ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6549166
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

平日雪山マイナールートの洗礼を受ける 稲子岳〜ニュウ周回ルート

2024年03月14日(木) [日帰り]
 - 拍手
miio その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:53
距離
13.5km
登り
942m
下り
916m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:17
休憩
0:39
合計
8:56
7:06
64
8:10
8:12
11
8:23
8:27
28
8:56
8:57
2
9:00
9:03
6
11:37
12:01
80
13:21
13:24
11
13:34
13:34
18
天候 晴れ(樹林を抜けると強風)
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
稲子湯の少し奥の駐車場スペース(みどり池入口)
コース状況/
危険箇所等
ほぼトレースなし。赤テープやマークは豊富です。雪が柔らかく滑りやすい。アイゼンが効く雪質ではないけど、重いので早々にアイゼン装着。
・P〜しらびそ小屋まで
凹んでるトレースの痕跡がわかりやすくて、雪の沈みもワカンを履くほどではない。
・しらびそ小屋〜中山峠の手前の稲子岳取り付きまで
少し雪深くなるが、そのままアイゼンで歩く。取り付きにはテープや赤い印などありますが、地図を見ながら行きすぎないように注意。
・取り付き〜稲子岳まで
斜度も上がり徐々に展望もでてくる。稲子岳直下の岩場は、どこを登るか少しウロウロし、最終的に仲間が選んだルートにはロープがついていたので正解でした。ロープや岩が雪で埋まっているのでわかりにくいです。ロープは雪が柔らかいので引き出して利用しました。無いと少し登りづらいし、下りで使う場合は難しいと思います。
・稲子岳山頂
下から見上げていた岩の稜線が嘘のような広い雪面が広がってました。雪も深い。展望が素晴らしく風さえなければのんびりできます。控えめな山頂標識は2380の辺の木に立て掛けてありました。
・稲子岳山頂〜ニュウまで
今回の核心部。ヤブと狭い樹林の間をぬって尾根を下る感じですが、広い等高線で歩く場所の特定がしにくい。しかもヤブの上に柔らかい雪が乗っかっていて踏み抜くと股下くらいまで。早々にワカンにチェンジするもどこを選んでもあちこち体がひっかかったり軟雪を踏み抜いたりして、かなりの時間と体力を消耗する。引き返すタイミングも逃し、ニュウに着けばトレースがあることを信じてひたすら進む。仲間のルーファイ力に感謝。
・ニュウ
ニュウの直前でようやくトレースがでてくる。ニュウでの展望、特に稲子岳のヤブ具合をじっくり見て下山開始。
・ニュウ〜シャクナゲ尾根〜P
トレースはすぐに無くなり再び雪との格闘。雪の深さはふくらはぎ〜膝下くらいだけど、斜度が無いルートのため足の雪抜けが悪く、雪の重さが一歩一歩足にくる。下りだけど全くはかどらない。トラバースも多く、足の特定の箇所に負担が切り続けてさらに消耗。ワカンを履いていることのメリットがどのくらいあったのか不明。
途中でアイゼンにかえて少し捗るも、林道に出るとまた平らな深雪がでてくるも、装備換えせずにそのままアイゼンでPまで。
その他周辺情報 シャトレーゼやつどき
やつどきプレミアム北海道発酵バターソフトクリーム
380円
スタート。のんびりハイクのつもり。
2024年03月14日 07:26撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 7:26
スタート。のんびりハイクのつもり。
かわいい足跡くっきり
2024年03月14日 07:35撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 7:35
かわいい足跡くっきり
風は強めの予報ですが、標高がそこまで高くない山なので、許容範囲かと。お天気もばっちりです
2024年03月14日 07:52撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 7:52
風は強めの予報ですが、標高がそこまで高くない山なので、許容範囲かと。お天気もばっちりです
行く先はこんな感じ
2024年03月14日 08:51撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 8:51
行く先はこんな感じ
みどり池に到着。凍っているので少し上を歩いてみます。雪は膝上くらいでたっぷり。
2024年03月14日 08:57撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 8:57
みどり池に到着。凍っているので少し上を歩いてみます。雪は膝上くらいでたっぷり。
こちらも足跡。ボケてしまったけど、爪の跡まで鮮明でした。
2024年03月14日 09:02撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 9:02
こちらも足跡。ボケてしまったけど、爪の跡まで鮮明でした。
行く先。完全にトレース無くなりました。
2024年03月14日 09:11撮影 by  moto g52j 5G, motorola
2
3/14 9:11
行く先。完全にトレース無くなりました。
右手に見えてきた稲子岳。すごい岩稜。クライマーの人も入ってる山のようです。知らなかった。確かにヤマレコに灰色の足跡が。
2024年03月14日 09:55撮影 by  moto g52j 5G, motorola
2
3/14 9:55
右手に見えてきた稲子岳。すごい岩稜。クライマーの人も入ってる山のようです。知らなかった。確かにヤマレコに灰色の足跡が。
灰色の足跡はこの辺から入ってます。バリルートのようですが、夏にもたくさん踏まれているオレンジ色足跡も。
2024年03月14日 10:19撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 10:19
灰色の足跡はこの辺から入ってます。バリルートのようですが、夏にもたくさん踏まれているオレンジ色足跡も。
トレースの痕跡はあるので、このあたりのルーファイはそんなに問題ありませんでした。
2024年03月14日 10:20撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 10:20
トレースの痕跡はあるので、このあたりのルーファイはそんなに問題ありませんでした。
ここから斜度を上げて行くようです
2024年03月14日 10:27撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 10:27
ここから斜度を上げて行くようです
岩ゴロゴロの上に雪があって、所々穴が空いているので空洞に注意して足場を選びました。
2024年03月14日 10:29撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 10:29
岩ゴロゴロの上に雪があって、所々穴が空いているので空洞に注意して足場を選びました。
