仙丈ヶ岳〜女王様の雪化粧〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,102m
- 下り
- 1,100m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 7:51
天候 | 晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好だが、五合目より上は雪道。特に五合目上部から小仙丈岳まで凍結道。五合目上部よりチェーンスパイクを履く。この雪は根雪になるかも知れない。今後は冬山装備が必要。 |
その他周辺情報 | 登山後、芦安温泉「山渓園」で入浴(400円) |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
11月3日、ぽつんと祝日1日。日帰りで秋の山を楽しもう。当初、丹沢方面を計画したが、インターネットで検索すると、南アの北沢峠へのバスの運行が4日までと知った。丹沢には、これからも行けるチャンスはいくらでもあるが、南ア方面は、この日が今年最後の行けるチャンスであろう。そこで、日帰りで十分登頂可能な仙丈ヶ岳に計画を急遽変更した。山行前々日の時点で、仙丈ヶ岳には雪がついていないが、前日は冷たい雨。冠雪の可能性が大なので、チェーンスパイクを持参しよう。
前日は、21時に自宅を車で出発。途中のSAで仮眠を取り、早朝4時前に芦安の駐車場に到着。5時10分、相乗りタクシーで広河原に入り、更に6時50分発のバスで北沢峠に向かう。バスの乗客は20名ちょっと。1台のみの運行。最盛期に比べると、さすがに登山者はグンと少ない。
芯から冷えるような空気の中、北沢峠7時20分出発。南ア特有の針葉樹林を中心とした登山道を登る。緩急がついて登りやすい。いつもは、長袖一枚でも、すぐに汗でびっしょりとなるが、今日は厚手の長袖でもほとんど汗をかかない。1時間20分で大滝の頭(五合目)に到着。おにぎりを食べる。寒さでブルッとくる。五合目から上は、凍り付いた雪の急登となり、ツルッと滑る。チェーンスパイクを装着。チェーンスパイクをつけると小気味良く凍った斜面を登ることができた。
森林限界を超えると、冷たい風が容赦なく吹き付ける。たまらず、セーターとゴアの雨具を着込む。毛糸の手袋をしていても指先が冷える。稜線上はすでに冬山だ。小仙丈頂上からは冠雪の仙丈を望み、快哉を叫ぶ。小仙丈から仙丈までは、基本的には爽快な稜線漫歩。晩秋の陽光に、ぬくもりさえも感じることができるが、時々吹く西風がすこぶる冷たい。所々、雪の付いていない岩場が現れ、チェーンスパイクでは歩き難いが、はずすのも面倒なのでそのままつき進んだ。
仙丈頂上到着10時52分。休憩を除くと、北沢峠から3時間10分程度であった。標準コースタイムが4時間20分だから、自分にしては、早いペースだ。この調子ですぐに戻れば、北沢峠発の13時30分のバスには間に合うだろうが、この時刻は小仏の渋滞ピークにタイミング良くはまる時刻だ。最終の16時発の便に乗ることにして、頂上でゆっくり過ごそう。展望は、北岳や間の岳、鳳凰三山方面は良いが、あとは雲が纏わり付き、思ったよりは良くなかった。それでも、時々、雲が取れる瞬間を狙い、富士や甲斐駒を撮影した。恒例のノンアルビールによるお清めを行ったあと、風に当たらぬよう岩陰に隠れ、鍋焼きうどんを作った。北岳や甲斐駒を眺めながら、頂上でのんびり過ごした。
1時間以上も頂上で過ごすと、いい加減に飽きてきた。風も冷たいことだし、ちょっと早いが、頂上を後にしよう。12時10分。北沢峠に早く着いても寒いだけなので、亀足でのんびり進むことにする。目の前には、雲が取り払われた甲斐駒の三角錐が見事だ。右側には、マッターホルンのような北岳の鋭鋒が素晴らしい。雪が付いたことで、その迫力は何倍にも増している。これらの山岳展望を目にするため、私は何度も楽しい停止を余儀なくされた。
樹林帯に入っても、その雰囲気を存分に味わうため、相も変わらずゆっくりとした足取りで歩を進めた。晩秋の日の光は弱々しく、深い森の中は、まだ午後2時過ぎというのに、すでに夕方といった風情だ。澄んだ空気の中、午後の斜光が射って入ってくる森の光景に触れる時間は、何か哀愁じみた感傷に浸ることができ、一日の中でも私のお気に入りの時間だ。
午後の山の雰囲気を存分に味わい、登りの時と同じ位の時間をかけて下山。北沢峠に15時10分過ぎに到着。こもれび山荘の玄関には、昨日で小屋の営業が終了した旨の張り紙がしてあった。すでに南アはシーズンが終わり、冬の季節に突入だ。仙水峠入口の臨時バス停まで歩き、しんしんと冷える中、バスを待った。広河原で、客引きしていた乗り合いタクシーに便乗し、芦安の駐車場に戻った。途中の野呂川渓谷は、まだ秋真っ盛りで、夕陽に映える紅葉が見事であった。17時過ぎに駐車場に降り立ったときは、すでに暗闇の中であった。
芦安温泉の山渓園で入浴し、甲府市内で食事をすると妙に眠くなってきた。食事をしたラーメン屋の駐車場で3時間ほど仮眠を取った。渋滞がすっかり解消された小仏トンネルを通過し(23時半頃)、千葉の自宅に帰り着いたのは午前1時30分であった。シーズン最後の南アを満喫できた。大満足。
こんばんは。
仙丈ヶ岳かー、去年の冬に行きたくてしょうがなかったんですよね
冬に変る直前の山の美しいこと
やっぱり です!!
ちゃんとした山欠乏症になってきました
ブルスカさん わんばんこ。
広河原でバスの待ち時間が50分もあったので、北岳日帰りに変更しようかなと、
心の中で葛藤しましたが、今の実力では無理!と判断し、無難な仙丈にしました。
少し時間をもてあましましたが、まったり山行が出来て良かったです 。
山欠乏症ですか、いけませんね〜 。
今度、ご一緒しますので、治療いたしましょう 。
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