三ノ塔、塔ノ岳〜天高く くま肥ゆる秋 思いがけない旅の仲間
- GPS
- 07:09
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,524m
- 下り
- 1,517m
コースタイム
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:09
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(二輪無料だが、スペースは狭くラインは5台分) |
コース状況/ 危険箇所等 |
三ノ塔尾根、表尾根、大倉尾根何も整備され危険なし。山ヒルも見かけなかった 三ノ塔尾根下半部にて小熊二頭目撃とのこと。三ノ塔尾根登降時は念のためしばらく熊鈴、ラジオ等鳴らして一応注意した方がよい |
写真
感想
シルバーウィークドライブ以降、体調を崩したのもあり、仕事も押してきて、山に行けない週末が続いていた。秋のみちのく遠征も、またも計画倒れに終わりそうで、この連休も昨日も休日勤務。ヤケ酒も増え、おじさんも肥ゆる秋でヤバい状態である。連休最終日は休みだが、山に行こうか決断できぬまま迎えた朝は快晴。こりゃ少しは歩かないとと急遽近場丹沢へ。山レコ上の朱線が切れてる三ノ搭と政次郎の頭を繋ぎに。メインルートは大賑わいだろうが、多分静かだろう三ノ搭尾根を登路に採ることに。
大倉駐車場にスクータを置き、昔はなかった「風のつり橋」を渡って、しばらく車道を登る。500m地点で、牛首までの尾根道と車道が分かれるが、もちろん尾根道へ。狙い通り誰もにも会わず正解だなと、登っていると、単独の女性が降りてくる。”早いですネ”と言葉を掛けようと思いつつ近づくと、熊らしきものを見て引き返して来たとのこと。もう降りようかという女性に、こんないい天気だしもったいないしもう逃げたんじゃないかな、じゃ一緒に行きましょうか。熊鈴を出してにわかパーティー、予期せぬ旅の仲間と、二つの塔ならぬ三ノ塔を目指します。
聞くと黒い塊(両手を肩幅よりちょっと拡げて)が二つ、西側の谷の方に逃げて行ったという。小熊のようなので、母熊がいるとまずいが・・・・。とあえず左右に目配りしつつ慎重に進む。目撃したという送電線を過ぎた当たりは杉の植林帯で、見通しが効く左右の斜面を見下しながら行くが、その気配はない。道沿いも熊剥ぎとかは見られないが、そのあたり栗の木もあり栗の実が落ちていたので、それを食べに来た可能性はあるかな〜と話しながら先へ進む。
しかし、同じ神奈川県民というこの細身の女性、なかなか堅実な足運びです。来週仙丈へ行かれるというし、かなり歩いていると見ました。小生独りで登るのと変わらぬペースです。「三ノ塔のみならヤビツから登るのが普通でしょ」と言うと、混雑しそうだからとの答え。敢えてキツイ三ノ搭尾根から登ろうという、その意気やよしである。
ただ、小生が時折花の写真を撮っていると、「そうなんですか〜」。女性登山者には珍しく、花にはあまり詳しくないようで、歩き重視派なんでしょうかネ。
2時間半ほどで三ノ搭に着。山頂には40人程いたかな、ちょっと遠望は霞気味ですが、快晴です。ここで、ブランチを摂ってヤビツへ下ると言う件の女性とは、残念ながらお別れで、表尾根を辿ります。
表尾根は行き交う人も多く、烏尾山頂も大賑わいだったので、ちょっと超えた露岩で昼食休憩。渋滞を懸念してた行者岳の鎖場は混んでなくラッキー。紅葉最盛期にはまだ早いですが、全体的に色づき始めて、部分的には鮮やかな木々も見られる。遠望する主脈方面はもっと紅葉が進んでいそう。しかし、僅かな登降なんですが、結構疲れるのは体重増加か、トレサボってるからか(←両方です 焦り)。ともかく、塔の山頂で大休止を人参に休憩なしで進むが、木の又小屋先の崩落箇所を過ぎところで急に太腿が痙攣してしまう。脹脛も攣ったがこちらの方は軽症でいなす。
騙し騙し登った塔ノ岳山頂で待っていたのは、霞みながらも雲一つない大展望と大人数(笑)。そして、お〜、昨年末見かけた猫ちゃんいました。厳しい冬の山頂を乗り越えた自信か、もはや貫禄さえ感じる風貌です。山頂直下を藪漕ぎ、トラバースしていました。
下山は、当初鍋割経由もとも考えていましたが、足を攣ったのもあり自重して大倉尾根を下る。どうせなら早く帰ろう、衰えても下りならばと、足が攣らない程度に飛ばして下りましたが、20代時の目安タイムには遥かに及ばず。やはり、大倉尾根を登る勇気は起きそうもありません。
普段家族とのウルトラ軽ハイク以外は単独ばかりの小生には、一時的とはいえ山旅の仲間(しかも女性)がいるのは新鮮かつうれしいことでした。反面不愛想で、たまに口を開けば謎かけみたいな奇妙なダジャレだったりで、ゴラムみたいな変な親父に声を掛けたと後悔させなかったかとちょっぴり心配。
ともあれ、秋の栗林、要注意です!(熊さんと出逢いたい向きには狙い目?)
