甲斐駒ケ岳、白い山、白い景色で修行


- GPS
- 11:55
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,494m
- 下り
- 2,486m
コースタイム
徒歩時間 10時間26分
休憩時間 1時間29分
総合時間 11時間55分
天候 | 霧のち曇りのち霧、一瞬だけ晴れ。少しだけ通り雨も降りました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口 → 笹ノ平 単調な登り道。今の季節は昼間でも森が暗い。それと、標高が低いので早朝でもとても暑い。歩きにくくはない。 笹の平 → 刃渡り 笹原+森という景色の中で登ります。まあまあ歩きやすい道。 刃渡り → 刀利天狗 最初は平で行きますが、後半はかなりの急坂、大きな段差、梯子、鎖、ロープがあります。少し岩っぽい。 刀利天狗 → 五合目 黒戸山を登ってから少し下る道です。苔むした森を通ります。まあまあ歩きやすい。 五合目 → 七丈小屋 梯子、鎖がたくさんある急坂。下りは慎重に。 七丈小屋 → 八合目 最初は樹林帯、その後ハイマツ帯を通る道。急坂がほとんど。 八合目 → 山頂 特に前半は岩場や鎖が多いです。特に下りは慎重に。 山頂に近づくと少しだけ傾斜が緩む感じです。 残雪は少しだけ見えましたが、登山道には何もありません。 登山道のどの部分もとてもよく整備されています。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
やはり長いですね、黒戸尾根は。
最初の、笹ノ平までの登りは暗いし暑いしなかなか終わらない・・・ここでまず少しバテてしまいました。その後、刃渡り手前から周りがきれいになってくるし少しずつ涼しくなるので体が持ち直して、割と順調でした。オサバグサや、写真にもある珍しいお花も疲れを忘れさせてくれました。でも、七丈小屋で一休みして、今度頂上を目指した時はもう苦しい、という一言です。他の山でも標高が2600メートルを超えると調子が急に悪くなって息切れが激しい。今回は、少し脱水症状もあったのかな、頭痛と吐き気も加わりました。おまけに辺りが真っ白、景色なんて、な〜にも見えません。自分は今どこを歩いているのかも分かりません。正直言うと、ここで引き返したかったですが、そこまで来ると山頂まで行かないとやはりもったいないですよね。
そうそう、帰りのことも心配でした。こんな岩場、急坂を無事に降りられるか?それもこんな体調の悪い状態で。本当に心細かったです。
やっとの思いで山頂に到着、人間はいませんが虫が無数。風もなくて暑いくらいでした。展望はもちろんゼロ。
あまりゆっくり休める感じではありませんでしたが、このままは帰るのは危ないので、まずは無理しても何かを食べて飲んで体を整えないと・・・幸い、それが何とかできて、20分くらいしたら体調も大分回復してきました。ほっ!
ゆっくり下山し始めて、見たかった鳳凰+富士山、北岳や仙丈ヶ岳の眺めが見えなかったことに心の中でため息をついていたら、1羽のライチョウにばったり。
これは霧のおかげ!心が少し晴れました。
登りに時に心配していた岩場と鎖場も意外とあっさり下れて、また一安心。それに標高が下がってくるのにつれて体の力も戻ってくるのもよく分かりました。良かった〜
どんどん下って、七丈小屋でまた一休み。
その後の、黒戸山への登り返しも、順調。やはりこのぐらいの標高ならそう簡単につぶれないみたい。
しかし、それからの下り・・・長いこと、長いこと。特に笹ノ平からの最後のところ、また暑くて長くて本当に嫌になりました。実際のタイムより倍くらい長く感じました。
全体的には、昨日の山歩きは楽しかったというよりも苦しかった、戦いみたいなものでした。お花とライチョウは良かったですが。
多分、暑かったこと、不安がたくさんあったこと、それに何よりも景色がなかったことが大きかったと思います。それに、一日を通して一人にも合わなかったこと、これもなんだか昨日は心細く感じました。
次回は、10月上旬の秋晴れの日を狙って、リベンジに行きます。その時は楽しく!
