甲武信ヶ岳 〜富士山と天の川とカノープスを撮りに〜

2016年02月10日(水) 〜 2016年02月11日(木)

• GPS: 15:12
• 距離: 15.8km
• 登り: 1,654m
• 下り: 1,626m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:54
• 休憩: 2:04
• 合計: 8:58

9:19 西沢渓谷駐車場
9:32 9:32 ねとりインフォメーション
9:39 9:41 徳ちゃん新道登山口
11:45 12:10 徳ちゃん新道分岐
15:20 15:30 木賊山まき道分岐
15:42 15:43 木賊山
16:08 16:43 甲武信小屋
17:11 18:02 甲武信ヶ岳
18:17 甲武信小屋

2日目

• 山行: 5:19
• 休憩: 0:46
• 合計: 6:05

8:55 甲武信小屋
9:43 9:59 木賊山
10:07 10:07 木賊山まき道分岐
11:52 12:22 徳ちゃん新道分岐
15:00 道の駅みとみ

※ 2/10はGPSのログ。2/11はバッテリー切れにより徳ちゃん新道分岐の少し先までGPSのログ。そこからは手入力。
※ 2/11はかなりゆっくり下山しています…。
※ 撮影のためにあと2回小屋から山頂付近まで往復していますが、それは省略しています。

天候

2/10 晴れ（午前9時過ぎの登山口:-3度、確認した中での最低気温:-17度）
2/11 晴れ（午前7時頃の甲武信小屋:-8度、午後3時頃の登山口:+4度）

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

↓「JR山梨市駅←→西沢渓谷」のバス時刻表（通年運行）
http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/guide/house/traffic/files/2016-0128-1712.pdf

コース状況／危険箇所等

【西沢渓谷入り口〜徳ちゃん新道登山口〜徳ちゃん新道分岐】
登山口までは舗装路ですが、2/10時点では全面積雪。下山時にはかなりとけていましたが、一部凍結あり。

登山口から徳ちゃん新道分岐までは9割ほど雪道。日当たりの良い斜面では一部積雪のないところもありました。ここまでの積雪はさほど多くありません。

【徳ちゃん新道分岐〜戸渡尾根分岐】
分岐からしばらくは雪の無いところもあります。標高2,100mを越えた辺りからは完全に雪道となり、次第に積雪も増えていきます。2/10時点ではサラサラの雪、気温が上がった2/11にはゆるんだ雪になっていました。

【戸渡尾根分岐〜甲武信小屋〜甲武信ヶ岳】
ここからは積雪がぐっと増えます（といっても例年ほどではありませんが）。戸渡尾根分岐から甲武信小屋までのトレースは風ですぐに消されてしまいます。雪は降っていないのに、2/10にはっきりあったトレースが2/11には消えていました。