odaxさん、お久しぶりです。
もう東北の1500m位の稜線上は紅葉は終わりですよ。涼しくなって、私もやっと山に行く気が出てきました。船形でも、水引でも熊鈴は必需品でした。人も1日で2〜30人に会う程度で静かな山でした。風はうるさかったですけど。
12日は天気が良かったので、丹沢も賑わっていたでしょうね。そこで、クマ出没ですか。
kyenさん、コメありがとうございます。
実は懸案の船形は、kyenさんが行かれた10月最初の週末に計画していました。でも、健康不安と業務多忙のため、9月末からフィジカル、メンタルともに下降していまして、断念しました 。kyenさんの船形レコにワー と思いましたが、コメ書く 気力も萎えている時期でした。船形はまた、来年送りかな〜 。
みちのくの山程気配は濃くありませんが、丹沢にも熊はいますよ。小生もかつて表尾根から北に派生する長尾尾根で直近2,3mの笹藪中から唸られたことがあります。
>丹沢も賑わっていたでしょう?
もち桁違いに多かったですネ。表尾根、大倉尾根で出合った人数は2,3百人はゆうに超えています。「最近の登山であったかも」でも既に30人近いですヨ 。
odaxさん、おはようございます。
山のベテランさんになると静かな山歩きを好まれるのでしょうか?
我が家は人気のある山がメインなので、いつも人の列に紛れて歩いています。
なので熊さんには未だお会いしたことはありません。
良いんだか悪いんだか…
そろそろ涼しくなってヒルもいなくなれば丹沢にも行きたいな〜と思っていました。
猫ちゃん用に貢物でも背負って行きますかね〜
富士山もやっぱり冠雪してる姿が良いですね!
アザミと冨士、良い絵ですね!
makoto1959さん、コメありがとうございます。
人の少ない山 ・コースへ行きたがるのは、山歴の長さ故ではなく、天邪鬼だから。でも人が居ない山やコースにはビビる半端なベテランです 。
神奈川県民であるodaxが、丹沢へ行く最大の理由は、地元故の愛着もないではないが、本当のところズバリ「コスパ」です (だって、奴への献血は苦手 です)。
雪の季節になるとさしもの奴も影を顰めるでしょうから、丹沢もぐっと行きやすくなります。雪を頂くと、富士 も一段と映えますしね。ただ、丹沢の積雪量では、熊は冬眠しないかも。表丹沢にいるぐらいですから、静かなコースでは一応熊鈴を付けた方がいいかも。
塔ノ岳の猫ちゃん、丸々太っていたのは登山者の餌付けのせいでしょうか。野生動物への餌付けには賛成しない派ですが、猫ちゃんなら、まいいんじゃないですか 。でも、猫ちゃんのBMI抑制のためにも、バランスの取れた餌でお願いしますm(_ _)m(大名弁当はヤバイ かも)。
丹沢でナンパとは、お師匠様も若いですね。若いもんに負けない話術も、即席パーティでは有効だったのではないでしょうか。山で熊に逢うのは私は楽しみにしていますが、普通の女性からしたら避けたいところでしょうから、用心棒役良かったですね。
私も丹沢は「近くて時間が掛からなくて、交通費が安くて、(西と北丹沢は人が少なくて、)たまに富士山も見える」から通ってました。でも、10年前は200-300人に逢うっていうレベルではなかったような・・・。多いことは多かったですけど、その半分くらいじゃないかと。塔ノ岳の山頂も、20-30人くらいのイメージで。
長距離ドライブで腰でも痛めましたか、大事にしてくださいね(ヽ゜ω゜)ノ
あの〜、誤解を招くようなことを書かんでほしいですネ〜 。
何より小生、けっこう紳士な方(なつもり)ですがね〜。
当日も、その女性に対しては、極めて丁寧でしたよ・・・・こんな風に
「いいodaxは、熊に怯えた姉さん助けるよ!
