三国岳(多可町・ふるさと兵庫100山)
- GPS
- 02:56
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 557m
- 下り
- 575m
コースタイム
- 山行
- 2:28
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 3:43
天候 | 曇一時晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道 |
その他周辺情報 | 道の駅杉原紙の里に食堂 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
アイゼン
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感想
このシーズンはkinuasaの故障で雪山はやらない方針できている。そのため、雪に埋もれる兵庫県北部山地にはとんどご無沙汰だ。しかし今日は移動性高気圧が列島を覆って、北部の但馬も珍しく好天となる予想だ。ふるさと兵庫100山は、未踏峰については南から北へと登ってきてきた結果、一番南寄りに位置するのが播磨、但馬、丹波三国境にある三国岳となっている。この山、一週間前には雪に覆われていたが、なんせここ数日の異常な高温である。たぶん、ほとんど溶けてしまったに違いない。つまり、登っていい山、になっているだろう。ということで、三国岳に行き先を決定。行程的に余裕があるので、もう一座、近くに位置して車で山頂近くまで行ける筈の岩屋山とセットで登ることにする。
舞鶴道、北近畿道と高速をつないで走り、青垣で降りる。周囲の山々に雪はないようだが、西に走るにつれ山頂近くがは白く雪化粧していくのだった。道の駅杉原紙の里でトイレを借りてその正面の神社脇にある第2駐車場のところから林道に入る。傾斜のない林道を舗装最終点まで入り、ブル道分岐のスペースに駐車する。上部に雪があることは確かなので、念のためと持参したアイゼンをリュックに入れて登山開始。
ダートとなった林道を少し進むとキレイに整地された広場があり、ここがいわゆる林道終点の駐車場と知る。車で林道に入ったなら、ここまで進むほうがいいだろう。実態としては林道がなおも続いている。それを辿って沢沿いを入っていく。周囲は全て杉の植林であるが、林道と沢の幅の分、頭上は開けていて明るいのが救いだ。ほどなく林道が右に旋回する地点に達し、ここから沢沿いの登山道となる。最初は二筋に分かれた水線の「中の島」を登る。道が右岸に移って少し登ると沢は二又となり、左股を渡渉して中央のリッジをわずかに進めば、再び渡渉となり、右俣の左岸に道はうつる。ここはややわかりにくいが、渡渉点の両側にマーキングが付されている。なおも杉植林が続く。地表には雪がないが、木々は氷結した雪を蓄えており、それが春めいた陽射しに温められて霰か雹かという感じでぽつぽつと樹上から落下してくる。雨具のフードをかぶってこの氷撃に堪えつつ登る。
話に聞いていた通り、個々の道標は登り口が10合目で山頂に向かって数が減っていく。6合目(普通の4合目)を過ぎて少々登ったあたりから小尾根に取り付いて傾斜が増す。するとようやく自然林へと代わって明るさを取り戻し、葉を落とした木々の間から眺望がえられるようになる。途中、左手に開けた場所があり、隣の尾根の露地がすっかり白くなっているのが見える。さらに南に視界は開け、右寄りには千ヶ峰に続く尾根上の奥雄岳あたりの連山が聳えている。この尾根は何とかアルプスの一つだったが、はて、その名はなんだったっけ。槍が峰、涸沢山など、その種の名前の山々が連なっている。一方左手には谷を隔てて対面に位置する竜ヶ岳が全容を現わす。2か月くらい前だったか、我々もラベンダーパーク多可からぐるりと周回した山だ。
この辺りから周囲に雪が目立つようになる。だが、傾斜が次第になくなって全く問題にならない。たとえ相当の積雪があったとしても、アイゼンの出番はない山であることを知った(5合目前後の急なところに積雪がなければ、だが)。どなたかが積雪期にはスノーシューが楽しいかも、と書いておられたが、確かに上部はなだらかである。周囲は再びスギやヒノキの植林となっている。道は左右に分かれるので、我々は尾根上の右の道を行く。左に行くと三国峠のようで、我々は峠を経ずに山頂方向へと進んでいるのだった。途中、播磨の踊り場、御手洗池跡、と看板のある真っ平な場所を見て進む。すると前方が開け、立派な林道に飛び出す。この林道、どこから来ているのかは知らないがなおも現役のようで、車のわだちが鮮明である。これをまたいで尾根上を行くが、林道はそのすぐ下についている。上部で又林道をまたぐ。結局、山頂のすぐ横まで林道は伸びているのだった。
ここまでくれば山頂は間近。視界の利かない山頂とのことだったが、右手に幾分かの視界が開けている。以前の記録によれば、ここから少し北に進んだところで見晴らしが得られるということだったので、稜線を進んでみるが、パッとしない。少し戻って南側に視界が期待できそうなところを見つけ踏み込む。鹿よけ柵とサルトリイバラの棘に阻まれるが、踏んで跨いで向こう側に出てみると、林道跡の平らな場所があり、枯れすすきの向こうに広々とした展望が広がっていた。正面には竜ヶ岳の稜線、右方向には奥雄岳の立派な山々が一望される。日差しも届いて温かく、ここで昼飯とする。
ひとしきり休憩の後、下山にかかる。鹿よけ柵とサルトリイバラとはもう格闘したくないので林道跡を楽々進めば、山頂横の現役の林道終点に飛び出す。ここから、しばし林道を下ると、南西に展望が開けて気分がよい。途中で登りに使った山寄上への道を拾って進む。例の眺めのある地点で、単独行の女性登山者とすれ違う。この辺りの山はそこそこ登られているのだな。山中、誰とも遭遇しなかったのは、白岩山ぐらいのものだ。下りは一段と早く、あっという間に下の林道へと降り立ったのだった。まだまだ時間も体力も残っているので、「車で上れる」岩屋山に行ってみよう。その入口の丹波少年自然の家にナビをセットして出発である。
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