日光白根山 (菅沼-弥陀ヶ池-日光白根山-避難小屋-五色沼-菅沼)
- GPS
- 04:57
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 975m
- 下り
- 958m
コースタイム
天候 | 快晴 無風、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・丸沼高原スキー場までは道路に積雪凍結は見られなかったが、それ以降アイスバーンのため、滑り止め必携。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・菅沼-弥陀ヶ池:駐車場から往雪が繋がっている。積雪は多くないが登山道とその周辺は完全に雪で覆われている。今日の時点では登山道は圧雪状態でラッセルの必要皆無。アイゼンがあったほうが歩きやすいと思う。弥陀ヶ池は結氷している。 ・弥陀ヶ池-日光白根山山頂:全般的に急登。積雪は少なく、岩が露出している箇所多し。今日の条件では登りより下りのほうが難儀しそう。 ・日光白根山山頂-避難小屋:標高の高いところは雪がなく、夏道が露出していたが、標高が下がると積雪が増す。一部プチラッセル状態のところも。避難小屋は利用可能。 ・避難小屋-五色沼-弥陀ヶ池:五色沼も結氷している。登山者が少ないためか、一部ラッセルが必要なところもあったが、距離としてはごくわずか。 |
写真
感想
今シーズン最初の積雪期山行としてはハードルが高いかと思ったが、日光白根山へ出掛けてきた。天候と条件に恵まれたため、特に問題なく快晴の中歩くことができた。
菅沼駐車場には完全に夜が明けた6:40頃に到着。ここまでの道路は完全凍結路で久々の雪道運転をすることに。駐車場には既に多くのクルマが停まっており、快晴予報のためか、多くの登山者が準備をしていた。こちらも準備のために外に出るがとにかく寒い。クルマの気温計はマイナス11℃を示していた。今年はいつになく暖冬で、自宅付近では0℃にすらなったことがないのにいきなりマイナス10℃以下はさすがに体にキツイ。ブーツを履いたり、スパッツを着けたりしているうちに手先がしびれるくらいに冷たくなった。標高1700メートルは伊達ではない。準備完了後、冷え切った体を温めるべくペースを上げて歩き始める。駐車場に既に積雪があるので、ここからアイゼンを付けても良さそうだったが、最初は雪の感触を確かめるべく付けずに行動開始。雪はしまっている上、既に立派なトレースができているのでラッセルの必要は全くなさそうだった。登山道は始めはほとんど標高が上がらないが、しばらくして本格的な登山道になる。雪というか、硬い氷の上に雪が乗っている箇所もあって滑る。どうせ遅かれ早かれ使うのだからと思い、歩き始めて20分ほどしたところでアイゼン装着。バンドに気を付けつつも先を急ぐ。天気は快晴で、樹林帯の中を歩いて要る限りでは全く風もない。予報通りの好天である。1時間超歩いて弥陀ヶ池に到着。池のほとりにテントが数張り。池は結氷していて、さらにその上に雪が乗っているのでどこまでが地面か分からない状態。池にドボンもないだろうが、池の橋付近を歩く。弥陀ヶ池で小休止し、アイゼンのバンドを締め直して岩場の急登に取り掛かる。この区間は夏でも集中して登らないとダメだった記憶があり、この日最大の難所と心得ていて。弥陀ヶ池を過ぎ樹林帯から出ると風が体に当たるようになる。そのためか、周りには雪が着いておらず、露岩の見えるところも多い。雪があればアイゼンも効くが、岩ではどうしようもない。雪を選んで歩く、というほどではないが気を遣いながら歩を進める。ある程度登ったところで急傾斜の岩場が現れる。が、ここも必要最低限の積雪がありアイゼンのまま進める。ここが氷だったらやばかった。無事に岩場を乗り切ると展望が開け、日光連山も見えるようになった。ここも積雪は少ないけど、男体山などは地肌が露出していてもっと積雪がなさそうだった。出発から2.5時間かからずに日光白根山の山頂に到着。もっと時間がかかるかと思っていたが、天気と雪質に恵まれたため、アイゼン歩行であっても意外と短時間で到達できた。山頂は少し風が吹いているものの、快晴の中360度のパノラマが広がっており、早起きしてきた甲斐があると思えた。
本来はこのままピストンする予定だったが、まだ時間は早いし積雪も少なくラッセルの苦労もなさそうなので、五色沼方面を回る周回ルートを取ることに。山頂から下り始めると夏道の登山道の露出している箇所が見え始める。恐らく、日当たりが良く風が強いため、雪が多く積もらないのだろう。夏道の登山道の上ではアイゼンは外したほうが良いのだが、先はまた雪が見えるのでそのままなるべく雪を拾いながら歩く。避難小屋方面の下りに取り掛かると夏道露出は更に顕著になり、雪道と夏道が半々くらいになった。これはアイゼン外すべきか?とも一瞬考えたが、すぐに雪道に戻り安堵。が、今度は標高が下がるに連れて雪が深くなり、ラッセル不要とは深雪のところを歩くことに。最初に歩いていたらラッセルで結構疲労していたかもしれない。無事に下り切り避難小屋に到着。数名の登山者が休憩中だった。下りがこれから登りかは不明。こちらはこれからお待ちかねの五色沼へ行く。夏に来たときはここにテント張ったら良いだろうなと思ったが、冬に来ても全く同じことを思ってしまった。この日は無風快晴。12月下旬なのに全く寒さを感じない。少し歩いては写真を撮りを繰り返すのでなかなか先に進まない。山頂ピストンで買える人が多いのか、自分が五色沼にいたときは他の登山者の姿は全く見えず貸し切りだった。これはとても贅沢だった。五色沼が終わると弥陀ヶ池方面へ少し登るが大した距離ではなかった。弥陀ヶ池に戻った後は一目散に下る。時間は11時過ぎと微妙な時間だったが、これから登って来る人もまだ多く見られた。山頂までだと帰りは夕暮れギリギリかもしれない。
下りでもアイゼンを引っかけることなく無事に駐車場に戻る。シーズン初のアイゼン歩行の練習としては良い場所だったと思う。今年は小雪なのでこの時期でもらくらくで歩いてこれたが、例年ならもう少し早い時期でないと同様のルートは取れないかも知れない。が、いずれにしても金精道路が閉まる前の時期限定のルートとしては今後定番にしたいくらいの好ルートだった。
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