早くおいで・・わしら安全な道教えるよ‼」とか・・・・
(↑あ・や・し・過・ぎ〜 ‼)
ウソウソ 。もしホントなら・・・・”あの女(しと※)にや(殺)られるよ” 。 ※:細君
…閑話休題…
いや、連休最後で、快晴 だったせいもあり、三ノ搭に出てからはひと・ひと・ひと、でした。
三ノ搭頂上で休憩している人だけで40人程、塔の頂上では100人程だったかな 。学校の生徒さんとかの数十人のフィーバーにも2,3組逢いましたし、逢った人200-300人は誇張じゃありません。「最近の登山であったかも」も既に30人を軽〜く超えてます 。それでも、最近高尾や大山の大混雑を見ているので、驚くほどではないかな 。
まあ、腰通とかは大丈夫 なんですが、体調不良でトレ不足なので、腰回りは結構ヤバいです 。
丹沢でクマ情報ですか。
確かに、メインルート以外は
ぐっと人も少なかったり
するみたいですし。
にわかパーティー、楽しいですね。
花がたくさん見られたのも
びっくり。毒草、トゲ草が
多く残るこの時期、
センブリは
鹿も食べる花ですし
よくぞ残っててくれましたね。
塔ノ岳のニャンコ、出来たら
里に、自主的に下って
ほしいものです。
熊。絶滅したと聞く九州以外、どこの山々でも出くわす可能性がありますよね。丹沢でも熊出没情報はありますし、小生も姿は見てませんが、99%の気配なら体験しています。今回自分で見聞きしてない人の話なので確証はありませんが、多分熊でしょう。ただ、表尾根の南(つまり街)側の、しかも取付き点に近い地点だったのは意外でしたが。
パーティー登山の楽しさは分かります。今回も短時間でしたが、新鮮でした(特に女性だからか )。
komakiさんは今回の雲取もそうですが、よくコラボ登山をされてますが、実に楽しそう で羨ましいです。ただ、小生山を始めた頃の山の相棒が山から去って30年、ずっと独り歩きで、気まま放題ですので、もはや他人と歩くマナーを忘れているかもしれませんね 。
塔の猫ちゃん、山小屋の猫ではなく野良の様です。ただ、完全に野生動物化している訳ではなく、登山客に猫撫で声で餌をせびってましたね 。明らかに登山者から貰う餌を目当てに住み着いていると考えていいと思います。
野良の犬猫に餌を与える行為は賛否ありますが…。小生としては、野生動物を餌付けするのは断固反対 ですが、元々愛玩動物である野良の犬猫についてのそれに関知するつもりはありません。 ただ、塔の猫ちゃんについては・・・・、厳しい1400mの山頂で冬を生き抜いたのに免じて、今しばらくこの猫ちゃんの自遊意志に任せてもいいのかな ?
derakkumaさんに、先を越されてしまいました^_^;
拙者は、金峰山〜ミズガキ山間で僅か5分のお近づきだけでしたが、ナント、三の塔尾根ほぼ全線でで独占インタビューとは(@_@)
恐るべし(;゚д゚)底力☆彡
さて大倉尾根の下り、20代のタイムに遠く及ばず……なんて思ってCTを拝見したら、区間1:40じゃないですか(@_@)
拙者、自分の記録はうろ覚ですが、コレってかなりのハイスピードではないっすか!
休憩なしでしょう?
ウン(☆。☆)、な〜るほど、
前半戦は疲れを感じる間もなく、三の塔に達したんですね。
逆にかなりエネルギーを充満出来たようで…(^з^)-☆。
半袖隊長
yamabeeryuさんまで、な、なんて言い方を・・・・ 。
ルート上に熊が出たかも、というシチュエーションで、何とか行ってみようという場合、それが男性でも臨時パーティーを組みますよ。それに対熊と考えれば、男性の方が心強い ですし・・・・(←必死の言い訳)。
ええまあ、熊危険地帯を抜けさえすれば、正直な話、即席パーティーの相方が女性なの嬉しい に決まってますよ、親父ハイカ―ですので。
ただ、”これで三ノ搭までちょっぴり時間がかかるかな〜、ましょうがないか”、と思ってたんですが・・・・・。ところが、このスリムなお姉さん、力強いというわけではないが軽やかな足運びで、小生余裕の顔してましたが脚に余裕はありませんでした(体重差を感じましたネ〜 )。お蔭で、表尾根に移ってもペースを上げるどころか、塔直下で大ブレーキ、情けない限りです 。
今より体重が20んkg軽かった20歳代の時分、至近の大倉尾根は脚力確認のバロメータでした。当時の目標タイムは登り2時間(←今は1.5倍位はかかるでしょう)、下り1時間半でしたが、登りはクリアできないことも多かったのを覚えています。それなのに、以前コメしたとおり、50代後半の隊長が軽く2時間クリアしたのは驚き でしたよ。
そんなで、極力避けていた大倉尾根を下ることになった今回、体重増のため登りはだめでも下りならばなんとかと、かなり気張って 下ったのですが・・・・、やはり全然届きませんでした 。
メタボで怠惰な己を知った登山プランを立てることが肝要ですね 。
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