C-chan さま
やったぁ〜
(甲斐駒の文字に惹かれました)
先ずはお疲れさまです。
完成してからまた拝見しますよん
お見事です
芋77さん、おはようございます!
昨日の山歩きは凄く疲れましたが、
やっと歩けたというのはうれしいです。
今日は、筋肉痛・・・
ついに行きましたかぁ〜〜〜っ!!
何年も前から、、、
C-chanなら問題ないと思ってましたよ〜〜〜。
しっかし、、、
雪なんて、視界にもほとんどないですね。。。
1ヵ月半前に雪で半死になってた所に、、、かわいい花が。。。
うぅ〜〜〜ん。。。
やっぱり初夏がいいかも。。。
工場長さん、おはようございます!
昨日、山頂近くで苦労している時、工場長さんがここを残雪で登っているんだと何度か感心しましたよ。
やっぱり普通の人間ではなかったですね
初夏がいいのかな、昨日は暑くて暑くて、季節としては秋がいいのかなと思いました。
昨日見たきれいなお花はないですが・・・
昨日は、もうこの道はもう歩かなくていいや!とも思っていましたが、今日になって、リベンジしたくなってきました
やりましたね
黒戸を単独日帰りされたのも凄いですが、高山植物の見識に脱帽です
C-chanさんは山ガールの目標ですね。
MATSUさん、こんにちは!
いつもコメントをありがとうございます。
昨日は眺めがなかったし、苦しかった分、何度もお花を見て足を止めました。特にあのオサバグサには癒されました。
「高山植物の見識」、これは持ちたいのですが残念ながらまだまだ、ほとんどが???です。
まだ昨日みたお花の謎も完全に解けていません・・・
C-chan、おはようございます。
昨夜見たら「作成中」だったので朝まで待ってみたけど、途中でおやすみだったのね。
黒戸尾根っすか、すごいっ!
でも、C-chanが甲斐駒初めてって、意外でした。
賢パパも歳とる前に移住して黒戸尾根やらなくちゃ!
賢パパさん、こんにちは!
昨日の夜は疲れ切って、家事が終わって子供たちが寝た後はベッドに倒れこむ感じでした。
でも良く眠れて今日は思ったよりも疲れが残っていません。
甲斐駒ケ岳、そうなんです、初めてでしたよ。
北沢峠からだとバスが面倒だし、でも黒戸尾根の日帰りには体力が足りないし・・・ずっとそう思って足踏みしていました。
賢パパさんが山梨に移住したら毎月のように歩けますね。
C-chanさん、おはようございます。
やりましたね !
甲斐駒は初めてでしたか。。
でもC-chanさんなら、やっぱり黒戸尾根からですよね。
下の方は暑くて、「とてもえらい」のようですね。
お疲れ様でした。
To-さん、こんにちは、
黒戸尾根、いろんな方のレコや写真を見て、だいぶ前から、いいなあと歩きたかったですが、体力に自信が足りませんでした。
甲斐駒ケ岳を一度も登っていなかったのも、やはり黒戸尾根から行きたかったからかな。
北沢峠からだとバスが面倒だし。
昨日は暑さと霧であまり楽しくありませんでしたが、リベンジの時は楽しんで歩くつもりです!
C-chanさん、こんにちは。
黒戸お疲れ様でした。
麓の蒸し暑さと上部のガスに負けず山頂まで・・・
ほんと御苦労さまでした。
でも先日の甘利山からの鳳凰で黒戸も行けると確信してたのでは
初ルートでしかもこの天気イマイチのロングコースで、初で誰一人遭わず心細くなる感じ凄く分かります。
次回
山頂からの展望、最高ですから
kankotoさん、こんにちは、
昨日は本当に心細かったです。同じことは前も経験していますが、こういう時、山に自分のちっぽけさを教えられますよね。
この前歩いた甘利山→観音岳と比べて、黒戸尾根からの甲斐駒は標高差が大きいです、また、鳳凰の場合は、私が弱い標高の高い領域の部分では道がやさしい。厳しいところ(辻山と千頭星山の間)は標高がそんなに高くないので、比較的平気です。
スタートポイントの標高も、1640メートルくらいでずっと割と涼しいし。
でも、この前のロングコースと昨日のロングコースと比べると一番違っていたのは私の気持ちかもしれません、お天気のことと、初めてということも重なっていたし。
山頂からの展望、本当に見たいです。
今度北沢峠から「展望ハンティング」に行こうかな・・・角度が違うのも面白いかもしれませんね。
でも黒戸尾根は10月にリベンジです、絶対
C-chanさん
展望は残念でしたが、日帰りでびっくり 泊まりで行くと言っていたような・・流石ですね 思い切りもいいんですね(^^)
踏ん切りが着かないままでしたが日帰りしたみようかなと・・
しかし僕は2日で15時間も掛かっているんですよね〜やっぱり考えますか(^_^;)
isakiさん、こんばんは!
おっしゃる通りですね、前は、黒戸尾根は日帰りではなくて泊まりで、と言っていました(良く覚えていますね
日帰りができるはず、という自信がついたのは、この前の鳳凰の時からです。
isakiさんはロングコースを良く歩かれるので私よりずっと平気かもしれませんよ。是非、展望のある日に!
C-chanさん、黒戸尾根日帰りおめでとうございます。
その昔(と云っても25年〜30年ほど前)、黒戸尾根で甲斐駒を日帰りなんて、ほとんど居なかったような気がします。
自分は、7合目で幕営して翌日、甲斐駒ってパターンでした。
kusmmkさん、おはようございます!
黒戸尾根の日帰りは、私が感じるにも最近は「流行」している気がします。なので、もう少し人が歩いていると思っていました・・・駐車場に着いてガラガラだったのは少し驚きでした。
このルートは、刃渡り以降はとてもいい道なので、泊まりでゆっくり楽しむのが理想かもしれませんね。
C-chanさん、お疲れ様でした。
気持ちの持ちようで疲れ方が違うのは確かですね。特に知らない場所で道に迷ったり、天気が悪かったりすると人恋しくなりますね。
週末だったら誰がしかが歩いているコースですが。。。夏休みになったら平日でも歩いていますね。
確かに夏より秋になってからの方が涼しくって登り易いかも。僕も実は甲斐駒は一度しか登っていません。11月ですが、黒戸尾根は下りに使いました。歩きやすかったですよ。
ちなみに尾白川では2回、家族のキャンプ旅行で泊まっています。温泉も良いですよね。露天風呂から甲斐駒が見えて。我が家の子供達もここのキャンプ場は好きです。
Futaroさん、おはようございます!
黒戸尾根の道はよく踏まれていて、場所によっては踏まれすぎて傷んでいるところもありました。週末や夏休みなど結構人がいるでしょう。
尾白川でキャンプですか、気持ちよさそうですね!
私たちは、子供たちが小さい頃は時々水遊びに行きました。
温泉は、月曜日入ろうかなと少し迷ったのですが、あんなに疲れた状態で入ったら完全に落ちるのでは(帰りの運転ができなくなる)と心配だったのでそのまま帰りました。
C-chan さま
すんごくあっぱれざんす
やったね
毎回思うのですが、昔の修験者はこのルートどんな装備で(特に水)制覇していたのでしょうか
シューズもなく、ハイドレーションやペットボトルもなく(竹筒?)、飯も干飯?
徹底的に
でもすばらしい記録実績です
芋77さん、おはようございます!