甲武信小屋から甲武信ヶ岳までのトレースは消えにくいようです。山頂から縦走路・毛木平方面へのトレースもうっすらありました。

戸渡尾根分岐から破風山・雁坂峠方面へのトレースは無し。甲武信小屋から木賊山巻き道へのトレースもなし。

【ルート上の水場】
なし

【ルート上のトイレ】
道の駅みとみ、西沢山荘（徳ちゃん新道登山口）、甲武信小屋

※ 東沢山荘近くの公衆トイレと子酉橋のトイレは冬季閉鎖中です

写真

2/10 9:12

冬季休業中の東沢山荘からスタート。

2/10 9:21

ゲートのところに登山届けを提出できます。

2/10 9:33

2/10 9:40

徳ちゃん新道登山口は休業中の西沢山荘脇にあります。これより手前にある近丸新道はこの時期なら避けた方が無難です。

2/10 10:01

この日はサラサラで踏んでいて気持ちのいい雪でした。

2/10 10:11

陽当たりのいいところは雪が消えています。

2/10 10:38

2/10 11:06

名物シャクナゲのトンネル。ひっかかります。

2/10 11:29

富士山が見える第一ポイント。

2/10 11:32

左下に見えているのは広瀬ダムと道の駅みとみ。あそこから登ってきました。

2/10 11:35

短いやせ尾根。

2/10 11:45

分岐点に到着。何故サンダルが？

2/10 13:47

ずっとトレースばっちりです。

2/10 14:23

額縁構図。

2/10 14:38

標高2360m付近の崩壊地は眺望抜群でお気に入りのポイント。

2/10 14:40

2/10 14:40

向かう先はこちら。

2/10 14:46

2/10 14:48

富士山、丹沢、大菩薩嶺、乾徳山等が一望できます。

2/10 15:18

戸渡尾根分岐に到着。

2/10 15:18

破風山・雁坂峠方面へのトレースはなし。ラッセルきつそうです。

2/10 15:32

ここから先、トレースがあっても踏み抜きます。

2/10 15:36

風で飛ばされた氷雪がバシバシ顔に当たります。

2/10 15:39

2/10 15:45

2月に木賊山の標識がほとんど見えている！以前2月に登ったときは掘り起こされて「木」だけかろうじて見えている状態でした。全部埋まってしまうこともしばしばだとか。

2/10 15:48

2/10 15:51

甲武信ヶ岳が見えるポイント。右奥に見えるのは三宝山。

2/10 16:04

2/10 16:07

甲武信小屋に到着。小屋へのトレースは無し。トイレ使えました。

2/10 16:08

木賊山巻き道方面へのトレースは無し。積雪期にこのルートは使わない方がいいです…。

2/10 16:09

ここ数年、甲武信小屋は公式には冬季開放無しということになっています。

2/10 16:14

2/10 16:17

テント場のベンチ。

2/10 17:05

甲武信ヶ岳山頂直前の展望ポイント。

2/10 17:11

夜にはここで星を撮ろうと画角の最終チェック中。

2/10 17:14

夕暮れの甲武信ヶ岳山頂。

2/10 17:16

縦走路・毛木平方面へのトレースはうっすら。

2/10 17:16

甲斐駒ヶ岳の右側、鋸岳あたりに沈む夕陽。大弛峠の向こうには白峰三山。金峰山の五丈石も見えています。

2/10 17:17

夕日に染まる雪面と富士山。

2/10 17:42

マジックアワー。

2/10 17:46

望遠は、風が強すぎて三脚使ってもブレました…。

2/10 20:48

夜。富士山の真上にカノープス。今回の山行で撮りたかった写真の一つです（かなりトリミングしています）。太陽以外の恒星では全天で二番目に明るいにもかかわらず、緯度の関係により関東以北ではなかなか見ることのできない星です。

2/10 20:52

こちらはトリミングなし。カノープスは少し右側に移動しています。中央上部のひときわ明るい星がシリウス。

2/10 21:00

ソフトフィルター使用。

2/10 21:03

ソフトフィルター使用。冬の大三角形、オリオン座、昴。天の川もぼんやりと…。右下は甲府盆地の光害。

2/10 21:23

ソフトフィルター使用。富士山、冬の大三角形、オリオン座、カノープス。天の川もなんとなく…。カノープスはかなり儚い光になってきました。

2/10 21:32

ノイズだらけですが望遠レンズで撮った写真も。右端のちょっと明るい星がカノープスです。

2/11 5:03

日付変わって、今度のテーマは天の川と富士山。

2/11 5:09

ソフトフィルター使用。濃い天の川は夏だけではありません。2月以降なら夜明け前に昇ってきます。

2/11 5:18

ソフトフィルター使用。

2/11 5:25

レンズをSIGMA 35mm F1.4 DG HSMに変更。

2/11 5:29

ソフトフィルター使用。朝焼けが目立ち始めました。

2/11 5:33

ソフトフィルター使用。消えゆく天の川。左下は金星です。

2/11 5:35

ソフトフィルター使用。

2/11 5:40

夜明けの首都圏。明るく輝くのは金星。その左下にかすかに見えるのは水星。

2/11 5:53

主役は星から朝焼けに。

2/11 5:56

2/11 5:57

金峰山、国師ヶ岳とその間に見える白峰三山。

2/11 6:05

2/11 8:54

さて、下山します。昨日はっきりあったトレースが消えかけている…。

2/11 9:21

昨日は見えなかった北アルプスの山々まで見渡せました。

2/11 9:21

少しズームで。

2/11 10:21

帰り際にもう一度崩壊地で富士山を。

撮影機器：

EOS 5D Mark III CANON

感想

dhume

南中高度が低く、本来は明るい星でありながら関東以北ではなかなか目にすることのできないカノープス。富士山のほぼ真北にあって標高も高い甲武信ヶ岳からなら、ひょっとしたら富士山と一緒にカノープスを撮れるのでは…ついでに翌日明け方には富士山と天の川も撮れるのでは…というわけで登ってきました。

幸運なことに、久しぶりにとれた連休に移動性高気圧がばっちりきてくれて、二日とも快晴で昼も夜も存分に写真が撮れました。

＜参考データ＞
出発時のザック重量：約20.5kg（カメラ関連で約5.1kg）
持って行ったレンズは下記3本。
・Canon EF24-70mm F2.8L II USM（メイン）
・Canon EF70-200mm F4L IS USM（今回もあまり使わなかった…）
・SIGMA 35mm F1.4 DG HSM（星専用）