」に弱い小生としては、バテバテなのですが一応来ちゃいました…
2015年05月23日 12:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
1
5/23 12:52
バラ谷ノ頭の南の小ピーク。「日本最南端の2000m地点」ということで、「日本○○」に弱い小生としては、バテバテなのですが一応来ちゃいました…
日本最南端の雪渓!?
2015年05月23日 12:56撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 12:56
日本最南端の雪渓!?
午後になっても、まだ富士山見えてます。バラ谷の頭サイコー!黒法師岳さらば!
2015年05月23日 12:58撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 12:58
午後になっても、まだ富士山見えてます。バラ谷の頭サイコー!黒法師岳さらば!
登山道にサンダル1つ。もう片方はどこへ?
2015年05月23日 13:25撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 13:25
登山道にサンダル1つ。もう片方はどこへ?
またまた別のサンダルが…片方のみ廃棄のミステリー…
2015年05月23日 13:29撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 13:29
またまた別のサンダルが…片方のみ廃棄のミステリー…
前黒法師山の斜面、赤・白ツツジの競演。厳しい登り返しの疲れを癒してくれます。
2015年05月23日 14:37撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 14:37
前黒法師山の斜面、赤・白ツツジの競演。厳しい登り返しの疲れを癒してくれます。
ここから、不動〜丸盆〜黒法師の稜線が良く見えます。(行きはスルーしてました…)
2015年05月23日 14:39撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 14:39
ここから、不動〜丸盆〜黒法師の稜線が良く見えます。(行きはスルーしてました…)
前黒法師山帰着。長丁場の後の登り返しがキツかった〜〜!ご褒美に、フルーツ缶休憩。
2015年05月23日 14:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 14:52
前黒法師山帰着。長丁場の後の登り返しがキツかった〜〜!ご褒美に、フルーツ缶休憩。
麻布神社のお社?崩壊してます…
2015年05月23日 15:38撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 15:38
麻布神社のお社?崩壊してます…
ツツジが夕陽に映えてキレイ…
2015年05月23日 15:42撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 15:42
ツツジが夕陽に映えてキレイ…
登山口から車の駐車場所まで「余計な」林道歩き。疲れた足に響きます(涙)。野鳥の森にはいくつかのコースがあるようです。クマが出そうで怖いですが…
2015年05月23日 16:56撮影 by  SBM303SH, SHARP
5/23 16:56
登山口から車の駐車場所まで「余計な」林道歩き。疲れた足に響きます(涙)。野鳥の森にはいくつかのコースがあるようです。クマが出そうで怖いですが…
朝は倒木で塞がれていた林道も、何とか車1台分通れるように処置してくれたようです。麻布山登山口に駐車していた方々もホッとしたことでしょう!
2015年05月23日 17:01撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 17:01
朝は倒木で塞がれていた林道も、何とか車1台分通れるように処置してくれたようです。麻布山登山口に駐車していた方々もホッとしたことでしょう!
無事ゴール!!ここに駐車した方々は、小生含め皆さん往復3km余計に歩かされたことになります。お互い御苦労様でした。。
2015年05月23日 17:04撮影 by  SBM303SH, SHARP
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5/23 17:04
無事ゴール!!ここに駐車した方々は、小生含め皆さん往復3km余計に歩かされたことになります。お互い御苦労様でした。。