少しずつ高度をあげて
2024年03月14日 10:40撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 10:40
少しずつ高度をあげて
ロープの着いてた岩場付近。岩場の左側から視界が抜けてるルートを登りました。
2024年03月14日 11:00撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 11:00
ロープの着いてた岩場付近。岩場の左側から視界が抜けてるルートを登りました。
振り返ると硫黄岳
2024年03月14日 11:04撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 11:04
振り返ると硫黄岳
天狗岳
2024年03月14日 11:07撮影 by  moto g52j 5G, motorola
2
3/14 11:07
天狗岳
硫黄と天狗
2024年03月14日 11:08撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 11:08
硫黄と天狗
展望が開けて、想像してない広い雪の平地が。
2024年03月14日 11:15撮影 by  moto g52j 5G, motorola
2
3/14 11:15
展望が開けて、想像してない広い雪の平地が。
再び硫黄
2024年03月14日 11:15撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 11:15
再び硫黄
東の方の山々
2024年03月14日 11:16撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 11:16
東の方の山々
硫黄と天狗。
2024年03月14日 11:17撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 11:17
硫黄と天狗。
広がる雪の平面。でも、奥は切り立った岩場なので近づきません。
2024年03月14日 11:27撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 11:27
広がる雪の平面。でも、奥は切り立った岩場なので近づきません。
長い山頂を歩くとそこにこちらの控えめな標識。このあたりまでは天国でした。展望もよく、もっと人気が出ても良い山だよな、と。
2024年03月14日 11:43撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 11:43
長い山頂を歩くとそこにこちらの控えめな標識。このあたりまでは天国でした。展望もよく、もっと人気が出ても良い山だよな、と。
下山開始。捗る稜線歩きかと思った矢先、すぐに深い雪の踏み抜き多数となり、ワカンを装着。足元は踏み抜き注意、上半身は密度のある樹林をかき分けたり、シャクナゲをいなしたりと上下のトラップ祭り。長い長い消耗戦がはじまりました。写真を取る余裕もなし。
2024年03月14日 12:14撮影 by  moto g52j 5G, motorola
2
3/14 12:14
下山開始。捗る稜線歩きかと思った矢先、すぐに深い雪の踏み抜き多数となり、ワカンを装着。足元は踏み抜き注意、上半身は密度のある樹林をかき分けたり、シャクナゲをいなしたりと上下のトラップ祭り。長い長い消耗戦がはじまりました。写真を取る余裕もなし。
テープ類はあるも歩きやすい箇所はどこにもない
2024年03月14日 13:16撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 13:16
テープ類はあるも歩きやすい箇所はどこにもない
やっと悪いところを抜けてホッとする
2024年03月14日 13:19撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 13:19
やっと悪いところを抜けてホッとする
そしてニュウに到着。感無量。でも、時間も押しているので、ゆっくりもしてられずに下山開始。
2024年03月14日 13:23撮影 by  moto g52j 5G, motorola
3
3/14 13:23
そしてニュウに到着。感無量。でも、時間も押しているので、ゆっくりもしてられずに下山開始。
ニュウから期待していたトレースはあっという間になくなり、再び消耗戦のはじまり。
2024年03月14日 13:34撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 13:34
ニュウから期待していたトレースはあっという間になくなり、再び消耗戦のはじまり。
こんなトラバース気味の片斜面が多く、ワカンだと歩きにくい。動物トレースがいいところ歩いてるので参考に。
2024年03月14日 15:10撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 15:10
こんなトラバース気味の片斜面が多く、ワカンだと歩きにくい。動物トレースがいいところ歩いてるので参考に。
林道に合流。少しホッとするも雪の量が半端ない。
2024年03月14日 15:40撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 15:40
林道に合流。少しホッとするも雪の量が半端ない。
ルート少し間違えて修正。自分の車が見えたときの嬉しさは半端なかった。
2024年03月14日 16:00撮影 by  moto g52j 5G, motorola
2
3/14 16:00
ルート少し間違えて修正。自分の車が見えたときの嬉しさは半端なかった。
山仲間おすすめのシャトレーゼyatsudokiのソフトクリーム。ヤブと深雪と格闘していた時は、間に合うとは思いもしなかったので感慨深いです。
2024年03月14日 16:38撮影 by  moto g52j 5G, motorola
1
3/14 16:38
山仲間おすすめのシャトレーゼyatsudokiのソフトクリーム。ヤブと深雪と格闘していた時は、間に合うとは思いもしなかったので感慨深いです。

感想

山頂での天国のような展望ののちに訪れた消耗戦続きの後半。累積標高差と距離以上に過去イチへとへと。平らな重い雪を歩く大変さを初めて知りました。斜度が無いと、足を抜くたびに雪の重みが直に太腿付け根あたりにかかってきます。ピストンで登りが大変な山は下りはサクサク下山できますが、ゆるく登る山の下山では、緩い下りや平らな部分が多い場合に思ったより時間がかかることを実感しました。
長い消耗戦を経て、それでも最後に楽しかったと言ってくれた山仲間に感謝します!
私の感想としても、終わってみると最終的に楽しかった(^o^)でも、もう少し情報収集と山選びに慎重になります。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:197人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [3日]
東天狗岳(みどり池入口より往復)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら