古道はまぼろし[南東尾根‐伊吹山ー上平寺]
- GPS
- 07:35
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,264m
- 下り
- 1,248m
コースタイム
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:36
今度は上平寺から南東尾根を絡めて、伊吹山へ登ろう。
地形図をよく見ると、上平寺から伸びる林道の終点に破線の道がドライブウェイへと伸びている。
さらに拡大してみてみると、途中にはなにやら構造物もある模様。
(上部地図を地形図に切り替えて見てください)
ほんとにあるのかな?
この謎を確かめるために、いってきました。上平寺から伊吹山へ。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
上平寺から伊吹山へ伸びる林道は、川戸谷林道というらしい。
初めのうちは歩きやすい道であったが、奥に行くに従い、ところどころ土砂崩れなどで、荒れてきた。まあ、人が歩くには支障がないが。
途中カモシカの死体を発見。
首から上を引きちぎったかのようで、体はなく、角も一本折れている。
いったいどうしたらこのような姿に・・・?
落ち窪んだ眼窩が恨めしそうにこちらを見ているよう。
鼻を押さえながら死体を飛び越え、先へと進む。
林道終点で尾根に取り付く道はないかと探すが、それらしきものはない。
適当に尾根に取り付く。
木の枝を掴みながら、滑りやすい斜面を登るとようやく尾根に出た。
尾根にはなにやら、古い生活品が落ちている。
飯場か何かあったのか?
尾根伝いに行けば歩き易そうではあるが、地形図にはトラバースする破線も描かれている。さらにその先には構造物の絵も。
道はないかと探しながら、滑りやすい斜面を枝に捕まりながら地図上の構造物を目指し進んでいく。
結果、構造物はなかった。
何もなかった。
あるのは、曲がった鉄の棒が一本。
それはとてもさびしい結果だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何とかドライブウェイまで這い上がり、南東尾根に取り付いた。
ここからは何度か歩いた道のりだ。
滑り落ちる危険もなく、道を拾い、花を探し、景色を楽しみ登っていく。
ヌタ場を過ぎ、気持ちのよい樹林の端に古い道跡を見つけた。
またも、好奇心が湧き出した。
ちょっと、道の様子を見に行ってくる。
これは明らかに昔の道だ。
地形図と照らし合わせると、ちょうど標高1150mぐらいで、伊吹山南面をトラバースする破線と一致する。
これを歩けたら面白いかも・・・。
見ると道の先にカモシカが一頭。今度は生きている。
カモシカを見るのなんて何年ぶりだろう。
道はだんだん細くか弱くなり、やがて・・・。
先ほどの経験からして、この急斜面、道はどこかで消えてしまうだろう。
でも、もう少しだけ、もう少しだけ・・・。
コーーン、コーーン、コーーン!
やけに高い音を響かせながら、まるで空から降ってきたように、子供の頭大の石が落ちてきた。それも二つ!
目の前で、ほんの数十m先を、落石が通過した。
いかん! これはやばいパターンだ!
いったい自分はいくつ死亡フラグを立ててきた?
林道で見た死体を思い起こす。
もしかしたら、これにやられたのかも。
では自分の運命は!?
すぐ様、南東尾根に戻りました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
山頂で昼食後、すぐに下山。
最初のトラバースが効いたのか、足が攣りそう。いや攣っている。
痛い足をだましながら、上平寺尾根道へと向かう。
上平寺に何とかたどり着き、安堵。
麓の伊吹神社に一礼し(階段を登る気力がなかった)、伊吹山を後にした。
来週はもっと楽な登山道を歩こう。
yukicchi7さん、こんばんわ。
またもや、私など歩けないルートで、
伊吹山でしたか。
古い道とか、いろいろあるんですね。
道なき道を行くのも良いものなんでしょうね。
落石にカモシカの死体に、
ゾッとする思いです。
生きたカモシカや、様々な花たちの所、
切り取って見させていただきました
fujimonさん、こんばんは。
「昔の人たちもこの道を歩いたのかな?」
そんな事を思いながら、古道を歩くのが好きなんですが・・・。
今回のルート選びは完全に失敗ですね。道はないし、危険だし。
落石を目撃したときにはわれに返りました。
単独でしかもこんなところで事故にあったら、一生見つからないかも。
カモシカや花々だけが、心の救いでした。
次回はもう少し、癒しの山歩きにしたいです。
yukicchi7さん、はじめまして、こんばんは
伊吹山バリルートお疲れ様でした。川戸谷の林道を登っていくというのはこんなことになってしまうのですね。勉強になりました。
昔は、いろんなルートがあったとのことですけど、どこもこんな感じなのでしょうね。
写真21番目は、鈴岡神社・白龍さんというらしいです。笹又から登ってきたところの上のほうにも黒龍さんというのがあるようです。私は足踏み入れていないですので、情報だけで、申し訳ないですが・・・
yo_yonedaさん、初めまして。コメントありがとうございます。
情報ありがとうございます。そうですか、ここも鈴岡神社と言うのですね。
笹又から登ってきた上の神社といいますと、1206.3m三角点あたりにある神社のことですね。
一度、そこを通ったことがありますが、当時のメモ帳を見ると、
〜名前は「鈴岡神社」
〜石柱には「福徳王龍神、正白龍神、長尾龍神、黒白龍神、黒龍龍神、豆喜龍神」と龍神の名前が書き連ねてある
とあります。
当時(9年前です)、鳥居も灯篭も崩れて荒れておりました。今はどうなっているのでしょうか?
また訪れてみたいですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する