感想

南ア深南部の名のある山へ登れば必ず望める、スックと形良く聳える名峰、変種の三角点や日本最南端の2000m地点など「日本○○」マニアには堪らぬ秘峰、そしてどこから攻めても長い林道・尾根歩きと笹ヤブ&急斜面、更に中腹のクマ&山ビル恐怖と多重のバリアを張り巡らす怪峰。いずれをとっても、名山巡礼者にとっては憧れの的、かつ高いハードルの黒法師岳。
 今年もこの山を攻めるには最適の季節がやってきました。稜線の雪解け直後、笹ヤブの濃さもさほど気にならず、日が長く天候安定の上、山ビル活動期もこれから、ということで、ヤマレコの先達各氏の記事を注意深くウォッチすると、どうやら今期は頼みの戸中沢林道がゲート遥か手前で通行止めの模様。ロングコースの恐怖に怯みながらも、やむなく野鳥の森・麻布山登山口からのコースをチョイス。いずれのレコも、往復10‐12時間の苦闘の末に生還された達成感溢れるもので、否応なしにテンションアップです。
 ということで、事前の準備として山ビル対策に虫除けスプレー&粒入り歯磨き粉(これ意外と気持ち良し…)、クマ鈴+へ電、笹ヤブ用の軽アイゼン(これは正直意味不明…)用意し、金曜夜の仕事終わりにそのまま新幹線で浜松へ、営業所終了間際の20時前に軽レンタ借り出し、中心街で入浴・着替え、買出しを済ませ、いざ臨戦態勢に。水窪までは国道を快調に飛ばし、登山口で水が汲めるか不安のため、県道389号の途中、道路脇の湧水地点でポリタンに水補給(実は少し先に「日本一美味しい水」のカンバンあり…)、とここまでは順調。途中、野生のシカ一頭が目の前に飛び出し一瞬ヒヤリとするも、これもほぼ想定の範囲内。ところが、「水窪ダム方面林道通行止、但し麻布山登山口までは行けます」の標識に従い、走りやすい舗装の林道を辿っていくと、何と登山口まで約1.5km地点で林道脇斜面からの倒木が行く手を阻んでます!手で動かそうと頑張るも、根こそぎ倒れた大木はビクともしません…。ただでさえ長大なコースが、往復で3kmもの「ボーナス区間」が増え、睡眠時間も減っていきなり戦闘意欲減退です(涙)。
 ともあれ、翌朝、車中で孤独な朝食を済ませ、後着のお二人と「こないだの台風で倒れたか?水窪町が浜松市に合併後、林道の手入れが悪くなった…」と愚痴をシェアの後、東の空が明るくなると同時に出発。何と、団体客のチャーターバスもやって来て、この山の人気ぶりに少々面食らいながら、倒木を乗り越え、20分強で本来の登山口到着。トイレを済ませ、いざロングコースに足を踏み入れると、ヒメシャラ混じりの快適なハイキング道ながら、意外に細かいアップダウンがあって体力消耗。それと、早朝のせいもあってか、コース脇に新鮮?なクマの掘り返し痕が多数。点在するツツジを楽しむ余裕もなく、クマ鈴を意識して振りながら早足で進みます。
 元々のコースが崩落しかかったガレ場の縁を通過、2時間近くかかってやっとこ社跡の残る麻布山頂に到着。件の団体十数名が三角点平地を占拠中、当方も証拠写真を撮っていただき、聞けば、今日は稜線ヘリポート付近にテン泊の由。年齢的には小生よりかなり年上の方ばかり、シニアパワーに脱帽です。パーティのお一人に「今なら藪も薄いので、黒法師まで日帰り可能だろう」と有り難いお言葉を戴き気力回復し、レコでは必出の「ご無事で」プレートに気合を入れ直して、戸中山~前黒法師山と歩きやすい稜線上のコースを快調に進みます。もったいない250mの下りの後、広い尾根道のルーファイを楽しみながら、打越峠からはいよいよ本コースのハイライトの一つ、バラ谷の頭まで500mの登り返し。ほぼ前後して登ってこられたソロの方はGPSを使用されていて、聞けば「カーナビを外して持ってきたが、すぐにバッテリが消耗してしまうので、迷いやすいポイントに絞って使っている」由。なるほど、その手があったか!
 ともかくも、当方は野性のカンと赤テープに導かれ、やがて「待望」の笹ヤブゾーンに突入。勾配はそこそこ急ながら、笹につかまり手足両方をフル稼働し、喘ぎ喘ぎついにバラ谷の頭へ到着。途端、目の前に不動~丸盆~黒法師の「深南部オールスターズ」と南ア主稜線、そしてピラミダルな前黒法師岳(名前が紛らわしいです…)の左には、見事な富士山ドーン!憧れの光景が一気に目の前に拡がり、溜まった心身の疲労も吹き飛ぶ思いです。
 ところが、本コースの本当の試練はここからでした。まずは笹ヤブの海を手探りで泳ぎ、すぐに正面向いて下れないほどの急斜面へ。笹にしがみ付き、やっとの思いで水場分岐のコルに辿り着くと、暫くは平和?な登りが続きますが、真新しい標識のある上西平山を過ぎると、いよいよ最後の試練・150mの笹ヤブ急登です。ここは文字通り砂を噛むような先の見えない直登、「明けない夜はない…」と心の中で唱えながら、出発点から7時間弱でついに久恋の黒法師岳山頂到達。定番の×印三角点をパチリ、後から登ってこられたソロの可愛いワンちゃん連れの方(笹ヤブはさすがにお連れ様はリュックに入れられてました)と証拠写真を撮影し合い、登山口に駐車してた車はどうやって倒木を突破し帰るのだろう、我々はラッキーだったかも、などとしばしのお喋りを楽しみます。
 とはいえ、帰りも長丁場、昼飯もそこそこに山頂を早々に辞し、急斜面途中でテン泊大集団をやり過ごし、登り返しの波状攻撃に心身ヘロヘロになりながら、何とかまともな時間に駐車場所へ帰り着き、思わずバンザイです。ということで、このコースは噂に違わぬ半端ないチャレンジと達成感で、バラ谷頭の大展望に出会うためだけでも、この屈指の難コースにトライする価値大いにありです。戸中沢林道コースの不通に感謝したいぐらいですが、やはり日が長い上に藪が薄く、山ビルもさして気にならないこの季節がイチオシです!ヤマレコマニアの皆様も、ご体調や天候など条件の揃った時を選んで、是非とも人生一度はチャレンジを!

