「かつて恐れたノコギリ尾根に挑戦」 入道ヶ岳〜鎌ヶ岳周回
- GPS
- 06:19
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,497m
- 下り
- 1,489m
コースタイム
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:20
近そうで遠かったイワクラ尾根&鎌尾根
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鎌尾根から両手使う場面が増えてきます。ザレた箇所での急下りは注意が必要。 |
写真
感想
※自身の登山備忘録なので長文失礼
鈴鹿7マウンテンは御在所岳&鎌ヶ岳周回、竜ヶ岳&藤原岳Wヘッダーで4座登頂済み。残り3座をそろそろ進めていきたい。
色々物色していると、入道ヶ岳と鎌ヶ岳2座を周回するコース(鎌尾根経由)を見つけた。
思い返してみれば、初めて鈴鹿を登ったのは登山初めてまだ間もない御在所岳&鎌ヶ岳。中道で健脚者達のハイペースに巻込まれ(体力削られ)、御在所岳から武平峠への高度感ある下りで恐怖し(精神削られ)、武平峠から鎌ヶ岳へのガレ&ザレ登りでとうとう力尽きた(過労死)。
苦労して到着した鎌ヶ岳山頂、ノコギリのような稜線(鎌尾根)を眺めた記憶がある。近くにいたおじさんが「○○岳(その時はよくわからなかった)からここまで稜線歩いて来ることもできる。なかなかタフでいいコースだぞ」と教えてくれた。○○岳とは多分入道ヶ岳のことだったのであろう。「俺がノコギリの上歩くことはないな...」とその時思ったものだが、慣れとは恐ろしいものだ。そんな思い出に浸りながら、我本日ノコギリを歩く。
スタートから危うく宮妻峡ヒュッテ方向へ行きかけたが、駐車場奥の看板発見。今日は間違えずにスムーズに登山口にたどり着けた(さい先良い)。
そしていきなりの渡渉2連チャン。2番目の渡渉は足場悪いし沢深い。水に落ちたら即「本日の山登り終〜了〜」となってしまうので緊張感ある(何気に今日の核心部だったかもしれない)。
「今日は暖かくなりそうだ」と滝っかき(滝のような汗をかく人物の意)の私は、いざという時には半袖になれる服装をスタンバイ。しかし、実際は強風で手もかじかむ寒さ。尾根に出てからは帽子も飛ばされるほど。寒さに打ち勝つため、ノシノシ登って体温める。
特に難しいところもなくあっという間に入道ヶ岳山頂。
眼下に広がる伊勢湾が綺麗だ。「海が見渡せる山頂というのもいいもんだなぁ」と期待薄だった入道ヶ岳の評価はアップ。ゆるりとしていたかったが、風が凄いしまだまだミッションもあるのでそそくさと次へ。
最近の鈴鹿のレコの中に「福寿草」の名が目立つ。
庭いじりなども少々嗜む私なのだが、山野草や高山植物の名前なども覚えたらもっと山行に広がりできるかもしれない。ということで、レコで見た福寿草スポットまで足を延ばすことにしていた。
しかし福寿草スポットまで井戸谷コースを一旦下らなければならない。コース分岐から見ると急な下りになっていた。「この下りは嫌だな...そして再度これを登り返すということか」少々躊躇するが意を決してGO(花を愛でる為に一苦労する自分に賛美)。
レコによると「6番と5番の案内標識の間の斜面を駆け上がる」と書いてあった。「待てよ...6番5番って中腹まで下るということか?」結局のところは1/3ほど下ったところだったわけだが結構下ってしまった。
レコの写真と見比べ、それらしきポイントを探り当てて斜面を駆け上がる…ありました!福寿草。もう終わりごろなのか、群生の割には花が少なかったのは残念。
雪も残るような初春、荒涼とした大地に咲く可憐な花。背伸びなどせず地に根を張って身を寄せ合い咲く様、私もかくありたいものです。
登山道に戻る途中、同じく福寿草を探してらっしゃる女性に会った。場所を説明してあげようと親切心をだしたのだが、振り返ってみると群生場所の特定が曖昧になってしまった...かえって迷わせてしまったかもしれない(反省)。
その後登り返してルート復帰。次のミッション鎌尾根を目指す。