昔の修験者のこと、考えていませんでしたが、確か、一体どんな風に登ったのでしょうね。
地図を見ると、水マークが七丈小屋の他に笹ノ平近く、それと五合目近くにもあるので昔はきっとそこで水が取れたのでしょうね。
でも、今は梯子や鎖が付いている場所、どんな風にしたのかな。
そうそう、今思い出しましたが、今は70歳くらいの私の知り合いで、若い時に思い付きで黒戸尾根から甲斐駒に登った人がいます、手ぶらで。すごく辛かったらしいですよ・・・あの時は遭難しないでよかったと言っていました。
C-chanさん、おはようございます。
色々な山を歩かれているようで、初甲斐駒は意外でした。
黒戸尾根の日帰り達成おめでとうございます
そしてお疲れ様でした。
植物の見識が広く、うらやましいです。
自分が歩いたときにはこのように植物に目が止まるような場面があまりなかったような気がします。
山を歩く楽しみも増えそうですよね。
自分は誰にも会わない黒戸尾根を歩いてみたいな・・・
と思っています。
その方がいかにも修行っぽいような
hito-tさん、こんにちは!
甲斐駒ケ岳が初めてだったのは意外でしょう、自分でもそう思っています。
でも、他のコメントにも書きましたが、北沢峠からだとバスが面倒、登るなら黒戸尾根から行きたいし、けど体力的には泊まりだな、でもその時間はなかなかない・・・という風にずっと足踏み状態でした。
一昨日は日帰りで登れて、ある程度うれしいですが、正直言うと、達成感がそれほどありません。苦し過ぎたからだと思います。
でも、次は楽しめるための「下見」としてはやって良かったです。
今度、hiro-tさんのようにリフレッシュ感覚で行きたいなあ。
高山植物、実は私もちんぷんかんぷんですよ。興味がわいてきたのも2年くらい前から、その前の登山歴13年間ずっと目を向きませんでした
楽しみが本当に倍増するので見ないと損ですよ
C-chan,
花に興味がある妻がC-chanのレコを見て、驚きました。花にこんなにくわしくて、愛があって、すばらしいといっていました。名前を書かないほど、花を守りたいこと。
このあいだ、同じクロト尾根を思い出すと、「花があったの?」の感覚しかありません。自分の登山やり方を反省するべきですね!
hanameizanさん、おはようございます!
お花の知識は、自分ではゼロに近いと思っています
時々一緒に歩いている友達にいつもたくさん教えてもらっているのですが、大体すぐに忘れてしまいます。
家に戻って図鑑で調べても、すぐに書かないと。それで翌年にまた同じ花を見ると、これ何でしたっけ?ですよ。
名前を書かなかったお花は、よく盗掘に遭う蘭(orchid)の一種です。悪質な人なら、ウェブでこういうレポを検索して、行きやすいところを探すらしいです。なので、写真は載せても名前を書かないことにしています。
まったくレコに載せないお花も、時々ありますよ。
hanameizanさんがお花に気がつかなかったのは、まだ咲いていなかったからかな?それとも、ペースが速すぎたのかな
こんにちは!
甲斐駒もたくさんお花が咲いてますね。
盗掘に合う花をどう載せようか思案していましたが・・・
この手がありましたね。
あえてルートを伏せる、という方法をとったこともありましたが、検索されることを考えると名前を伏せた方が良さそうですね。
ミヤマキンバイかミヤマダイコンソウか、ですが。
ミヤマキンバイですね。
葉の形状(三つ葉状)からミヤマキンバイと思われます。
ミヤマダイコンソウの葉はもっと大きく丸いです
mitugasiwaさん、おはようございます!
インターネットにお花の情報をどこまで載せるか、本当に難しいですよね。
私は、自分だけのために写真を撮って完全に黙ることもあります、特にコースが短くて場所が特定されやすい時。
今回も結構悩みました、せっかく遭ったのだから見せたいんだけど、盗掘も困るよなあ、と。このお花の仲間だと特に酷いと聞いているし。
こうして写真を載せても、見る人には分かるでしょうが、悪質な人は写真を一枚一枚見るそんな手間のかかることはしないと信じて・・・
ミヤマキンバイですか・・・霧の中で鮮やかに咲いていて気分を明るくしてくれたお花でした。
私は高山植物の中で特に黄色いお花の仲間は本当によく分かりません。教えていただいてどうもありがとうございました
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