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コメント

お疲れさまでした
山頂でお会いした犬連れの者です
たいへんな山行でしたね
でもいい山でした。富士山の絶景も見れたし
山頂、バラ谷もよかったけど打越峠あたりの林も神秘的でしたね

山ヒルはいなくてよかったけど愛犬はダニを連れてきました
2015/5/27 23:23
Re: お疲れさまでした
ワンちゃん同伴でのロングコース踏破、お疲れ様でした。バラ谷の頭での絶景は、他の先達各氏にも絶賛されてますが、ヤブと急登との格闘直後だけに、本当に魂が洗われる思いでした。
 倒木での歩行距離「ボーナス」はご愛敬として、クマや山ビルと遭遇せずに済んだのは幸いでした。帰宅してからは、激烈な筋肉痛とともに、腕や足回りが何となく痒くて仕方ないのは、お土産で持ち帰った?ダニのせいかもしれません。ともかくも、名山巡りが一段落したら、深南部の奥深い原始の静寂を求めて、また足を運んでみたいと思います。いつかまたお会いできると良いですね!
2015/5/28 7:48
ロングコース、お疲れ様でした
このコース、主人が4/26に行ってますが、
帰路の前黒法師山の登り返しは苦行と言っていました。

4月だと、例の三角点は雪の下…。
見れなくて残念がっていました。
さすがに1月後だと雪は無いですね。
2015/6/5 21:33
Re: ロングコース、お疲れ様でした
さすが健脚の御主人、野鳥の森からの残雪ロングコースも踏破されてたのですね。確かに復路の前黒登り返しは息も絶え絶えでしたが、麻布山からの最後の尾根歩きが着きそうで着かず、地味なアップダウンもあってボディブローのようにこたえました。やはり百里の道は九十九里を以て半ばとす、ですね。これからも日の長い季節、ロングコースにチャレンジされますよう!
2015/6/5 22:36
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