中間地点の水沢岳までは所々難所はあるが両手使うような箇所は少ないし、アップダウンはあるものの大きくもない。本格的に難儀になってくるのは「鎌尾根」からだ。
今回思うところは、「やっぱり岩場やガレ&ザレ場はあまり好きじゃないかなぁ」ということだ。アスレチックみたいで楽しいという方も多くいらっしゃるが、(手の入りすぎない程度に)登山道は歩きやすい方がよいと確信。
両手駆使して何とか一つ一つの尾根を越えていき(でも危険というほどではない)、最後の山頂直下までたどり着く。見上げるような岩の壁。「ここを登るのか?」と一瞬面喰ったが、右からが正規ルートで安心した。
多くの人は武平峠側から鎌ヶ岳を登る。反対側の脇から山頂にひょこり現れるということは、頑張って鎌尾根超えてきた可能性が高いということだ。
先回の鎌ヶ岳登頂の折、鎌尾根超えてきた猛者登山者たちを羨望の眼差しで見ていた私。今日は私が羨望の眼差し受ける番だろうか?そう、鎌が岳の鎌尾根は言うなれば「槍ヶ岳の北鎌尾根」のようなものだ(相当レベルは落ちるけど)。
期待とは裏腹に、山頂にいらっしゃった方々の反応はやはり薄かった。
山頂にて湯を沸かし、歩いてきた稜線眺めながらカフェオレで一人乾杯。そして次なるターゲット「雨乞岳」「イブネ」を望んだ。
帰りの渋滞で遅くなるのが嫌だったのでさっさと片づけて下山。一旦カズラ谷への分岐まで戻らなければならない。
その手間の分岐で一人の青年に出会った。
一見したところ、装備が目新しく私と同じで登山を初めて間もないのではないかと勝手に推察。一方で装備の充実した感じから山登りにはまって楽しくなってきたところではないかと想像は膨らむ。彼の方から声をかけていただいた。
彼曰く、「初めての山域で、当初考えていたルートと違ったルートを歩いてきてしまった。(マイナールートだったのか)本日初めて人(=私)に出会った」とのこと。気さくな感じで笑顔が素敵な青年。2、3言葉を交わし、ルートに関する質問をしたところでそそくさと別れてしまった。
声をかけられることに不慣れなうえ、帰路を急いでいたこともあるが、せっかくお話ししていただいたのにもっと山談義してからお別れすればよかったと後から後悔。素っ気ない感じで失礼してしまった。しかし山には爽やかな青年が多くていい。
下山を軽快に下る、でもザレているところは慎重に。
途中足の置き場を誤って変な方向へ足の力を入れた為か太もも裏というかつて経験したことない箇所がつる。伸ばすといっても対処方法分からず困った。
ペース落として歩いていると、後方からこ慣れた感じの方が追い抜かしていった。「ゴールまでもう少しだし、大きく引き離されない程度についてみるか」とペースアップ。しかし気を緩めるとすぐに視界から消えてしまう程のスピード(は、はやい)。何とかついていこうと足元ばかり見ていたら注意散漫で道間違えた(ダメですな)。
最後に川の水に頭から突っ込み清涼感を得て駐車場到着。
風が強くて大変だったが、なかなか歩きがいのあるルートで満足。またくるぞ!鈴鹿の峰々たちよ。
昨日はお疲れさまでした〜。
とてもいい所でしたね。またどこかの山で会えるとうれしいです。
またレコをは参考にさせていただきます〜
こちらこそお疲れさまでした。
実はまだレコできておりません。何とか今晩中にはやってしまいたい(徐々に仕事化しているレコアップ)。 私は4回目の宇連山(きっかけはやはりヤマレコ)で、今回の目的は岩峰群でした。そこでtatubai さん達にお会いできて楽しいひと時を過ごせて良かったです。ありがとうございました。しかし、あんな先端まで足を運ばれるとは...実は肝を冷やしておりました(と同時に羨ましくもあった)。「ちょ、ちょ、ちょっと、あぶ、あぶ、危ないですよ〜」と心の中で叫んでいましたよ。長い距離を歩くことを褒めていただきましたが、貴殿の勇気といいますか少々麻痺した高度感覚の方が脱帽です 。また何処かの山でお会いできること楽しみにしております。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する